マインドコントロール

以下の文章は、nifty:FACTIVEの「分科会 人権 教育 女性」会議室に96年1月末から載せたものです。今回、web上で読みやすいように最小限の加工を行って公開することにしました。

目次

基本文献(テキスト)紹介( 【本】マインド・コントロールの恐怖)
前書き
マインドコントロール(1)
マインドコントロール(2)
恐怖症
人間心理のツボ
マインドコントロールの4要素
行動コントロール
思想コントロール
感情コントロール
情報コントロール
マインド・コントロール環境の見分け方
具体的なテクニック
希少性のテクニック
好意のテクニック
社会的証明のテクニック
一貫性のテクニック
権威のテクニック
集団への同調圧力のテクニック
社会的比較の制限のテクニック
催眠のテクニック
心理的隔離
「テレビ真理教」は成立しうるか
特に警戒を強めるべき時期
マインドコントロール組織の見分け方
リーダーシップ
教義
メンバーシップ
メンバーシップの維持
マインドコントロールを悪用している団体の見分け方
ハッサン本購入のおすすめ
web化にあたっての注記

基本文献(テキスト)紹介

555/555 NCA00201 BUNTEN 【本】マインド・コントロールの恐怖
( 5) 96/09/12 05:03 221へのコメント

【タイトル】 マインド・コントロールの恐怖
【原 題】 COMBATTING CULT MIND CONTROL
【著  者】 スティーヴン・ハッサン
【訳 者】 浅見定雄
【発  行】 恒友出版
【発行年月】 1993年4月30日初版
【ページ数】 410
【定  価】 本体1456円、税(3%時)44円
【ISBN】 ISBN4-7652-3071-6 C0036 P1500E
【種  別】 ガイド
【分  野】 破壊的カルト対策
【検索キー】 統一協会,統一教会,カルト,マインド・コントロール
【目  次】 推薦のことば,まえがき,著者について
第一章 救出カウンセリング−その背景
マインド・コントロールとは何か 他
第二章 統一教会での私の生活
教え込みを受ける−私はどうして文鮮明信者になったか
脱洗脳−どうしてもとの自分へもどる道を見つけたか
回復−普通の生活にもどる 他
第三章 脅威−今日のマインド・コントロールのカルト
カルトの四つの主要なタイプ(宗教カルト、政治カルト、
心理療法又は教育カルト、商業カルト)
勧誘−どう行なわれるか
なぜそんなに成功するのか
恐怖症−カルトメンバーの自由を奪う力
無意識の心−創造性と弱さへの鍵
カルトの基本的な勧誘の仕方
カルトの生活−幻滅と虐待
第四章 マインド・コントロールの理解
社会心理学と集団力学のいくつかの基本原理
マインド・コントロールの四つの構成要素
マインド・コントロール達成の三段階
二重人格−カルトのメンバーを理解する鍵 他
第五章 カルトの心理
カルト体験
現実世界は白か黒か、善か悪かの二者択一
厳格な服従−リーダーをモデルにする
よい業績による幸福
恐れと罪責感による操作 他
経験者たち
ゲアリー・ポーターと「アメリカ日蓮正宗」 他
第六章 カルトの評価−いかに自分を守るか
質問をする−破壊的カルトから身を守る鍵 他
第七章 救出カウンセリング−強制なき自由
私の方法の基礎にある信念 他
第八章 援助の仕方
効果のない対応の典型
成功する介入への準備
カルトのメンバーが人間として成長し、変わってい
くのをどう助けるか 他
第九章 カルトのマインド・コントロールを解く
第一の鍵−親密な関係と信頼感をきずく
第二の鍵−目標重視のコミュニケーションをする
第三の鍵−人格のモデルを作りあげる
どんな錠前にも鍵はある 他
第四の鍵−本人をカルト以前の自分に触れさせる
第五の鍵−現実世界をいろいろな角度から眺めさせる
第六の鍵−間接的に情報を与えて、思考停止の作用をさける
第七の鍵−カルトの外でのしあわせな未来を思い描かせて
恐怖の教え込みを解く
第八の鍵−マインド・コントロールとは何か、また破壊的
カルトとの特徴とは何かを具体的に説明する
第10章 回復への方策
元カルトメンバーの心理的諸問題
「ぐらつき」−やめたあとに残るカルト人格への対処
嫌がらせと脅し 他
第11章 次のステップ
カルトと法
「新時代」運動のカルト的性格の危険
カルトと宗教の自由 他
原著者謝辞,訳者あとがき,訳者凡例,
付録(1)−マインド・コントロールに関するリフトンの八つの基準
付録(2)−相談できる組織(海外編/日本については訳者凡例3を参照)
注,参考文献

【コメント】 私の説明の下敷きにした本。統一協会の経験に基づく筆者の説
明は被害者と民主社会への愛情に満ちており、切実で的確。カ
ウンセリングを受けられなかった脱会者でも、この本を読めば
自力で回復への歩みを始めることができよう。
カルト被害者の心理を理解するのにも役立つ一冊。

予防のために掲載されている第六章の質問集は非常に実践的で、
多くの人に憶えてもらいたいものに仕上がっている。

【紹  介】 NCA00201 BUNTEN

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マインドコントロール(1)

221/222 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール
( 5) 96/01/29 05:54 コメント数:1

オウムへの異常な関心も落ちついて(ほんとかよ?)信者の社会復帰が問題にな
る今日この頃。(元/現)信者に公安調査庁がつきまとって社会復帰をじゃまだ
てしているとゆーけしからん話もある中、皆様いかがお過ごしでしょうか。m(_@_)m

昨年はオウムが騒がれた年でした。姉妹フォーラム(親かもしれん(^_^;))の
FSHIMINでも活発な意見交換だかバトルだかがなされてました。また、以前に
は統一協会が騒がれたこともあります。

FSHIMIN他での話を見ると、一般の人から見れば荒唐無稽と思われるようなこ
とをなぜ信じるに至るのかわからないということが、マイコン(マインドコン
トロール)教団の信者が"えんがちょ"なものに見える理由の一つのようです。
しかしながら、彼ら「信者」も間違いなく我々の社会の一員なのであり、排除
して終わりにするべきではありません。また、宗教以外にもマイコン的な組織
は山とあります。

私は「マインド・コントロールの恐怖」(スティーヴン・ハッサン著/浅見定雄
訳/恒友出版刊)を読み、マインドコントロールとはどのようなものか、また、
どうすればかからずに済むのかを話してみようと思いました。しばらくおじゃ
まさせてもらいますので、よろしくお願いします。m(_@_)m

マインドコントロール(2)

222/222 NCA00201 BUNTEN RE:マインドコントロール
( 5) 96/01/29 05:54 221へのコメント

マインドコントロールとはどのようなものなのでしょうか。それを理解する最
も良い方法は、私の下手な要約などに頼らず、じかに「マインドコントロール
の恐怖」を読んでみることです。(これは本当だぞ。\(^O^;)/)

しかしながら、そう言われても、実際に読むのは難しいという方もおられるか
と思います。そういう人はこの連載(にする予定ながら構成は未定です。m(_@_;)m)
を読んで下さい。なお、友人や親族(あるいは自分)がマインドコントロール団
体に関わりを持っているらしいがどうしたらよいか、などの実践的コメントは
歓迎しますが、"マイコン=えんがちょ"などの態度を変える気のない方のコメ
ントは無視させていただくことがありますのであらかじめご承知おき下さい。

