Press-n-Peelを使ってパターン転写!

Press-n-Peel



Press-n-Peelとは


Press-n-PeelとはアメリカのTechniks社が作っているプリント基板にパターンを転写する為に適した転写シートのことである。
今まで自作で基板を作ろうとした場合、感光基板に焼き付け(露光)し、その後現像し、エッチングする方法を取っていたが、この方法だと露光に失敗した場合に感光基板を再利用する事は出来ない。
感光基板は結構高価な為、再利用できないのはとてもツライ…。

ところが、このPress-n-Peelを使えば全て解決してしまうのである。
Press-n-Peelのいいところは

1.高価な感光基板を買わずに済む
2.転写に失敗してもやり直しがきく(基板が無駄にならない)
3.現像する為の薬品がいらない
4.値段が安い

2.の失敗してもやり直しがきくというのが一番いいところではないだろうか。
さて、このいいところだらけの Press-n-Peelの使い方をみてみよう



   
用意するもの

  • 生基板
  • アイロン
  • レーザープリンタ・コピー機
  • Press-n-Peel
  • スチールウール(脱脂用)

-生基板-


いろいろ種類がありますが初めて基板を作ってみようというのであればやっぱり片面板でしょうか?
両面板で片面だけ使ってもいいのですが…。
とりあえず
PCBマテリアルズドットコムでもよく売れているFR-4片面板100mm×100mmを使ってみましょう。
激安価格184円です。
これ以上安く売っているところがあれば是非教えてください!

-アイロン-

ご家庭で使用しているアイロンでOKです。
温度が調節出来るタイプがおすすめです。
当店ではトラベルミニアイロンを使用しています。

-プリンタ-

基本的にはPress-n-Peelにトナーを使って印刷し、それを転写するのでレーザープリンタが必要なのです。
しかし、家庭でレーザープリンタはあまり持っていないでしょうから、その場合はインクジェットプリンタでパターンを印刷し、印刷したものとPress-n-Peelを持ってコピー機がおいてある場所(コンビニ等)に行きましょう。
そしてPress-n-Peelをコピー機に手差しで入れて印刷したパターンをセットしスタートすればOK!。

コピー機やレーザープリンタによってはトナーの定着の仕方が違うようで全てのレーザープリンタとコピー機で使用できるとは限りません。
当店ではキャノンのLBP-250を使用しています。

-Press-n-Peel-

213x275mmというA4サイズより幅が少しあり丈が短いLetterサイズ。
これが1枚で小さい基板なら結構作れてしまいます。

-スチールウール-

これはあの台所等を掃除するアレです。
灰色のモジャモジャしたやつです。
これを使い生基板についた指紋や油を取ります。

さて、それでは早速作って見ましょう!



基板を脱脂する


まず、皆さんのお使いのCADソフト等で出来上がった回路パターンをPress-n-Peelに印刷します。
光沢の無い面に印刷します。
転写する為、印刷の向きには注意が必要!




基板を脱脂する


基板の大きさに合わせて切り取ります。
印刷されていない部分のPress-n-Peelは又,使用出来るので取っておくようにします。



基板を脱脂する


生基板には結構指紋や手の油等が付いています。
それをスチールウールで完璧に落とします。
石鹸と水で濡らしたスチールウールで基板をごしごし拭くだけです。
石鹸の残りが完全に無くなるまですすぎ、やわらかい布できっちり拭きましょう。
綺麗になったら次に進みましょう!




基板を脱脂する


印刷面(トナーがついている面)を下にし、基板に合わせてPress-n-Peelをのせます。
次の工程のアイロンがけでずれてしまうので、溶けないテープか何かで固定する必要があります。





アイロンがけ


さて、ついにメインイベントのアイロンがけです。
一番大事なところです。
まずアイロンの温度は中から高の間くらいにします。高くても大丈夫ですがその場合長く押し付けてはいけません。
アイロンによって各々違いますので一番いい温度を調べて下さい。
温度が低すぎた場合はトナーが溶けないのでPress-n-Peelは基板にくっつきません。
逆に高すぎた場合Press-n-Peelが溶けてしまいます。

時間は、サイズと板の厚みによって異なりますが通常、1分半〜10分以内で終わらせるようにしましょう。
あまり長く押し付けすぎるとトナーが溶けすぎてパターンがにじんでしまいます。

スチームは使用してはいけません!!

Press-n-Peelはただ熱を加えればいいという訳ではなくコツとしては、グイッグイッと プレス(押し付け)しながらする移動する事が大事です。




剥がします


完璧に圧着し終わったらPress-n-Peelを剥がします。
アイロンをした後の基板は当たり前ですがかなり熱いのでヤケドしないよう注意しましょう!
基板が冷めたらまず水道に持っていき水を流しながら基板を水に浸けておきます。
1分くらい待ったあと ゆっくりと剥がしてみましょう!

全てのパターンが綺麗に転写されていればOKです。






完成

これで 転写は終わりです。
外形が上手く転写出来ませんでしたがパターンはしっかり転写できたのでOKとします。
後は通常どおりエッチングして下さい。




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