日本のプロ野球を見て-05 (2008年)




大リーグに多くの選手が出てしまい、レベルの低下が懸念されていますが、今年はシーズン途中にオリンピックがあり、主力選手が一時期居なくなります。普段出ていない選手にはチャンスです、新しいスターが出てくるのではないかと期待しています。

野球-04(2007年)
野球-03(2006年)
野球-02(2005年)
野球-01(2004年)



49・西武の日本一(2008年11月11日)
今年の日本シリーズは巨人-西武の盟主対決となりましたが、結果は西武が勝利しました。勝利してから勝った要因を色々と挙げていますが、正直意外な結果であったと思います。シーズン当初多くの野球解説者は西武のBクラスを予想しており、投打ともに戦力は不足していると見られていました。日本シリーズにおいても巨人優勢の予想が多く、事実第五戦までは巨人ペースでした。六戦での岸の好投で流れが変わり第七戦では2死ランナー無しで投手に打順が回った事で2点負けていては代打を出す以外に無く、ここでまさかのホームランが出て1点差、この大事な場面で涌井が登場し2イニングを抑えた事が勝利を呼び寄せました。監督の采配が冴えていたという事もあるでしょうが、勝利の女神が西武に微笑んだというのが正直な感想です。

打線は2年前に日本一になった時の主力は抜け、様変わりになっています。その中で一番、二番を打つ片岡、栗山の急成長が西武復活の鍵であったように思います。共に今季パリーグの最多安打、中島が一年を通じて中軸を打ち、前半はGG佐藤、ブラセル中盤からは後藤、江藤らが中軸を打ち、下位打線に居たホームラン王の中村が時々ドカンと行くという打線で長打力ではパリーグナンバー1でした。これは予想が外れました。監督が投手出身の渡辺監督になったので打力の向上は余り無いと思っていましたがこれは外れ、打力でパリーグの覇者となりました。

投手力、特に先発が不足すると見ていましたが、一年を通じて見ますと若い涌井、岸、中堅の帆足、そしてベテランの西口、石井の5人でローテーションを回していましたが、35,6歳のベテラン2人の頑張りが大きかったように思います。打線が良いのである程度失点しても勝てる状況にあったのでかわして打ち取るベテランの投球が生きたのだと思います。そして、日本シリーズでは何と言っても岸の好投が目立ちました。タイミングを外す大きな落ちるカーブが有効でコントロールも良いので大きくは崩れない投球でした。巨人打線に得点を許さなかったのは見事と言って良いでしょう。今まではプレッシャーに弱く大舞台、ここという試合では結果が出ていない投手でしたので、日本シリーズでの変身には驚きました。21勝した岩隈によく似ており、今回の好投で自信を付けファンに印象が強烈に焼き付き、球界を代表する投手になった事は間違いないでしょう。ただ来シーズンは年齢的に石井、西口に今年のような活躍を期待するのは無理でしょう。帆足も今年は出来過ぎという印象があり、頼れるのは涌井、岸の二人、残りのローテーションをどのようにして行くのか注目です。打線は巨人から清水を入れのが大きいと思います。元々選手層が厚いのですが4番に外人が入り、1番片岡、二番栗山、三番中島、4番に外人を入れ5番GG佐藤、6番清水、7番中村、8番平尾、9番細川という打線は恐怖です。上位打線、中軸を打つ中島がショート、中村がサード、片岡がセカンドと内野手なので打線を組み易く強力打線を組む事が出来ます。来期も打力を中心とするチームとしてペナントレースの中心になるでしょうが、他のチームの対応が今年とは異なるので連覇は簡単では無いと思います。



48・大牟田対決(阪神x巨人)(2008年11月09日)
阪神の監督に真弓明信さんが就任しました。生粋の阪神プロパーではありませんが、田淵選手との交換トレード以降、阪神時代の活躍が印象に残る阪神の選手であり、ファンも納得の人選でしょう。これで阪神、巨人共に福岡県大牟田市出身の選手が監督になりました。真弓監督は生まれは県境を越え熊本県側ですが、大牟田育ち、高校は三池工業も考えていたようですが、柳川商業に進みますが大牟田出身と言って良いでしょう。

