新幹線N700系


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2005年に量産先行車が登場し、2007年7月1日のデビュー以降続々増備されているN700系。見た感じは「700系の進化形」といった趣ですが、ハード面では速度向上につながる振り子式の採用や加速度の向上などが行われています。また、ソフト面でも700系から進化。基本的な部分こそあまり変わっていませんが、JRも大きくPRした「シンクロナイズド・コンフォートシート」という座席を採用、乗り心地などは格段に上がりました。また、2009年からは車内でインターネットが使えるようになり、さらに便利な車両になっています。

近い将来、「のぞみ」はすべてN700系となることが発表されています。ハード・ソフト面ともに進化したN700系は、ソフト面での進化が停滞気味だったJR東海の新幹線車両に於いて、新たな風を巻き起こす車両になるでしょう。


・普通席

N7-車内全景sN7-全景後ろからs

まずは車内全景から。これだけでは、正直「何が変わったの?」と思われる方もいるかもしれないので、とっとと先に… ただ、普通車ながら蛍光灯の色が白熱灯っぽい色になっているのはお分かりいただけるでしょうか。

N7-車端部s

傾いてしまいましたが車端部。700系東海車よりもデッキとの仕切りであるドアの大きさが大きくなっています。また、後で取り上げますがピクトグラムを含む表記類はわかりやすいように大きくなっていて、ここでも号車の表示や自由・指定の区別の表示、禁煙の表示などが大きくなっているのがわかります。

N7-LED1sN7-LED2s

そのLED表示機です。今回からフルカラーになり、白字などいろいろな色で表示できるようになりました。表示も大きくなっていますが、特徴的なのは駅到着前の2段表示。これまでの新幹線では見られなかったものです。上段に駅名、下段にドアの開く側を表示します。

N7-天井s

天井です。700系では両端に蛍光灯が寄っていましたが、N700系では中央にまとめて2列配置し、その間もところどころスポットライトのようなライトで照らします。

N7-壁側空調装置s

壁側の空調吹き出し口も健在。しかし、より洗練された物になっています。更に外側にも吹き出し口がありますが、非常に小さいもので、言われないと気付かないかもしれません。

N7-窓s

カーテンは変わらずフリーストップ式。あえて窓全体を写しましたが、実は700系に比べると窓が小さくなっています。窓横の物を置けるスペースが小さくなっている気がするのですが、これは気のせいではなく本当です。窓が小さくなった理由は、後述する座席幅と関係があります。

N7-3人掛けs

座席に入りましょう。まずは3人掛け席です。従来から人に挟まれて窮屈な感じのするB席に限って他より10mm横幅が広かったのですが、今回それ以外のすべての席で10mm拡大しました。通路の幅を狭めるわけにはいかず、壁を薄くしたのですが、その分補強するために窓が小さくなった、ということらしいです。

N7-2人掛けs

こちらは2人掛け席です。リクライニングする角度は700系と同等のようですが、座ってみて明らかに700系と違う、と感じました。これは座面の3層の複合ばねのおかげ。決して柔らかい、と特筆できるものではありませんが、ホールド感があって、岐阜羽島から広島までの約2時間半、快適に過ごせました。

N7-車いす席1s

11号車には海側なのに2人掛けとなっている普通席があります。そのうちの手前にあるのは車いす対応席。

N7-車いす席2s

その座席です。基本的には2人掛け席と同等ですが、通路側の肘掛も跳ね上がります。また、固定するためのロープもあります。

N7-車内案内s

テーブル裏の車内の案内。こちらも表示が大型化され、案内は自車と隣り合う2両のみ。

N7-コンセントs

普通席の窓際とデッキ寄り全席にはコンセントがあります。

N7-PCテーブルs

車端部は縦に長いテーブルが設置されています。コンセントも付いていて、A4サイズのパソコンに対応したそうです。

 N7-床s

床の柄は700系と同一。但し色調等は微妙に異なります。


・グリーン車

N7-G車内全景sN7-G全景後ろからs

別にグリーン車に乗ったわけではないので、ここではさっと触れる程度とします。700系に比べて表地の色が変わったわけですが、これだけでも高級感が漂います。さらに、読書灯が個別配置になった点など変更点は多数。

グリーン車の画像は2枚だけ。申し訳ありませんが、この程度で…(時間がなかったのが一つ。)


・その他設備

N7-洗面所sN7-洗面台2s

洗面台です。左は普通の洗面台、右は11号車の洗面台です。右側はスペースの都合からか仕切りがカーテンのみと、なんか簡素です。

N7-トイレs

トイレです。N700では「洋式」か「男子小用」の2種類だけとなりました。

N7-多機能トイレsN7-多目的室s

11号車には車いす対応のトイレと多目的室があります。他にも普通の洋式トイレと洗面所がありますが、こちらがものすごく大きいせいか隠れた存在、といった趣です。大型トイレは新幹線で初めてオストメイト設備が導入されています。また多目的室には簡易座席とN700の座席柄のパイプ椅子(!)があるようです。(雑誌「鉄道ファン」参照)

N7-ドアs

ドアです。画像のドアには公衆電話がありますがもちろんない場所もあります。公衆電話ですが、700系では完全な「電話ボックス」だったのですが、この辺は時代の流れでしょうか…

N7-大型ドアs

11号車はドアもビッグサイズ。大型の両設備はいずれも自動ドアで、押しボタン式です。

N7-防犯カメラs

デッキには防犯カメラも付いています。「デッキより客室では?」と僕は思うのですが…

N7-自動販売機s

自動販売機は6号車と11号車のみ。700系に比べて減少していますし、おまけに自販機のサイズもかなり小さくなっています。食料だけでなく、飲み物も事前に確保しておいた方がいいかも…

N7-喫煙ルームs

他のJRでは「全面禁煙」を掲げて次々に特急や駅から喫煙できる場所がなくなって来ていますが、東海道・山陽新幹線の考え方は「分煙」でした。勿論受動喫煙防止のためにドアは自動ながらもタッチセンサーによるものですし、強力な排煙装置や光触媒脱臭装置も採用しています。決して喫煙する人を切り捨てずに考えられた車両です。

N7-喫煙ルーム中s

内部です。狭いのでうまいこと撮れていませんが、灰皿が1部屋につき2つ〜4つあります。


N700rogos

変化の要素が多数みられるN700系。今のところ営業運転をするのは16両編成だけですが、JR西日本と九州が共同で制作する7000番台にも、N700の良いところが取り入れられているそうです。フルカラーLEDの行先表示機や大型化されたピクトグラム。これからの東海道・山陽新幹線の定番となるか…

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