さて、マインドコントロールとは、「個人の人格を分裂させるシステム」しか
も、自由意志によって形成されたその人本来の人格を「すさまじい集団的圧力
がなければ選び取らなかったような人格に、置き換え」るシステムであると言
えます。(括弧内はいずれも「マインド・コントロールの恐怖」105ページ)

いわゆるカルトの中には、物理的暴力や薬物の力を使う団体もままあるようで
すが、洗脳と異なり、それらはマインドコントロールを行なうにあたって必要
なものではありません。マインドコントロールから「洗脳」を連想して、物理
的な強制が行なわれるのではないかと思いがちですが、必ずしもそうではない
ことに注意して下さい。ハッサン氏が「すさまじい集団的圧力」と呼んでいる
ものは、物理的圧力(暴力)ではなく精神的圧力なのです。

適切ではないかもしれませんがわかりやすい(?)例をあげれば、マインドコン
トロールはいわゆるSF(新製品普及会)商法のようなものです。引っかかる人は
群衆心理の虜になってはいるが、何の物理的(肉体的)強制も受けず、その瞬間
は間違いなく本人の意思として、冷静な時なら買わないような商品を買う契約
を結んでしまうわけですが、これと同じように心理学的手法を駆使して心の詰
め替えを行なうのがマインドコントロールです。

そして、SF商法には見分け方や避け方があるように、マインドコントロール
にも見分け方や避け方があります。誰でもマインドコントロ−ルにかかる可能
性があるので、被害にあったり、誘われたあげく加害者になったりしないため
には避け方を知っておくべきだと言えましょう。

具体的なことは次回以降ゆっくり(週一回位?)書いていきたいと思いますので、
お楽しみに。m(_@_)m

恐怖症

235/236 NCA00201 BUNTEN RE:マインドコントロール/前振り1
( 5) 96/02/04 06:16 221へのコメント

私は飛行機が嫌いです。あの鉄の塊(鉄じゃねーって)が空に浮かぶ(浮かぶん
じゃねーってば)なんてのは非合理の極地(^_^;)だと思っています。飛行機は
落ちるのが正常な姿で、飛んでいるのは何かの間違いなのです。\(^O^;)/

だから私は飛行機には乗りません、なんて言うと、何を馬鹿なことを言ってい
るのだとお思いになるでしょう。実は私も飛行機を恐がるのは間違いだと理屈
では思っています。m(_@_;)mしかしながら、心はその理性の声を素直に聞いて
はくれません。これはおそらく小型旅客機に乗っていて空中で乱気流にあった
時の経験が効いていたりするのでしょう p)-o-(q が、それがわかってるから
といってどーできるもんでもありません。

これが恐怖症とゆーものです。私の飛行機恐怖症は、私から、交通手段を選択
する際に航空機を使うという選択を奪ってしまいます。

マインドコントロールを用いる団体は、その団体を離れることについて恐怖を
植え込み、メンバーをいわば"組織離脱恐怖症"にしてしまいます。組織を離れ
れば生活が破綻する、病気になる、発狂する、世界が滅亡する、などのイメー
ジが巧妙に埋め込まれる結果、檻に入れられているわけでもないのに組織を離
れることができなくなります。

なんぼなんでも組織をやめることと世界の運命に関係があろうはずはない。そ
んな考えを本気で信じるわっきゃないと思うあなた、恐怖症のほとんどは根拠
がないものなんです。(合理的思考で恐怖症が治るのなら、私の飛行機恐怖の
立場はどーなる。(*^o^*))根拠のない恐怖でも、うまく植え付ければしめたも
ので、否定的なイメージなしに組織から離れることを考えることができなくな
り、組織の奴隷にすることができるというわけです。

人間心理のツボ

236/236 NCA00201 BUNTEN RE:マインドコントロール/前振り2
( 5) 96/02/04 06:16 221へのコメント

普通、人は合理的に考え、行動します。(とゆーことになってます。m(_@_;)m)

しかしながら、非合理的な考えを信じやすくなる条件とゆーものがあって、そ
のツボをうまく突けば比較的簡単に非合理的な信念を植え付けることができま
す。

その一つは催眠作用で、「破壊的カルトは、ふつう長時間の教え込みの集会を
通じて、メンバーにトランス状態を起こさせ」(「マインド・コントロールの
恐怖」111ページ)批判的能力を減退させて非合理な信念を植え付けます。

※トランス(忘我)状態では、通常の意識と違って注意が外界ではなく心の内側
に向けられる。

もう一つはグループ・ダイナミックス(集団力学)で、行動修正のテクニック、
集団への迎合、権威への服従の三要素が用いられます。

「マインド・コントロールの恐怖」から一つ迎合の例を挙げれば、
「ある質問に対して、グループでいちばん自信満々の人たちがみなまちがった
答えをしているような集団的状況に置かれると、ほかの人々は自分自身の知覚
の方を疑ってしまう」(113ページ)というものです。(これ、経験ありませんか?)

このような各種の心理学的テクニックを駆使して、普段なら誰も信じないよう
な非合理的な考えが注入されて行くのです。

マインド・コントロールの4要素

行動コントロール

261/261 NCA00201 BUNTEN マイコン要素(1)行動コントロール
( 5) 96/02/13 06:06 221へのコメント

人の心と行為の間にはきわめて密接な関係があります。心の願いに沿った行動
を取ろうとするだけでなく、行動の結果を合理化しようとして心の方を動かす
といったこともまた、心の日常的な働き方の一つです。

心のこの働きを利用したのが『行動コントロール』、ある人が何を
するかを支配することによって、心を支配しようとします。

厳格なスケジュールや過大なノルマはその人を組織に縛り付けておくだけでな
く、慢性的過労(あるいは睡眠不足)状態が作られ、判断力が鈍るので不合理な
信条を注入するのには好都合です。

「破壊的カルトの中では、メンバーはいつも何かすべきことがある。」「もっ
と規制の厳しいグループでは、メンバーは、ほとんどどんなことをするのにも、
リーダーから許可を得なければならない。」(『マインド・コントロールの恐
怖』P.116)髪型から服装まで、どんな身なりが神の意志にかなうか、なんて言っ
て規制する団体もあります。いや、これは校則による拘束の話じゃないはずな
んですが。(^_^;)

行動コントロールを一言で言うと、"まず形から入れ。そうすれば精神も付い
てくる。(理屈がわかってくる。)"となりましょうか。人の心を操れる超能力
者はいませんが、人の行動を支配できれば凡人にも他人の心が支配できるとい
うことです。

ある団体がマインドコントロールを行なっているかどうか見分けるカギの一つ
は、この行動コントロールを行なっているかどうかです。個人の時間を持たせ
てくれず、口やかましく私生活に口をはさむような団体は、どのようなジャン
ルの団体であれ、疑ってかかる方が賢明でしょう。

思想コントロール

276/276 NCA00201 BUNTEN マイコン要素(2)思想コントロール
( 5) 96/02/19 06:24 221へのコメント

マインドコントロールの2つめの構成要素は「思想コントロール」、単純化さ
れた世の中の見方を詰め込み、思考停止でカルト人格を守るすべを教えます。

マインドコントロールを行なうたいていの組織にとって、世の中は悪と善の2
つに分かれています。(しかも、自分たちの組織やそのリーダーはすべて善い
もので、組織の外は悪に満ちているとゆーのがミソです。(^_^;))

また、多くはこの単純化した状況を説明する独特の言葉を持っていて、その言
葉は多様な現実世界の現象を単純化してとらえるのに役立つばかりでなく、そ
の"業界用語"は、それを使って話す自分たちは特別に偉いとゆー優越感を持つ
助けにもなりますし、一般の意味とはズレた用語なら、メンバーを混乱させて
まともに考えさせないという役にも立ちます。

