太陽望遠鏡 Coronado SolarMaxU60






太陽望遠鏡
Coronado SolarMaxU-60

このお話は双眼観望派が太陽望遠鏡の機種選定に迷い、個人輸入して、双眼装置を取り付けるまでのお話です。 インプレは殆んど書きませんので、それでも興味のある方だけ、この先へお読み進み下さい。

今から思えば、北陸モンゴル高原と呼ばれる所で格別の大吟醸を飲んでる私に「今、太陽見ないで どうするの!」と言ったmizuさんの言葉が最後に私の背中を押した様な気がする。
2011
年の双望会で何台かの太陽望遠鏡を見て、「太陽!凄いやん!」そんな印象を持ったのは私だけではないはずだ。
ここ最近は、特に太陽の活動が活発らしいのだ。

mizu
さんはモンゴル高原に6cm9cmの太陽フィルターを持ち込んでいて、あいにくにも夜が明けても太陽は雲の向こう側だったのだが、前夜の酒の肴のメインディシュは間違いなく太陽望遠鏡だった。
2011年の双望会には沢山の太陽望遠鏡が参加していたが、双眼派の私にとっては、P.S.T.-BINOとダブルスタックフィルター+双眼装置の2機種に注目してしまう。
P.S.T.-BINO
は、以前にも覗いた事があった筈だが、今は太陽の活動が活発なせいかプロミネンスもひときわ燃え燃え状態で見える。
ダブルスタック+双眼装置で見る太陽表面は彩層面がメラメラ状態で見えていた。

双望会に参加していた、これらの太陽望遠鏡に関しては、双望会のホームページも参照くださいね

私の気持ちとしては、P.S.T.-BINOに傾きつつあった、何と言っても紛れもなく双眼望遠鏡である。
平行に星に向けられた2本の望遠鏡は、ただそれだけで美しい!

ダブルスタック+双眼装置仕様に関しては、双望会に参加されていたMr.Jの愛機はプロントベースに太陽フィルターを装備したものだったが、私は太陽望遠鏡に、太陽専用機に憧れた。それはCoronadoでもLuntでも良いのだが、手持ちの望遠鏡にフィルター装備でなく、例えボディが赤く塗られてなくても、量産型の3倍のスピードが出なくても、専用機に憧れたのだ、ホワイトベースの連中をビビらせたかったのだ。

6cmで十分だよ、9cmはイラナイヨ」そうmizuさんが教えてくれた、でもその言葉を私は頭の中で自分自身に向けて、こんなふうに変換した「6cmが精一杯ですよ、9cmはカエマセンヨ」

価格的にP.S.T.-BINOの対抗となると、6cm単眼の太陽望遠鏡になるのかもしれないが、CoronadoLuntの様な太陽専用機であれば、簡単に鏡筒を切断してバックフォーカスを稼げないので、双眼装置で得たい倍率の範囲内でピントがくるかどうかわからない、そもそも私は双眼装置を持っていないので、そこで新たな出費がかさむ(>_<)
それに、双眼装置って双眼望遠鏡ユーザーの私にとっては何だか避けてきたような存在で、ピンからキリの幅も広過ぎて、安易に買いにくい存在だった。
シュミカセを使ってた時は、ビクセンの双眼装置を使ってたんだけどね。
この時点で、我が太陽望遠鏡の候補はP.S.T.-BINO6cm単眼機の2機種、そして各々のシングルスタックとダブルスタックの4機種となった。

P.S.T.
を双眼望遠鏡にするには、視軸調整と目幅調整を考慮しなければならないのだが、これはアイデアを持っていた、それはクラフトビノで実用化する事になるのだが、実際は目幅調整はクラフトビノに使われたフィールドスコープのスライドプレートでなく、駿河精機のスライドステージを考えていた。
でも、P.S.T.-BINOって既に使っている知人がいるんだから、実際の使い心地とか意見を聞いてみたらええやん。
え〜と、神奈川Kさん、埼玉のO!さん、静岡のNさん。Kさんはホームページで情報を公開されていて、P.S.T.-BINOのお気に入り具合が良くわかる、O!さんは何を聞いてもギャグで返してくるおそれがあったので、結局、静岡のNさんこと、イイヨ中野さんにメールを書いた。114(イイヨ)中野さんは過去に何台かのP.S.T.を使われた事がありP.S.T.のダブルスタック仕様も使われた事があったので、そのあたりも御意見頂きたかった。