そして巨人・原辰徳は勿論大牟田生まれ、お父さんが原貢監督率いる三池工業が甲子園初出場で優勝を飾る奇跡を演出し、請われて神奈川県に在る東海大相模原高校の監督に就任、当時小学生であった息子辰徳も一緒に引っ越し、その後は父が監督をしている高校に入学し大活躍して有名になり、今日があります。あの奇跡的な三池工業の優勝が無ければお父さんが注目されることも無く辰徳少年は少々野球が上手な大牟田の少年で終わっていたのかも知れません。お二人の父親は三井系列の東洋東圧に勤務されています。

とにかく伝統の阪神x巨人が大牟田出身の監督の対決となるのは興味深いものがあります。二人が少年時代を過ごした当時の大牟田市は既に斜陽とはなっていた石炭産業ではありますが、海底にあった三池炭田は良質の石炭を産出する事で石炭産業最後の活況を呈していた炭鉱の街でした。気取らず仲間意識は強く気性は荒く、貧乏ではありましたが心がこもっている街でした。あのような都市で育った二人が対決するとなるとかなり熱い戦いになるのではと想像します。来年の阪神x巨人は楽しみですね。

参考まで(思い出)



47・オリックスの快進撃(2008年10月10日)
レギュラーシーズンが終了しいよいよプレーオフ、クライマックスシリーズが始まります。パリーグの方は大方の予想と異なり昨年5位の西武が優勝、2位に昨年最下位のオリックスが入りました。オリックスは前半は今年も余り良くなかったのですが、監督が代わり大石監督が指揮を執るようになり、一気に花開き、最後まで優勝争いを繰り広げ2位に食い込みました。今年も投手力が課題とされていましたが、エースとして期待されていた平野、そして二番手の岸田が怪我で、外人投手で切り札と考えていたパウレルはソフトバンクに取られてしまい、先発投手陣が居ない、使えるのは金子くらいという危機に立ちましたが、昨年勝ち星が無いもしくは1勝しか実績が無い若手3投手がローテーションに加わり3人共に二桁勝利を挙げました。終盤には岸田が復帰し、5人のローテーションがしっかりと組み上がり、後半戦だけを見れば12球団随一の安定感となりました。オリックスと近鉄が合併し、楽天と選手を分ける際に若手の成長株の投手を確保した事が大きかったように思います。近藤、山本そして昨年入った小松が活躍し2位に入りました。3位争いは激烈でロッテと日本ハムが最後まで競いましたが、最近実績のある日本ハムが残りました。今年のパリーグはどこが優勝してもおかしくは無いほど実力が接近していましたが、チャンスで1本が出ないソフトバンクと楽天が最後は最下位争いを行う事となりました。ソフトバンクの最下位は王監督の体調が万全では無かった事が影響したのかも知れません。

オリックスと日本ハムの勝者が西武と対戦しますが、今年は優勝チームにアドバンテージの1勝がありますので、西武が断然優勢である事は間違い無いと思います。2年間優勝している日本ハムよりもオリックスに勝利してもらい西武と対戦して欲しいものですね。若い投手が自信を付けて日本ハムに競り勝ち西武に勝つような事があると先発投手陣が充実しているだけにそのまま日本シリーズを制する可能性も高いとみます。ただ日本ハムはここ一番の試合には強いので楽しみです。それにしても一番投手力が無い壊滅的と思っていたチームが投手王国になるとは想像もしていませんでした、順位予想が見事に外れたシーズンとなりました。これに本来のエースである平野が戻れば投手力は盤石であり、元来打撃は良いのでこれから数年は強いチームとして常に上位を争えるチームになるような気がします。

