ゴールデンウィークにヒーターホースとラジエターのアッパーホースを新品に交換したはいいが、この次に来るかもしれないトラブルに怯えていると、それは現実のものとなってしまった。 |
2007年6月24日(日) |
ヒーターコア パンク!! |
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助手席のヨメが足元に何か水がこぼれていると言うので覗き込むと、そこには緑色の水滴が認められた。「あちゃ〜!!
ついにやってしまったか〜!!」それはもうヒーターコアがパンクしてLLCが漏れ出していることを意味しているものだと理解するには、1秒も時間は要らなかった。
これ以上の被害拡大を避けるため、ヒーターホースバイパスの処置を実施。当分の間はヒーターレスとなるが、これから暑い夏に向かっていく時期としては特に問題はないはず。くれぐれも冷夏にだけはなって欲しくないものだ。寒くなる秋までに修理を終わらせなければならない。最近は目立ったトラブルもなく、平穏な日々を送っていたが、久々にヘビーな作業になりそうだ。
問題はコアをどうやって再生するかであった。既にメーカーからは欠品で出てこないはず。修理が出来なければ、ラジエータ屋に作ってもらうという手もあるようだ。秋田のHiroさんが昨年パンクしたコアを作りかえていたので、最悪は相談しようと連絡先も確保した。
ただ、出来るだけ自力で、しかも地元の業者で済ませるよう頑張ってみることにしたのであった。 |
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ヒーターコアを取り外すためにはインストルメント・パネル周りを全部外さなければヒーターユニットには到達出来ない。これだけの大作業をするのに果たしてどれだけの時間を要するのか、まったく読めなかった。やはり盆休みの長期連休に全てを掛けるしかないようだが、クソ暑い時の作業は正直つらい。しかし、盆休みが終わるとあっという間に涼しくなるのも事実。つらいとか言っている場合でもなかった。
作業を効率よく行なうため、何度も修理書を見て予習をしたのだが、相変わらずこの修理書ってやつは素人には役に立たない。結局は作業を進めながら意味を理解していくしかないようだ。いずれにせよ最大の目標は「ムダな作業はやらない」、つまり分解し過ぎないということである。 |

摂氏35℃の猛暑の中、決死の作業は始まった。今回は試行錯誤も多いので、分解の状況は割愛する。何せすぐ走り出すためにも、コアを摘出したら元通りに組立てなければならないのだ。つまり2回目の分解作業が待っている訳で、その時に紹介したいと思う。
そんな訳で、十分な水分補給をしながの半日の格闘で、ごらんの通りヒーターユニットが外れて、スッカラカンの状態となった。 |

摘出に成功したヒーターユニット。コアを摘出してもすぐ修理も出来る訳ではないので、一旦分解したユニットを元通りにして内装を組立てることになる。 |
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ヒーターユニットを分解すると、中からヒーターコアが現れた。
ヒーターコアはゴミまみれであった。自分の元へジェミニが来てから、ヒーターをつける度におもいっきりホコリ臭いと思っていたが、これを気に全て解決してくれればよいのだが。ついでにダクトのホコリをエアで飛ばし、水洗いをした。 |

さて、LLC漏れの箇所を特定すべく、圧力テストを行なった。どうやら漏れ箇所は、パイプ側の樹脂ケースとコアの接合部付近からであった。
とりあえずこれを持ってラジエータ屋に相談するしかないということで、
ヒーターコアを修理し、現状回復を終わらせる期限はせいぜい9月いっぱいが限度と思われた。 |
2007年9月1日(土) |
おらが町のラジエータ屋さん!! |
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盆休み後、中々時間が取れぬまま既に9月に突入してしまった。やばいと思いながらも、友人から教えてもらったラジエータ屋さんを尋ねることにした。ネットで検索してみるとホームページも発見。どうやら積極的に個人の顧客の仕事も対応しているようだ。
早速尋ねてみると、そこはサラリーマンのオヤジが行くにはちょっと場違いかもしれない、職人気質がムンムン漂う工場であった。しかも、おっちゃんが眼光鋭い目つきで「何者じゃ!!」みたいな感じで見ていた。
そこを何とか堪え、ヒーターコアを見てもらうと、このタイプは修理が出来ないという。このタイプとは樹脂ケースとアルミのコアが一体となったもので、新しいのを買うしかないと言う事であった。しかし、ジェミニはもう手が入らない旨伝えると、「もしかしたら・・・」とカタログ雑誌を取り出し、ペラペラめくると、「あるある!!」と。どっかの業者に電話し在庫もあることが判り、組立て可能なことが判った。次の週末までには出来上がっているよ、と言う事でお願いをして工場をあとにした。
最初は強面(こわおもて)でどうなることかと思ったが、話せば冗談が好きそうなおっちゃんであった。
北洋ラジエータ http://www.hokuyo-radi.com/index.php |
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たぶん完成しているであろう、ヒーターコアの受け取りに行った。何しろ「まぁーいいや〜!!」と言うことで、連絡先も名前も教えていないのだ。工場に行くとそれは既に完成しており、納品を待つだけの状態であった。
価格はおよそ1万7千円・・・なんてリーズナブルなんでしょう。フレンディーのリヤの新品コアと変わらず、貧乏プライベーターにはありがたいことです。
コアのフィンが赤茶けているのはブラス(真鍮)の素地の色。パイプだけは再利用している。
あとはジェミニとの合体を待つだけとなった。
その2へつづく |
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