テーブルソー

このスペックを不足と考えるか、充分と考えるかは意見が分かれるところと思いますが、「この機械でたくさんの家具を作りました」とおっしゃる考案者の芝地さんの選択を信じてみることにしました。
あまり大きな物は切れません、能力以上の大きな物はバンドソーなど他の工具にまかせましょうと割り切る事で、強度、精度を向上させているようです。
家具づくりに特化したという贅肉のない機械に仕上がっていると思います。

タマクラフトのオリジナル工具です。
パーツを取り寄せ、木部を自作しました。

最大切削厚 40mm
横切り幅   400mm
立切り幅   300mm

ジョインテック位置決め装置

大きく動かして、微調整、確実にロックという作業の流れが大変スムーズかつ正確で快適です。
スケールをうまく使えば墨付け無しの作業も可能です。

レバーを立てるとフリーになって大きくフェンスの移動ができます。

レバー中立位置でロックがかかりますが、微調整  ダイヤルが作動します。ダイヤルは1回転で1/32インチ移動、一回転中に32クリックの目盛りがあるので1クリックで1/32×1/32インチの移動,,,,,,目に見えないほどの微動です。

レバーを倒して完全にロック


このテーブルソー最大の売り物、ジョインテック社製位置決め装置「クリンチャー」です。
指さしている所がロックレバー、フェンス近くのダイヤルで微調整をします。

テーブルソーの改造

お定まりの文句です。
もし、改造をする場合は個人の責任において十分な注意をして行ってください。
この記事が原因で事故や不具合が起きても当方は責任を負いません。

集塵


丸鋸近くに直径10cm集塵ホースを接続しました。
スライドテーブルの左側レールの下を仕切って丸鋸収容部を密閉化しています。
刃高調整のためスライドテーブル下部分から手を入れる必要があるので仕切の半分は簡単にはずれるようになっています。
集塵は下からのみです。
100%集塵というわけには行きませんが、マスクは不要と感じられます。

「集塵は発生源の最も近いところで」、という原則に従って、できるだけ丸鋸近くにホースを接続しましたが、木屑は箱の底にずいぶんたまります。

密閉箱内では(負)圧力は均等というパスカルの原理?に従えばホース位置はどこでも良かったかもしれません、もっと底近くに接続すれば良かった。


フットスイッチを使うと両手で材料を押さえたまま機械のオンオフができて安全便利ですが、そのままでは、せっかくのブレーキ機能が働きません。
又、フットスイッチ、テーブルソースイッチ2つのスイッチがあると操作ミスで不用意に起動するおそれがあって危険なので、これ以外では起動しない、というプッシュ式の起動専用スイッチを設けました。(本体写真 緑色のスイッチ)
フットスイッチのコンセントに集塵機の電源をつないでおけば同時に起動できて便利です。
リレーを1個組み込むことで解決できます。

操作は
1、集塵機と連動のフットスイッチオンで集塵機が起動します。
2、シーソー型のメインスイッチをオンでテーブルソーがスタンバイ
3、グリーンのプッシュスイッチでノコが起動します。
4、フットスイッチ又は本体の黄色い緊急停止板をけっ飛ばせば瞬時に停止します。

文章にすると面倒そうですが、フットスイッチとグリーンのプッシュスイッチで集塵機とノコのオンオフを自由に操れて快適です。何より、プッシュスイッチを押さない限りメインスイッチやフットスイッチがオンになっていることに気づかず不容易に起動することがないので安全です。

又、材料が切り離れた瞬間にフットスイッチで刃の回転を止められるので、切れた材料が飛んで行くことがありません。

電源スイッチ

MAKITA5607の取手部分を開くとON-OFFスイッチに黄色とオレンジの線が接続されています。これがブレーキ回路につながっています。
この2本の線をショートさせるとブレーキが働きます。

この線を外に引き出してフットスイッチをオフにした瞬間にこの2本の線をショートさせる仕組みを考えました。

そこでリレーの登場です。
リレーとは電磁石を使った切り替えスイッチです。
基本動作は
SW1がONになると電磁石が働いて接点1と接点2が同時に切り替わります。

ホゾ切りジグを使った作業の動画です。横切りとクリンチャーの特徴を良く表していると思います。
フットスイッチオフでキュッとブレーキがかかっているのがわかりますか?