(追記)期待していたオリックスですが敢え無く日本ハムに連敗、シーズンが終わりました。初戦にエース、勝頭の小松では無く、近藤を当てたのが全てであったと思います。逃げると負けますね。両チームの経験の差が出たと思います。試合巧者ここという所では勝利する日本ハム、西武とどのような戦いをするのか注目ですね。



46・復刻ユニフォーム(2008年06月06日)
日本でも復刻ユニフォームで公式戦を戦うようになって来ました。米国では以前存在したチームのユニフォームで戦うなど復刻ユニフォームが使われる事がよくありますが、日本では今年が初めてのようです。「ヤクルト・アトムズ」「西鉄ライオンズ」そして「南海ホークス」等が登場するとの事で楽しみにしていました。この内「南海ホークス」が阪神戦で甲子園球場で登場しました。南海と言いますと大阪のチームで多くのファンが懐かしんだ事と思います、レプリカのユニフォームが飛ぶように売れ強い南海を懐かしんだようです。ソフトバンクはすっかり九州に溶け込み、前身の球団である南海の事は遠い昔になっていたので非常に良かったと思います。

この他西鉄ライオンズも登場するのだそうです。ヤクルトは「アトムズ」のユニフォームを使うとの事ですが、個人的には「国鉄」のを使用して欲しいと思います。この他では大洋ホエールズ、そして東映フライヤーズ、阪急ブレーブス、大毎オリオンズなども見たいものです。北海道日本ハムファイターズが東映フライヤーズと同一のチームである事など記憶している人も少なくなっているので是非実現して欲しいものです。南海のユニフォームは古いシンプルなデザインですが、現在これを見ますと返ってセンスが良く見えるのは不思議な感じです。ただ当時は素材が異なるので何となくダブダブした感じでしたが、今回は締まった感じで当時の物とは異なるという印象でした。それでも松中、川崎等の選手が南海の緑のユニフォームで戦っているのは何となく不思議な感じでした。王監督はどちらかと言いますとこちらの方が似合っていると思います。ファンを楽しませる工夫をするのがプロであると思います、その意味からもこのような企画はすばらしいと思います。そして一番期待したのはオリックスに「近鉄バッファローズ」のユニフォームを着て試合をする事です。消滅して4年が経過し、近鉄ファンは行き場を失ったままで、オリックスを応援する気にはなかなかなれないもと推測します、ここで近鉄のファンを引き付ける為には復刻ユニフォームが一番効果的であると思うのですが如何でしょうか?



(写真:南海のユニフォームの王監督:毎日新聞)



45・交流戦も半ば(2008年06月06日)
交流戦が行われる以前は一年を通して同じ相手5球団と対戦する形式でした。セリーグの方が人気があり、パリーグは何となく裏リーグ、二次リーグという印象で実力も劣っているのではないかと噂されていました。今年で4年目になる交流戦で分かった事は全く変わりが無い、むしろパリーグの方が強いという事実です。最初の年こそパリーグ側が多少相手を意識しているように見えますが、最近ではパリーグのチームの方が伸び伸びと試合を行っているように見えます。また一ヶ月間何時もの相手とは異なる相手とだけ戦う事により、今まではオールスターのみがシーズンの区切りであったのが、交流戦が入った事により、シーズン当初、交流戦、シーズン半ば、オールスター、シーズン終盤と4つに区切られるようになったと思います。

