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名古屋で徴兵された人達の多くは陸軍第3師団(軍事施設)に入っていますが、この師団は西南戦争に始まる全ての日本の戦争に名前を出し、第二次世界大戦にも満州事変の1934(昭和9)年から出兵しています。1937(昭和12)年には南京大虐殺があったと言われる南京攻略に主力として参加しました。
その後に名古屋で結成された第38師団は1942(昭和17)年ガダルカナル島に投入され、第43師団は1944(昭和19)年サイパンで全滅するなど激戦地で戦いました。
当時愛知は日本でも有数の軍需工業地帯で、特に航空機産業では日本の中心であり、アメリカ軍資料によれば名古屋の全労働者の25%が何らかの形で航空機産業に従事していました。アメリカ軍がサイパンを占領し、B−29によって日本のどこでも爆撃できるようになって最初に爆撃目標とされた中には、東区にあって日本の飛行機エンジンの4割以上を生産していた三菱重工業大幸(軍需工場)と、春日井市にあって陸軍最大の兵器工場だった陸軍造兵廠鳥居松製造所(造兵廠)も入っていました。そのため名古屋は住んでいた人の数のわりに大きい被害を受けた都市の一つです。無論東区と春日井市に挟まれた守山区(当時は東春日井郡の守山町と志段味村)は目標を見つけられなかったり爆撃が終了して離脱する時に捨てる爆弾や目標から外れた爆弾、そして後には住宅地をすべて焼き払う焼夷弾で焼け野原になりました。もちろん小さい軍需工場も散在しており、場所がわかった工場だけ挙げましたが、挙げなかった工場の情報は25もあります。
現在でも、全体像の把握は難しいものの自衛隊に納入する武器を製造している工場が東海地方にはたくさんあります。また戦争に直結しないにしても、空港や工場など戦争にも役立つ施設は名古屋の周辺に多数あります。すなわちもし今度日本が戦争をした時には、敵から見れば名古屋は第一級の攻撃目標となるでしょう。
戦争は、カッコ良く見える場合もあります。不況を解決する場合もあります。しかし、それはほんのわずかな場合で、ほとんどの場合は悲惨なだけです。カッコ良さや好景気だって、誰かを悲惨な目に合わせていながらのものですし、そんなカッコ良さや好景気を喜べる人間は知性や人間性が疑われるのではないでしょうか。
あなたは自分や、家族や、友達や、恋人が血だらけの肉の塊になったり、家が燃えてしまって住む場所がなくなるのを我慢できますか?もし我慢できないのであれば、カッコ悪いのも不況なのも我慢して、全ての戦争に反対することです。
本当の戦争では、敵は手加減してくれないこと、自分を含め味方も死ぬこと、死んだら生き返らないこと、正義がどちらにあるかに関係なく強い方が勝つこと、自分の国が悪者である場合もあること、、、などの点でゲームと違います。
守山区とその周辺(中区、東区、千種区、北区、春日井市など)にあった軍事施設、残っている戦争遺跡を以下に挙げます。
ほとんどの作業を筆者一人でやっていますので、情報だけ得て現地を確認していない場所もありますし、まだまだ不完全です。去年の間違いを今年発見して訂正したところもありましたし、今年も「これ大丈夫か?」と思いながら書いているところも多数あります。間違いや脱落等ありましたら係までお知らせ下さい。一番良いのは共同作業してくれる人が現れることです。
ただ、筆者はこれを完全にしようとは思っていません。例えば陸軍第3師団内部での詳しい配置はわかっていますが詳述していません。なぜなら当時の普通の人たちは「あそこに第3師団がある」ということしか知らなかったわけですし、この展示の目的は「今自分がいる、まさにここが戦場になったのだ」ということを実感してもらうことにあると思うからです。
一応このページもカウンターを設置してみました。このページは元はニフティー上にあったのですがジオシティーズに移転してから見た人は
人です。
「愛知の戦争遺跡ガイド・改訂版」(あいち・平和のための戦争展実行委員会、1998)
「戦時下・愛知の諸記録不完全データ96」(あいち・平和のための戦争展実行委員会、1996)
「証言集 地下軍需工場と瀬戸」(瀬戸地下軍需工場跡を保存する会、1994)
「名古屋空襲誌」(名古屋空襲を記録する会、1977)
「戦争と平和の事典」(高文研、1995)
「写真集 愛知百年」(中日新聞本社、1986)
「防衛年鑑99」(防衛年鑑刊行会、1999)
「兵器産業」(朝日新聞社社会部、1986)
「日本の兵器産業」(毎日新聞社、1968)
「平和展 お寺の鐘は−鳴らなかった」(真宗大谷派名古屋別院、1991)
「軍律法廷 戦時下の知られざる『裁判』」(北 博昭、朝日新聞社、1997)」
「守山市史」(愛知県守山市役所、1963)
「会社四季報1994年3集夏」(東洋経済新報社、1994)
「訴状 元朝鮮女子勤労挺身隊員に対する損害賠償等請求事件」(名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟弁護団、名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会、1999)
「集成五万分の一地形圖名古屋第一號」(陸軍參謀本部、1945)
三菱重工業のホームページ(三菱重工業株式会社)
三菱電機のホームページ(三菱電機株式会社)
旭精機工業のホームページ(旭精機工業株式会社)
オークマのホームページ(株式会社オークマ)