人がものを考えるときには言葉を使いますが、その言葉を変えることで考え方
(思想)を変えてしまうわけです。

そして、組織にとって都合の悪い情報を見聞きしたときは思考停止の技術を使
うように仕向けられます。組織に疑問を抱かざるを得ないような情報に接した
ら、条件反射的に祈り・唱えごと・瞑想などを行なうように教えられます。

また、組織に敵対的な情報はたとえば"名誉会長を陥れるために敵対組織が流
しているデマ"などのようにあらかじめ説明されてしまっていたりするため、
グループへの批判は適切に受けとめられなくなります。

「逆説的だが、グループへの批判こそ、そのカルトの世界観が正しいことを裏
づけるのである(「これで、外の世界が我々に敵対する悪魔であることが証明
された」)。」(「マインド・コントロールの恐怖」120ページ。)

※従って、マインド・コントロールにかかっている人に、マインド・コント
ロールのことを考えさせるには、その人が属しているグループ以外のグルー
プを例にとって話すべきです。直接の批判は、思考停止や敵意のバリアに
阻まれてなかなかその人本来の人格に響きません。
知り合いが人が変わったようになった(人格が急激に変化したように見え
る。)など、マインド・コントロールにかかった疑いが持たれる場合、組
織への直接の批判は避けるべきだということを覚えておいて下さい。そし
て、本人に気づかれないように「マインド・コントロールの恐怖」を読ん
で勉強しながら、迅速に救出組織に接触しましょう。

感情コントロール

286/286 NCA00201 BUNTEN マイコン要素(3)感情コントロール
( 5) 96/02/26 06:10 221へのコメント

マインドコントロールの3つめの手段は、人の感情を操作して操る感情コント
ロールです。

人は何らかの負い目を感じている時は、自分の意志を貫きにくいものです。宿
題を忘れたではないかと言われれば、バケツを持って廊下に立っていろと言わ
れてもなかなか逆らいにくい。もっとも、学校の体罰なんかだと度を超すと爆
発して校内暴力になったりしますが。(^_^;)

マインドコントロールを悪用する団体は、その負い目を使って(場合によって
は作り出してでも!)人をコントロールしようとします。とうてい罪とは言えな
いような本人のささやかな「悪行」(*)はもちろん、本人がとうてい負いきれ
ずしかも直接の関係がない、餓死寸前の人が何億もいるといったような、社会
的罪責感まで道具にします。

*注:たとえば統一教会は、誰でも抱くような淡い恋心まで罪責感のネタにす
ると言われています。

ですから、それを利用されないようにすることは重要です。
「だから、自分はいまカルトの告白集会にいるのだと気づいた人はだれでも、
この警告を思いだしてほしい。あなたが言うことは、何であれすべて、あなた
の不利に使われうるし、事実、使われるだろう。もしあなたがカルトを離脱し
ようものなら、このしかけは脅迫にまでエスカレートする。」(『マインド・
コントロールの恐怖』123-124ページ。)

感情コントロールのために、しばしば感情の再定義が行なわれます。たとえば
幸福とは、組織のためにより多くの金を稼ぐことだと定義されたりします。

一般に破壊的カルトで最も高く評価されるのは忠誠心と献身です。上司の命令
には絶対服従、得意先の人の杯は断わるな、じゃない、リーダーを批判するな、
悪いのは自分だ、と。
そして多くの場合、リーダーはメンバーの対人関係をコントロールし、あいつ
とはつき合うなとか、誰と一緒にいろとか指示したり、はなはだしい場合、結
婚相手からセックスの体位まで指示します。

もう一つの道具は、前振りで言った恐怖。世を支配するサタンなど、組織外部
の色々なものに対する恐怖を詰め込んで組織に縛り付けるとともに、自分の
「義務」を果たさない者に与えられる"罰"の恐怖でメンバーを駆り立てます。
"業績が上がらないと会社は倒産、おめーらローンも払えずに路頭に迷うぞ!"
じゃない、"修行に励まないと、世界が滅亡するぞ!"というわけです。

教団幹部が"信教は自由だ。信者は自由意志で教団にとどまっているのだ。"と
言う場合でも、事実上信者に自由意志はなく、恐怖で縛られている可能性があ
ります。教祖の説法のテープ、教祖の顔、修行のBGMなどを聞くと修業中の恐
怖がよみがえり、せっかく逃げ出していても思わず教団に舞い戻ってしまうな
どということが、オウムの場合にはあったと聞いています。あの過剰とも思え
るオウム報道は、一部の信者を教団に縛り付ける道具に使われていたわけで、
マインドコントロールの仕組みを理解した上での報道が望まれるところです。

情報コントロール

290/290 NCA00201 BUNTEN マイコン要素(4)情報コントロール
( 5) 96/03/08 07:33 221へのコメント

これは、今まで説明してきた心理学者リアン・フェスティンガーの"3つの構
成要素"に、破壊的カルトを調査した経験からハッサン氏がつけ加えた要素で
す。

コンピュータに誤ったデータを与えて処理させると、正しいプログラムでもと
んでもない結果をはじき出します。人間の頭脳も、しかるべき情報が与えられ
なければ正しい結論にたどりつくことはできません。

メンバーの受け取る情報を制御し、組織に不都合な情報には触れさせないだけ
でなく、”組織の成長の方が人命よりも大切である”といった具合に、コンピュー
タで言えばプログラムに相当する倫理基準までマインドコントロールによって
変えられることと相まって、情報コントロールはほとんど破壊的なまでの効果
を発揮します。

情報コントロールの手法の一つは、自由時間を奪い、組織が与えるもの以外の
情報に接する時間をなくすことです。仕事(組織のor糧を得るための)以外の時
間があれば、「研究」だの「修行」だののために、組織が作った資料に目を通
すように仕向けられます。組織と無関係なメディアにはほとんど接触できない
ようにされてしまうのです。(*)

*注:「組織と無関係なメディア」は全て健全だとか、一般に「組織」の提供
する情報よりはマシであるとか言いたいのではない。問題は、違う角度
からの情報(ある情報に対する、批判的な情報。)が入手できないという
事態にある。その意味では、菊タブー(天皇批判タブー)など、タブーが
幾つも存在し、どこもあまり変わらない情報しか流さないことがある日
本の商業マスコミの「健全性」はかなり疑問であると言える。(^_^;)マ
スコミ情報の利用には、十分注意を払いたい。(自戒)

そのような大局的情報管理のみならず、メンバー間の話し合いといった小さな
情報の流れも管理されます。組織への批判はご法度であり、最も避けるべきこ
とは「元メンバーや批判者との接触」(「マインド・コントロールの恐怖」125
ページ)とされています。会社であれば"第一組合員とは話すな!"と言ったとこ
ろでしょうか。

メンバー同士の相互監視(5人組だの隣組だののノリ?)はむろん、はなはだし
い場合、手紙や電話の検閲さえ行なわれます。

情報を細切れにしてメンバーに提供することも普通に行なわれます。メンバー
は当面の業務遂行に必要最低限の情報しか与えられません。

いろいろな次元の「真理」という形での情報コントロールもあります。同じ言
葉が幾つかの違った意味を持たされるのです。たとえば、商業カルトにおける、
外部向けの「お客様のために活動する」という"教義"は、内部では、「部外者
に自社製品を押しつける」という意味を持つ、などです。

