本棚の製作

子供部屋用に本棚を作りました。
20mm厚のアルダー集成材を着色しました。
家内の手作り陶器を並べていますが、実際は子供用の本ですぐにいっぱいになると思います。

天板はスルーダブテイルジョイント、大変強固な継ぎ手なので、天板下に幕板は不要でした。
茶碗が置いてある2段目の棚のみ可動。

水性ステインで着色後
シェラック仕上げ

ダブテイルジョイント

以前作ったダブテイルジグの集塵装置は実際に使ってみると、ちょっと気に入らないなぁ〜
集塵機能や、ルーターの送りに関しては問題ないのですが、写真右下指差している部分の集塵フードが、
合板で出来ているので、切り始めと切り終わりを目で見て確認ができません。これは結構ストレス。
製品版もプラスチック製で見えないのは同じなのですが、皆さん不満なく使っているのでしょうか?

結局、シンプルな集塵フードを作り直してしまいました。
透明プラスチックのフードはエッジガイドの付属品を
そのまま流用することができました。

こっちのほうが軽快に作業ができます。
上の集塵装置はボツになりそうです。トホホ

尚、Leigh D1600によるスルーダブテイルは板厚20.6mmまでしか加工ができません。
上位機種のD4であれば、もっと厚い板の加工が可能です。今回はギリギリOKでした。

ドミノによる板組み

板組みでは写真のように本体を立てて使う場面が
多いです。その際のサポートが付属しています。
しっかりとグリップを押さえつけて作業をすれば、これでも用は足せるのですが、より安定してサポートできるよう、
特大サポートを手作りしました。
衝撃が大きい切り始めの瞬間に位置がズレるのを防ぐのはこちらの方が有効です。

青で示しているガイドピンを板の端に当ててカット。
赤矢印位置に穴が開きます。

左写真で開けた穴。
青で示しているエッジが穴の中心線位置です。

クロスストップは等間隔に1列の穴あけに便利なジグです。
板はぎ用と思っていたジグですが、今回のような30cm幅、4個の穴あけでも十分便利、墨付なしで、等間隔に穴が
開けられます。隣の穴の端にガイドピンを引っ掛けて次の穴の位置決めとします。ピン位置は1mmステップで
動きます。黒い定規はプラスチック製。強度に若干不安が、、、取り扱い注意です。

穴開け完了、向こう側にドミノを立てた板がみえます。

今回、ドミノの組み立ては難儀しました。
この本棚は8月に組み上げましたが、6月にこの機械をレポートしたときに比べて、ドミノの嵌め合いが非常にタイトになっています。
差し込むのはハンマーで打ち込めば簡単ですが、
抜くのが一苦労。一番タイトな穴に至っては、プライヤーでひっぱても抜けず、引きちぎれたことがありました。

アメリカでは問題ないのかもしれませんが、日本の多湿
な環境では、ビスケット同様、ドミノも乾燥保存の配慮も必要かもしれません。

いきなり、組み立て完了。

ドミノのメリットはホゾ組と同様、仮組みがしやすいと言うこと。

ダブテイルジョイント部はちょっと飛び出し気味に作っておいて、フラッシュビットで出っ張りをはらって完全にフラットな仕上がりをともくろみましたが、、これはかんばしく無かったです。
出っ張りがあると、しっかしとしたクランプがかかりません。
結局、仮組みで、ビットではらう、クランプで締め上げるを繰り返すことになってしまった。
初めから正確に作るにこしたことはないですね。

チップキャッチャーを使うと、ダストはほとんど
出ませんでした。

今回のようなエッジの加工にもレールガイドジグを使って送りを安定させることが出来ます。。

上段の左右は可動の棚です。
棚板の反りを止めるためにドミノを使った端ばめを施しました。
端ばめは完全に固着せず棚板の伸縮に追随できるようにしました。

  で示した穴はタイト
  で示した穴はルーズです。

赤鉛筆で示した、こぐち面に赤く塗っている部分だけ接着剤を使用して固定します。
3/4の面は、ドミノの摩擦力だけで組んでいますが、かなり頑丈です。

↓端ばめ側、タイトな穴のドミノは接着。

今回は塗るぞ〜
しっかり、色を着けたいので水性ステインです。写真は棚板を塗っているところ。
水性は塗りムラが怖いですが、重ねていけばなんとかなるみたい。
水性なので塗るたびに、木の繊維がケバ立ちますが、3〜4回塗りとサンディングを重ねればなんとか。

仕上げはスーパーブロンズシェラック4〜5回塗り

ダブテイルが案外目立たないのがちょっと寂しい。

棚板のダボはプラグ式を使いました。
9mmプラグ使用、8mmの穴に打ち込むのが
程良いようです。

まだまだ、殺風景な子供部屋、子供の生活の中心はリビングなので、この部屋はまだあまり使われてないのが
実情です。
余談ですが、懇意にしていただいている木工家のシンプルさんにドミノを使ってもらいました。
プロが見るドミノは板組みの機能に大きな関心を寄せられたようです。
確かに、ホゾ組み製作の環境は既に完備されているでしょうから、興味はわかないのでしょう。

シンプルさん流の板組みでは、板の中間はビスケットを使用するものの、板の両端では、接合強度を確実に
するため、ホゾを切っているそうです。
この部分をドミノで加工すれば、劇的に手間が省けるんだそうな。
「板組み機能だけで、ドミノは買いです。」とのこと。

H×W×D
950×1100×300

板代 \13,000 くらい。

おまけ

最近、ときどき私の記事の写真に登場する色鉛筆
ご存知サクラクーピーペンシルです。

マーキングにとても重宝なペンシルです。
このアイディアはときどきウオッチさせていただいている木工房オーツー、大江さんのものです。
http://www.e-o-2.com/daydesignp24.html
広い木工の知識と大江さんのデザインに対する考察が大変楽しいHPです。

さて、このサクラクーピー、
他のマーキングペンと圧倒的に違うのは消しやすさ、
消しゴムはもちろん、サンディングでも、
そのままオイルを塗っても消えてしまいます。
板にキズが全く付かないこともすばらしい。
軸が芯そのものなので、太さ調節も自在です。
ばら売りしているので必要な色だけ買えるのも良いです、1本80円位。

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300mmの板幅に伸縮の対策はおそらく必要は無いと思いますが、考えてみると、
ドミノのルーズの穴を利用すれば、対策をする、しないは接着剤を少し塗るか、全面に
塗るかだけの差であり、加工の手間はほとんど変わりません。

9/18追記
ドミノを抜く便利ツールが紹介されていました。
アメリカでもやはり抜くのは大変なのかも。
LeeValleyで買えるようです。

こちら