廃線探索シリーズ 宮城・岩手編   
東北線、大沢田隧道を探せ!! 
2012年3月19日(日)
大沢田隧道へ侵入せよ!!

2010年5月以来、2年振りの再訪となった2012年の春。 前年の春は震災の影響で、それどころではなかったという訳だ。

ビアンテが泥で汚れているのは、ここに来るならではのお約束ということで、ここから東方向へ数キロの地点にある旧東北線の有壁隧道を観賞するため悪路を走破したということだ。

その有壁と一ノ関を結ぶ隧道として有壁隧道が初代であるならば、今回探索する大沢田隧道はルート変更と共に掘られた2代目、そして現行の下り線が3代目、現行の上り線が4代目となるらしい。

詳しい歴史や内部調査状況については、他サイトにて確認して頂くという、毎度ながらの他力本願なのであった(笑)

【参考サイト】

「鉄の廃路(てつはい)」・・・「廃線調査 東北本線 有壁〜一ノ関」

「山さ行がねが(山いが)」・・・ 「隧道レポート 大沢田隧道 東北本線(有壁〜一ノ関)」



大沢田隧道への道は前回現地確認済みなので、その道筋を足早に辿る。

法面の梯子を使用させて頂き、安全確認の上線路をさっさと跨ぎ一気に藪に侵入!!


旧線跡の掘割を奥に進むと・・・・


日陰には残雪がまだ残っていた。


仙台方の坑口が見えてキタよ。


ご無沙汰してます、大沢田隧道!!


すんなりと入られたので、出発進行!!

目標は約1km先の一ノ関方坑口。  隧道はほぼ直線。 既に向こう側の出口が見えている。 その出口からとっても冷たい風がこちらに向けて吹いてくるのだ・・・・「寒い!!」


今まで入った隧道では見られなかった電線群。


天井にはこんなものが。 電化を見越してのものなのか。


お約束の退避坑。


常磐線の旧隧道群では見られなかった蛍光灯が残っていた。 


配電盤のフタを開けると、ブレーカーとコンセントがあった。 まさか通電はしていないと思うが、過去1度だけ体験した200V感電の衝撃をもう一度ってのも洒落にならないので、そのままそのまま。

下のコンセントは、今時お目にかからない形状であるが、実は結構見慣れたものと同じような気がした。 中国に行くとよく目にするコンセントに似てるな〜!!


暗くてよく見えない足元にこんなものがった。 油断するとつまずいてしまいそうだ。


反対側からみると、ポッカリと穴が・・・・・

どうやら軌道上センターに排水溝が設置されており、所どころに穴が開いていて木でフタをしているようだ。

穴に落ちてしまわないよう、足元もよく注意して歩かなければならなくなった。


出口まで390m。

いつの間にか半分以上やって来た。

足元ばかり注意していたら、前情報で天井にあると言われる竪坑を見逃したらしい。

まぁ、帰りもそのまま戻ってくる予定なので、もう一度探せばよいか。


出口もだんだん大きく見えてきた。

正直言って、暗いし、寒いし、一人ぼっちだし、余り居心地のよい場所ではないこだけは確か。

天井にはSLから排気された煤がこびりついているのが見えるが、隧道の使用期間が短いだけあって、常磐線の隧道群で見たそれ程ではなかった。


氷旬、発見!!

もっと大きかっただろうに、春の訪れとともに、だんだん融けてきたらしい。


蛍光灯の仕様発見!!

品名:トンネル照明器具
型番:HXB-41990
仕様:200V 50Hz 0.27A 50W
製造元:株式会社アイデン


もう少し!!


キロポスト発見!!

東京あたりから、440キロ地点


一ノ関方坑口到着!!


久し振りの空。 人間は太陽の下でなければ生きていけないのか。

残念ながら、こちらのフェンスは簡単にはスル―不可能なので外へ出ることは諦める。


しかも、外はこんなに雪が残っていた。 どうりで寒い訳だ。


こっち側にも金具発見!!


