隣のママはどうしてる?〜赤ちゃんとの生活inボスニア編〜
 
 
ボスニア在住の日本人は大抵お仕事絡みでいらしている方々で、同じように育児中の日本人ママとは中々出会う機会に恵まれませんでした。首都サラエボに住んでいるならまだしも、こんな地方都市じゃママ友との出会いもないよなーと半ば諦め気分で毎日を過ごしていたところ、なんと昨年、2人のママがダンナさまの赴任の為お隣のドボイ市に引っ越していらっしゃいました!
(残念ながら既にお2人とも帰国、もしくは次の赴任地に移られてしまいました>涙)

今回御紹介するのはそのうちの1人、このみのママさんです。ボスニアには一時帰国を挟んで計半年近く滞在されていたこのみのママさん。当時は赤ちゃんだったこのみちゃんとボスニアでどのような体験をされたのか、色々お話を聞かせて頂きました。

<日本出発前>

Mic'o :

このみちゃんが生まれて半年程で御主人のボスニア赴任に伴って日本を離れる事になりますが、御主人も短期間とはいえ数ヶ月置きに日本に戻ってくるし、赤ちゃん連れの引越し準備も大変ですよね。それでも3人揃ってボスニアに来る事にした決め手を教えて頂けますか?

確かボスニアにいらっしゃる前にも、当時ドボイに滞在されていたわはは大空さんのブログなどを拝見されてたと思うんですけど、現地からの育児情報に目を通してみて、これから直面する現地での育児にどのようなイメージが湧きましたか?

このみのママ:

一番に思ったことは家族は一緒にいるべきということです。
以前にも主人がボスニアに赴任していたので治安の面でも安全だし、子育てにはとてもいい環境であるということを聞かされていました。とはいえ私自身海外で生活するのは初めてのことで不安でいっぱいだったことは確かです。
でもわはは大空さんにこのみを連れて来て大丈夫!と太鼓判を押され、また現地で出産、育児をされているMi'coさんのことをお聞きしてなんだか勇気がわいてきてきっとなんとかなるわ!と思ってしまったのです。

<Mic'oのつぶやき>

まず、ダンナさまが事前に現地の状況を知っていたというのは心強いですよねー。このみのママさんと知り合えた事、ダンナさまに感謝しないといけないですね。(^^)

このみママと同じ街の住人になったわはは大空さんもほぼ毎日現地の生活情報をブログで発信してましたよね。ダンナさまの体験談に加え、彼女のブログを読む事でもかなりドボイ生活のイメージが掴めたのではないかと思います。

 

Mic'o:

日本に帰省して大型ベビー用品店を訪れると、ママのツボをついた便利な育児用品が揃ってますね。渡航準備にあたって「現地にはなさそうだから持っていこう」と準備したグッズはありましたか?
また、ないと思ってたけど、ボスニアに来てから実はボスニアでも店頭でみかけたというものはありましたか?

このみのママ:

今考えると気持ちに余裕が無かったので、あまり育児グッズに関して準備は 充分ではなかったような気がします。おかゆクッカー(炊飯器で同時におかゆが作れる容器)、離乳食を小分けに冷凍できるパック、レンジで消毒できる袋くらいかなあ?ボスニアでは育児グッズを見て回る機会が無かったので発見できなかったけど・・・これはというものがあったのかも???

<Mic'oのつぶやき>

輸入製品も含め育児用品は割と手に入りますが、離乳食準備グッズは日本ほどの品揃えはないかもしれません。そもそも炊飯器は使わないし、レンジも日本ほど普及していないので、日本式に離乳食を用意するならばグッズは荷物に入れた方がいいかもしれませんね。

日本のベビー用品店では本当にお役立ちグッズが沢山陳列されていて、子連れで初めて帰国した際に何を買ったらいいか迷ってしまいました。

<現地での生活 part1>

Mic'o :

同じブランドのオムツでも日本では3つ折で柔らかい素材なのに対し、現地のものは2つ折で素材も日本のものに比べるといかにも紙おむつといった感触がします。ボスニアでも日本と同じようなものを見かけて購入してみたけれど、実際使って見たら微妙に違っていた育児グッズはありましたか?
また、ボスニアにはあったけど、日本では見かけない便利グッズがもしあったら教えて下さい

このみのママ:

