
| メールを含めたら数年来のお付き合いをさせていただいているセルビア・ニシュ在住のAn-chanさん。この4月にめでたく実愛(みあ)ちゃんを出産されました。初めての育児と在宅での仕事で多忙にされているそうですが、まだ記憶に新しい妊娠・出産の経験談等の質問に答えていただきました。 |
<妊娠生活が始まった!>
| Mic'o
: セルビアで初めての妊娠生活を送る事になったAn-chanさん。妊娠される前から多少セルビアの妊婦事情について情報を得ていたと思いますが、実際自身が妊婦生活を送る事になり、いい意味でも悪い意味でも「こんなの初耳!!」と思った事を教えて下さい。(できれば長所、短所両方教えて下さい) An-chan: 特に病院に関していくつかありました。 ただし私の経験はあまり一般的ではないと思います。 というのは、主人の親友である小児科の先生から、産婦人科の先生を紹介してもらったという経緯があるからです。 通常は、妊娠でも病気でもまずクリニックのようなところで診察を受け、そこから病院を紹介してもらうそうなのですが、それを飛ばしていきなり病院にかかったのでした。 ところで病院には、日本のような受付はありません。 病院に着いて、先生に携帯電話で直接連絡すると、診察室の前で待ってて下さいと言われたり、先生がロビーに迎えに来て診察室に連れて行ってくれたり、という形でした。 大抵はすぐ診てもらえましたが、先生の忙しさによって、かなり待つこともありました。 日本と違って、妊娠・出産は基本的に保険で全額カバーされているのですが、医薬品や消耗品はそうでないものもあり、それは病院で取り扱われないため、自分で薬局で購入し持参なければなりません。 それを知らず、羊水検査の前日に「○○号の注射針を薬局で買ってきてくださいね」といわれたときは聞き間違いかと思いました。 検尿の容器も、分娩後の縫合時に使う麻酔薬も、薬局で購入。 そのほかにも何度か薬を買う指示がありましたが、薬の名前を先生から口頭で言われただけで、処方箋はなしでした。 これは処方箋が必要な薬を使わなかっただけかもしれません。 セルビアの医療機関には、日本から最新の医療機器が寄付されていると言うのは聞いていましたが、ここにも最新鋭の超音波エコー機械があり、「People From Japan」というステッカーが貼ってあって少し面映い気がしたものです。 「初耳!」というよりショックだったのは、病院のトイレがものすごく汚いこと・・・ ドアは壊れているし、電気はつかないし、水が流れないから前の人の汚物がたまっているし、ましてペーパーなどあるわけがない。 こんな病院で病気やケガのお世話にならなければならないかと思うと目の前が真っ暗になりました。 外来患者用だったということを差し引いても、それはもうひどかったです。 なお、病院スタッフと患者は別のトイレを使うようになっていて、スタッフ用のはカギがかかっています。 なお、ニシュ市内には個人の婦人科の病院があるそうですが、産科は公立病院にしかないので、産むのはそこでしかできないとのことでした。 産婦人科だけでなく全体的に老朽化した病院ですが、現在改築中ですので今後少しはよくなることを期待したいです。 <Mic'oのつぶやき> 妊娠初期がドクターの夏休みと重なって検診にもなかなか足を運べなかったようですけど、良くも悪くも「コネ」がものをいう社会ですから、最終的に知り合いの方からドクターを紹介してもらえたのは安心だったのではないかと思います。 それにしても病院に受付がないというのはとても不思議なシステムですね。An-chanさんはドクターの携帯に連絡を取った上で診察室に連れて行ってもらったということですが、患者さんは皆クリニックでの初診の際に病院で担当になるドクターの携帯番号をもらっているという事なのでしょうか? 注射針などの医療用具を買いに行く、というのはこちらでも経験があります。注射針なんて当然病院側で準備されていると思いますもんね〜。