そんな訳で、また1kmを戻る。

帰りは穴に気をつけつつ、天井の竪坑の発見に注視するぞ。


そして、仙台方坑口まで390m地点の天井にそいつはあった。


これっぽいぞ!!


竪坑発見!!

上に真っすぐ延びているようだが、明かりは一切見えない。

塞がれているのか、曲がっているのか。

とにかく、この眼で拝ませてもらった!!


で、ようやく帰ってきたのだ。


このあと竪坑の出口を探すべく山をさまよったのだが、失敗に終わった。


これだけは適当に探しても無理という訳で、もう一度リベンジするぞと心に誓い、県境のお山を去った。
2013年3月31日(日)
大沢田隧道の竪坑出口を探せ!! 
(宮城県栗原市と岩手県一ノ関県境の山)

あれから1年。リベンジとばかりに、竪坑出口を探しに県南へと向かった。

と、その前に・・・・・

せっかくなので、有壁隧道仙台方を見に行った。 お陰でまたクルマが泥だらけになり、家に帰るまでの間、泥だらけで走りまくった。

あ〜、水抜きてーーーー!!



で、目的地。

竪坑の位置を考えてみたと言っても結局大雑把。 でもこの辺の山が非常に怪しいとみた。 ただの勘ではあるが(笑)

国道4号線、岩手県と宮城県の県境のサミット付近に到着。

ここから山道に入っていくのだが・・・・
山道の入り口には怪しい表示があった。

「林道・鬼死骸 線 終点」 鬼死骸って、どんな伝説が残っているのだろか。

その先で行く手を遮られた。
表示によると、「不法投棄をやめろ」という訳で、その者たちがクルマで侵入出来ないように封鎖しているようだ。
クルマでの侵入はあきらめ、徒歩で行くことにした。


100m程進むと「投棄はやめろ!」の当該物が整然と並んでた。

家電リサイクルの対象品だね。


更に100m進む。この辺りは隧道に平行するように南に向かっている。

予想では、左手の4号線側斜面の山林の中に、そいつはひっそりとたたずんでいるはずなのだが、果たして探せるのかな〜と歩いていたら・・・・

ムム!!


山道に何故かガードレール。

不自然さを感じながら横を通り過ぎようとしたら・・・・・

予期もせず、そいつは突然眼に飛び込んできた。


キタ━(゚∀゚)━!! 竪坑の口!!


| |艸`)キタヨ| |´艸`)キタヨ| |( *´艸`)キチャッタヨ♪


フタ付きだよ!! フタ キタ━(゚∀゚)━!!


山の中にひっそりとたたずむ竪坑の口と思われる煉瓦の構造物。

そのフタの上にも確実に春が近づいていることをこの目で見た。


これがそいつだとするなら、フタのお陰で、外の光は隧道内に届いていない訳だ。

フタに取っ手はあるが、煉瓦の煙突にガッチリ固定されているため動く気配はない。 

まぁ、一人じゃ絶対に持ち上げられない・・・・。


フタの隙間から中を覗くと、キッチリと排気用に上下の隙間が設けられていた。
大沢田隧道、竪坑の排気口と思われる地上の構造物(煉瓦製)
他人様の情報なしで、自力でここに発見!!
2013年3月31日(日)
大沢田隧道の竪坑出口が本物か検証する!!


某地図によると、この地点は東北線下り線の点線(トンネル)と重なる位置であった。だから、もっと東側の斜面にあると思っていたのだが、こうなると真面目に検証する必要が出てきた。

まさか、現行のトンネルに煉瓦製の竪坑は無いと思うのだが・・・・・


そこで、地図写真上の坑口を線で結び、その線上と排気口が一致するか確認してみる。


隧道は直線なので、これでハッキリできるはずだ。


結論、  一致!!
結論:煉瓦製構造物は大沢田隧道内竪坑の排気口であると考えられる。
おわり
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