オムツが異様に高いのにびっくりしました。日本でも有名なブランドのオムツを使ってみましたが値段も日本より高い割には、肌触りはゴワゴワした感じでした。それにおしっこサインがついてないし。
けしてかわいいとは言えないクマやネコやウシ(?)のプリントには思わず笑ってしまいました。
育児グッズとはいえないけれど洗濯に使う柔軟剤。パッケージに赤ちゃんが描かれているものを買ってみましたが臭い!!!とても決められた分量は使えませんでしたよ。

(参考)ボスニア版某ブランドの紙おむつです

<Mic'oのつぶやき>

オムツはどのメーカーも日本の方が安いかもしれません。過去の記録によると生後3ヶ月当時使っていた某ブランドのオムツ80枚入りが2000円前後でした。皆早めにオムツはずしをしたくなる気持ちも痛いくらい分りますね(^^;)またサイズ表示も日本のSMLではなくて、1−5で表示されているので、そのあたりの違いも少しとまどいますね。

 

Mic'o :

ボスニアの滞在期間は丁度このみちゃんの離乳食の時期にも重なりましたね。日本からも離乳食や離乳食を準備する為のグッズを持参されていたと思いますが、現地の離乳食ではどんなものを試されましたか?また、御主人の会社関係の方など現地の人達から離乳食について何かアドバイスを貰った事はありますか?また、現地で同じく離乳期の子どもが食べているものを見て、「えーこんなものまで食べさせてるの!!」と思ったものはありましたか?

このみのママ:

離乳食は滞在中一番頭の痛い問題でした。ちょうどボスニアに行って日本で言われるおかゆ一さじからが始まりました。慣れてきたら野菜や果物のペースト、白身魚、豆腐・・・でも離乳食に使えそうなかぼちゃやサツマイモは見当たらない。魚は何だか分からない魚が冷凍になっていてイマイチ買う気になれない。もちろん豆腐などあるわけがない。というわけで初期はバナナやりんごや人参で乗り切りました。瓶詰めのペーストは市販のものも試しました。
 主人の会社関係の方にgriz入りのスープを教えていただきました。このみも気に入ってよく食べていました。
スーパーなどで離乳食のコーナーを見るとチョコレート味とかが結構あってびっくりしました。Mi'coさんのお話によると早い時期からベーコンなどを食べさせているらしいですね。一さじからゆっくりという日本とはやっぱり大違いですね。

<Mic'oのつぶやき>

外国でも割と手に入りやすくなった豆腐ですが、ボスニア(というか地方都市)では見かけませんよね。かぼちゃは存在するけど、日本のように煮るとホッコリしないですよね。となると、離乳食に適した野菜はにんじん、じゃがいも位でしょうか。ちなみに息子を出産した際に病院からもらった授乳と離乳食に関するパンフレットでは

生後6ヶ月まで→母乳のみ(水やお茶は必要なし)
生後7ヶ月→リンゴ、ナシ等の果物、人参、ジャガイモ、ヨーグルト、スープ、おかゆ等
生後9ヶ月→カリフラワー、ほうれん草、チーズの一種、肉、レバー、母乳粥等
生後11ヶ月→グリンピース、キャベツ、ネギ類、牛の挽肉等

と、こんな感じになってます。実際には6ヶ月の前から少しづつ色々あげたりしていますし、与え方も日本なんかより大雑把なんじゃないでしょうか。

それからgriz入りのスープ、言われてみれば離乳食向きですね!もし今後機会があったら使ってみようと思います。このスープ大好きなのに、息子が離乳食の時期には全く気が付きませんでした。

 

Mic'o :

このみちゃんをベビーカーに乗せて頻繁にお買い物やお散歩などに行かれてたようですが、赤ちゃん連れで気軽に行ける場所はありましたか?子連れでのお出掛けで不便だと思った事と得したと思った事があったら教えて下さい。
また赤ちゃん連れで歩いていると色んな人から声を掛けられたと思います。大抵好意的な人が多いのですが、これだけは困ったと思った事はありますか?

