設備容量が300KVAを超えた場合はJS C4620「受電設備基準」の規定から 遮断器及び過電流継電器の設置が適用される。
電流引き外し方式と電圧・無電圧引き外し方式があり各メーカーのカタログから
  
確認できるが詳細は次の通りです。
引き外し方式
回路方式
引き外しの要素
トリップの内容
機能の特長
電流
常時閉路
CT回路の電流 設定値の電流を超えると継電器の
接点が閉じてトリップコイルにも
電流が流れる
トリップ回路にCT電流を使用するため
制御
電源が不要なので一般にはこの
タイプが適用される。
電圧(無電圧) 常時閉路 外部電圧 設定値の電流を超えると継電器の
接点が閉じて
トリップコイルに印
加されていた電圧が無電圧になる
トリップ回路の制御電源はDC電源である
が一般受電での適用はほとんどない。
電圧(電圧) 常時開路 外部電圧 設定値の電流を超えると継電器の
接点が閉じて
トリップコイルに電
圧が印加される。
トリップ回路の制御電源はAC又はDC電源
であるが、一般にはAC電源によるコンデ
ンサ引き外し装置が適用される。
試験前の接続ミスや試験でのトラブルをなくすために次の回路及び動作原理を
 習
得しておいたほうがよい
次の概念図から通電中はOCR接点経由にて電流が流れるが、事故時に継電器が
 動作すると接点は開放し電流はT1,T2に流れCBがトリップする。
停電後の試験となるので2.4KVA以上の発電機を準備する。
メーカーのカタログからOCR端子番号を確認しておく。
静止形の場合R相、T相一体形のタイプになる。
継電器の限時要素及び瞬時要素の整定タップを確認しておく。
 タップの整定はテクニカルノートOCRのタップ整定」を参照。
継電器のテスト端子がある場合はCT側(R相、T相)の端子を切り離す。
テスト端子がない場合は継電器のR相、T相端子に試験器の附属ケーブルを接続する。
 *CT側からの入力線は外す
試験の判定基準JIS C 4602を確認しておく。
試験する継電器は静止型として説明します。
試験記録のフォーム サンプル
時要素動作電流試験(R相、T相)
*限時目盛を1に整定する。
*試験器の操作説明書に従い試験電流を流し経過時間の始動が点灯
  した時の電流値を読み
整定値の±10%以内であることを確認する。
時要素動作電流試験
*限時要素の動作をロックする。
*電流タップ値を最小値(20A)に整定し試験器の操作説明書に従い
 試験電流を流し動作する値を読む。(管理値は整定値の±15%以内
限時要素及び瞬時要素動作電流の試験回路
限時要素動作時間試験(R相、T相)
*限時整定目盛を0.5に整定する。
*電流タップの200%,300%500%電流値をそれぞれ流して動作する時間を読む。
判定の方法
*限時整定目盛10の動作時間はオムロンの場合限時要素特性曲線から
 200%(30秒)300%(10秒)500%(3秒)である。
 限時目盛は10分割されているので0.5ではそれぞれ200%(1.5秒)
 300%(0.5秒)500%(0.15秒)となりこの時間の±10%を管理値として
 覚えておくとその場で判定ができる
瞬時要素動作時間試験(R相、T相)
*限時要素の動作をロックする。  

*電流タップを最小値(20A)に整定し倍率200%の電流を流して
  動作する時間を読む。(管理値は0.05秒以下
時要素及び瞬時要素動作時間試験回路
遮断器連動試験
*トリップ信号線を主回路端子に接続する。(通電中試験の場合は絶対禁止)
*電流タップの300%試験電流を流し遮断器のトリップ及び過電流表示を確認する。
*遮断器の動作時間をカウンタで読み取るが、管理値はOCR単体試験の動作時間に
 3サイクル(遮断器の閉路時間)×1/周波数を加算した値である。
遮断器連動試験回路