在パラグアイ日本商工会議所・月例定例会:林会頭二年目





月例定例会・総会 (林会頭)-02



林会頭・1年目:2009年 7月に開催された定期総会から掲載します。




月例定例会 (2009年08月12日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2009年08月定例会が8月12日(水) 12:00より内山田ホテルで開催開催された。 

1.林会頭挨拶

2.講演「最近のパラグアイの治安状況について」
在パラグアイ日本国大使館警備担当大沼書記官

@ 国外情勢
(1) 爆弾テロ事件
・ 爆弾テロは9.11以降、各国とも警戒取り締まりが厳しくなり、減少傾向にある。
・ 反面、外国人(主に中東系)による直接テロではなく、現地の反政府分子などをリクルートして、テロを実行させるという、いわゆる「ホームグローン」型の犯行が増加している。
・ ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの三国は「セーフへブン」と呼ばれる、テロのない安住地帯ではあるが、国境地帯など、テロリストの潜伏先になりやすい地域もあるので、引き続き米国による監視は続いている。・ 万が一テロの現場に遭遇したら…身を低くして逃げる→2次、3次爆発の危険があるので現場には近づかない→その際、ハンカチ等(出来れば濡れた物)で口と鼻を覆い、有害物質を吸い込まないようにする。
(2) 自然・環境保護団体の抗議示威活動
・チリなどで捕鯨中止を目的とした抗議活動が毎年10〜2月ごろ行われる。マスコミ等を引き連れ、日本人をターゲットに撮影行為などが行われることもあるので注意が必要である。パラグアイは内陸国であり、宣伝効果が薄いという点からも、このような活動は今のところ見られない。
A パラグアイ国治安状況(主に国家警察の現状等)
(1) 発足・人員
・ 1993年7月国家警察発足
公称人員2万人。警察官(捜査取締り)9千人、事務職員3千人、警備員8千人。
警備員には警備専門要員の他、警察病院の医師なども含まれる。歯科医の登録人数300人など不可解な点あり
・ 警察官になるには、警察学校を卒業する必要がある。他の公務員とはこの点が決定的に違う。
(2) 給与・制服・装備・休職
・ 給与…500ドル位(30歳、上級警察官、妻帯者手当て込み)
・ 制服、拳銃を含んだ装備一式はすべて個人負担で購入する。そのため、銃の種類などはまちまち。弾丸まで予算が回らず、弾丸無装填の銃もよくある。
・ これら装備一式をそろえる金のないものは、警察の融資課や共済組合で借金をして購入費に当てる。この為、元々家が裕福である者など以外は万年借金状態の者がほとんどである。
・ 24時間勤務で副業を持つことが難しいため、休職して出稼ぎをする制度がある。その間、一般企業などで働き、期間満了後復職する。
(3) パトカー・バイク・無線機
・車両は全体的に不足しているので、市中心部などに重点的に配備。
・ ガソリンの支給なし→管内のガソリンスタンドの警備と引き換えにガソリンを分けてもらう。ガソリンの調達状況で、その署の署長の力量が判断されるようである。
・ 最近911が設立された。日本の警視庁のようなもので、他の警察よりも信頼感がある。車両なども補充されており、機動力もある。
(3) 懲戒免職
・ 毎年100名ほどの警官が懲戒免職になる。去年8〜12月には200人が免職になった。しかし、警察組織内に警察監査委員会というものがあり、ここに被懲戒免職者は必要書類を提出し、審査に合格すれば、再度、同待遇同ポストに復職することが出来る。結果、ほとんどの被懲戒免職者が復職しているようである。
(4) 留置場・刑務所
・ 常に定員オーバー状態。4畳半ほどの広さの部屋に8〜10人。夜も横のなることは不可能。
・ 反面、有力犯罪者は豪華個室で、携帯電話を持ち、外部との通話自由。刑務所内から犯罪を指揮しているようである。
・ 逮捕しても実際には留置場に入れない場合もある→留置場の不足、合法的自宅待機(ほとんどの場合逃走?)、現場にいた関係ない人々も十把ひとからげで捕まえてくるため。
(5) 警察官のやる気
・ 待遇改善がないので、モチベーション低下。
・ 警察には第一次捜査権がなく、全て検察と裁判所の指示で捜査活動を行う。そのため、敏速性にかける。指示がない為、現場で無罪放免などのケースもあるようだ。
(6) その他治安状況
・ 強盗、殺人増加
・ 最高裁爆弾事件→この事件の爆弾は大した物ではなかったが、この事件に触発されて、偽装爆弾事件などが増加した。
・ EPP(パラグアイ人民軍)の活動には裏づけがなく、単なる農民集団であるようだ。現在30名逮捕、20名指名手配中。
・ 女犯罪者マグナ・メサ逃走中。EPPなどより危険度が高いのではないか・
・ 大統領がルゴになってから、一般民家への強盗事件が若干増加した。
・ 今のところ日本人を狙い撃ちにした犯罪は起こっていない。
・ パラグアイの体感治安状況は悪くなっているように感じるが、他の中南米諸国に比べてまだまだ安全な国である。金品豪華アクセサリーなどを付けたり、大きな荷物を持って、いかにも旅行者風体で裏通りを歩かない等の基本を守っていれば、ある程度の危険は避けられる。
・ 犯罪にあったら必ず警察に届け出ましょう。
(7) 質疑応答では各会員の体験談なども交え、活発な意見交換がなされた。警察組織の体質改善には、まず、パラグアイ全体の基本的な教育の質の向上からはじめ、チリの警察組織を模範とした警察学校の改善など、人材育成面での問題が指摘された。また、その為にはパラグアイの公務員体制全体の抜本的改善も求められるとの意見が出された。
3. 林会頭閉会挨拶
以上をもって8月定例会は盛況のうちに閉会した。