処方箋がなかったのは多分保険が利かない薬だったのかもしれませんね。ちなみにこちらではどんな薬でも一応処方箋はだされるようですが、保険適用外の薬だはもとより、プライベートのクリニックからの処方箋だとどんな薬でも保険が全く使えません。薬代の負担を考えると公立の病院に行ったほうがよいのでしょうけど、その他の条件で比較すると、場合によってはプライベートの方にお世話になった方が得策な時もあります。 超音波の機械に関しては私がお世話になっていた病院にも日本からの援助があり、その事もあってドクターにも色々親切にしてもらえました。でも、お願いだから援助絡みで訪れた日本からのゲストに「この機械で日本人の妊婦を診察したんですよ」と紹介するのは止めてください(汗)おなかから診るエコーだからまだいいんですけどね・・(--;) トイレの件はブログの方でも触れられてましたが、相当ショックだったようですね。確かに清潔が徹底されるべきである病院での事ですからね〜。水の供給がニシュよりもはるかに良くないと思われる私の街はトイレに水を貯めたタンクが置かれてましたけど、そういったものもなかったのかな?突然の断水で水が流れず、というのであれば理解できない事もないですが、もしいつ行っても水が流れないという状況だったとすれば、病院側の対応に問題がありますよね。特に夏なんてそこから病気が発生しそう。 |
| Mic'o: 日本では妊娠すると母子手帳が、ボスニアでも私が住む地域では「妊婦カルテ」と呼ばれるものが交付されますが、ニシュでは妊娠の過程を記録する書類はありましたか?もしあれば、そこにはどのような事を記入しますか? An-chan: 毎回毎回、診察で「最終月経の開始日は?」と聞かれるので、「どうしてカルテを作らないんだろう?」と思い、聞いてみました。 <Mic'oのつぶやき> セルビアでは妊婦向けに特別交付される書類というのはないのですね〜。 |
| Mic'o
: 超音波検査は国によって妊娠中数回しか行わないところもあれば、割りと頻繁に行う国もあるそうですね。ちなみに私は妊娠初期の状況が不安定だった事もあって計13回受けましたが、An-chanさんはどの位の頻度で超音波検査を行いましたか? An-chan: 私の場合は終始順調で、3〜4か月目までは月2回診察を受けていましたが、その後は月1回になり、超音波はそのたび毎回受けました。 写真は「用紙がないから」ともらえませんでした。 最初にそれが分かったので、2回目からは自分のデジカメを持っていきました。 主人が毎回喜々として撮ってました。 <Mic'oのつぶやき> デジカメ持参というのはいいアイディアですね〜。自分は画面で赤ちゃんの様子を確認できるけど、家族にもおなかの赤ちゃん見せてあげたいし、なにより記念写真としても記録に残せますもんね。もし二人目妊娠する機会があったら私もデジカメ持参で行こう・・と思ったのですが、一般的に夫も一緒に診察室に入るというのは殆どないので(ダンナさん達は皆産婦人科病棟の入り口で待機)うちは誰に撮影してもらおう?? |
| Mic'o
: An-chanさんの場合は大分早い時点でベビーが女の子である事が判明していたようですが、周囲では出産前に性別を尋ねる人は多いですか?特にモンテネグロなどでは後継ぎとして男の子を望む傾向にあると聞きますが、一般的に男の子と女の子どちらを望む傾向にあるように思いますか?ちなみにAn-chanさんのご家族や友人からはどのような反応がありました? An-chan: 同時期に妊娠した知人は、かなり遅い段階まで知らなかったようですが、結局出産前には聞いていました。 よく周りに男の子?女の子?と聞かれたので、出産前に知るのは一般的なのではないかと思います。 <Mic'oのつぶやき> ダンナさまは希望に反して早くに性別を知らされてしまったという事でお気の毒(?)