「自分はアドバイスできる程の者じゃないですが」といつもの様に謙遜しながら114中野さんは私に返信をくれた。
その内容のポイントは、私が心配したP.S.T.ダブルスタック-BINOでも、たぶん目幅は大丈夫。
でもP.S.T.
のダブルスタックは視野が暗くなって、太陽彩層面の情報は増すがプロミネンスが少し見にくくなるみたいだから、イイヨ中野さんはシングルをお使いとのこと、デンクマイヤーのP.S.T.60mmアップグレードもありかもよ、それから太陽望遠鏡は当たりハズレがあるみたいだから購入時は慎重にという事だった。

単純な私はこの114中野さんのメールを読んで、愛機の候補からP.S.T.-BINOダブルスタック仕様を落とした。当たりハズレに関しては、諸説や複数の事例があるのを知っていた、購入時には考慮すべきなんだろう。

6cm
太陽望遠鏡でダブルスタック仕様にすれば、彩層面がメラメラに見えてくる事は想像できたが、それは同時に私の財布をペラペラにする事も確実だった、ダブルスタック用のフィルターを後で追加購入する手もあるんだからと、6cm単眼機のダブルスタック仕様も候補から外した。

結局、私は単眼6cmシングルスタックの太陽望遠鏡を選択した、P.S.T.-BINOと最後まで迷ったが、まあ1台くらい単眼機を持ってもいいかな?と思ったしP.S.T.-BINOは先人達の後追いするみたいで、最後に6cmに決める事になった。

太陽望遠鏡のメーカーって有名どころはCoronadoLuntなんだけど、ここはスンナリとユーザーが多そうなCoronadoにした、つまりSolarMax2-60である、ダブルスタックでも双眼望遠鏡でもない太陽望遠鏡の並の中の並を選んだわけだ、俺は一体何を遠まわりして迷ってたわけ?ちなみにブロッキングフィルターも並のBF-10にした。

さてと、オーダーだけど、倹約家でいたい私としては、やっぱり個人輸入することにしました(^-^)/
でもでも、OPTとかじゃ日本にCoronadoを売ってくれないんでしょ。
まあ、ここはオレゴンレシーブという技を使う事にした、OPTにはアメリカ国内へ発送してもらい、そこから日本へ転送してもらうわけだ。
転送は業者に頼むんだけど、転送業者って色々あって何所が安全でお得なのか分かりにくいf^_^;)

ちなみに、転送業者を利用して、今回の様に日本への直送をして貰えない商品を受け取る迄には次のような費用が発生する。

商品代金+販売店送料+転送先州税+転送手数料+日本への送料+受け取り時に諸税

商品代金は、お店によって違うこともある。Coronadoなんかは何所のお店も同じ気がする。

販売店送料は無料にしているお店や、いつもは送料が必要なお店でも、送料無料セールとかする事もあります。
ちなみに私は商品代金と販売店送料はPayPalで支払ってます。

州税、これが日本人には情報が少ない気がします、カリフォルニア州とかは州税が高いみたいです、ところがオレゴン州は州税がかかりません。

転送手数料、オレゴン州は州税がかかりませんが、転送業者の設定する転送手数料が少し高い気がします。例えば、私がお願いした転送業者は円-ドルの
 
レートに約0.5%を上乗せしたうえに商品代金の10%が転送手数料でした。安さを追求するなら他にも安く受けてくれる所があると思いますが、手数料が安いけど評判の悪い転送業者もあって、ネットで十分な情報収集をした方が良いと思います。

日本への送料、私がお願いした転送業者は日本への発送の際に運送業者をEMSやヤマトなど複数種類から選ぶことができます。
これが、意外と運送業者によって値段に差があります。

最後に受け取り時に支払う諸税です、これって関税なの?よく分からないまま払ってます。

そんで、私の場合で総額どれくらいで買ったかというと・・・
Coronado SM2-BF10 がアメリカ国内送料込みで 約12万2000円
転送及び手数料 約1万7000円
受け取り時に 3500円を支払いました。

