その28 異音対策2 デフ見てみます・・の巻 後編

サイドベアリングを発注してから既に3週間になろうとしていた。来るのか来ないのかハッキリしないところもあったので、ネット通販での調達を試みて色々と探してみたものの中々見つからなかった。しかし、2月の3連休初日の朝、ロンとソラの散歩をしていると、近所に住む行きつけのGSの所長が通り掛かり「ベアリング来てますヨ」というお言葉を残し、燃調が濃いのかディーゼルの如く黒煙激しく黄色のチューンドFDで出勤して行った(キミは高橋啓介か・・・w)。この3連休は所用で立て込んでいるが合間を見計らい作業を進めることにした。
今回ベアリングは注文したものの、シム(28)は注文していない。既製品は厚さが大雑把だったので自作することにした。しかし、金属プレートをホームセンターで入手しようとすると最低でも厚みは0.1mm程度となる。もっと薄いのはないものかと探したところ、見つけたのはこれであった・・・・・。

 2007年2月10日(土)
シム製作からベアリング打ち込み


シムの素材として探し出したものがこのステンレステープであった。基材であるステンレスの厚さは0.04mm。それにテープの粘着材含みでトータル厚さは0.1mmとなる。粘着材を除去すると良い感じの厚さとなる。最初はアルミテープの存在は判っていたが、アルミは延びやすいな〜と思っていたところへのステンレステープの出現に、こりゃいけるぜと一人ほくそ笑むのであった。


0.5mmのシムで型を取る。テープになっているのでくっつけるだけ。非常にやりやすい。


シムをくっつけたまま、カッターナイフで内側を切り取る。外側はハサミでなぞって切るだけなので非常に簡単であった。ところが、粘着材の除去が大変だった。シンナー、ガソリン、灯油を駆使し拭き取ろうとしたが、時間が掛かり中々うまくいかない。面倒くさくなり、ガストーチであっというまに焼いてしまった。


で、当然薄い金属を焼くと伸縮が生じ、ぐにょぐにょになってしまった。まぁこれでも使用には耐えられるので良しとする。


ベアリングは純正品であった。

品番 8−94205018−1


もともと付いていたテーパーローラーのカバーは黒色であったが、これはナチュラルな色。

よくよく考えてみると、デフをケース内に収める上で重要となるベアリング込みの全幅であるが、ベアリングのインナー・アウタートータルの厚さが旧ベアリングに比べてどうかと言うところが判らない。旧ベアリングは抜き取る際に破壊してしまったからだ。それによっては挿入するシムの厚さを調整し直す必要が発生するかもしれないのだ。今となってはどうすることも出来ないので、得意の行き当たりバッタリということで何とかしたい。


早速ベアリングを打ち込む。旧ベアリングのインナーレースは台にしたり打ち込み用コマとして使用出来るので、決して捨ててはいけない。シムはとりあえず元と同じを基本とし、左側に0.04mmを追加しピニオンとのバックラッシュ詰め方向で勝負を掛けた。

ベアリングを打ち込んだところで、とりあえず今日はここまでとする。もっと続けたいのは山々であるが、タ〇キー&翼のコンサート行った女共を回収に向かわなければならなかった。


ジェミニの後輪浮遊状態は既に1ヶ月に及ぶ。ボディーもホコリだらけで汚れまくりである。いつまでこんな中途半端な格好で放置するんじゃ!! という悲痛な叫びが聞こえてきそうだ。飛べないブタはただのブタ、走れないジェミニはただの箱である。フレンディーやワークスではスカッと出来ないこともある。

あ〜そろそろスカッとして〜!!
 2007年2月12日(月)
デフが挿入できない・・・


デフをケース内に挿入しようとするが、懸念された通りケース内に入らなかった。全幅が長過ぎるようだ。対処方法としてはシムを薄くして全幅を詰める必要がある。つまりその為にはベアリングを抜く必要があるのだが、手待ちのプーラーでは破壊しない限り役には立たない。破壊する訳にもいかないので、使えるプーラーを調達、または作成する必要が生じた。


もう、こんなこと(破壊)は出来ない!!

と言うことで、今週の作業はたったこれだけで終わってしまった。折角前日には仙台のアストロプロダクツに行ったというのに・・・・、行く前にここまで判っていれば・・・・と思っても後の祭、出稼ぎ先に行ってから、じっくり探すことにした。
2007年2月17日(土)
ベアリングを生きたまま抜く!!


出稼ぎ先のホームセンターを数件巡るものの、結局は汎用のプーラーしかない訳だが、改造も視野に入れ大きめのものを購入した。購入した店はいわき市小名浜のホームセンター「ジョイフル山新」。名前からしていかにもローカルな店であるが、工具売り場に関してはちょっとマニアックかもしれない。閉店間際でよく見て回ることが出来なかったが、いずれじっくりと見させて頂こう。

週末帰省後、ベアリングに当てがってみると、何となくそのままいけそうな感じもある。ただ、LSDの溝にプーラーのフックが入り切らない。このままではフックの掛かりが浅く、不都合が生じる恐れもある。フック先端部をディスクグラインダーで削ると、それ以上の改造もすることなく使えることが判明した。

まず左側の0.04mmを抜くも入らない。更に左側0.2mmを抜き、先程抜いた0.04mmを戻すが、まだ入らない。次に右側0.25mmを抜き、0.2mmとを入れたところで、やっとケース内に収まってくれた。こんな適当なやり方で果たしてギヤのバックラッシュが適切な値になってくれるのか。


デフ挿入後ベアリングキャップを取り付け、5kgのトルクで締め付ける。
いつの頃からかSI単位の導入により、トルクレンチはニュートン表示が標準となった。マニュアルはキロ表示。トルクレンチにキロ表示が併記されているものの、数値が中途半端で判りづらいのであった。

さて、問題はバックラッシュが現時点でOKとなっているかであった。ダメならまたやり直しとなるが、ざっくり目測0.18mmで良しとした(超アバウトで申し訳ない・・・)。一発で決まったのは超ラッキー!! と自分に言い聞かせる・・・。カット&トライの勝負であったが、早めに決着が付きひと安心。


本日はここまでと言うことで、カバーを貼る。これが毎週お決まり作業であった。
2007年2月18日(日)
デフカバーを取り付ける


ついにLSDは収まった。カバーを取り付けるために、接触面の錆びを落とし、ブレーキクリーナーで脱脂する。


液体パッキンを塗り、新品のパッキンを貼り付ける。更に液体パッキンを塗り、カバーを貼り付け、ボルトで固定する。ボルトの締め付けトルクは3Kg。


5週間ぶりにLSDが収まり、カバーも元に戻った。オイルの注入は次週までの持ち越しとなる。カバーもいずれ錆びるだろうが、今の瞬間だけは美しい。


ドライブシャフトとハブベアリングを腕力のみで挿入し、バックプレート、ディスクローター、ブレーキキャリパーを元に戻して本日はここまで。あとはオイルを注入し、ラテラルロッドを取り付ければ完成である。

果たしてすんなりと終わるのか、それともずっこけるのか、次の週末が楽しみである。
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