でしたが、ドクターも検査結果に安心して思わず口をすべらせてしまったのかもね(^^;) こちらでも早かれ遅かれ赤ちゃんの性別を尋ねる傾向にあるようですが、十数年前に出産した夫の従姉妹は最後まで性別を知りたくなかったのに、ドクターから「ピンクの洋服を用意してくださいね〜」と性別を告げられてしまい出産時の楽しみがなくなってガッカリしたそうです。 生まれてしまえば性別がどちらでもお祭り騒ぎですが、色々な方面から話を聞いているとやっぱり「後継ぎ」という点で男の子が望まれる傾向にある気がします。モンテネグロでは女の子が生まれると「子どもが生まれた」としか言わないけど男子誕生となると「男の子が誕生した」と性別をしっかり伝えるとか、私の周辺でも超音波検査で孫が女の子だと分った途端「性別なんて生まれるまで知る必要ないのよ」と言い出すお姑さんがいたり(その証拠に次の妊娠で男の子を身ごもっている事が分った時には何も言わなかった)、最悪なのは女の子が生まれたと分った途端に失踪してしまった夫がいたとか、女性の立場から考えると「なんて失礼なんだ!」と思う事が結構あります。 An-chanさんのダンナさまの家系は幸い(?)男子誕生が続いたこともあって、女の子大歓迎だったという事ですが、どちらの性別であっても新しい命の誕生を喜んでもらえると嬉しいですよね。 |
| Mic'o
: Nisの御近所・ピロットにお住まいのsnowさんの場合は検診時と出産時のドクターと役割分担があったようですが、Nisの病院ではどうでしたか?また、検診やお産を担当して欲しいドクターに「袖の下」を渡す習慣はありますか? An-chan: 私の先生は、主人の親友の紹介ということもあってか、出産まですべてを担当してくださいました。 「袖の下」の習慣は多かれ少なかれあるようです。 主人はそういうことを快しとしないのですが、そのかわり、先生とかなり親しくなったことともあって、一度レストランでの食事に招待しました。 そうしたリラックスした場で、普段忙しい先生に聞けないことをたくさん聞けてよかったです。 <Mic'oのつぶやき> 診察でお世話になっているという理由で患者がドクターをレストランへ招待というのはやはり一種の「接待」ではないかとは思いますけど、お互いの立場を超え親しくなった延長で食事に誘うというのは自然な感じでいいかもしれないですね。日本よりはゆっくり診てもらえるとはいえ、気軽に何でも聞けるという雰囲気ではないですものね。 |
<いよいよ出産!&入院生活>
| Mic'o
: 出産にあたって頭に描いていたイメージがあったと思いますが、自分が希望していた出産のスタイルと実際の出産にはどのような違いがありましたか?(※多分180度異なっていたと思いますが、具体的に挙げて頂けるとありがたいです)また、どのような点には満足いく対応が得られましたか? An-chan: イメージとしては、Mic'oさんがくださった妊娠・出産本を読んで「ふんふん、なるほど」と、たぶんそれが普通の日本のスタイルなのだろうと思い描き、またこちらではそう行かないだろうということも覚悟はしていました。 とにかく痛いのが怖かったので、無痛分娩を望みましたが設備やスタッフの不備から却下。 それならば、と望んだ主人の立会いも却下でそこはとっても不満でした。 私は分娩室に4時間いましたが、その間他の2台のベッドでは入れ替わり立ち代り出産があって、3件の出産の一部始終を見ることになりました。 妊婦さんがあんまり叫ぶので怖くなったり、赤ちゃんが生まれた瞬間ちょっと感動したり、隣の妊婦さんに「おめでとう」と声をかけたり。 というわけで、自分の出産そのものは満足でしたが、この後お話しする入院生活も含めて病院の妊婦に対する扱いはかなり受け入れがたいものがあり、やはり二度とここでは生むまいという感じです。 <Mic'oのつぶやき> ニシュはセルビアの中では大都市なのにお産の選択枝がないというのは意外でした。