『透明標本』コレクション 1


『透明標本』.(透明骨格標本)というものをご存知ですか?
これは、主に魚類、両生類、小型爬虫類、小型哺乳類などの標本の一種で、
筋肉を透明化し、硬骨を赤、軟骨を青に染色したものです。
『透明標本』についての詳しい解説は、
以下のURLをご参照ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%8F%E6%98%8E%E9%AA%A8%E6%A0%BC%E6%A8%99%E6%9C%AC


Phosは、この『透明標本』を製作しておられる透明標本作家、
冨田 伊織さんとネットを通じて知り合い、
『透明標本』の魅力にすっかりハマってしまいました!!

『透明標本』製作には、
高価な試薬と、3ヶ月~1年もの長い時間、
化学、生物学の知識と技術を必要とします。
冨田. 伊織さんは卓越した技術を有しており、
現在新世界『透明標本』として、
数々の展示会への出展や、
携帯のきせかえ画面配信,
各種メディアなどを通してご活躍なさっています。


 INFORMATION 

現在東急ハンズ渋谷店、新宿店、名古屋店、心斎橋店、広島店、札幌店
箱根彫刻の森美術館ミュージアムショップで、
新世界『透明標本』さんの作品を展示販売中!!

一般向け科学雑誌“Newton” 2009年5月号に新世界『透明標本』さんの作品が掲載されました!!

2009年10月 写真集『透明標本 New World Transparent Specimen』(小学館)発売!!


※新世界『透明標本』オフィシャルサイトが出来ました!!

http://www.shinsekai-th.com/

※Phosの透明標本専用ブログ『透明標本に魅せられて・・・』はこちら

http://ameblo.jp/toumeiya/

*画像の転載を希望されるは方ヘストブックへご一報ください


それでは、Phosの所有する作品を紹介したいと思います。
実物は、画像とは比べ物にならないほど美しくて繊細です!!
標本は、グリセリンの満たされた円筒形のガラス瓶に入っていますので、
画像はどうしても歪んでしまいますm(__)m





ヘコアユ

相模湾以南の珊瑚礁などに生息する魚類です。
採集地は沖縄県宮古島だそうです。
変わった生態をもち、頭部を常に下にして群れを作り、海草に擬態することで有名です。
ストローのような口と、
奇妙な背鰭、尾鰭がなんとも言えず魅力的♪
表面が美しいブルーに染色されています。






イソギンポ

日本各地の岩場のタイドプール(潮溜まり)などに生息する小型の低生魚類で、
主に小さな甲殻類を捕食しています。
大きさは大きいものでも10センチほどにしかなりません。
目の上にはまるで触角のような「皮弁」と呼ばれるものがあり、
とても可愛らしくユニークな顔立ちをしています。

全体が硬骨を示す美しい赤紫色に染色されていて、
眼球の周りなど、
一部軟骨を示す青が見られます。
筋肉の透明度も抜群で、
画像では判別できませんが、透明化された皮弁もしっかり残っています。





エビジャコ

日本各地の砂場に生息する甲殻類です。
名前の通り、エビとシャコを合わせたような姿が特徴です。
夜行性の甲殻類で、普段は浅い砂底に潜んでいます。
海の餌釣りにも重宝し、他のエビ同様、唐揚げなどにしても非常に美味です。

この標本は、赤紫から青紫のグラデーションが非常に美しく、
触角や脚の細部まで欠落することなく、
まるで、ガラス細工の作品が液体に封入されているようです。





コクチクサウオ

「ダンゴウオ」などに並び非常に珍しい北海の珍魚です。
オタマジャクシのような体型で、
吸盤で岩に張り付いています。
幼魚は、黄色やオレンジ、白っぽいのですが、
成魚になると黒くなるらしいです。
水族館などでもなかなか見ることの出来ない魚類らしいです。
この標本は、筋肉が完全に透明化されており、
骨格が美しい青紫に染色されています。






クサフグ

青森から沖縄の沿岸に生息する、
体長10~25cmのフグ。
テトロドトキシンという猛毒を持っています。
この魚は脂肪分が多いため、
筋肉が完全に透明化できていないらしいです。
クサフグは、背骨がかなり太いですね。
染色の違いで、硬骨と軟骨がはっきり解ります。





ハオコゼ

本州以南の日本各地、朝鮮半島の浅い岩礁や潮間帯に生息する、
体長10cmほどの赤い魚。
さすがオコゼの仲間だけあって、
背鰭の骨が太くて頑丈そうですね。
胸鰭もよく発達しています。