このみのママ:

午前中に市場に買い物に行きその帰りに公園をお散歩してカフェで一休みというのがだいたいの日課でした。市場ではたくさんの人がこのみに声をかけてくれるし買い物をしなくてもバナナやみかんをいただいてしまってちょっと申し訳ない感じでした。一度公園で高校生20人くらいの集団に囲まれて質問攻めにあったことがありました。日本人なんて珍しいですものね。
 (といっても中国人と思われているのでしょうが・・・)
また子連れで一番不便に思ったことはオムツ替えのスペースや授乳できるスペースがないということです。これはボスニアだけではないのですが・・・
また空港にはかろうじてオムツ替えのスペースはあるものの、オムツ替えシートが高すぎて背伸びしても替えづらい。そんなにみんな背が高かったかしら???

<Mic'oのつぶやき>

子連れで歩くと親切にしてくれる人が多いのがボスニアで子育てをしやすい理由の1つだと思います。ただ、指摘されているように出先でのオムツ替えや授乳には困りますよね。「誰も注目してないからおっぱいをやれ!」と言われても人目が気になるものです。

それから空港のオムツ台の高さ、私も「そうそう!」とうなづいてしまいました。私がよく利用するザグレブ(クロアチア)やベオグラード(セルビア)の空港は独立したベビールームがあるんですが、逆にトランジットで利用するドイツの空港などは障害者トイレにオムツ替え台があるという感じだったので意外でした。もっと子連れにやさしい空港だと期待してたんですけどね〜。

 

<一時帰国 そしてボスニアへ再出発>

Mic'o :

御主人の一時帰国に伴い一度ボスニアを離れ、日本で数ヶ月を過ごした後またボスニアに戻ってこられましたよね。日本に戻って改めて日本とボスニアでの育児環境の違いを感じられたと思いますが、日本で育児をする事でホッとした事、またボスニアの方がこの点はよかったかな?と思えた事はありますか?

このみのママ:

ホッとしたことはやはり病気になったときですね。余談になりますがちょうど主人の仕事でボスニアからオーストリアのウィーンに行ったときにこのみが突発性発疹にかかりました。月齢から見てもそろそろだろうと予想はしていたのですがそれまで高熱を出したこともなかったのでやはりおろおろしてしまいました。ウィーンで病院デビューです。突発性発疹というものは日本だけなのでしょうか??? 最初は高熱だけで他に症状がないので血液検査までされてしまいました。
おまけにいきなり体温計をお尻に入れられて大泣きのこのみでした。結局解熱剤をもらったのですが・・・薬の説明書きはドイツ語、一応英語で説明はしてもらったものの、やはり薬は怖くてあまり飲ませませんでした。
自分の語学力のなさと親としての無力さを痛感させられました。

良かったことは、家族で過ごす時間が増えたことです。夏だったので夕方主人の仕事が終わってから散歩に出かけ、カフェでお茶をする・・・とても素敵な生活スタイルだと思います。というか日本では考えられませんよね。
それからやはり環境の良さですね。空気がきれいなのはもちろん、例えば野菜の味にしても濃いというか野菜本来の味がするというか?パンにしても素朴だけど焼きたてパンのおいしさは忘れられません。このみもボスニアのパンが大好きです

<Mic'oのつぶやき>

ドボイにもよい小児科のドクターがいるのでもし必要ならば御紹介しようと思っていたのですが、海外で子どもが発病すると心細いものですよね。診断だけでなく、薬の出し方も日本と異なるし戸惑う事も多いと思います。家で息子の体温を測るときは日本で購入した子ども用の体温計を使っていますが、こないだ息子が風邪を引いてクリニックに行った際、先に診察を受けていた赤ちゃんはやっぱりオシリで体温を計っていました。
私事ですが、こちらで処方される子ども用の薬は殆どシロップなのに、帰国中に診察を受けた際処方されるのは粉薬が多いのに驚きました。でも、今は粉薬を飲ませやすくするゼリーなんかも売ってるし、幸い子どももこのゼリーは気に入っているようなので飲ませるのは苦になりませんが。

ボスニアは仕事開始が日本より若干早めの職場が多いですが、一般的には3時前後で仕事終了なので(ダンナさまはもう少し長く職場にいらしたかも)、平日でもゆっくり家族と過ごす時間を持てますよね。この先もこの習慣は残してもらいたいものです。ただ、我が家の夫の場合は家族同様(それ以上?)に友人との時間も大事なようですけどね(^^;)

 

Mic'o :

一度現地での育児を経験しているので2度目の渡航の際にはどんなものを持っていったらよいか検討がついたかと思うのですが、育児関連でまず持っていくものとして頭に思い浮かんだものは何ですか?