真理が何段階もある場合、最終的な判断はトップにしか下せないことになりま
す。客観的な評価を下したくても、自分の位置では、まだ、最上層から見たも
のとは全く違った「真理」しか見えていない可能性があるというのならば、判
断のできようはずがありません。

身の程を知らずにステージ高い真理を知りたいと言う人には、「真理」の代わ
りにステージを上げるための修行(仕事)が与えられます。


なお、これらの要素を合わせ持つテクニックもあります。「マインド・コント
ロールの恐怖」が127ページで例示している「本人の名前を変える」テクニッ
クは、今まで説明した4要素を全部含みます。

マインド・コントロール環境の見分け方

323/324 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール環境とは
( 5) 96/03/27 08:36 221へのコメント

ある環境がマインドコントロール環境として作用しているかどうかを見分ける
基準として有名なものは、ロバート・J・リフトンの八つの基準です。
(「マインド・コントロールの恐怖」370ページ〜)

それらは
1.環境コントロール
2.密かな操作
3.純粋性の要求
4.告白の儀式
5.聖なる科学
6.特殊用語の詰め込み
7.教義の優先
8.存在権の配分

という名前があてられています。ほぼ文字通りの意味ですが、以下、簡単な要
約を。

ここでいう環境コントロールは、ある環境の内部でコミニュケーションをコン
トロールすることです。合宿などの形で物理的な隔離を行なって環境を管理す
る他に、統一協会のビデオセンター受講を決めた人に受講を決めたことを誰に
も言わないように言って他の人から隔離するなどのテクニックが用いられます。

密かな操作とは、上から管理されている組織的な過程でありながら、自発的に
起こったように見える過程です。
マインドコントロールの上手な組織は、洗練された心理学的テクニックを駆使
してこれを行ないますので、いかにも「操作している」という感じがするとは
限りません。

純粋性の要求とは、環境あるいは自分を善と悪あるいは純粋と不純に徹底的に
分けるように要求することです。聖人君子は何千年に一人出るか出ないかであ
りますから、ほとんど全ての人は凡人であり、なにがしかの「悪」を持ってい
ることになります。
告白の儀式で、その「悪」を周知のものにしてしまうことによって罪悪感をか
きたてて、人を運動へと駆り立てるわけです。
組織を辞めようとする際には、この周知の「悪」を組織外に公表されるという
脅しがかけられます。

聖なる科学は、世界の色々な複雑な現象を「科学的に」単純化して説明するも
のです。
特殊用語の詰め込みは、単純化された特殊用語がその通りの意味を持ち、言葉
やイメージが絶対化されることです。
教義の優先は、自分が感じていることと教義が衝突した場合に、教義を優先さ
せなければならない(教義の方に感じを合わせる)ということです。

存在権の配分とは、全体主義的な真理を知らない(あるいは受け入れない)人は
存在する権利を持たないとする考え方で、極端な場合は文字通りに実践されま
す。(ナチスドイツのユダヤ人絶滅政策や旧日本軍が中国で行なった人体実験
等。)
組織に受け入れられた場合は、エリート意識の源泉になります。

マインド・コントロールのテクニック

希少性のテクニック

324/324 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/希少性
( 5) 96/03/27 08:36 221へのコメント

この「テクニック解説」では、うまくまとまっている『統一協会マインドコン
トロールのすべて』(郷路征記著/教育史料出版会刊/
ISBN4-87652-250-2 C0036 P1854E)を用います。この書き込みは私なりにアレ
ンジしてますが、統一協会以外の組織が使うテクニックがマインドコントロー
ルであるかどうかを見分けるのにも十分使える本ですので、可能な方は原典に
当たって下さい。

希少性の原理は、手に入りにくいとなるとますます欲しくなってしまうという
人間の心理です。「限定○○着(個・台etc.)限りのバーゲン」とゆー広告があっ
て、しかも多少安かったりするとバーゲンに行きたくなってしまうあの心理で
すね。

なぜそういう心理が生まれるかということを『統一協会〜』は「手にすること
が難しいものはそれだけ貴重なものであることが多いので、ある品や経験を入
手できる可能性がその質を判定するてっとりばやい手掛かりとなるからである。」
(18ページ)としています。

それだけではなく"売り切れ"ありなので、もたもたしていると手に入れ損なう
かもしれないという考えが働き、熟慮を妨げる効果もあるように思います。チャ
ンスは今だけとか、めったにない機会ですというノリの勧誘は警戒に値すると
言えるわけですが、現品処分品は当面いらないような品であっても衝動買いし
てしまうことが多いという自己の経験に照らしても、この原理に逆らうことは
なかなか難しいと言えます。(そういえば、ローンの重圧に"買うんではなかっ
た"と後悔している自分の家も展示現品で買ったのだった。建て売りだからあ
る意味全部展示現品なんですが、単なる展示現品ではなく、建築後約一年ほど
住宅メーカーの広告の筆頭を飾っていた目玉商品だったんですねー。(*^o^*))

好意のテクニック

344/345 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/好意
( 5) 96/04/05 06:14 221へのコメント

自分が好意を抱いている人の頼みは断わりきれないものです。私がおかーちゃ
んの尻に敷かれてるのも、この、人は自分が好意を持っている人の指示には従
うという心理法則のなせる技です。(*^o^*)

さらに、人を操作して好意を持たせることすらできます。好意を持ってもらえ
れば、言うことを聞いてもらえます。

では、どのような場合に好意を抱き、嫌ってしまうかというと、

1. 自分に似ている人には好意を抱く。
意見・趣味が合う場合をはじめ、経歴(出身学校が同じ等)、出身地(やああ
なたも○○の産ですか!)など、ありとあらゆる類似は好意の源泉です。欠
点が似ていることすら好意を持つ理由になりえます。(馬鹿な息子ほどかわ
いいなんてのは、たぶんこれでしょう。\(^O^;)/)

相手を知り、自分に似ていると相手に思わせることは、相手を操作するた
めの第一歩です。

2A.自分を誉めてくれる人には好意を抱く。
誉められて怒る人はいません。みえみえのお世辞すら「おじょうずね」と
いって受け入れてもらえる場合の方が多いはずです。
2B.不快な情報をもたらす人は嫌われる。
その人が不快な情報の元(原因)でなくても嫌われてしまいます。正しい情
報をもたらす人をこれで遠ざけて失敗した例は歴史にいくつも見つかるは
ずです。
逆に、嫌われまいと思ったら、相手の喜びそうなことしか言わないように
心がけねばなりません。ん、そういえば...?そんな人、有力者の回りによ
くいませんか?(^_^;)
2C.無関係なものでも、好ましいものと一緒に提供されると良く見える。
美女が連れていると犬までかわいい。\(^O^;)/
男向け商品のCMには美女、女性向けにはハンサムを連れてくるのは基本中
の基本?
この作用を専門用語で「連合」とゆーそうです。(^_^;)
(「統一協会マインドコントロールのすべて」19ページ)

3. 共同行動によって好意が生まれる。
「戦友」の類。引っ越しを手伝うとか、ダンスをするなんてのもアリ。

4. ランチョン・テクニック
食事中にかかわりあった人やものをより好きになることを応用したテクニッ
ク。「同じ釜の飯を食った仲」になれれば結束固いかも。
とりあえずお茶をのもうと誘うのはナンパの基本だと言われていますが、
お茶の誘いに乗ってもらえさえすれば、無関係の二人が、食事をともにし
たただならぬ仲になれるわけです。

社会的証明のテクニック

358/359 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/社会的証明
( 5) 96/04/22 06:42 221へのコメント

多くの人が行なっている行動を正しいとみなすというルール。多くの人が行なっ
ている行動は正しいことが多いという経験則から来ています。

何が正しいか分からないときには他人は正しく行動していると仮定してそれに
従うことが多くなります。私はよくやるのですが、見知らぬ土地でマナーがわ
からない、そんなとき回りを見回して他人に合わせるという経験はありません
か?