無痛はともかく立会い出産はボスニアの地方都市(私が住んでいる街ではないですが)にも普及しているのに、と思ったのですが、分娩室の構造を聞いて納得(--;)私が出産した産院は独立した建物で文字通り「関係者以外立ち入り禁止」な為、廊下を出産と関係のない人がウロウロしているなんて考えもしませんでした。(足もドアの方向に向けないし) でも、陣痛で苦しい中、他の赤ちゃんの産声が聞こえると一瞬なごんだり、「私ももう少しがんばろう!」と思えるのかもしれないですね。(そんな余裕はない?)お互いに「おめでとう」と声を掛け合うのも素敵です。私は幸か不幸か分娩室を1人で占領していた為そういった感動をシェアする人がいませんでした。逆にいえば他の産婦さんの喚き声に集中力が切れるということもありませんでしたけどね。それじゃなくても出産前日に夜半まで騒いでいて迷惑な人がいたので、出産まで邪魔されたら勘弁して欲しいと思ったかも(^^;) |
| Mic'o
: パパをはじめ御家族、友人の方々は新米ママと赤ちゃんの顔を見るのを心待ちにしていたと思いますが、産科病棟に見舞い客の立ち入りは許されていましたか?私が出産した病院では病院関係者以外は立ち入り禁止で、見舞い客との面会は玄関のドア越しでのみ許可されていたのですが、もしニシュの病院でも同様に見舞い客の立ち入りが禁止されていた場合、どこで面会する事が許されていましたか? An-chan: ここでも、見舞い客の立ち入りは禁止でした。 でもそれも建前だけ。 病院関係者に知り合いがいれば、その厚意で入れてもらった見舞い客がたくさんいました。 私の主人はそういう規則破りが嫌いなたちなので、あえて入らなかったです。 <Mic'oのつぶやき> 私の夫はその「厚意」で産院内にいれてもらったクチですが、入れてもらったとはいっても入り口付近の患者受付の部屋でした。真冬で大雪が降る中を1日何度も訪れていたので雪にさらされての見舞いはかわいそうと温情を受けたのかもしれません。(^^;)エントランスと赤ちゃんとママがいるスペースとの間は更に仕切りがあったとおもうのですが、さすがにうちのダンナも抵抗力の弱い赤ちゃんの事を考えて仕切りの向こう側には勧められても入らなかったと思います。 日本のマタニティー雑誌で特集されている病院比較などを読んでいると、見舞い客が部屋に入れず直接赤ちゃんがみれないのはかわいそう、という意見もあるようですが、私個人としては見舞い客を入れないのは賛成です。自分と赤ちゃんの世話だけで精一杯なのに、お客さんへの対応なんて無理!後でAn-chanさんの記述にも出てきますけど、40日は新生児への訪問を避けるというのが習慣であるにも関わらず、色々と常識外れの事をしてくれる人がいる事がわかったので、部屋に見舞い客が来られた日には産後のイライラが倍増する事確実です。唯一自分の家族(夫と子ども)には可哀想かな、とは思うけど、どちらにしても出産2,3日後には退院して、寝不足になる位一緒にいれるからね〜(^^;) |
| Mic'o
: 入院した部屋は何人部屋でしたか?部屋の様子(シャワー・トイレの有無、清潔度等)を教えて下さい。また母子同室だったか別室だったかを教えて下さい。 An-chan: 個室はなく、どれも3〜5人部屋でした。 入院部屋は改装工事が終わって新しくなったばかり。 ですからキレイといえばキレイでしたが、ベッド間は50cmくらいととても狭くてカーテンもなく、プライバシーはゼロでした。 そんなですから、誰かがおやつをほおばってる横で、誰かは着替えをしていたり。 生々しい話ですが、1日1回先生が縫合傷を診にくるときは、みんな事前に下着を取って待ち、先生が来たらベッドの上で脚を開いていました。 部屋は新しくなっても設備は持ち越しですから、ベッドや私物を置くキャビネットなどはかなり古びていました。 特にキャビネットは壊れて戸が閉まらないものがたくさんありました。 また、ベッドシーツは無論洗濯はきちんとしてるのでしょうが、シワシワで擦り切れていて取れないシミなんかも残ってたりして、とにかくボロボロ。 