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2008/8/15 「観たいけどテレビがない」

 「今日はみなさんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」そう形容されるに相応しい地獄絵図。

 一ヶ月ほど前の朝。地下鉄に乗り銀座の駅で降りたところ、そこかしこに「警察官」ですとか「警備員」などと呼ばれる類の烏合の衆がゾロゾロといらっしゃる。 いつもなら、「ああ、朝から警察官を見掛けるなんて今日はツイてないなあ」とびくびくしながらも、苦虫を噛み潰したような顔をして横目に通り過ぎるところです。 (びくびくするのは俺が何か心にやましいことを持つ田吾作だからなんだと思いますが、それはまた別の話。) しかしながらその日はいつもと違いました。どこを見渡しても奴さん達がいらっしゃる。その出で立ちもいつもと違う。 恐ろしいことに、全員腰に下げたホルスターが空。そして手には、抜き身の、特殊警棒!(キャー!)

 一応夏ですから、今日はそういう怖い話。

 殺る気満々の警官達。はて一体何の騒ぎかと辺りを見渡したところ、駅構内にナチョメチュとポスターが貼られていました。 そこにある文字、はい音読。「不審者や不審物を見かけましたら、ただちに通報して下さい」。 最早弁明する余地もなく、不審者と不審物の両条件をぶっちぎりで満たしているダボハゼさん太郎の俺です、これは堪らんと。 ただちに通報されたらユカイなことが待っていること必至。身震いしながら足早に駅を後にしたのです。

 ところが街を見渡しても、いるわいるわ、益荒男(ますらお)どもが。 こうなってくると、目的地周辺までこの包囲網を突破しないといけない。 これがファイファンの町人なら体当たりを実施、足早に追いやった上で目的の建物に入ろうとするところ。でも今日はドラクエの町人を対処する如く、 彼らが経路から離れるまで息をひそめて待つのが正解です。 なぜなら彼ら、英語で言うところのポリスですから、体当たりなどしようものなら…ほら、ねえ…分かりますよねえ? 普通は厳重注意くらいで済むのかもしれませんが、今回は奴さんがた本気です。警棒でポーニョポニョポニョ。 顔面が魚みたいなことになりますわ。そんで返す刀でコームシッコーボウガイデ・タイホとかいう呪文唱えますやろ、あの宗教集団。 その呪文の効果で速やかに俺は死ぬんです(社会的に)。このように死傷は免れませんから、その日は大人しくしていました。

 厳重警戒の正体が何だったか。それは洞爺湖サミットに起因するものでした。同僚から答えを聞いたのですが、 合点がいくどころか余計に疑問が噴出しました。 「何故に北海道で開催するサミットのための警備を東京でやるのか?」長いので略すと、 「アホなの?」。お偉い方々の考えることは、下々の者たる俺には分かりません。まあそれでも海外の馬鹿なテロリスト達が、 「日本でサミットやるんやったら、どうせ東京やろ、イッタれ、カマシたれ。」などと勘違いを起こさないとも言い切れません。 万全を期す、という意味では妥当な選択なのでしょう。北海道でサミットがあるのに東京を警備するなんて無駄、などと考えるのは 素人の浅慮と言えるのかもしれません。幸い何も起こりませんでしたので、今となっては「警官にイッテ、カマサれた俺」という構図が残りました。 憤懣やる方なし、といった気持ちですが、平和には代えられませんので目を瞑っています。

 さて、前口上が長くなりましたが本題です。北京オリンピック!世界中から人々が集まるスポーツの祭典です。まさに今、開催されているもの。 サミット開催時の比ではない警備が予想されます。もう天地開闢以来の超警備。 もう特殊警棒では済まされない。済まされてはならない。 まだ東京の中心部を目の当たりにはしてませんが、もはや二丁拳銃でしょう。そうに違いありません。相違ないのです。 不審者・不審物である俺は、一体どうなるというのでしょうか? これはまず確実だと思うのですが、消されます。確実に、抹消されます。そうに違いありません。相違ないのです。 だってオリンピックだもの。悪は駆逐されるべきなんだもの。まるでハリウッド映画のように「GO!GO!」とか言われながら突撃される。

 書いているだけで冷や汗は出るし、手は震え文章がおかしくなります。 元々ブラッド・ピットみたいだった顔も、目鼻立ちの扁平な日本人顔になってしまいました。ポニョされるまでもありません。 いえ、よくよく考えてみますとそれだけに収まりません。 低能・低学歴・低所得。三冠メダル獲得の「人間北京オリンピック」の俺です。既に超気持ち良いくらい終焉が約束されています。 市井を歩いているだけで塵すら残さず消されることでしょう。「北京オリンピックは二つと要らない」という理由で… いたいけな国民一人に対して寄って集って…もうなんか、つい「ガンバレ!ニッポン!」って言いたくなる。