当初は36試合であったのが昨年からは24試合に減りましたが、2連戦の連続で連勝連敗が多くなりかえって差が付きやすくなったようにも見えます。ここまでセリーグに関しては当初の予想と大きくは違いませんがパリーグは全く予想が外れました。ロッテ、ソフトバンクが低迷、西武が好調というのはどう見ても不思議ですね。西武は投手力はそこそこで打線が非力と思っていますが、中島、GG佐藤を中心にホームランを量産する強力打線で勝ち進んでいます。一番意外であったのは日本ハムです。毎年最初の予想よりも好成績を上げる強いチームですが、今年は投手力、打線とも落ちており、苦しむと予想していました。おまけに森本、高橋という主力を怪我で欠きどうなるのかと見ていましたが、昨日の中日戦では紺田、高口という一二番が活躍して勝利ました。この他にも鵜久森など成長著しい若手が多い日本ハム、今年も強いです、特に交流戦で強いのが特徴ですね。パリーグで投打のバランスが良いのが楽天で、5人のローテーションが回り打線もしっかりしている、中島、横川の台頭で選手層が厚くなり強い勝つ野球が出来ているように見えます、ただ競り負けが多いのとチャンスにここ一本が出ないので3位に甘んじているように見えます。選手が自信を付けているので調子に乗ると怖い存在になると思います。オリックスはここに来てチームとしての形が出来ているように見えます。小松、金子、近藤、山本の四本柱でローテーションを廻していますが、昨年この4投手の勝ち星の合計は僅か10勝で、一気に出て来たという印象です。元々打線は良いのでこれから相手にとってはかなり手ごわいと思います。それにしてもロッテはどうしたのでしょうね、交流戦でもパリーグでは最下位、昨年までの強さは感じされません。軸になる投手が定まらず、負けが込んでいるという感じで、少々重症のように見えます。明るいノリで勝って来たチームなので、調子が出れば勝ち続けるのでしょうが、今年は難しいように見えます。

一方のセリーグは予想通りの展開という印象です。その中で横浜が弱過ぎるのとヤクルトの頑張りが目に付きます。ラミレスが抜けた4番を誰が打つのか注目していましたが、現在は畠山が務め役目を果たしています。高卒8年目の選手なのそうですが、昨年までは目立つような活躍は無く、今年才能が開花したように見えます。見た目は少々鈍な印象ですが非常に器用に球に対応しているようで、このまま定着し、ヤクルトの看板打者となるように見えます。ヤクルトと言いますと細身で俊敏、守備は上手で長打力は無いというのが一般的ですが、この畠山選手は全く異なり横浜ベイスターズ的な選手で注目です。巨人も若手が伸びて来ており、一つの時代の変化、そしてチーム作りの変化が起きているようにも感じます。 



44・西武と楽天(2008年04月27日)
パリーグは各チーム30試合くらいが終了しました。大方の予想を覆し西武が首位となっています。涌井、岸、キニー、石井の4人がしっかりと先発の役目を果たし接戦を制しているのが大きいようです。西武らしいしぶとさが出ています。打線の方は主軸の和田、カブレラが抜けて戦力ダウンが心配されていた西武ですが中島、GG佐藤が中心となり、片岡、栗山、赤田辺りがしっかりと役目を果たししぶとい打線で相手を苦しめています。ただ運も味方に付けている、相手チームが多少甘く見て裏ローテーションで戦っているという事があり、今後も勝ち続けられるのか注目です。

一番変わった印象を持つのは楽天です。この時点で防御率、打率共にリーグ一位、得点は最高、失点は最低です。接戦、特にソフトバンク、西武との試合で1点差負けが多くあり、これが響いて2位ですが、実力は現在のところ、リーグ一番のようです。岩隈、田中、永井、朝井、ドミンゴの先発投手陣が確立し、有銘、小山、青山のリリーフ陣もしっかりとして来ていますのでこれで一場、長谷部が戦列に戻るとかなり戦える印象があります。打線では当初3番を任されていた草野の不調という誤算はありますが、中軸のフェルナンデス、山崎が調子が良いので打線も好調、投打のバランスはパリーグ随一のように見えます。昨年までと異なり勝って当たり前という雰囲気があり、相手チームに気合勝ちしているのは大きいと思います。大型の補強無くここまでチーム力を高めた野村監督の手腕は大したものです。巨人やオリックスのように他のチームで活躍したロートルを大金で集めて巨艦主義の野球をしなくても強いチームが出来る事を証明しているように思います。先発投手陣の充実ぶりは12球団随一と言っても良い程でしっかりとローテーションが組めるので大崩れはせず、最後まで上位に踏ん張る事でしょう。