食事はかなり悲惨・・・朝はビスケット5枚と牛乳、昼はマッシュポテトとミルク粥みたいなもの、そして夕方にまたビスケット5枚と牛乳、それだけ。 大仕事が終わって大変な身体なのに、ちょっと信じがたかったです。 みんなたくさん差し入れをしてもらったり、買い込んできてました。 それを知ってて病院側も食事を出さないのかも知れませんが・・・まあ、すべてが保険でカバーされて無料とあれば、文句も言えない、ってことでしょうか。 赤ちゃんとは基本的に母子同室でした。 出産を終えて部屋に来ると、3、4時間くらいで赤ちゃんを運んできました。 私は夕刻7時すぎの出産だったので、その翌朝になって連れてきてきてくれました。 ベビー専用ベッドがあるわけでなく、同じベッドで添い寝です。 なお、希望すれば夜だけ別室にしてくれるので、私は最初の2晩だけ預かってもらいました。 なお入院中は、日本の産院のように日々スケジュールの決まった育児指導はありません。 オムツ換えも、おっぱいをあげるのも、ほかの人の見よう見まねでした。 何か困っている様子を看護師がたまたま見つけたり、または聞けば教えてくれることもありますが、基本的にはほったらかしでした。 実は、育児指導は退院後2週間のうちに3回看護師が自宅訪問に来て行われました。 このときに来る看護師は「Babica(バビツァ)」と呼んでます。 お風呂の入れ方やへその緒のケアなど指導し、体重を計ったり体調を見たり、その他質問に答えてくれたり、という感じです。 <Mic'oのつぶやき> 隣のベットとの間隔が50cmというのはちょっと狭いですね〜。私が出産前に入ってた部屋はその位の広さでしたが、出産後に移った部屋はかなり広々としていて、カーテンなどの仕切りはないけど同室の人が何してようがそれ程気にならない感じでした。それと赤ちゃんと同じベッドなのは赤ちゃんが落ちないかどうかちょっと不安かも。私が出産した時は暖房の都合で途中から母子別室になったんだけど、こちらの病院ではベビーコットがあります。でも、コットのサクがやけに高くて、背の低い+キズが痛くてつま先立ちのできない私はそこから赤ちゃんを取り出せず、同室だった産婦さんに手伝ってもらったのでした(泣) 育児指導は私の出産した病院ではAn-chanさん同様出産前も出産後の入院時も特にありませんでしたけど、入院中は基本的にオムツ替えや沐浴は助産婦さんと看護婦さんが行ってくれ、気が向くと実演しながら教えてくれました。(でも全然身につかなかったけど>汗)授乳に関してはとても力を入れているようで、助産婦さんによっては一時間位根気よく手伝ってくれました。 こちらも豪華な食事とはかけ離れたものがサーブされてましたが、ニシュの食事もかなり貧相ですね〜(汗)朝食に少し位チーズやハムを出してくれてもいいのに。これだと本当、一応形としては食事出してますよ、という程度のものですよね。そういえば、出産前日の夜遅くに同室の子が家族から食事の差し入れを受け取ったのですが、消灯後の暗闇の中、皆でごそごそしながら食事してたのが笑えました(^^)私は主にお菓子とジュースを差し入れしてもらってました。 Babica(助産婦)の訪問はこちらでもあるのですが、体重とかは量ってくれなかったです。ただ、赤ちゃんの状況を質問しに来ただけでした。しかも、年末年始を挟んでいた事もあるのでしょうけど一番混乱していた時には訪問がなかったのでダンナが激怒してました(^^;) |
| Mic'o
: 旧ユーゴでは恒例の(?)赤ちゃんのグルグル巻きですが、実愛ちゃんの写真を拝見してると生後間もなくからベビー服を着てますよね?snowさんもグルグル巻きにしてたのは入院中だけだったと話されていたと思いましたが、ニシュでもグルグル巻きにするのは入院中だけ?それとも、出生直後から既にベビー服を着せているのでしょうか? An-chan: 少なくとも私の周囲からは、ぐるぐる巻きの習慣はかなり以前にすたれたと聞きました。 この病院では生後からすぐ普通の下着でした。 