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ご挨拶

第82 回日本健康学会総会開催にあたって
会長 金城芳秀

 第82回日本健康学会総会を沖縄県にて開催させていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。
 昨年は、小林正子先生主催による第81回日本民族衛生学会総会が女子栄養大学・駒込キャンパス(東京)にて華やかに開催されました。美味しい料理と洗練されたおもてなしは、まさに本学会の節目を飾った催事として語り継がれることでしょう。
 沖縄県で本学会が開催されたのは、第51回(昭和61年)照屋寛善先生、第66回(平成13年)崎原盛造先生、第71回(平成18年)上田礼子先生主催によるものです。いずれも演題多数の盛会でございました。第82回は学会名称変更後の初回ということもあり、学会の伝統を継承しつつも、新たな展開を願って、メインテーマを「健康資源の地産地“承”」とさせていただきました。
 今回の総会は「一隅を照らす」に焦点を当てており、特別講演の玉城英彦先生からいただいた「一燈照隅・萬燈照国」という題目には本学会の未来に対する期待が込められています。一隅を照らす研究こそ、本学会の真骨頂と捉えることができます。
 「すぐりむん」という沖縄方言は、「優れた人・モノ」を指します。ここでは、すぐりむんの解釈を拡大して、一隅を照らす「優れた人・組織・仕掛け・取り組み」と致しました。すぐりむんは地域の問題を解決する資源であり、「すぐりむん方程式: 問題×問題=地域の解決案」をテーマにディスカッションできればと考えています。
 さらに、気になる流行(社会現象)を一つ取り上げたいと思います。それは、人と人の関係性を不安定(敵対関係)にする身近な問題としてのincivilityです。Incivilityはいわば礼節(civility)を欠く言動でしょうか。本学会の視座である「現代の人間社会の健康な姿を模索する」から人と人との関係性を捉え直しています。特別講演では、Professor Brian Yamamoto(ハワイ大学)から「Civility from Hawaii and Island Communities, Impact on Students and Community」と題してハワイの事例を元に問題提起がなされます。私も時間を頂いて、教育環境におけるincivilityとcivilityに関する話題提供ができればと考えています。
 学会は11月10日と11日です。この時期の沖縄はとても過ごしやすい季節です。会場は那覇空港から車で北上すること約1時間、恩納村に位置する沖縄科学技術大学院大学・OISTカンファレンス・センターです。那覇の都心から離れ、交通も便利ではありませんが、木々の深緑と海の青さ、そしてゆったりとした沖縄時間がもたらす癒し効果を満喫して頂けると幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
 最後に本学会のさらなる発展を祈って、開催の挨拶とさせていただきます。