ケテルビー
特 撮


あなたは目の前にあるものだけを信じ、
その裏にある本質を見い出そうとしなかった。




 作詞:大槻ケンヂ,Albert Ketelbey 
 作曲:NARASAKI, Albert Ketelbey




  「この女はパンですかタニシですか」

 
  猫かと思ってよく見りゃパン しかも一斤 一斤 一斤
  猫かと思ってよく見りゃパン しかも一斤 一斤 一斤

  ヤバイくらいに宇宙は膨張 ダリの絵くらいに奇抜な現象
  東池袋で猫を拾った 勘袋につめようと猫を拾った

  「アレ?これ?動かねーなこの猫」
  ヤクザもの こっち見て言った
  「お兄ちゃん!それ食パンだよ」
  えっ!?猫かと思ってよく見りゃパン


   「この女はパンですかそれとも猫ですか」
   「この猫はパンですか女ですか」
   「それともタニシですか」


  猫かと思ってよく見りゃパン しかも一斤 一斤 一斤
  猫かと思ってよく見りゃパン しかも一斤 一斤 一斤

  ヤバイくらいに宇宙は膨張 ライヒくらいに奇抜な表情
  二子玉川で彼女愛した 歌の歌詞みたいに彼女抱いた


  「アレ?これ?人間じゃねーな」
  ヤクザもの こっち見て言った
  「兄ちゃん!それタニシだよ」
  タニシ? 女と思ってよく見りゃタニシ
 

  「この女はパンですかそれとも猫ですか」
  「この猫はパンですか女ですか」
  「この女はパンですか猫ですかそれともタニシですか」


 あなたが希望と認識している最後のものは、
 本当は、絶望であるのかもしれない。
 あなたは目の前にあるものだけを信じ、
 その裏にある本質を見い出そうとしなかった。
 だから裏切られ打ちひしがれているのだ。
 猫は実はパンなのであり、パンは女であり、女はタニシであった。


 そうだ。喜びに見えるものは悲しみで、
 愛に見えるものは実は憎しみなのかもしれない。
 しかしこの宇宙は闇ではない。逆に言えば、
 私たちが孤独や悲しみと認識しているものは、本当は、
 あたたかな、あたたかな午後の陽射しであるのかもしれないのだ。
 猫かと思ってよく見りゃパン!しかも一斤、
 まだ、まだ一斤もあるじゃないか。





 だから、名曲なんだってば。  元からこんな歌詞だったのか、大槻が勝手にこう変えたのか、知らないけれど、  一見、奇天烈に見えるこの歌詞の表面に惑わされずに、  何かを、何でもいいから何かを感じ取れる人が、好きです。  歌詞のラスト、  「しかし一斤、まだ、まだ一斤もあるじゃないか。」  の一言に、果てしない絶望を感じることが出来る、繊細な感性の持ち主が、大好きです。  特撮「ヌイグルマー」収録。  2001-8-19.SUN.




アングラ、ここにあり