布ガムテープを20cmくらい切ったものに、ペンで母親の名前と出生日時、身長・体重を書いたものが下着の胸のところにペタンと張られていました。 ちなみにへその緒は臍クリップではなく、ひもで縛ってました。 <Mic'oのつぶやき> グルグル巻き、さっさと廃れて欲しいと思う習慣の1つです(汗)誰もその明確な理由も分らないのに「習慣」だからという事で行っている事、股関節脱臼には異様な程神経質なのにグルグル巻きが股関節の動きによくない影響を与えているのには考えが及んでいない事、それより何より面倒くさい!もし次の出産があったらAn-chanさんやピロットのsnowさんの例を挙げて早いとこ赤ちゃんをグルグル巻きから解放したいと思います。 |
<家族と共に育児生活>
| Mic'o
: 退院すると続々と「Babina(出産祝い)」に来るお客さんがやって来ますが、これまでにお祝いで頂いて驚いたものなどありますか?また、ボスニア同様に赤ちゃんの枕の下にお金を置く習慣がある場合、祝金の相場はありますか? An-chan: 退院しても、外部の客は40日は訪問を控えるという習慣のようです。 実際、お客やお祝いは、1ヶ月を過ぎたあたりから来るようになりました。 それとは別に、赤ちゃん誕生の次の日、赤ちゃんのお父さんは親しい人だけを招いてパーティーをします。 特に男の子が生まれた場合、招かれた人はお父さんの着ているシャツをビリビリに破り、お父さんはそのシャツをボロボロのままうれしそうに着ているというおもしろい習慣があります。 お祝いは着る物がほとんどです。 実用的に、お尻ふきやベビーソープ、おもちゃをくれる人もいます。 また、2人のおば、そして義両親からは、ゴールドのコインをいただきました。 これからの長い人生、何か困ったことがあったときにはそれをおカネにかえるのですよ、という意味だそうです。 運良くコインを売らずに人生を送れば、それはまた自分の孫や甥・姪、または親友の子供などが生まれたときに譲られていきます。 <Mic'oのつぶやき> AN-chanさんの周囲の方は常識的な方が多いようでよかったですね〜。いるんですよ、分っててもフライングしてお見舞いに来る人。それも本当にお祝いと赤ちゃんの顔を見に来たというならともかく、家族全員疲れきっている時間にアポもなく、連日大勢で現れる人達とか。(--;)あまりの無神経さに一度面と向かってクレームを付けた事があります。 お金を贈る時に「よい夢を買いますように」と声を掛けるのは素敵ですね。「そういう習慣だから」とか「これで赤ちゃんに何か買ってあげて」と行って枕下にお金を置くのはあっても、「よい夢を・・」というのは初耳でした。でも枕の下に置くというのにも本来はそういう意味合いがあるのかもしれませんね^^金貨ではないですが、この土地は昔から争いが多かった事もあり身に付けて逃げられる金や銀製品を贈る習慣はあるようです。実際息子も金(多分14K)のネックレスを幾つか頂きました。 赤ちゃん誕生後に親しい人(殆ど男性)をカフェなどに呼んでパーティーをする習慣はありますが、うちのダンナは家への来客対応と、出産後に病院から渡されたベビー用品パックに入っていたオムツ等の洗濯、アイロンかけに追われてパーティーどころじゃなかったそうです。(こういう時に双方の両親がいないと大変だと思った・・) |
| Mic'o
: 出産後暫くは義理の御両親のお宅でお世話になるそうですが、赤ちゃんのケアに関して病院側と義理の御両親のスタイルに違いはありますか?また、An−chanさんが見聞きする範囲で義理の御両親世代とAnーchanさん世代の育児方法にどのような違いがありますか? An-chan: 病院と義両親の間での違いは、うちの場合特にないみたいです。 看護師もこちらの家族も、とにかく「抱き癖をつけてはいけない」ということに非常なこだわりがあるのを感じました。 周りのみんなに「不必要に抱いてはだめ。 大きくなってから困るのはあなたなのよ」と言われ、添い寝などもってのほか、という感じです。