どうしたらよいかわからなくなったら悩みを友人に打ち明けて方針を立てるな
ど、自分に似た人、身近な人の行動がよい参考とされるようです。

なにが正しいか確信できる時はこのルールは発動されないので、マインドコン
トロール悪用の現場では、わけのわからない用語を使ったり意味不明な状況を
設定するなどして意図的に混乱させておいてからサクラを使って一定の行動に
誘導したりします。

一貫性のテクニック

359/359 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/一貫性
( 5) 96/04/22 06:42 221へのコメント

ある決定を下すと、その決定は正しいものだと信じるようになるというルール。

何か決めたらその決定と矛盾しない行動をとろうとするこのルールは、その決
定を社会的に明らかにしたとき(他人に表明した時。)に最も強く働きます。旧
憲法下で権力が変節を強いた人に「転向」声明を書かせたりしたのは、このルー
ルを利用するためと言ってよいでしょう。文章にすると証拠が残って逃げられ
なくなるほか、他人に見せることもできるので強力です。

マインドコントロールの利用(自分のために使う。)のためにこのルールが使わ
れる例としては、回りの人に禁煙宣言をするなどがあります。

ある決定によって苦労すればするだけ、その決定は正しいと思いたくなります。
「ここまでやったのだから」間違いであるとは思えなくなり、ますます泥沼に
陥ってやめられなくなってしまうわけです。

小さな要請に同意する場合にも十分慎重であるべきです。一端同意したら、別
のより重大な要請や、最初の要請とは別の種類の要請も受け入れやすくなるか
らです。たとえ少額でも暴力に屈して金品を出したら後まで延々とたかられ続
けたなどという話を聞きますが、このタカリのテクニックも一貫性のルールの
応用と言えましょう。

このルールは、回りの圧力を受けずに自発的に行なった決定であると信じてい
る場合には、その決定に自分が責任を負っていると感じ、最も強力に作用しま
す。「洗脳」や「転向」のような強制力の下で行なわれた決定は、圧力が除か
れると自然に元に戻ることがありますが、統一協会が行なうマインドコントロー
ルのように洗練された技術でもって自発的に行なったと信じ込まされた決定は
理不尽であってもなかなか覆りません。

権威のテクニック

364/365 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/権威
( 5) 96/05/02 06:18 221へのコメント

人は権威には弱いものです。『統一協会マインドコントロールのすべて』には
2/3の被験者が、研究者らしい風体の人の指示に従って他人に致死的な電気ショッ
クを与える(実は苦悶の演技で、ショックは与えられていない。)という話が載っ
ていますが、親の言うことより先生の方を信用する(;_;)わが息子を例に取る
までもなく、人は権威を信じ、従おうとするものだと言えます。

テレビ真理教\(^O^;)/で、ことあるごとに大学の先生が引っぱり出されたり
なんとか評論家とか研究者・能力者の類が出てくることは、番組の主張に権威
を与え、信憑性を高める役割を果たします。(一方で、オウム報道の一時期に
よく見られたように、有力な対立意見を持つ人が出してもらえなかったりする
ので油断がならないのですが。)
スタジオでの収録ではなく取材インタビューの時によく見る光景ですが、本棚
の山がバックにある研究室のような場で撮影するのも効果的なテクかもしれま
せん。

大学教授などの肩書きを持った本物の権威であっても正しいことばかりを言う
とは限らないのは、「御用学者」という言葉がなぜあるかとか、専門外のこと
に口をはさんだ「専門家」がやった恥ずかしいチョンボのいくつかに思いを巡
らせばわかりますが、いざ権威が目の前にあると、なかなかそこまでは頭が回
らないものです。(^_^;)

さらに、人を従わせる際、権威が本物である必要はありません。ニセの権威で
も人の服従を引き出せます。たとえば統一協会は"ヨハネ役"(*)のあかしによっ
てニセの権威を作り上げ、服従を引き出します。(前掲書73ページ他)

*注:洗礼ヨハネがイエスをキリストであるとあかしたところからこう言うら
しい。統一協会用語。

なお、人には逆に相手が素人だと思えば無意識にナメてしまう傾向もある
ように思います。
名刺にもっともらしい肩書きを付けて営業するのも、このテクニックの応
用ではないでしょうか。新商売などの場合、いかに本物の専門家であって
も、それらしい肩書き抜きではおそらく商売がやりにくいでしょう。

集団への同調圧力のテクニック

368/369 NCA00201 BUNTEN マイコンテクニック概説/集団への同調
( 5) 96/05/13 05:33 221へのコメント

みんなの考えに自分を合わせようとする心の動きを利用したテクニックです。

自分以外の人が一つの考えに染まっている場合、それに抗することはかなりの
抵抗が伴います。ソロモン・アッシュ博士の実験においては、全員一致の誤り
という状況に置かれた被験者の1/3は、そうでない場合には間違えようがない
ような問題について、サクラがやったと同じか同じ方向の誤りをしたと言いま
すから、集団に同調したいという心理はかなり強いものであると言えます。

私が小学生の時の国語の時間に、教科書の文の段落がどこで切られるべきかと
いう問題が出ました。私が指され、答えを言いかけた時、回りから"そこじゃ
ない"とか"こっちだよ"とかゆー声が上がりました。私の意見に賛意を示す声
は皆無です。

ご幼少のころからのひねくれ者を自認する私ですから、意見は押し通しました
が、自分以外全員一致という状況に逆らうことに心理的にものすごい抵抗を覚
え、泣きながら発表したことを鮮明に憶えています。

記憶によれば、指導書の類を持っている子がいたらしく、その回答があらかじ
め回っていたらしいのですが、当時の先生の判定は私の意見が正しいというこ
とでした。少数派の自分が誤っていたというありがちなケースではなく、たま
たま自分の意見が正しいとされたケースなので印象深く憶えているわけですが、
この時は読解力に優れた他の子も誤った(?)説に与していましたから、この件
には「権威」に通じる教訓があるようにも思います。

"サクラ"によって場の雰囲気を盛り上げるのはこのテクニックを応用するため
ですが、実際の数の多寡もさることながら、いかにも多数派な雰囲気が形成さ
れているかどうかが重要になるので、パソコン通信では、書き込みの量を増や
して会議室の雰囲気を変える(特定の人が頻繁に書き込む。書き込む人自体は
少ない。)という手法もあるようです。(笑)

社会的比較の制限のテクニック

369/369 NCA00201 BUNTEN テクニック概説/社会的比較の制限
( 5) 96/05/13 05:33 221へのコメント

自分の信条(あるいは独断と偏見。(笑))では判断の付きかねる情報を受け入れ
るかどうかを決めようとする時、私たちは回りにいる友人などの意見を求めた
り、書籍やTVなどから得られる情報と比較検討したりします。

教え込みに際して、友人やマスコミその他の社会から合宿などで物理的に、あ
るいはそれらは悪魔あるいは敵側に属するという恐怖症の教え込みによって精
神的に遮断し、自派の人や考え方にだけ接するように仕向けるというテクニッ
クは、この社会的比較を管理することによって考えを一定の方向に誘導するた
めのものです。

