【アウシュビッツへの行き方】

 アウシュビッツに行くには、どんなルートで行くにしても、とりあえずはポーランドの南部にあるオシフィエンチム市方面に向かうことになる。

 ここでは、ワルシャワを起点とした行程を書いておこうと思う。実際にこれを読まれた読者の方の中には、ポーランドからではなく、たとえばチェコやドイツ、あるいはハンガリー方面から、鉄道でポーランドに入られることもあるかとは思うが、その場合でも参考にはなると思う。

 ワルシャワから行く場合は、ワルシャワ中央駅からの鉄道を利用することになる。その場合、2通りの行き方があるので、それを書いておこう。なお当日中にワルシャワに戻る必要がある場合は、どちらのルートを取るにしても、早朝にワルシャワを出る必要がある。


<T:ワルシャワ→カトヴィツエ経由の方法>

 ワルシャワ中央駅からの特急列車、インターシティ列車で、交通の要地であるるカトヴィツエに向かうルート(他の国からオシフィエンチムに入る場合も、カトヴィツエ経由になることが多い)。もう1つのルートであるクラクフ経由に比べて、若干ではあるが早くアウシュビッツに到着でき、また電車で行く場合は乗り換えも少なく分かりやすいというのがメリットである。しかしデメリットとしては、クラクフ経由と違って、カトヴィツエには観光できるようなところがどこにもないという点である。とにかく早く着きたいという場合にオススメということになるだろう。。

 ワルシャワ−カトヴィツエの列車は、時間帯にもよるが1時間に1本程度は出ており、特急・急行での所要時間は2時間半程度。カトヴィツエ駅は近代的で、ワルシャワ中央駅よりもちゃんとした駅である。

 ここからクラクフ方面への列車を使えば、オシフィエンチムに到着することが出来る(1時間かからない)。オシフィエンチム駅からは歩いてもいいし(2キロ程度)、駅前の時刻表を見てみて、バスがすぐ来るようなら歩いてもいいだろう。

 なおカトヴィツエ駅からクラクフへ向かう電車がすぐに来ないような場合には、駅からタクシーという方法もある。が、とにかくボッタクリが多いので注意が必要だ。私は当初、クラクフ経由で行くはずだったのが、電車を間違えてカトヴィツエに行ってしまい、時間節約の為にカトヴィツエからタクシーでアウシュビッツに向かったが、タクシーの列の中から一番気の弱そうなドライバーを選び(本当は客待ちしているタクシーの場合、列の前から順番に乗らないと行けないのだが)、事前に値段交渉して100ズオッティ以下と決めてから行ったのに、到着時の料金メーターは165ズオッティ(4500円程度)を示していた。本当なら半額で済むはずだと思う(メーターの早回しか?)。駅前には、安心だというラジオタクシーが止まっていなかったし、やられました。

<U:ワルシャワ→クラクフ経由の方法>

 クラクフからアウシュビッツまでは約50キロと近く、クラクフ自体が別項で書いたように、大変魅力のある観光都市であるから、私のオススメとしては、ワルシャワから一旦クラクフに入った場合、その日は無理してアウシュビッツに行くのをやめて、クラクフを観光して欲しい。そして翌日アウシュビッツに向かえば、収容所の見学もじっくり時間をかけて行う事が出来るし、旅の疲れを感じることも少ないと思う。

 何にしても、まずワルシャワからクラクフに行く場合の手段は、基本は鉄道になる(クラクフにも空港はあるが、値段や時間を考えると鉄道が一般的だ)。1等車でも4000円弱、所要時間は約2時間半だ。私は午前9時半頃のワルシャワ発に乗ったが、道中は1回も途中停車せず、延々と続く草原地帯を眺めながら、大変快適な鉄道の旅を送る事が出来た。

 クラクフからアウシュビッツへの行き方は3つある。まず一番のオススメはバスで、これは値段も安いし収容所まで行ってくれるし文句ないのだが、問題は本数が少ないという点だ。ガイドブックには、1時間おきにあるようなことが書いてあったが、実際にバス乗り場に行ってみると1日に3便しかない。これはオカシイということで、切符売り場などで話しかけてみたりしたのだが、何せ英語も通じないしどうしようもない。バスの場合は日本から予約するという訳にもいかないらしいので、ちょっと困る。ひょっとすると、特別なバス乗り場があって、そこからだと1時間に1便出ているのかもしれないが、何にしても分かりづらいことは間違いない。

 次に、オシフィエンチム行きの電車に乗るという方法。これも少し厄介である。というのもクラクフ駅からは、オシフィエンチムに直接行く便がほとんどなく、隣駅のクラクフ・プショワ駅からのローカル線に乗るか、あるいはクラクフから一旦トレビズナという駅まで行き(基本的に急行も普通もここには停まる)、ここで乗り換えてオシフィエンチム行きのローカル線に乗る必要がある。だが乗りかえるといっても、結構間違えやすいというか、どの駅がトレビズナなのか分かりづらく乗り越してしまいそうだし、気をつける必要がある(私は乗換えをミスって、カトヴィツエまで行ってしまった)。

 もう1つの方法はタクシー。クラクフ駅のあたりを歩いていると、盛んにタクシー運転手が<アウシュビッツ、アウシュビッツ>と言って声をかけてくる(日本人はアウシュビッツに行くのだという定説でもあるのだろうか)。だがなにぶん、タクシーはボッタクリも多いので、タクシーを使うならホテルに説明して、そこから呼んでもらい、あらかじめ値段交渉しておくといいだろう。地球の歩き方によると、貸し切り往復で250ズオッティ程度らしい。


 なおいずれの場合も、切符の買い方などは、地球の歩き方などをお読みいただいたほうがいいが、別項にも書いたように鉄道駅では英語が通じない場合が多いので、出来るだけ日本で券を買っておいたほうが良い。ちなみに私は、別項で書いたように、エアツアーズポーランドで予約/支払いを行い、ワルシャワのホテルでチケットを受け取った。

トップページに戻る