特に主人は、おっぱいも早いうちにスケジュールやリズムをきちんとつけてあげた方がいいと、結構厳しいことを言っていました。 私は、可能な限り赤ちゃんと触れ合いたいという考えで、おっぱいは欲しがるときにあげ、できるだけたくさん抱いて、添い寝も寝つきが悪いときなど必要ならばしてあげようと思っていたので、主人とは少なからずケンカになってしまいました。 <Mic'oのつぶやき> 私は逆に抱っこしすぎて夜もろくに眠れず不眠症気味だった現地の先輩パパママを見ているので、妊娠する前からダンナとは「スキンシップは惜しみなくするけれど、泣きやませる手段として抱っこするというクセはつけないようにしよう。」という話をしていました。でも幸い夫婦2人で育児をする苦労を感じたのか(?)そんなに泣くベビーではなかったので助かりましたが。 こちらでも「抱っこ癖はつけないほうがいい」というのが一般論のようなのですが、それを聞いたのが前述した抱っこしまくりの実例を見た後だったのでまったく説得力がありませんでした(^^;)An-chanさんがつっこみを入れているように、きっと皆、慣習に縛られて抱っこを控えているだけで本当は1日中でも抱っこしてたいんじゃないかな〜。でも、私が気になるのは横抱きよりも股に手を入れて体を支える縦抱きが主流な事。これ、私みたいに背が低いと赤ちゃん抱え難いんですよね〜。知人が「こうやると赤ちゃんも喜ぶのよ〜」って縦抱きのバリエーションを教えてくれましたが、「私は背が低いのでそんな姿勢では赤ちゃんを抱っこできません」とバッサリ却下させて頂きました。 |
| Mic'o
: 母乳を挙げている間に食べてはいけないといわれるものはありますか?また、私はダンナの親戚にビールが良いと勧められて仰天しましたが(どちらにしても私は飲みませんが)、母乳を出す為に勧められるものはありますか? An-chan: いけないもの、たくさんあります。 豚肉、豆類、辛いパプリカ、煮たキャベツなど。 豚肉は、脂っこすぎるからよくないとのことですが、私が思うに、こちらの調理方法がそうだからなのではないかと。 豆やキャベツなどは、おなかでガスがたくさん出るからよくないそうです。 <Mic'oのつぶやき> 豚肉は言われた事がありませんが、キャベツはやっぱりお腹が張るという理由で避けるように言われました。でも、産院に入院している最中にキャベツのスープが出てきたり、他にも避けるように言われているブドウなども助産婦さんから勧められたり、となんだか矛盾している状況に何度も出くわしました。そこでダンナの友人(医者)に相談したところ「そんなの食べ過ぎなかったら気にしなくっていいって」との事だったのですっかり気が楽に。人によっても言う事が違うし、そんなの全部マトモに聞いていたら終いには食べるもの無くなってしまいます(汗) 母乳は私もかなり出たので特に食事に気を使う必要はなかったので、ビールの件は何か一言言わないと気がすまない人達からのアドバイス(?)によるものです。お酒好きだけど母乳のために禁酒中という方には朗報かもしれませんね(笑) |
| Mic'o
: 出産に対する行政からの支援についてなのですが、べオで出産したダンナの友人も妊娠(出産かな?)の際に支援金が出たと話していた記憶がありますし、昨年10月3日付のBLIC紙によると北部のヴォイヴォディナ地方では一人目の子どもに対し30,000ディナールの支援金が出ると紹介されています。 An-chan: 出生届を出すと、その場で大きな袋いっぱいのベビー用品(ベビー布団、下着、おくるみや布オムツ、紙オムツ他消耗品など結構な量)が支給されました。 また、2万ディナール(約33,000円)の出産手当金がニシュ市から出ます。 <Mic'oのつぶやき> 私が出産した際には育児用品満載のベビーパックが支給されましたが、ごく最近からボスニアでも私の住む地域ではこのパックに代わって現金(日本円で20000円弱)が支給される事になりました。