催眠のテクニック

377/377 NCA00201 BUNTEN テクニック概説/催眠
( 5) 96/05/23 05:17 221へのコメント

眠気と闘いながら講義を聞いている時には頭の働きは普段より悪くなっていま
す。あるいはどぎつい話を聞かされたりショッキングな映像を見せられた時な
ど、脳が過負荷にさらされた時にも脳の批判的能力は低下します。

眠気と闘いながら勉強したことでも全部忘れたりはしないものです。(だから
一夜漬けなどとゆー勉強法が成立する。そうでなければ毎日こつこつやる以外
に道はないことになって、私のような怠け者は立つ瀬がない。(^_^;))
しかし、まどろみの状態や、過度の刺激にさらされた状況の下では、脳の批判
的能力が衰えてしまっています。受験勉強なら詰め込みさえすればいいので別
にそれでも構いませんが、ある思想を押しつけられようとしている時に批判的
能力を弱めるように操作されたりしたらたまりません。そして、マイ・コン技
術に長けた団体は、眠気をこらえながら話を聞かざるを得ないようにしたり、
過度の刺激で批判力を低下させてから思想の詰め込みを行なったりします。

脳の働きが低下あるいは飽和した状態での教え込みは、普段なら通過できない
"自分のビリーフ(信念体系)との比較"という関門を突破して心の奥に届くこと
ができるからです。

また、いわゆる自己催眠と思考停止(カルト的でない考えを頭から追い出す。)
の技術として、祈祷が用いられたりします。ある呪文をたて続けに唱えること
で、それ以外のことを考えないようにして心から他の"邪悪な"考えや、"雑念"
を追い払ったり、他人に自分を捧げる決意を強化したりするわけです。

心理的隔離

365/365 NCA00201 BUNTEN 物理的でない隔離法について
( 5) 96/05/02 06:18 221へのコメント

合宿形式で外部の情報を完全に遮断して教え込みを行なうテクニックがありま
す。これは社会的比較を制限する上でかなり有効なのですが、マインドコント
ロールを行なうために必ずそのテクニックが必要になるわけではありません。
物理的な隔離なしで情報を遮断する方法もあります。

世の中には情報があふれていて、見たいものは何でも見れます(*)が、コント
ロールしたい人が何らかの理由である情報を避けるようにできれば、情報コン
トロールができたことになります。

このためには以前書いた恐怖症の教え込みを使います。あるカルトは、コント
ロール対象者が一定の段階に達したらその人に滅びへの恐怖を埋め込み、さら
に、自分の団体のもたらす情報以外はすべて敵の操作を受けているのでそれを
信じると滅びると脅します。

さらに、団体の出版物の「研究」に大きな労力を割くように仕向けるので、事
実上他の情報に接する時間がなくなってしまいます。こうしてその人は事実上
組織以外からもたらされる情報から隔離されるのです。

*注:日本国内においては、諸外国では常識であっても日本のマスコミに乗ら
ないために事実上国民の目から隠されている情報や、重大な事件でもロー
カル枠にしか乗らない情報などが存在する。(後者の例は沖縄の少女強姦
事件の初期報道がある。)その種の情報については大きな努力を払って自
力で手に入れるか、たいていはマイナーである取扱団体から取り寄せる
しかない。
政治家の「失言」など国外で騒がれてから国内で取り上げられる例もま
た多い。(^_^;)

国民を特定の他者に服従させるために行なわれているというわけではな
いかもしれないが、報道して当然であるにも関わらずどのTV局も揃っ
て黙殺する情報というのもあるので、マスコミが総体として情報コント
ロールを行なっている感は否めない。(ある事件をある局は報道するが別
の局は無視するというのは健全な姿である。全部足並み揃えて無視とか
裕仁氏の死去前後や一時期のオウム報道のようにどのチャンネルも同じ
ネタとかゆーのが異常なのである。念のため。)

通信をやっている場合、FACTIVEやFSHIMINやFENV等の、NGO情報を扱うフォー
ラムで情報を探すのも国内マスコミの情報コントロールから逃れる上で
は有効である。(すりすり(^_^;)>SysOp)

web化にあたっての注記
上に例示されている「NGO情報を扱うフォーラム」はNIF内の会員制セクションであるため、その会議室は会員以外見ることはできない。また、筆者がその内容の正確性や中立性を保証しているわけでもない。
NGOや個人がweb上で発した情報ならコントロールの外にあるかというと必ずしもそうではないことは、マスコミ情報を引き写したような意見があちこちの掲示板でよく見られることでわかる。結局、"ここさえ見ておけば心配ない"という場はないと言える。メディアリテラシーを自分で身につけるしか道はないのだ。

テレビ真理教は成立するか

387/387 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール(幕間2)
( 5) 96/06/05 05:29 221へのコメント

幕間2、または、カルト・マインド・コントロールとテレビ真理教の違いにつ
いて。(参考文献:「マインド・コントロールとは何か」西田公昭著/紀伊國屋
書店刊)

人間の思考も、コンピュータなどと同じく、一種の情報処理であると考えられ
ます。

人は外界の情報を受け入れ、判断し、それに基づいて行動を決めるわけですか
ら、我々の頭の中には、善悪などを判断するさいの基準になる、コンピュータ
で言うところのプログラムに相当するもの(ビリーフ・システム)があると考え
られます。

マスコミ等における情報操作(情報コントロール)は、一般に、人間の情報処理
機構に偏った入力を与えることによって人を操作する技術であると言えます。
これに対し、いわゆるカルト・マインド・コントロールは、ここで説明してい
るような様々なテクニックを用いて、善悪の判断基準などのビリーフ・システ
ムをも入れ替える点にその特徴があります。

破壊的カルトの関係者が常識では信じられないような行動を取ることがあるの
は、常識的なものとはかけ離れた規範を信じ込まされているからです。

なお、マス・コミその他による情報コントロールでも、十分な期間偏った情報
のみを与えることができる場合は、ビリーフ・システムにも影響を与えること
ができるものと思われます。(戦前戦中の日本、ナチス・ドイツ等。なお、現
代日本については判断を留保します。:-p)

特に警戒を強めるべき時期

389/389 NCA00201 BUNTEN マイ・コン/引っかかりやすい時期
( 5) 96/06/21 04:51 221へのコメント

誰でもマインドコントロールにかかる可能性はあります。そして、素質的な要
因はないと考えて構いません(*)が、かかりやすい人生上の時期といったもの
はあります。

*注:しいて言えば、「俺は意志が強いから大丈夫だ」などと思っている人が
一番マインド・コントロールの餌食になりやすいと言えます。

逆に言えば、かかりやすい時期にいる人、およびそういう条件のある人に近い
ところにいる人は、警戒を強めておくべきだと言えましょう。
(そういう人は、これを読むにとどまらず、「マインド・コントロールの恐怖」
などの書物を手にして予防法を一読しておいて下さい。脱出または脱会カウン
セリングに比べれば、予防ははるかに容易です。)

あるカルトは勧誘の際に「今があなたの人生の転換期ですね」というトークを
するそうですが、実際一番勧誘されやすいのは、転居・進学・就職・独立・結
婚・別離といった、ストレスが強くなる時期です。(「マインド・コントロー
ルの恐怖」96ページ) ここに列挙した例にとどまらず、強いストレスがかかる
状況にいる場合(たとえば単身赴任・被災・仕事が思うように進んでいない等)
であれば同じだと考えて警戒して下さい。

勧誘のパターンは、ハッサンによれば基本的に3つ(96ページ)で、

1.被勧誘者に近い人(親族・友人)から誘われるパターン
2.知らない人(しばしば異性)が親しげに近づいてくるパターン
3.カルトがスポンサーとなったイベント(講演・シンポジウム・映画等)

