いすゞ・ジェミニ 作業日報
 燃料ポンプ交換!! その2 オーバーホールに挑戦!! (分解編)
2013年2月23日(土)
交換した燃料ポンプが調子悪い


2012年10月に交換したばかりの燃ポン2号機。

先日、雪の峠道を走りまくって遊んでいたら突然いやな音が聞こえてきた。 山奥で突然エンジンが止まってしまうということは、「死」を意味すると言っても過言ではないのだ。(でも、携帯は通じるから過言かも知れないが・・・・笑)

さっさと家に帰ったのだが、その後状況は変わらず、好転することはなかった。

異音は断続的。 エンジンは普通に回るのでポンプは普通に動いているのかもしれない。 しかし、気持ち的にはブルーになるので走り出すことは出来ず。

なら、まともな燃ポンに交換するしかないでしょう。


さて、左は元々付いていた燃ポン1号機。 右3号機は数年前に茨城のジェミニ祭りで頂いた戦利品。

3個の燃ポンの古さ具合がよく判らない。

ラベルに製造密番らしき番号が捺印されているのだが・・・・


2号機

2321


1号機

4625


3号機

2321 おっ! 2号機と同じ。


よくあるのは、通し番号か。しかし、同じ番号がここだけで2個もある。

西暦下一桁と月日の組み合わせだったり、365日の何日めかだったり。

1992年3月21日、1994年6月25日、しかしすべて想像でしかない。

ならば、メーカーに聞いてみようじゃないか!!
株式会社ジェックスのホームページの「問い合わせ」を開いたら、下記ご注意が・・・・

※ ご注意 ※

「旧 日本電子機器(株)」、「旧 (株)ユニシアジェックス」、「旧 (株)日立ユニシアオートモティブ」の製品のサポートは、現在 日立オートモティブシステムズ(株)に引き継がれております。

日立オートモティブシステムズ(株) ホームページ はこちら
(新規ウィンドウが開きます)

上記3社の製品につきましては、下記ホームページ内の「お問い合わせページ」よりお願い致します。
特に、
製品本体やラベルに『JECS』のロゴがあるものは、旧 日本電子機器(株)の製品です。
お間違いなきようお願い致します。


「こちら」から付き進んでいくと、最終的に下記一文にたどり着いた。どうやら個人の問い合わせには対応しないらしい(残念!!)

問い合わせ
お願い
* 日立オートモティブシステムズでは、主にOEM(相手先ブランド)製品を取り扱っており、これらを一般のお客様に直接販売致しておりません。(トキコブランド市販製品を除く) 従いまして、OEM製品の仕様(スペック)、品質保証、アフターサービスなどに関するお問い合わせを頂きましても、当社より直接お答えすることは差し控えさせていただいております。
また、購入のご希望についても対応いたしかねますので何卒ご了承ください。
市販製品以外の製品(OEM製品)についてお問い合わせ、ご質問などがございましたら、お手数ではございますが、ご利用の車両メーカーのお客様窓口、もしく最寄りのディーラー、販売店などにお問い合わせください。
ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

あきらめました(笑)
2013年2月23日(土)
燃料ポンプ、分解する


では、早速1号機をバラしてみる。

燃ポンのオーバーホールについて文献があるかというと・・・・


「車両左後フロア下部に取付けてあり、ロータリー式電動ポンプで内部全体が常に燃料が充満しており、燃料の中でモーターが回転する。」

と、エンジン修理書に書いてあるだけで、分解方法等はまったく記載がない。 ユニット交換を前提にしているらしく、マニアックに内部構造を知らせるためだけにあるらしい。


ならば、あのお人に聞き出すしかない。

千葉のジェミニ馬鹿、室ピーのブログが参考書となった。ここ

それまでタブーとされていた禁断のカシメを開いて中を覗いてしまった人で、使い捨ての燃ポンをリサイクル可能にしてしまったパイオニア(基地外)でもある。


ネジ4個を外す。頭をバカにしないよう体重を掛ける。相手は金属ではないので固着はない。  いや、アルミダイキャストだから金属だった(笑)