ジグ

フェザーボードの取り付け

精度の高い位置決め装置を使っても、フェンスに材料を密着できなければ意味がありません。
縦長い物を切るときはフェザーボードで押さえつけると安全正確に材料を送れます。
スライドテーブルの中からフェザーボード固定用の台がせり上がる構造です。
フェザーボードは2本のノブで固定します。
雑な作りのフェザーボードでお恥ずかしいですが結構使えるので、なかなか作り替えません。

リレー

実際の回路図です

ブレーキ回路

黄色

オレンジ

SW1

この状態でまだ丸鋸のコンセントに 電流は届いていません。
5と6がショートしているのでブレーキがかかっています。

丸鋸用
コンセント

sw1を押すと電磁石が生きて接点は1と2、4と5に切り替わります。
sw1が離れても1と2がつながることによって電磁石の回路は成立し続けるので電流は流れ続けます。
同時に丸鋸用コンセントはON,ブレーキはOFFとなり起動します。

電流がどこかで絶たれて電磁石が接点を保持できなくなると、初期状態に戻ります。
4と5が離れて5と6につながる状態に戻り丸鋸オフと同時かつ瞬時にブレーキがかかります。


フットスイッチ、メインスイッチ、緊急停止スイッチ板(本体写真黄色の部分)のどれでも瞬時に停止できますが、起動はできません。
起動ができるのは緑色のSW1のみです。

集塵機へ

フットスイッチ

メインスイッチ

緊急停止スイッチ
    プッシュオフ

ホゾ切りジグ

通常マイターゲージなど横切り部に取り付けることが多いジグですが、高精度の位置決め装置を利用しないテはありません。

終わりに


まず欠点を少々
本体のチューニングがむづかしい機械です。
丸鋸の収納部に寸法の余裕がないので、ブレードの平行垂直の微調整範囲が非常に少なく、調整に苦労しました。
スライドレールの取り付けは木ネジ取り付け1発勝負で、ズレたときの調整がほとんど効きません。レール側の穴を楕円にすれば良かったかもしれませんね。

設置場所に西日が当たるせいか、木製ボディーのせいか、テーブル全体の各部品を段差なく平面をキープするのがむずかしいです。丸鋸を固定する樹脂板も完全平面では無いような気がします。しかしMDF天板そのものには狂いは出ていません。

長尺の重い物を切るとき横切りフェンスの剛性が心もとない。

基本的には安くて良い機械をという精神で作られている機械ですが、位置決め装置、丸鋸まで買えば、自作しても約6万円

他の機械を知らないのですが、縦切り、横切りのたびにフェンスの取り替えがわずらわしい。



長所です。


軽量コンパクトな機械です。又、マキタ5607は比較的静かです。

もうちょっと大きな材料が切れればなぁという場面が、たたあるというのが本音ですが、スペックの範囲内では大変精度の高い良い仕事をしてくれます。縦、横フェンスの取り替えさえ無ければ、寸法のセットが簡単確実、スムーズな作業です。

30mm厚のMDF天板は剛性、安定性、加工性、比較的入手のしやすいなど、アマチュアには最良の材料選択ではないでしょうか?。

ボディーも木製なので、改造、修正が容易です。

位置決め装置を除けば、安い材料で良くここまでの性能を引き出していると思います。

本体の材料や寸法の選定、性能の限定はアマチュア木工の知恵のかたまりのような機械だと思います。性能を欲張らず必要十分なレベルに限定する事は特に多くの経験と勇気が必要なの事ではないでしょうか。

できない事とは知恵を絞りながら仲良くつきあっていこうと思っています。


以上

テーブルタップ

電源プラグA

電源プラグA

さらに取り扱い易くするために電源プラグAとリレーの間にメインスイッチや、緊急停止スイッチを配し、フットスイッチや集塵機の電源を右図のように接続します。

写真右下の横L字形の物は、可動式のフェザーボード取り付け台です。

AC100Vへ

MDFで作ったスライドレールを縦切り用フェンスに取り付けて、材料送りジグを乗せます。

線は切断せず並列にに引き出し、コネクタを介して接続します。
コネクタをはずせば、単体での使用が可能。

リレー

リレー

ほぞ切りの動画
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04/5/5 フェザーボードの改造をしました。

出来合のフェザーボードを買ってしまいました。
裏から見たところです。
ノブを締めると、皿ネジのテーパー部がアルミの
板を押し広げながら割り込んで行きます。
皿ネジは空回りしない特殊な形です。

実際には、このようにマイターレールで使用。
ワンタッチで取り付けられ、ノブ1回転も回せば、
強力に固定されます。これをテーブルソーに
応用しました。もちろんルーターテーブルでも使用。

改造は簡単、ルーターテーブルで使用したアルミレールの
切れ端をスライドテーブル下に取り付けるだけです。
使用しやすいように角度をつけています。
レールがスライドテーブルと干渉するため、3ミリ程高さを
削りました。

レールの切れ端、捨てなくてヨカッタ。

縦切り作業でフェザーボードの出番は多いのですが、
今までは取り付けに手間がかかるため、つい、フェザーボード無しの危険な作業をすることが、たたありました。

このような、安全ジグはワンッタッチ脱着が理想です。
安全、正確な縦切りが快適に出来るようになりました。

ちなみに、押し棒も安いので一緒に買いましたが、これはイマイチ
横幅が18ミリと幅が広すぎだっ
こういう物は自作した方がいいみたいです。

5/5 フェザーボード改造を追記しました。 このページ

5/5 その他、小改良を追記しました。

こちらから