でも、現金といってもAn-chanさんがお住まいのニシュ市に比べたら少額ですし、ニシュでも現金の他にベビー用品も支給されるんですものね。ダンナとも話したのですが、セルビアもボスニアも日本並みの少子化に悩んでいるのは同じだけど、少子化対策はセルビアの方が本腰で取り組んでいる姿勢が見えますね。(出産後の育児支援についてはどうなのか分りませんが) An-chanさんは「citizenship」をお持ちではないので国からの手当ては受けられなかったという事ですが、国籍ではないなら永住権(Stalni boravak)の事でしょうか?それにしても4万ディナールは大きいですよねー。母親がセルビア人(もしくはセルビア国籍)じゃないと支給対象にならないという事なのか、それとも両親ともセルビア人ではないとだめなのか気になりますね。少子化対策の一環ということならばAn−chanさんの出産だってセルビアの出生率Upには微妙に貢献しているのだから支給を認めてくれてもいいと思うんですけどね。なんか腑に落ちないな〜 :( |
| Mic'o
: 出産、育児に関わらず、これは日本で子育てするママが羨ましいと思う事、また逆にセルビアだからこそ経験できる(できた)事を教えて下さい。 An-chan: 日本のママがうらやましいのは、やはり医療関係の充実と選択肢の広さでしょう。 またセンスのいい(と私には思われる)ベビー服やベビー用品も。 こちらのベビー服は、動物や花の大きなアップリケがついているものがほとんどで、もう少しシックな、とか、ファッショナブルな、とか思っているとなかなか難しいです。 イラストも私にはイマイチかわいいと思えないし・・・ 出産に関してセルビアだから経験できたこと・・・やっぱり、上に書いた出産とその後の入院に関する一連のことでしょうか。 話の種にはなるけれど、セルビアでの出産は一度でもういいです〜ってところです。。 一方育児に関しては、ボスニアで育児をされてこのみのママさんも話されていたように、セルビアでもお父さんが家にいる時間が日本のサラリーマンパパさん達より断然長いですよね。家族みんなで過ごせるゆとりがあるのはとってもいいことだと思います。 また、近所に住んでいる人はみんな実愛のことを知っていて、少し出歩くだけでたくさんの人に声をかけられます。 近所で遊んでいる子供たちですら、わっと寄ってきて、「何て名前?」「かわいいねー」「さわってもいい?」などと言われるくらい。 <Mic'oのつぶやき> 日本の産婦人科でも昨今は様々な出産スタイルやサービスを取り入れているところが多いですよね。その反面先日も日本のニュースで取り上げられていましたが、過疎が進んでいる土地では病院の選択どころか、産婦人科のドクターが足りない為通院している病院で出産ができず自宅から離れた他の病院に予定日の一ヶ月前から入院しなければならないかも、といった問題が発生しています。丁度これを書いている最中にも「日本の産科、産婦人科の35%が実際にはお産を扱っていない」という統計もでています。 私もお洋服沢山頂きましたが、擬人化した果物が舌を出しているイラストとかどうみても可愛らしくないデザインも多かったです。頂き物なのにこんな事言ってしまったらバチが当たるのかもしれないけど、やっぱり自分の好みに合わないものは着せたくないというのが本音です(汗) 出産を取り巻く環境によりAn-chanさんは心理的にかなりダメージを受けた印象を受けましたが、この先の育児という点ではAn-chanさん自身がすでにお気づきなように日本よりもリラックスして取り組める環境だと思います。出産+それに伴う入院自体は数日で終るけど、育児はこの先十数年と続くわけだしこの環境が整っている事は大事ですよね。 育児は驚きの連続ですが、セルビアの育児を取り巻く環境は更に色んな意味で多くの驚きを与えてくれる事と思います。現在は一時期ブログの更新も控えているようですが、ママの視点から見た笑い有り涙有り(+怒りあり)のセルビア事情を楽しみにしていますね☆ |