Points of CBA

What's a CBA ?
CBAとはCollective Bargaining Agreementの略で、NBAの代表(NBAコミッショナーと各チームのオーナー、弁護士、税理士)と選手会(NBPA)の間で取り交わされている、代表者と労働者の取り決め「労使協定」のこと。 サラリーの最低額や最高額、サラリーキャップ、トレード、NBAドラフトについての決まりなど、さまざまな事柄が盛り込まれている。 新たに結ばれたCBAの有効期間は6年間で、2005-06シーズンから2010-11シーズンまで有効。

100万ドル例外条項の名称変更最低保障額の増大サラリーキャップ枠の拡大エスクロー率の変更最大契約年数の短縮化年俸アップ率の抑制トレード規定の緩和特赦条項(Amnesty Clause)制限付きFAのリスク軽減故障者リストの廃止引退選手のキャップ除外NBDLの正式マイナーリーグ化ドラフトエントリーの年齢制限ルーキー契約の短縮化セカンド・ラウンド・プロテクションステロイド検査の強化   ・100万ドル例外条項の名称変更  サラリーキャップをオーバーしているチームが、FA選手との契約の手段として使える制度の一つである100万ドル例外条項の名称が、バイアニュアル例外条項に変更された。 「bi」は「2期1回」、「annual」は「年1回の」という意味。
旧CBA新CBA
エクセプション名100万ドル例外条項バイアニュアル例外条項

  ・最低保障額の増大  BRI(=NBAで得た全収入)の57%に相当する額をプレイヤーの最低年俸額として保障する、というもの。  これまでのCBAでは、55%を補償額としていた。ただ、プレイヤーのサラリーは高騰しているため、最近2シーズンのプレイヤーの総サラリー額は、BRIの57%と同等な額になっていたという。ちなみにリーグが、総サラリー額の補償額パーセンテージを上げたのは初めてのこと。
旧CBA新CBA
最低保障額BRIの55%BRIの57%

・サラリーキャップ枠の拡大 BRIの保障額%がアップしたことに伴なって、サラリーキャップ枠も拡大される。
旧CBA新CBA
サラリーキャップBRIの48%BRIの51%
金額4387万ドル(2004-05)4,950万ドル(2005-06)

・エスクロー率の変更  エスクローとは各チームがプレイヤーに支払うサラリーの内一部を保証金(=エスクロー)としてリーグに預け、全選手の総サラリーがBRIの57%をオーバーした場合に、オーバーした分と同じ額が保留金口座から、各チームのオーナーに返還される制度。残った額は、選手に戻される。57%を超えなかった場合には、全額選手に返還される。
旧CBA新CBA
エスクロー率10%1年目は10%、2〜5年目は9%、6年目は9%

・最大契約年数の短縮化 現在オーナー側が最も頭を痛めているのが長期契約選手の不良債権化。 大枚をはたいたものの、怪我などで思ったほど活躍できず、結果としてチームの財政事情を苦しめているケースが後を絶たない。その為にオーナ側は最大契約年数の短縮化を望んでいた。
旧CBA新CBA
再契約年数7年6年
新規契約年数6年5年

・年俸アップ率の抑制  オーナー側にとって、契約年数の長さとともに大きな負担になるのが年俸アップ率である。 いわゆる「MAX契約」についての規定だが、年俸が年々高騰することによってサラリーキャップを圧迫し、チームの補強を妨げる弊害を生んでいた。
旧CBA新CBA
再契約年数12.5%10.5%
新規契約年数10%8%

・トレード規定の緩和  サラリーキャップを超えているチーム同士でのトレードの場合、交換対象となる選手の年俸合計の差額が15%以内に収まっていないと成立しなかった。その為年俸あわせで他の選手を追加したり、本来「選手⇔選手」のトレードが、いつの間にか「金額⇔金額」のトレードになってしまっていた。 これを本来の形に戻すため差額を25%以内へと緩和し、トレード成立をより躍進させようという狙いがある。
旧CBA新CBA
年俸合計の差額15%(+10万ドル)25%(+10万ドル)

・特赦条項(Amnesty Clause)  各チームに対して1度だけ許されている権利で、契約下の選手を1名だけカットできるというもの。 今夏限定で来シーズン以降に使用を持ち越すことはできない。 (期限は現地8月15日まで) 選手の残りのサラリーは支払わなければならず、サラリーキャップからも除外されないが、その分のラグジュアリー・タックスが免除される。  引退やバイアウトなどでチームに在籍はしていないが、残りのサラリーを払っている選手に適用することも可能。  このエクセプションを使ってカットされた選手は、自チームとは契約できないが、FAとして他チームとは自由に契約できる。
・制限付きFAのリスク軽減  制限付きFAとサインすると、元所属チームがマッチするか15日間待たなくてはならなかった。その間契約をオファーしたチームは動きがとれず、いざマッチした時に他のFAを探そうにも完全に遅れてしまう。そこでその猶予期間を7日間にすることでリスクを減らし、制限付きFAへのオファーを活性化させる狙い。
旧CBA新CBA
マッチの猶予期間15日間7日間