(写真:定例会の様子-01)



(写真:定例会の様子-02)



(写真:大沼さん)



定期総会 (2009年7月15日) 
在パラグアイ日本商工会議所2008-2009年度定期総会が開催された。

日時:2009年7月15日 (12:00−14:00)
場所:内山田 別室

議案

第一号議案
2008〜2009年度総会議事録署名人を二名指名する件、署名人に前山栄一、横山章が推薦され、全会一致で承認された。

第二号議案 前総会の議事録承認
前回議事録署名人、現財務担当伊賀上知雄が前総会の議事録を朗読、全会一致で承認された。

第三号議案 2008−2009年度事業報告
総務担当鈴木敦不在(委任状提出済み)に付き、財務担当伊賀上知雄が2008−2009年度事業報告を朗読した。2008−2009年度は以下の会合が催された。報告内で各会合の具体的内容も説明され、全会一致で承認された。
総会1回
定例会9回
懇談会5回
報告会3回
懇親会(忘年会・夕食会)1回
歓迎・送別会2回

第四号議案 会計報告
財務担当伊賀上知雄が前期と今期を比較した2008−2009年度決算報告を朗読し、全会一致で承認された。

第五号議案 監査報告
監査役員会(森谷不二男・武藤崇両監査役にて構成)は2008−2009年度事業報告書並びに決算報告書、現金、銀行預金帳、証拠伝票と伝票の付け合わせを監査し、正しいものと認めた、との報告が監査役武藤崇により行われ、全会一致で承認された。

第一動議案 役員改選
総会議長、会頭林英二郎より、2009−2010年度役員人事は、慣例に従い会頭の一任による決定で良いかとの動議が出され、本動議及び動議内容ともに全会一致で承認された。

C 質疑応答
監査役森谷不二男より、当会にもIVA(付加価値税)の支払い義務があるのではないかとの質義があった。これに対し、財務担当伊賀上知雄より、取り急ぎ当会担当会計士にその義務があるかについての調査を依頼し、回答するとの応答がなされた。

以上にて、2008−2009年度定期総会は閉会した。



(写真:定期総会の様子-01)



(写真:定期総会の様子-02)



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