カシメ5箇所をドライバーや小ぶりなバールで起こす。


ヘッド部分を剥がすとポンプが見えてくる。

ゴムパッキンはくれぐれも切らないよう慎重に扱う。



ポンプの動作原理が修理書に書いてあった。

「ポンプが回転すると、遠心力でローラが押し出され外壁に押し付けられながら回転する。この時、壁と回転部のすき間が変化し、ポンプ作用が行われる」らしい。


ロータープレートを剥がすと、またゴムパッキンが現れた。こちらも慎重に扱う。

ローターにしろ、ローラーにしろ、それの摺動面はとてもきれいで、キズや摩耗は見られない。


いよいよ、ケースから中身を取りだすのだが、固着している場合があるので、プラスチックハンマーで外周を叩くと抜けやすくなる場合がある。

抜けそうで中々抜けないのはローターとマグネットの磁力が戦っているせいである場合もある。


外側は錆びてグダグダだったが、中身はきれいだった。

シャフトにシムが入っている場合があると聞いていたが、見当たらない。


と思ったら、マグネットにくっついていた。


ブラシのところ。

コミュテータが結構摩耗して段差が付いていた。


ローターを引き抜くのにブラシの圧接は解除した方が都合がよい。

見ると、ねじりコイルバネで押している簡単な構造なので、バネを外してしまおう。


バネを外すとブラシが浮いてくる。 リード線が繋がっているので脱落する心配はないようだ。




で、ローター引っ張ったら、これが抜けないのね〜。


よく見たらシャフトの先端にピンが埋め込まれていて、これが引っ掛かるのであった。


しかし様子がおかしい。よくよく考えてみれば、このピンはローターの凹部と噛み合って回転を伝えるためのもののはずだ。


こっちは出っ張ってない方でまとも。


反対側も出っ張ってないように見える。 ・・・・が、微妙に出っ張って、これが引っ掛かって抜けないようだ。 っていうか、折れているように見える。 ローターと噛み合うため数ミリ出っ張ってなければならないはずなのに、折れて無いよ〜(泣)

ローターとは微妙に引っ掛かって回転していたようだ。


抜いたピン。 完全に折れてます。 折れたピンは見つかっていないよ。


これでやっとローターも抜けた。

シャフトのキズは無し。


コミュテータ部拡大、段差あり。


ブラシにバネを掛けて最小径を測定してみた。

およそ11mm。


コミュテータの径を測定。


およそ18ミリ。


つまり、ブラシ片側で3.5mmの余裕がまだあることが判った。 なので、ブラシをどこからか探して交換することは不要。



そんな訳でやることは・・・・

ヘッド、及びロータープレートの面研磨。



コミュテータの研磨。



ブラシの接触面の荒れを直すか。

端子カバーの割れを修理。


そういえば、室ピーマニュアルに「吸入口にフィルターが入っている」とあったな。


つまみ出してみた。


超汚過ぎる!!


何かが詰まっている。  燃料タンクの中なんてどうなっているかは判らないしね〜


マジック○ンで洗浄すると、みるみる油汚れが落ち、最後に綿ゴミが残った。

う〜ん、スッキリ!!

インタンク式の燃ポンのフィルターはでかいし、そうそう詰まるものでもないが、こいつは定期的にメンテする必要がある部位であることを認識した。

それにしても、異音の原因って何なんでしょうか? シャフトの受け部にしても、ポンプの摺動部にしても、キズや摩耗等、異音になる要因は見当たらない。ブラシの摩耗は折り込み済みのはずだし。
折れたピンが回転部と接触していたのか、またはピンが折れて、たまにローターがスリップしていたのか。
意外とフィルター詰まりによって流量が不足し、気泡が発生したのか・・・・・。 ならば、2号機のフィルターを洗えば異音が収まるのだろうか。

色々と確かめたいのだが、翌日は猛吹雪により作業断念となった!!  春が待ち遠しいね〜!!
つづく
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