破壊的カルトの勧誘の場合、最初は勧誘であるとは言わないことが多いので、
たとえば、すごい体験か発見をした人が、あなたにそれを教えたがっている、
という風に見えます。知人でなかった人から勧誘を受けつつある場合には「あ
なたはたぶん「いい友だちができた」と思う」(96ページ)でしょう。

勧誘者は魅力的なよい人に見えますが、そんな場合でも、相手が破壊的カルト
の関係者ではないという見極めが付くまでは自分の住所や電話番号等の連絡先
を教えないようにして下さい。連絡が必要ならば、相手の連絡先を聞き出して
こちらから連絡するようにするというのが守るべき原則です。

ストレスの中で孤軍奮闘するあなたに差し伸べられる救いの手。しかしながら
破壊的カルトは、そんなあなたが一番のカモだと知っています。"救いの手"に
すがる前に、その"手"をよく吟味するようにして下さい。

マインドコントロール組織の見分け方

リーダーシップ

400/400 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール/カルトの評価(1)
( 5) 96/06/29 04:48 221へのコメント

世の中には常識外れなことを信じている団体や、奇矯な行動をする団体がたく
さんあります。しかしながら、妙な団体の全てがメンバー個人の人格に破壊的
な影響を及ぼすわけではありません。"非常識"な団体であっても、メンバーは
自由意志をもってそれに参加しているというケースも当然あります。

ハッサン氏は、あるグループが破壊的であるかどうかを調べる際には「神学や
イデオロギーの分野ではなく、心理学の分野で作業をする」と述べています。
(「マインド・コントロールの恐怖」178ページ。今回この本の第六章をベース
にして書きます。)神学やイデオロギーからの検討は、私も問題が多いと考え
ており、おすすめしません。m(_@_;)m

判断の基準その1は、リーダーシップ(指導体制)です。問題のグループの指導
者は誰で、どんな経歴や資格の持ち主か。犯罪歴はあるか。これらの点を確認
してみましょう。
なお、この質問を勧誘者(その時点では勧誘をしているとは言わないかも知れ
ませんが。)にぶつけた場合、率直な答えが返るとは限りません。場合によっ
ては、相手は本当に何も知らないということすらありえます。その場合「まず
そういうことを調べもしないで、あなたはどうしてグループに入ってしまった
んですか」と聞くようにハッサン氏はすすめています。(199ページ)
破壊的カルトは、重要な情報を明かす前にまず決心させようとする、というこ
とを覚えておきましょう。

指導者の主張と行動の落差を観察することで、その信用度を推し量ることがで
きます。たとえば、世界平和のために行動しているという組織の長が、武器製
造の元締めもやっていたら、彼の言う平和の内実は知れてしまうということで
す。(ありゃ、こりゃ国家についてもあてはまるかも。(^_^;)元は統一協会の
例なんだが。m(_@_;)m)

もう一つ注目すべきなのは、組織内の権力の流れです。いわゆるチェック・ア
ンド・バランスの仕組みがないか、あっても機能しておらず、ピラミッド型の
上意下達構造があり、経歴の疑わしい指導者が絶対的権力を握っている場合、
そのグループは破壊的カルトになりはじめているのだとハッサン氏は言ってい
ます。

なお、破壊的カルトの指導者の全てが財産家であったりするわけではないこと
にも注意して下さい。ハッサン氏の分析によれば、そのいくらかは自分の影響
力(権力)に中毒になった人々であり、金目当ての山師ではなかったということ
でした。

教義

470/471 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール/カルトの評価(2)
( 5) 96/07/17 05:09 221へのコメント

判断基準の2つめは、教義です。

教義と言っても、教義がある倫理的基準にかなうか、とかいうことを基準にし
て判断するわけではありません。そのグループの教義には裏表がないか、つま
り、自分たちが信じていると言っていることを、本当に信じているかどうかで
す。

未信者向け、初心者向け、中級者向け、上級者向けの教義がそれぞれ違う、な
どということはあってはなりません。教義(あるいは、信条。)は、加入希望者
には余すところなく明らかにされねばなりません。

メンバーシップ

471/471 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール/カルトの評価(3a)
( 5) 96/07/17 05:09 221へのコメント

ハッサン氏が3つめにあげる基準は、勧誘・グループの維持・やめる自由の3
要素にわけられるところの、メンバーシップです。

多くのカルトの勧誘の特徴は、ごまかしです。たいていの場合、勧誘者は、自
分はあなたを勧誘しているのだとは言ってくれません。典型的な例では、あな
たに何か大事なことを教えようとしているのだと言い、決定を下すのはあなた
自身だと言うでしょう。しかし「彼らが未来の帰依者に対して教えないのは、
達成すべき勧誘の割り当てがあるのだということである。」(「マインド・コ
ントロールの恐怖」185ページ)

ごまかしには、あからさまな嘘の他に、重要な情報を省くこと(↑はその例か
も。)、情報をゆがめることなどが含まれます。

また、さまざまな前衛組織を使って勧誘候補者を撹乱することも行なわれます。
一例をあげれば、統一協会の前衛組織の一覧がFSHIMINのライブラリにありま
す(LIB5 29,30)が、その関係の多くは、あまり知られていません。

手管にたけた勧誘者は、相手に合わせた勧誘法を適用するため、できるだけ多
くの情報を得ようとします。その人がどういう悩み(あるいは弱み)を持ってい
るかを知れば、それに合った方法で被勧誘者に食い込み、コントロールするこ
とができるからです。勧誘者は聞き上手です。

一方、勧誘者の側は、組織や教義のことについてはほとんど情報を提供しませ
ん。自分と誰かとの間でこういうアンバランスな情報の流れがあったら、カル
トの勧誘を受けつつあるのではないかと疑ってみるべきです。

勧誘される側が受ける一番ふつうの印象は、自分は新しい人と友達になりはじ
めているのだというものです。しかし、本物の友人ができる場合は、友情の成
長には時間がかかるのが普通で、カルトの勧誘者と知り合った時のようなスピー
ドは望めません。友情の促成栽培は、ふつーできないものです。また、情報の
流れは相互的でバランスが取れており、一方的なものではないのが普通です。

そして、マイ・コン・テクニックを駆使して行なわれる勧誘の結果、勧誘を受
けた人の人格は急激に変化します。服装の好み、話し方、趣味や興味の方向の
変化、さらには無神論者が神様命になるなどの信条の大転換など。友人や家族
は、この劇的な変化を見て、勧誘を受けた人に何か起こっていると気づきます。

なおその際、変化が悪く見える方向にだけ起こるとは限らないことに注意して
下さい。一見良い変化でも、それが急激で唐突だったら、カルトに引き込まれ
つつあるのではないかと疑ってみるべきです。

この変化は数日から数週間程度の間に起こるのが典型的パターンですが、数ヶ
月以上かかる場合もあります。

メンバーシップの維持

503/503 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール/カルトの評価(3b)
( 5) 96/07/28 05:16 221へのコメント

メンバーシップの評価の2つめのポイントは、どのようにしてメンバーシップ
が維持されるかです。(「マインド・コントロールの恐怖」188ページ〜)

カルトの新会員は、家族・友人といった入会前からの人間関係を切断されます。
その一つの方法は、新会員がつながりを持っているすべての人に対して勧誘活
動を行なわせることです。

