■高画質スキャンニングのこつ ■画像のトリミング1(任意のサイズに切り抜く) ■画像のトリミング2(斜めの写真を水平に切り抜く) ■写真をシャープにする ■写真にコントラストをつける ■色調整(レベル補正) ■色調整2(カラーバランス) ■彩度調整 ■色相調整  ▲ Return


 Digital photo guide  
■写真をシャープにする

▼ ボケ気味の写真をシャープにする方法
スキャナーでスキャンした画像の場合は、どうしても画像がネムくぼやけた印象になりがちなので、シャープ処理が必要です。
また、デジタルカメラで撮った写真でも、トリミングを行って画像サイズを変更した場合などは、やはり画像があまくなるので多少のシャープ処理が必要です。

ここではアンシャープマスクについて説明します。 これは画像の局所毎に周辺とのコントラストを増幅して画像を引き締めるフィルターです。 処理半径が可変であることと、しきい値の指定ができることから、 一般的フィルターの中でシャープネスの補完などのために最も有用な手法です。
この他に「シャープ」、「シャープ(強)」、「シャープ(輪郭のみ)」のフィルターオプションがありますが、 これらのフィルターは自動設定のため、自由に調整ができません。極力アンシャープマスクの使用に慣れて下さい。


(1) [ファイル] メニューの [開く] をクリックし、画像を開きます。


(2)[フィルタ] メニューの [シャープ] をポイントして、 [アンシャープマスク] をクリックします。



(3)[プレビュー] にチェックをつけます。 プレビューにチェックを付けておくことで、変化を確認しながら値を設定できます。
  



(4)[適用量] スライダをドラッグしてピクセルのコントラストの増加量を設定します。
[半径] スライダをドラッグしてエッジピクセル周囲をどの程度シャープにするかを設定します。また、 [しきい値] スライダをドラッグして値を設定します。
設定が完了したら、[OK] をクリックします。

※ここでは例として、[適用量:75%] 、[半径:1.0 pixel] 、[しきい値:0 レベル] に設定しています。




(5)写真がシャープになりました。
  



▼ アンシャープマスク(USM)について
画像をシャープにするには、アンシャープマスク(USM)フィルタを使用するのがよい。 このフィルタはパラメータにより設定を調整できるので、シャープ処理を行うのに非常に適しています。

※パラメータの意味は以下
○適用量シャープの強さのかかり具合で、数値が大きいほどシャープ効果も強くなります。
○半 径 シャープ処理の対象範囲(画像全体に対する範囲ではなくシャープ処理をするピクセルの範囲)で
大きな半径を指定するとアンシャープマスクの効果も画像全体として強くなる傾向があります。 (数値が大きいほどシャープ感が強くなる)
○しきい値 半径に含まれるピクセルのコントラスト差を指定します。 元画像のコントラストが、しきい値で指定した値を下回る場合、 該当のピクセルにはシャープ効果を施しません。
元画像上でコントラストの低い滑らかな部分を、滑らかなままに維持する目的などに使用します。
数値が大きいほどシャープ効果が弱くなります。しきい値 "0" では、画像内のすべてのピクセルがシャープになります。


設定値については、画像の種類によって異なるため、一概に規定することはできませんが、 ホームページ掲載用として、目安値を以下に記しておきます。

ホームページ掲載用画像の目安値(ネイチュァフォトの場合)
※よく判らない場合は以下の値で実施してください。

適用量 :50〜150%
半径 : 0.3
しきい値 :

※ホームページ用とは別に、例えば、解像度300dpiでA4サイズで印刷するような大きい画像の場合は、半 径を”1”程度にひろげます。




       
しきい値についてさらに詳しく説明
アンシャープマスクは、元画像と元画像をぼかした画像の差分をとることによって輪郭の抽出を行い、 輪郭部のみシャープにするフィルタです。
下の左の画像が元画像で、右の画像がぼかしフィルタでぼかした画像です。 アンシャープマスクは輪郭がはっきりした部分は差が大きくなり、輪郭がはっきりしない部分は差が少なくなるという特性を利用して、 輪郭を抽出します。



上の2つの画像の差分をとると以下のようになります。
以下の差分画像は、実際の画像をわかりやすくするため誇張しています。



●この3つの画像は、それぞれしきい値を変更した場合のマスクのイメージです。 わかりやすくするためのイメージとして作成した画像です。

これらのマスクは、黒い個所ほどシャープ処理をされないところで、白い個所ほどシャープ処理がされる部分になります。 しきい値を変更すると、シャープネスが適応される部分がどう変化するかがよくわかると思います。



●しきい値を変更した場合の処理の違い
実際の画像でしきい値を変更するとどうなるか、  ここではわかりやすいように、適用量を目いっぱいあげて500%としています。
※実際にはこれほど上げることはありせん。

下の画像は、左が元の画像で右がアンシャープマスクをかけた画像です。 髪の毛や目など、メリハリのある画像にはなりましたが、 肌までメリハリがついてしまい、肌荒れのような画像になってしまいました。
しきい値が”0”のため、画面すべてに、シャプネスがかかっているからです。



そこで、しきい値のみを”0”から”15”に上げてみました。しきい値を上げると、 目や髪の毛などの輪郭がはきりした部分にはメリハリがつきますが、 肌などの輪郭がはっきりしていない部分にはほとんど影響が出なくなります。

下の画像は、左が元の画像で右がアンシャープマスク(しきい値=15)をかけた画像です。 上の画像と比較するとわかりますが、肌にはほとんど影響が出ていません。

しきい値の意味、わかったでしょうか、
画像によってしきい値をどう設定するかは、実際にはプレビューしながらいりいろ設定して試してみてください。