柱上開閉器(PAS)
1.PASの定格
JIS C4607によるPASの定格は次の通りである。
定格電圧
7.2KV
定格電流 
200A
300A/400A
定格短時間耐電流
8.0kA
12.5kA
定格短絡投入電流
C20KA
C31.5A
適用系統短絡容量
100MA
160MA
定格過負荷遮断容量
C400A
C600A
ロック電流値*
350±50A
550±50A
耐塩じん汚損性能
耐重塩じん(0.35mg/cu)
*は三菱の場合である
2.メーカー別形名一覧 (定格200Aの場合)
 
なし
LA内蔵
VT内蔵
LA/VT内蔵
三菱
PAS-E2X□L3□
最後尾0
形名の最後尾A 形名の最後尾B 形名の最後尾C
戸上 KLT-P-N11□ 最後にAを表示 最後にTを表示 最後にLTを表示
エナジー CL□-21□Se-D CL□-A21□Se-D CL□-P21□Se-D CL□-AP21□Se-D
大垣 OAG-C5 OAG-CL5 OAG-CP5 OAG-CPL5

.PAS取り扱いの留意点
*LA内蔵は本体ケースと共用接地するのでLA単独接地は省略できる。
*定格電流300A(12.5KA)を電力会社から要求される場合
 があるので更新時は確認すること。 
*LA,VCT内蔵の有無は本体の(LA) (VT)等の表示から確認できる。
4.PAS本体のメンテナンスについて
*PASにはトリップコイル及びZCT回路の内部抵抗があり年次点検
 時の測定値は次の管理値から良否が判定できる。
メーカー
Va-Vc(トリップコイル)
Z1-Z2(ZCT回路)
三菱
32Ω
17Ω
エナジーサポート
30Ω
16Ω
戸上
140Ω
大垣
25Ω
13〜18Ω
SOG制御装置
1. メーカー別形名一覧
 
無方向
方向性
三菱
SOG-SX2C
SOG-SX2E(LA)
SOG-SX2D(VT)
SOG-DX2C
SOG-DX2E(LA) 
SOG-DX2D(VT)
戸上 LTR-M-DO LTR-M1-O
エナジーサポート
GCL-R2-J
GCL-R2-JV(VT.LA)
DGCL-R3-J
DGCL-R3-JV(VT.LA)
大垣 OR-SOG3-A ODG-S2A-A
2.SOG制御装置更新時の留意点
*旧品が設置されている場合は旧品の形名をメーカーに連絡して代品を手配すること。
(三菱の場合は互換性がなく現在でも旧品を製造している)
3.地絡電流の整定
*整定タップが0.3又は0.4に整定されている場合があるが、これは
 高圧引込ケーブル恒長が長くなり充電電流が大きくなると0.2では
 地絡事故以外のアーク地絡、間歇地絡、高周波地絡でも動作する
 ことからタップを1段階あげて動作しないようにしているためである。
 ケーブルサイズが38sqの場合40m以下であれば整定タップを
 0.2としこれを超える場合は0.3又は0.4に変更したほうがよい。
 (電力会社は0.5に整定しているので0.5以上は禁止)
4.地絡電圧の整定
*整定タップは通常5%であるが電力会社により異なるので確認のこと。
5.位相角による動作領域
*各メーカーの位相角の管理値は次のように異なる。
*I0,V0試験の場合の位相角は最高感度に設定するが
 三菱、エナジーは0°戸上、大垣は30°である。
メーカー
位相角の管理値
三菱 進み135°±15%
遅れ45°±15%
エナジーサポート 進み115°〜 165°
遅れ10°〜 60°
戸上 進み105°〜 135°
遅れ45°〜 75°
大垣 進み115°〜 165°
遅れ15°〜 45°
6.方向性の接地線接続について
  方向性の場合は接地線を施していないと動作しないので
  点検時に確認すること。
  接続形態は次の通りメーカーにより異なる。
メーカー
接地線の接続
接地端子
三菱 制御装置単独接地(D種)

E端子

エナジーサポート PAS本体と共用接地

E端子及びZ2端子はなし

戸上 制御装置単独接地(D種)

Z2(Y2)端子

大垣 制御装置単独接地(D種) E端子
Z2端子への渡り線が必要
6.戸上電機製品の不具合のお知らせ
 *PASの不具合の通達があり詳細はこちら
 *SOG制御装置の不具合の通達があり詳細はこちら