エンゼルフィッシュ

観賞魚の代表選手的存在。
薄い身体と大きな鰭を持ち、
優雅に泳ぐ姿はまるで天使のよう・・・
ということで、「エンゼルフィッシュ」と名づけられたようですが・・・
頭骨を見ると、口元が意外と怖いかも^^;
しかし、全身にまるで木の葉のように張り巡らされた骨格は、
確かに美しいです。





オトシンクルス

ブラジルのアマゾン川原産であるナマズの仲間です。
日本のナマズとは大きく異なり、小さくおとなしい性格で草食の魚です。
水槽内のガラス面や水草に付着した藻類を食べてくれるため、
またあらゆる小型魚と混泳させることができる非常に人気が高い種です。
通常の透明標本製作では、
鱗を剥ぐそうですが、
この作品は敢えて鱗を残して製作したようです。
そのために、魚体全体が美しい赤紫色に透き通り、
ガラス細工のように仕上がっています。






スケトウダラ

北太平洋に広く分布するタラの一種で、
卵巣は「タラコ」や「明太子」としての需要が高いため、
重要な漁業資源となっています。
0~2000mの表・中層域に生息し、
肉食性で、貝類や頭足類(タコやイカなど)、甲殻類、小魚などいろいろな小動物を捕食します。
実際に調理された方ならお分かりになると思いますが。
この種は物凄く身が崩れやすいです。
それをここまで状態のよい透明標本に仕上げるのは、
相当ご苦労があったと思います。
画像は頭骨をしっかり撮影するための、
敢えて瓶を逆さにして撮影し、
後から上下を180°回転しています。






ウマズラハギ

北海道以南に生息するカワハギ科の魚です。
釣り魚として人気のカワハギと非常に近い種類ですが、
スレンダーな魚体と、名前の通りの長い顔をしています。
最大の特徴として、背びれが進化した角が確認できます。
これは可動式のため普段は畳んでいますが、
危険を感じると突き立て、岩陰などに身を潜めます。
角はまるで銛(もり)のように「かえし」が付いているのが確認できます。

この透明標本は、表皮を残して製作しているため、
魚体全体が美しい赤紫色に染色され、
その中に骨格が確認できます。





ミナミトビハゼ

ハゼの仲間の特徴である、
発達した胸鰭と、
上向きに飛び出した目がはっきり確認できる透明標本です。
全体的に非常にユニークな形をしています。





トビヌメリ

日本各地の沿岸の約20mまでの砂底に生息する底生魚類です。
産卵期は春、秋の年2回あり、その季節には雄雌が並んで遊泳する姿が見られます。
「味が非常に良い」とされ、天ぷらなどすると非常に美味です。
そのため、各地でキスに並び釣りの高ターゲットとして人気があります。
また、釣り人はこの魚を含め、近種のものを総称して関東では「メゴチ」、瀬戸内海では「テンゴチ」と呼んでいます。

脊椎骨、尾びれは通常の魚類とさして変わりませんが、
頭骨の形状、腹びれなどは平たく横に広がり、カレイなどの骨格を連想させます。
染色状態も非常によく、
どこから眺めても面白い透明標本です。





ギバチ

神奈川県・富山県以北の本州に生息するナマズの仲間です。
主に河川中流の淵尻の岩や石に潜んで生活をしています。
近年、水質悪化や河川改修による環境変化が原因で、
その生息数が減少していると懸念されている種であるとの事です。
頭骨が非常に特異的な形をしています。
横に広がった頭骨には、いくつもの突起状の骨が伸び、
さらに胸鰭はノコギリのような形状をしているのが確認できます。

この画像ではわかりにくいですが、
ヒゲも美しい青色に染色されています。
腹ビレの骨が非常に細く、
最初
「腹ビレがない!!」
と、驚いてしまいましrた^^;





サヨリ

下顎の長い魚ですね。
『鱵』という漢字の他に、
スレンダーなボディにピッタリの、
『細魚』、『針魚』とも表記されることがあります。
刺身や天ぷら、塩焼きにして食べるようですが、
Phosの住んでいるあたりでは、
殆ど見かけません。





ヨウジウオ

タツノオトシゴの仲間で、
漢方薬の原料にもなるようです。
口がストローのようになっていて、
餌をピュ~っと吸い込みます。
画像では巧くお伝えできないのですが、
魚体全体に幾何学模様のような鱗(?)があり、
とても美しいです。
申し訳程度にちょこんとついた尾鰭や胸鰭がかわいい^^