このみのママ:

2度目の渡航はこのみが9ヵ月半の時だったので一番気になったのは離乳食でした。和食や魚中心にレトルトのものを用意しました。といってもそうたくさん持って行くわけにもいかず、お出かけ用に何食かといった程度です。
あとは逆にどうにかなりそう?という変な安心感で特には準備していきませんでした。というより二度目の渡航は主人が先にボスニアに戻っていてこのみと二人きりの渡航だった為、スーツケース一つに全ての物を入れなければである意味必死だったような気がします。

<Mic'oのつぶやき>

1人でこのみちゃんのお世話をしながらの荷造りは本当に大変だったと思います。約3ヵ月後にはまた帰国するとはいえ、このみちゃんのものをはじめ必要なものは何とかして荷物に詰めないといけないですものね。私にとっていかにスペースを効率よく使ってできるだけたくさんの物を詰めこむか、というのは永遠?のテーマです。
レトルトの離乳食といえば、日本のように粉末野菜やレトルトパウチになっている離乳食はこちらで見当たらないかも。持ち運びに便利ですよね。

 

<ボスニアで迎えた記念日>

Mic'o :

2度目の滞在中このみちゃんが記念すべき1歳のお誕生日を迎えましたね。ボスニアでは1歳の誕生日を大々的にお祝いするのですが、このみちゃんのお誕生日はどのようにお祝いされましたか?また、お誕生日に頂いたプレゼントでこれはボスニアらしいなーと思ったものなどありましたか?

このみのママ:

そうですよね。やはり大々的にお祝いするのですね。主人の会社関係の人に相談したのですが私たちに気を使ってくれたのかそんな事はないといわれました。私としては帰国も間近だったので感謝の気持ちを込めて日本食を作っておもてなししたかったのですが・・・このみの面倒を見ながら料理を作るのは大変ということと、我が家に食器類がそろっていないということで、結局ホテルのレストランでやりました。主人の会社の方々とそのご家族でとてもアットホームなパーティーになりました。手作りのバースデーケーキを作っていただき、プレゼントに洋服をたくさんいただきました。
 ボスニアで迎えたこのみの1歳の誕生日は一生忘れることはないと思います。

<Mic'oのつぶやき>

大々的にといっても豪勢に、というわけでなく、このみのママさん一家のように和やかな雰囲気で沢山の人々に祝ってもらえるのが理想だと思いますよ。(^^)実は我が家も初めての誕生はケーキもメインの豚のローストも頂きもので、用意したのはおつまみと後で追加したケーキ位かな?確かにお皿とコップは途中で足りなくなってしょっちゅう洗っていたのですが、水が今ほど頻繁にでなかったので結構大変だった記憶があります。(しかも停電したし>汗)

 

このみのママさんから最後に一言

たった4ヶ月半のボスニアの生活でしたが私にとっては一生の宝物です。人々の優しさ、暖かさに感動しました。そしてこのみがいたお陰でより多くの人々と触れ合うことができたような気がします。
不安だらけだった初めての子連れ海外生活。そしてストレスに押しつぶされそうになって日本に帰りたいといい続けた日々。つらいこともたくさんあったけれど、今はボスニアに行って本当に良かったと思っています。この経験があったからこそ日本にいる今、何でもがんばれる気がします。そしてボスニアに行く勇気をくれたわはは大空さん、Mic'oさんありがとう。

<Mic'oのつぶやき>

1度目の赴任の際には暑さで、2度目は寒さでこのみちゃんを連れての外出も大変だった時期があったと思いますが、ドボイ市民にはベビーカーを押して散歩するこのみのママさんの姿、とてもほほえましく映っていたと思いますよ。
私も遠慮なく何度も御宅へお邪魔してしまいましたが、このみのママさんに加え、キュートなこのみちゃん、そしてこのみのママさん同様気さくなダンナさまにお会いする事ができて嬉しかったです。息子にとってこのみちゃんは妹のような存在だったらしく、今だに「赤ちゃんはこのみちゃん」とか「ドボイにこのみちゃんいないー」などと気になっているようです。残念ながらこのみちゃんのお婿さんにはしていただけないようですが(笑)、息子共々今後ともネット等を通じていいお付き合いをさせていただければ嬉しいです。