 悪を撲滅するために力を行使する事に対し、是非を唱える方もいらっしゃるでしょう。 しかし形而上学的に存在する悪の対処を、ああでもないこうでもないと唸って考えるより、 さっさと爆殺するなり何なりした方が手っ取り早いし、被害も少ないのです。思い出して下さい。 悪の秘密結社ショッカーの怪人(社員)はどうなるか?毎週爆発します。仮面ライダーの手によって。 仮面ライダーのライダーキックという、殴る蹴るなどの暴行によって。バイキンマンはどうなるか?毎週遠くの方へ吹っ飛んで行きます。 アンパンマンの手によって。アンパンマンのアンパンチという、殴る蹴るなどの暴行によって。 今回はバイキンマンに「俺」が代入され、アンパンマンに「警官」が代入される。 前のサミットの時なら、警棒による殴る蹴るなどの暴行で済んだと思いますけど、今回は二丁拳銃なんで。 一発の弾を身に付けていたペンダント(前夜を共に過ごした白人女性からのプレゼント)が受け止めても、もう一発があるんで。 警官ムロフシ撃ったー!砲丸よく飛んだ!チュン!命中ー!あとは俺の脳漿がバイキンマンよろしく吹っ飛んで行くというだけのことです。(キャー!)

2008/1/11 「黒いクリスマス」

 昨年12月24日、近所のスーパー半額セールの120円クリスマスチキンを貪りながら、「赤鼻のトナカイ」を何かに取り憑かれたかのように独唱する俺。 もう世界で一番の果報者みたいな顔してましたね。顔面に大輪の花が咲いたかの如き清々しい笑顔。 こういうのを喜色満面の笑みと言うんだなって。幸せなんだなって。

 一心不乱に歌います。はいスタッカートきかせて。「まっかなおっはっなっのっ」しっかり「が」は鼻濁音。「トナカイさーんーンがぁー」 表情豊かに。「いっつもみーんーなーのー」うるさすぎない程度にビブラート。「わーらーいーもーのー」 もう本当に。「わらいものーにされたトナカイさんはー」しあわせで。「全身の筋肉をー怒張させー」 惨死すればいいのに。 「その刹那後ろ足で天高く蹴り上げたー」惨たらしく。「かつてサンタだった肉塊はより赤く染まりー」 野たれ死にだとか犬死にすればいいのに。「路傍のドブに落とされ唾を吐きつけられるー」 腕の一本や二本もっていかれればいいのに。「部屋に佇む女の死体は笑うーゴミ袋の中を蠢く血塗られた赤子は君?」
 知らない間にヴィジュアル系になってしまった。それくらい愉快な気分です。 機嫌が良い。僕は機嫌が良いのだ。なんなら一人で輪唱してやってもよかった。 録音を駆使して一人で二部混声してやっても良かった。それくらい幸せです! もう本当に、この天使達の世界は美しい傷口のようでコワシテシマイタクナル… 羽根をもがれた混沌の女神、君の声が聞けなくて壁ヲ真紅ニ染める闇ノ夜…(この時点で最前列の女性が失神)

 「クリスマスの話題に触れたら負け」みたいなとこがあったんで触れないでいたんですけど。 もう我慢の限界というか、「触れたら負け」みたいなこと考えて触れない俺が一番負け、 という負けのスパイラルに完全に陥ってると気付いたので新年を迎えた今更になって慌てて触れました。 ベッタベタ触ってます。汗と手垢にまみれた俺の汚い東急ハンズで。

 ハァーン?て感じでハナクソほじりながら外とか出てみるわけですけど、 下町風情豊かな東京都北区ですら、今風の幸せムード一色なんですよね。スキップしちゃってるクソガキ様とその家族とか、 一着のコートのポケット共有しちゃってるアベックとか。「世界平和って言葉、好きですか?」と力強く問うた上で、 「YES」ならビンタ、「NO」ならビンタ、「わからない」ならビンタ、 みたいな世間のためになる街頭アンケートやってやろうかと思った。

 んで解決編ですけど。クリスマスをキリストの誕生日ではなく、 恋人達の日とか言っちゃった犯人を滅ぼしてしまえばよろしい。 禁断の書ネクロノミコンに記された闇の覇王ヘルを復活させ、 暗黒物質ダークマターを地表全体にばら撒き、地球全体を死の大地に変える。

 ほれ見たことか。またこうやって黒々とした漆黒の文章を書いてしまう。 憎悪と言う名の呪詛を唱えてしまう。本来はめでたい日のはずなのに。 それもこれも、やっぱりあなた方のせいじゃないですかあ。 やっぱり腕の一本や二本、もっていかれといたらええがな。 そしたらそのもってかれた一本二本の骨付きチキン、オイチャンがまた食うたるがな。 半額セール120円や。な?そういういつものクリスマスがええねん。 山田食堂の嫁さん見てみいな。チヨ子も見習わな、あかんで。

 中年の男は得意げにそう言うと、目の前のつくねをぺろりと平らげてしまった。

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