・故障者リストの廃止  従来のロースター枠は、正式には1チーム12人まで。ただし、これに加えて故障者リストに登録できたので、実質的には最大15人まで選手を保有することが出来た。  今回の改正では、ロースターは最大15人までとなり、故障者リストは廃止される。これまでは、選手を保有するために故障者リストを利用する場合には、架空の怪我を発表しなければならなかった。だが、今後はその必要はなくなる。  ベンチ入りする選手をアクティブ、それ以外の選手をインアクティブと呼んで区別することになる。  試合前ごとにアクティブとインアクティブの選手をコーチ決めることとなり、以前の故障者リストのようにリスト入りすると数試合出場できないルールは廃止された。
旧CBA新CBA
ベンチ外選手リスト名インジャリーリストインアクティブ・ロスター

・引退選手のキャップ除外  プレーヤーが怪我などで実質上引退に追い込まれた場合、例えゲームに出ていなくても、契約期間が残っていれば2年間はキャップに計上されていた。今回の改正では、最初にプレーしてから1年が経過すれば、引退した選手の年俸はキャップから除外される。
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引退選手のキャップ計上期間2年間1年間

・NBDLの正式マイナーリーグ化  NBDLはNBAのマイナーリーグとして発足したが、今後はより直接的にNBAと関わっていくことが確認された。 具体的には、これまで20歳だった年齢制限を18歳に下げ、NBA入団2年目以内なら、NBAに在籍したままNBDLでプレーできるようにした。現在NBDLは8チームだが、将来15チームまで増やし、NBA30チームが2チームで1つのNBDLチームを共有するように出来る計画。  これによって、10代でNBA入りしした高校生や外国選手などに、より多くの実戦経験を積ませられるようになる。チームによってはロースターに入ったものの全く出場機会がないという場合がある。今後はNBDLを活用すれば、勝敗を犠牲にせず有望な若手に成長の場を与えられるようになる。  そしてもう一つのメリットは、ベテラン選手への門戸が広がるということだ。 近年のドラフトは青田買いの傾向が強まり、当面戦力にならない若手でロースターが占められてしまう。 今後はこうした選手をNBDLに送ることで、即戦力のベテラン選手の働き口が増えることになる。
・ドラフトエントリーの年齢制限  従来は高校卒業かドラフト日までに18歳になっていることが条件だった。 これが新協定では、ドラフト年に19歳を迎える(来ドラフトなら2006年12月31日まで)か、高校卒業後1年経っていることが条件になる。つまり、高校生は最低1年NBA入りを待たなくてはいけないことになる。  高校卒業後にドラフトされたはいいが、なかなか出場機会が与えられずそのまま消えてしまうケースもあり、その様なことが起こらないように、大学でしっかり実力を付けさせようというのが真の狙いでもある。  "1巡目14位以内なら18歳でも可とする"という案があるが、採用されたかは現状では不明。
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ドラフト時の年齢制限18歳
米国籍選手:高校卒業から1年後
        (一部18歳?)
外国籍選手:19歳以上    

・ルーキー契約の短縮化 ドラフト1巡目選手に与えられるギャランティー(保障)契約期間が、従来の3年+チームオプション1年から、 2年+チームオプション2年へと変更される。  これには2つの狙いがある。1つは保障期間を減らしオプションにすることで、チーム側がより柔軟に動けるようにすること。指名が失敗だったと判断すれば、早めの方向転換が可能になる。 2つ目は、保障期間が短くなることで本当に実力のある選手がドラフトに来るようになること。新人選手は2年間である程度結果を出さなくてはいけなくなり、青田買いの傾向をなくそうという狙いがある。
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ルーキー契約3年
+チームオプション1年
2年
+チームオプション2年

・セカンド・ラウンド・プロテクション  ドラフト2順目指名の選手はFAになる際、制限付きFAになるというもの。 2順目指名選手の契約はほとんどが1年か2年で、3年契約を結ぶことはまずない。だがその選手が大活躍した場合、キャップを超えているチームは引き止めることがほぼ不可能になってしまう。  新協定では、こうしたケースで元所属チームを救済するための特別ルールを作った。2順目指名の制限付きFAと契約する場合、初年度の年俸がミッドレベルの金額を超えてはいけないというもの。これによりもと所属チームがキャップを超えていても、ミッドレベル枠さえ残っていればその選手を取り戻せることになる。次年度以降は特に制限がないのでMAXまで上げても特に問題はない。
・ステロイド検査の強化  ステロイドの検査を、年4回ランダムに実施するというもの。  メジャーリーグで発覚した薬物使用事件など、スポーツ界でのドラッグ問題は深刻化しており、禁止物使用によるペナルティーが重くなった。
旧CBA新CBA
ステロイド検査トレーニングキャンプ
中に1回
年4回ランダム
出場停止期間1度目、5試合
1度目、10試合  
2度目、25試合  
3度目、1年間  
4度目、永久追放