まだ加入の興奮がさめていない新入会員の執拗な勧誘に対して拒否の姿勢を示
すと、その人は悪魔や反対者などの敵の影響下にあるものとされ、接触を断つ
ように促されます。執拗な勧誘から逃れるべく関係を絶つ友人もあるいはいる
かも知れません。
破壊的カルトにとっての世間には、取りまきか敵しかいないのです。

カルト生活では、かなりの時間が集団活動や「学習」に充てられ、自分のため
の時間や家族サービスなどのための「利己的な」時間は最小限に押さえられま
す。友人とパーティをしたり、家庭サービスをするために休暇を取るなど望む
べくもありません。

所属しているカルトに集中することを要求されるため、カルトに無関係なこと
について知るための時間を割いたり、カルトに無関係の資料を読んだりする時
間はほとんどなくなります。

多くの破壊的カルトではメンバーに睡眠不足が見られます。食べ物の変化もよ
く見られることの一つです。睡眠が不足すると、論理的思考力は低下しますし
食べ物に対する態度は、人の自意識に大きな影響を与えます。
カルト活動を維持するのに最低限必要な食事こそ与えられますが、メンバーの
健康にはほとんど注意を払わないのが破壊的カルトの特徴です。

マインド・コントロール集団の、最上層部を除くメンバーに見られる最大の特
徴は依存性です。メンバーは何をするにも上司の許可が必要です。家族の誕生・
死亡・結婚等の重要な行事に帰宅できるかどうか「当たってみます」と、カル
トメンバーが言っても、それは予定を調べて調整するという意味ではなく、上
位者にお伺いを立てるという意味なのです。
「自分で必要だと感じたことをしにいくメンバーは「利己的」「独立的」「反
抗的」で「好ましい成長」の妨げになると見なされ」ます。(P.191 L.1)日本
のカルトであれば「協調性がない」とか言うかもしれません。\(^O^;)/

コントロール(依存)の度合いはカルトによって様々です。誰々くんとは付き合
ってはいけないなどと友達付き合いの規制を行なうところもありますし、さら
に極端なところでは、セックスの体位まで指示します。親と子を引き離すカル
トもあります。

そして、3つめの評価のポイントは、やめる自由です。

恐怖症の話(#235)で説明したような、恐怖症の教え込みを通じてメンバーから
やめる自由を奪うのは、破壊的カルトの特徴です。

最も破壊的なグループの場合、それに加えて、組織を離れたり敵対したりする
人へ嫌がらせや脅迫などをすることによって罰(ばち)を作り出したりします。

マインドコントロールを悪用している団体の見分け方

348/348 NCA00201 BUNTEN マインドコントロール(幕間1)
( 5) 96/04/12 06:15 221へのコメント

在来宗教その他の団体もマイコン・テクニックを用いているではないかという
批判があります。たとえば雰囲気を盛り上げる建築様式や装飾、あるいは音楽
などは、有意に人の心を動かします。そして、それらは現在もあまたの集団に
よって用いられています。

しかし、それらのマインドコントロール技術は、それが用いられていることを
もって問題にするに値するでしょうか?

マインドコントロールのテクニックも、他人に自分を譲り渡すためではなく、
自分のために用いる分には有益なものだと私は考えます。

しかしながら、いわゆる破壊的カルトの指導者も、信者は自由意志に基づいて
自分に従っているのだと主張するでしょう。そして、マインドコントロールに
よる強制と自由意志の違いを見分けることは困難に思えます。

しかし『マインド・コントロールの恐怖』(340-341ページ)によれば、統一協
会などのマインドコントロールを悪用しているとされる幾つかのカルトでは、
メンバーの人格が一定の方向に変化する傾向が見られたのに対し、カソリック
などの"普通の"教会ではその種の傾向は観察されなかったとあります。これは、
ある集団がマインドコントロール環境(人格改造環境)であるかどうかについて
客観的な判断がある程度可能であるということを示しているのではないでしょ
うか。

人を一定の型にはめる圧力がかかっていない状況でマインドコントロールの技
術が用いられていたとしても、それはマイ・コン技術を自分のために用いてい
る状態と言ってよいと思います。神に祈るためにそれらしい雰囲気の場に出か
けていくとか、政治的な集会で気勢を上げて元気を付けるなどの行為は、他人
に自分を差し出す行為につながらない限り、いわゆるセルフ・コントロールの
類と同じく自由意志の発露であると見なして肯定すべきであるように感じます。

ハッサン本購入のおすすめ

530/530 NCA00201 BUNTEN 質問をする/の補足説明
( 5) 96/08/21 03:30 221へのコメント

「マインド・コントロールの恐怖」には、破壊的カルトから身を守るための質
問の具体例がいくつか載っています。(196ページ〜)私はこれを要約するか、
自分の言葉で説明しようと試みましたが、原本があまりにも決まっているので
私の筆力ではちょっと無理のようです。(^_^;)

実用的で役に立つ部分なので、具体的な質問項目についてはぜひ本を手にとっ
てお確かめ下さい。m(_@_)m


破壊的カルトは、最初は弱く、そしてだんだんと強く心理的な縛りをかけてき
ます。無防備なまま接し続ければ、気が付いたときには心理的にがんじがらめ
にされていた、ということになりがちですが、最初の段階で"あなたは私を勧
誘しようとしているのですか"など、いくつか質問をしてその答を心に留めて
おけば、相手が破壊的カルトである場合、いずれ最初の話とは違うことになっ
ているのに気付くことになります。相手の嘘がバレたのですから、そこで自分
が逃げても責任は嘘をついた相手にあります。逃げたら相手に悪いのではない
かなどと気に病んでいるうちにずるずると引っぱり込まれる、というありがち
なパターンに陥る心配はこれでなくなるというわけです。

また、破壊的カルトとまっとうなグループを見分けるための質問もあります。
普通のグループは、まず自分たちに関する情報を提供してから相手を決心させ
ようとしますが、多くの破壊的カルトは人の好奇心などを利用して決心させて
から徐々に情報を明かして行こうとします。率直に、何を信じているか聞いた
時に、かいつまんで話してくれるか、話したがらないか(P.200)で見当を付け
る、というのはその例です。

相手の解呪につながるのではないか、と思える質問も付いているのは、さすが
ハッサン氏! です。m(_@_)m

いずれにしても忘れてはならないことは、#389にも書いたように、カルト関係
者かもしれないと思える相手には住所や電話番号を教えないことです。相手の
連絡先を聞いて、自分の方から連絡する。これが原則です。

(第一部完結)

web化にあたっての注記

パソコン通信ヘッダの意味
nnn/nnn 発言番号/その発言を読んだ時点での最終発言番号、ですが、適宜順番を入れ替えてあるので、気にしなくて結構です。
NCA00201 BUNTEN ○○○ 発言者IDとハンドル、続けてその発言のタイトル。ここではIDとハンドルは私のものです。
(5) 会議室番号。これもここでは無視して構いません。
yy/mm/dd hh:mm オリジナルの発言が会議室に登録された日付と時刻。
nnnへのコメント その発言のコメント元の番号。ツリーモードで使われるがここでは意味がない。NIFの会員の方はFACTIVEのライブラリからオリジナルをダウンロードし、aircraftなどのNIF専用のブラウザで見ることでツリーモードと番号順モードを切り替えて見ることができる。
改行位置について
当時のまま掲載するという趣旨で、パソコン通信向けの改行位置揃えをそのままにしてあります。(その他一切原文を改訂していません。←手抜きともいう。(^_^;))見にくい位置で改行される場合、画面の幅を調整して下さい。
本の紹介の書式については、別途説明の予定です。

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