レプトケファルス

この個体は、マアナゴの幼魚です。
食材としては、『ノレソレ』として知られています。
アナゴやウナギは、
幼魚時代をこのような状態で過ごし、
成魚になる時には一度体長が少し短くなるのだそうです。
魚体の中央を走っている筋は、
恐らく脊柱だと思います。
魚類に関する知識の薄いPhosには、
全体に葉脈のように見えるものが完全な骨かどうかは不明。
光に透かしてみると非常に美しい透明標本です。
頭が下になっているほうが状態が良いですね。





ソラスズメダイ

南日本の浅瀬の岩礁、珊瑚礁に生息するスズメダイの仲間です。
頭部は名の通りの濃い青色、尾部は黄色という非常に美しい色をした魚であり、
スキューバダイビングやスキンダイビングでは、
その美しい姿が群れを成して遊泳している姿を見ることが出来ます。
また、多数の個体が共同して縄張りに侵入した捕食者を追い払う「モビング(疑闘)」行動をする事が知られています。
小さい作品でありながら、
非常に状態のよいものに仕上がっています。





イシダイ

日本近海に分布する大型の肉食魚で、
同属のイシガキダイと並んで食用や釣りの対象として人気が高い魚です。
また、特に若魚をシマダイ(縞鯛)、サンバソウ(三番叟)、老成したオスをクチグロ(口黒)とも呼びます。
魚類にしては好奇心が強いことでも知られ、
スクーバダイビングや漁などの際に人が近づいても逃げないことがあるほどです。
食性は肉食性で、甲殻類、貝類、ウニ類などをその硬い口ばし状の歯で噛み砕いて捕食します。
鰭が赤紫から青へのグラデーションになっていて、
非常に美しい作品です。





ティラピア

主に南日本に生息する外来魚です。
原産地はアフリカ大陸西部、ナイル水系、イスラエルであり、
日本へは1962年にアラブ連邦より移入されました。
塩分濃度に広い適応性を示し、慣らせば海水でも飼育できるとのことです。
この透明標本の魅力は、
なんとと言っても消化管の形がはっきり解ることですね。
画像でも、うねうねとした構造が確認できますが、
実物は、ずっと美しいです!!





ブロンズブレコ

観賞魚として販売されているようですね。
形状から言ってナマズの仲間でしょうか?
本当に知識がなくてすみませんm(__)m
この透明標本の魚体を正面から見ると、
物凄くキュートな顔をしています。
魚体全体を覆う鱗も美しい藤色に染色されています。





クロソイ

背鰭の形状に特徴のある魚です。
刺身、煮付け、鍋など、
色々な調理法で食べられています。
今回購入した透明標本は、
赤、青ペアでの販売でした。
魚体の大きさは同じくらいなのですが、
何らかの理由でこのような染色の違いが生じるようです。
青色の個体は、骨がまだ硬骨になっていないのでしょうか?
こういう作品も、かなり魅力的ですね!!





アオヤガラ

西日本やインド洋、太平洋の主に浅瀬に広く分布するヤガラの仲間です。
口は管状で長く、体の4分の1を占めるほどです。
小魚などにそっと近づき、その長い口を使い吸込むようにして捕食します。
成長すると1.5mになり、食用にもなりますが流通するほどではないとのことです。
「矢柄」の名のごとく、まるで矢の柄のような長細い魚体をしています。
この細長い口と、変わった尾鰭の形状に惹かれて購入しました。
全体を画像に納めることが出来ず非常に残念ですが

染色も美しく実物はとても魅力的です。





ヒカリイシモチ

奄美諸島以南の珊瑚礁に生息するイシモチの仲間です。
採集地は沖縄県宮古島となっております。
真黒な魚体から、輝く無数のラインが走っていることからこの名が付いたようです。
また、生態も変わった魚であり、
同じ珊瑚礁に生息するウニの仲間「ガンガゼ」の棘の周りで群れを作り生活しています。

この標本の魅力は、
なんと言っても大きな頭骨と眼球、
鰭の美しさでしょうか。
小さい作品ながら、かなりの存在感があります。


※尚、解説文の一部は、冨田 伊織さんにご許可を頂いて、
オークション時の紹介文を加工、抜粋して転載させていただかせております。



『透明標本』コレクション 2

CONTENTS