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( Q1)
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福島原発事故で放出された放射能が各地で検出され、福島、茨城、栃木、
群馬の各県産ホウレンソウ、かき菜と、福島県産の牛乳が出荷停止になりました。
なにが問題で、なにを控えたらよいのでしょうか。
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( A1)
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問題になっているのはヨウ素131という名前の放射能です。
これが大変多い牛乳、葉菜類などはしばらく摂取するのを控えたほうがよいでしょう。
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( Q2)
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「ただちに健康被害がでるレベルではない」と説明されていますが。
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( A2)
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放射能にはこれ以下なら安全という量は存在しません。
ただちに症状がでるようなレベルでなくても、安全とは言えません。
その濃度の放射能を取り込んだ集団の中から何人かのがん患者が発生します。
したがって許容濃度は「辛抱量」なのです。
どんなに放射能が少なくても、影響がゼロということはありません。
影響の出る率が小さくなるだけです。
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( Q3)
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放射能にはいろんな種類があると聞きましたが、
なぜヨウ素131が特別に問題になるのでしょうか。
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( A3)
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ヨウ素131は、自然界には本来ない放射能で、
原発事故のとき、空気中に飛び散りやすいものです。
ヨウ素(ヨードともいいます)が動物の身体の中に入ると、
大部分がノドのところにある甲状腺に集中されます。
この集中するということは、濃縮されることだと考えて下さい。
ヨウ素は食べ物をとうしても、肺からでもとり込まれます。
そして徐々にチロキシンというホルモンとなって身体中を回ります。
しかもホルモンとして使われ分解された後も、リサイクルされて大切に使われるため、
外に出にくいのです。
この甲状線ホルモンは、代謝、成長と分化、神経、筋機能、生殖・生殖腺の発達に不可欠なものです。
甲状腺にヨウ素131が集まりますと、放射線で甲状腺が傷つけられることになり、その結果、
肉体的、精神的な発育不良を起こすことになります。
とくに胎児や、成長過程にある幼児に影響は大きいといえます。
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( Q4)
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放射性ヨウ素は胎児や幼児に対する影響が大きいということですが、
それはどうしてでしょうか。
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( A4)
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これまでに妊娠中の女性や、新生児の血清中ヨウ素の濃度が著しく高いことが知られています。
ヨウ素は胎盤をとうして胎児に取りこまれ、
一定期間をすぎた胎児は自分の甲状腺でホルモンを作って成長するのです。
乳幼児の甲状腺は大人に比べて極めて小さく(成人で20g,5才児で5g,6ケ 月児で2g)、
母乳や牛乳などで大人と変わらないほどのヨウ素131をとり入れると、
大人の10倍から30倍もの被曝線量を受けることになるのです。
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( Q5)
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牛乳中のヨウ素131はどうして多いのでしょうか。
牛乳を飲むのは控えたほうがよいでしょうか。
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( A5)
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牛の子供も成長するためには、大量のヨウ素を必要とします。
このため子牛に飲ませる牛乳中にもヨウ素が沢山含まれています。
そして牛がヨウ素131を含んだ草を大量に食べた場合、
当然牛乳にも沢山のヨウ素が含まれることになります。
私たちの飲む牛乳の産地がどこか、しっかり調べることです。
用心するということでいえば、2カ月程飲むのを控える方法もあります。
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( Q6)
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2カ月控えるというのは、なぜですか。
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( A6)
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放射能は大体、半減期の10倍の期間がたつと、
元の1000分の1ほどに弱まってしまうという性質があります。
ヨウ素131は半減期が8日間なので2カ月もすれば、ずっと弱くなります。
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( Q7)
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野菜はどうでしょうか。
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( A7)
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野菜のなかでも葉っぱ類には、ヨウ素131がけっこう沢山検出されています。
葉菜類も産地を確認するとともに、全然食べないわけにはいかないので、
食べる時はよく洗ってください。
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( Q8)
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野菜はよく煮たらどうでしょか
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( A8)
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私たちがまず知っておかなければならないのは、
放射能は煮ても焼いても無くならないということです。
時が経つのを待つ以外に方法はないのです。
ここが放射能の厄介な点です。
ただゆでれば、ゆで汁で4分の3程度は流れます。
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( Q9)
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土の上に出ているものが心配なのですね…
大根や人参はどうでしょうか。
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( A9)
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心配はいらないと思います。
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( Q10)
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水道水は飲めますか
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( A10)
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各地で水道からもヨウ素131が検出されています。
暫定基準として定められた1リットル当たり300ベクレルを
福島県川俣町水道と飯舘村簡易水道で超えました。。
「直ちに健康に影響がない」を繰り返している政府も
さすがに乳児用の規制値を300ベクレルから100ベクレルに引き下げましたが、
この基準も十分なものではありません。
WHO(国際保健機構)の飲用水質ガイドラインに示されている基準(Guidance level)は、
ヨウ素131の場合10ベクレル/リットルです。
日本の暫定基準は、乳児で10倍、成人で30倍緩いことになります。
少なくとも10ベクレルを超える地域では飲用は控えるべきです。
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( Q11)
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母乳は大丈夫でしょうか。
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( A11)
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チェルノブイリ事故の放射能が日本にも飛来した時、
母乳からもヨウ素131が検出されました。
母乳にヨウ素が含まれるのは、牛乳の場合と同じです。
お母さんが放射性ヨウ素の食物を摂取すれば、
それだけ母乳にもヨウ素131の量が増えることになります。
妊産婦や乳幼児と一緒の方は、公表されているデータを見て20キロ圏外でも
高いレベルの地域から避難することが必要です。
なお、母乳は栄養があり、子供への心理的なプラス面もあります。
母乳を与え続けられる努力をされたほうがよいと思います。
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( Q12)
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時々検出される程度の地域では、どんな方法があるでしょうか。
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( A12)
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放射能を含んでいないヨウ素の摂取を積極的にお勧めします。
私たちは海藻類を沢山食べることによって、ヨウ素を身体に取り入れることができます。
甲状腺がいつも放射能を含んでいないヨウ素で一杯になっていれば、
放射性ヨウ素の侵入を防ぐことができるのです。
今回の事故までに海からとってある海藻を野菜がわりに食べるのがよいでしょう。
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( Q13)
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ヨウ素剤はどうですか。
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( A13)
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ヨウ素剤(ヨウドカリ錠)は、避難地域で医師による処方がされる場合を除き、
お勧めできません。
ヨウ素剤は劇薬でもあり、使用法が難しいのです。
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( Q14)
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ヨウ素以外の放射能は問題ないのですか。
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( A14)
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原発事故の場合、ヨウ素131以外に、セシウムとストロンチウムも漏れ出ます。
ヨウ素は甲状腺に、セシウムは筋肉に、ストロンチウムは骨に蓄積されやすいのです。
そしてそれぞれ蓄積される過程で濃縮されます(これを生体濃縮といいます)。
セシウムとストロンチウムはいずれも半減期が長いので(セシウム、ストロンチウムとも約30年)、
ジワジワと影響が出てきます。
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