ネットでオーダーを入れたのがクリスマスの頃で、アメリカ人ってクリスマスは日本のお正月みたいに動きが止まるらしいんだけど、1月の中旬にはCoronado君は我が家にやって来た。
ドーン!と白くてでかいダンボールの中には、結構立派な黒いケースが入っていました。


架台と三脚はハイランダー用のものをそのまま流用した。

ジッツオのカーボン三脚にマンフロットのビデオ雲台です、
口径6cmなんだから、問題ないでしょう。

早速、プロミネンスを見たけど、十分過ぎるほどに燃え燃えで見えました!個体差によるアタリハズレは分かりませんが、こんだけ見えりゃ、コイツがハズレでも私は満足しちゃいます。

それで、案の定というか矢吹丈というか、両目でプロミネンスを見たいと思ってしまった。
その手段は双眼装置しかないんだけど、双眼装置を使ってピントくるの?クロスカウンター炸裂するの?

結局、双眼装置を買う羽目になったやん! 太陽望遠鏡なら組み合わせる双眼装置はデンクかぁ〜。でも、コスパ最優先でBS双眼装置にしました、特価で18000円だ〜双眼装置も安くなったなあ、ついでに双眼装置用2倍エクステンダーも買いました、3倍エクステンダーは持ってたんだよね、というかBS双眼装置の3倍エクステンダーって2枚玉の2倍ショートバローの先端部と同じもんじゃねえの?つまり、そのショートバローを持っていたと言う訳。

まずは、3倍エクステンダーで試したけど、これはスンナリとピントがきた!計算上の倍率は48倍でデカイ太陽が両目で大迫力!(^-^)/
月や惑星と同様に太陽を見るなら、双眼視が絶対お勧めです、イメージが全然、単眼視とは違って感じます。
でもアイピースがCEMAX-25mm48倍だから、これ以上倍率を下げられない!
48
倍だと太陽がほぼ視野一杯に感じるので、大迫力だけど全景を余裕で見渡すには何とかもう少しだけでも倍率を落としたい。

そこで2倍エクステンダーの登場と行きたいところだが、この2倍エクステンダーと双眼装置の組み合わせでは、ソーラーマックス60ではバックフォーカスが足りない!
おかしいな、計算上はギリギリOKだと思ってたんだけどな。

まずは、2倍エクステンダー先端部のメスネジ部を切り落とした。これで2〜3ミリはバックフォーカスがかせげる筈だ、なんせ、あと少しでピントがくるような気がするのだ、でもまだピントはこない。
一体どうすれば・・・・


画像の左側が2倍エクステンダーの先端ネジ部分をカットしたもので、右側が3倍エクステンダーというか、2倍ショートバローレンズの先端部です。















ここで更にバックフォーカスを稼ぐべく考え出されたのが、ハイランダー用にもアイデアが流用されたPL-25mmの「小さな大改造」である。CoronadoCEMAX-25mmと外観が似ているケンコーブランドのPL-25mmの外装銀色の飾りリングを取り去って、31.7mmのスリーブを思い切り短かくカットする事により、BS双眼装置のアイピース差し込み口の奥深くへPL-25mmを押し込める様にした訳だ。

アイピースの外径が飾りリングを外した事で細くなったので、BS双眼装置の締め付け式アイピース固定ネジが使えなくなった、その対策として締め付けリングを取り去って、3方向からのネジ固定式に変更しました。

これで・・・・ピントがでる!
計算上32倍で、丁度イイ!(^-^)/
視野にも余裕がありつつ、この倍率でも、双眼ならプロミネンスもメチャ見えな感じです\(^o^)
大気の条件は良い時や、拡大視したい時はエクステンダーを2倍から3倍に取り替えれば、直ぐに48倍が使えます。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)

ちょいと残念なのは、SEMAX-25mmはロットによって小さな大改造に対応出来ないので、SEMAX-25mmが使えるのは3倍エクステンダーだけです。

これで、欠けてゆくプロミネンス見るぜ!






























カーボン三脚とビデオ雲台との相性も、なかなか良好です。


自宅のベランダが南向きなので、仕事がお休みの日に晴れてくれたら、いつだってプロミネンス観望可能です、太陽表面も結構 見え見えです。

ブロッキングフィルターは、ケチってBF-10にしましたが、双眼装置を使用しても大きな問題はないみたいです。

背中を押してくれたmizuさんと、アドバイスをして頂いた114中野さんに感謝!です。