一番予想外なのはソフトバンクです。スタートは最高で破竹の勢いでしたがその後は失速し、現在5位となっています。城島が抜けた捕手の穴を未だに埋めきれず、今年も3人が交代に出ている事が大きく響いているように見えます。投手陣は大場、大隣が先発陣に加わり充実しているように見えますが、斎藤が不在、杉内が調子が出ないという状況で柱が居ないのが大きいように見えます。実力があるチームで選手層が厚いので巻き返して来るものと思います。ロッテはエースとして期待している小林が今一、そして昨年活躍した成瀬も調子が上がっていませんが、3位と好位置に付けています。バレンタイン監督がこれからどのように投手陣を整備して行くのか注目です。日本ハムはダルビッシュ頼りの投手陣が心配です。直近の楽天戦では良いところなく三試合で1点しか取れず三タテを食らうなど昨年までとは若干違うという印象があります。今年は優勝は難しいという印象です。



43・セリーグの順位予想(2008年03月20日)
いよいよセリーグも開幕一週間前になり、各チーム最後仕上げの段階に入っているようです。横浜ベイスターズのファンであり、活躍を期待していますが、客観的に各チームの戦力を分析して予想して行きます。

投手力を分析してみますと阪神と中日が良いように見えます。阪神は今年は福原、安藤が好調を維持して開幕を迎え、昨年新人王の上園、そして岩田も好調です。これに下柳そして日本ハムから移籍して来た金村が居ます。JFKの中継ぎ、抑えがしっかりしているだけに先発がある程度抑えて行けば接戦になれば勝利する可能性が高いという事になります。中日はエースの川上を中心とする先発陣が充実し、抑えには岩瀬が控えているのでこちらも相当に強力です。これに続くのは巨人で投手力はこの3チームが拮抗しているように見えます。横浜は何時もの通り先発陣は駒不足、今年もやりくりに苦しみそうでその上に抑えのエースのクルーンを巨人に取られてしまい中継ぎ・抑えも心もとない状況となっています。昨年五位の広島は絶対的エースであった黒田が抜けてますます投手陣がひ弱になっています。ヤクルトは新人などから救世主が出て来る事を祈るばかりです。

攻撃陣を見ますと阪神、巨人が充実しています。新井が加わり今岡が好調な阪神、他のチームの主力を引き抜き居力打線を組んでいる巨人が良さそうです。問題は4番が抜けた広島、野手不足のヤクルトはこれで戦えるのか心配になります。広島、ヤクルトが上位に行くには新戦力が出て来る以外には考えられません。若い選手が多いので可能性はあると思いますが一年を通じて上位チームと戦うのはかなり難しいと思います。

一位:阪神、二位:巨人、三位:中日、四位:横浜、五位:広島、六位:やくると





42・パリーグの順位予想(2008年03月15日)
いよいよ開幕一週間前になり、各チーム最後の追い込みです。今年はオリンピックがあるという事で開幕が早まり3月20日になりました。各チーム3月に10試合程度予定が組まれており、ここでの成績が大きなウェーとを占めると思います。今年のオープン戦では日本ハムの中田が注目されましたが、結局は二軍落ちとなり、高卒野手の開幕レギュラーは無くなりました。

投手力を分析してみますとまず先発に駒があるかという事を考えてみます。一番揃っているのはロッテでしょう。清水が調子を上げており、昨年のエース成瀬、渡辺、久保、小野そして開幕投手を務める小林とエース級が6人居ます。アンダースローや左腕など多彩でなかなかのものです。結構揃っているのが楽天で長谷部の離脱はありましたが、それでも開幕には岩隈、田中、一場、朝井、永井、青山とこちらも一応6人揃っています。全員右の本格派なのでバリエーションが無いのが不安ですが、中継ぎに渡辺、吉崎、有銘、片山などの左腕、ベテランの山村、小倉そして抑えには昨年後半活躍した小山、ドミンゴが居ますので投手力はなかなかのものです。日本ハムはエースダルビッシュを始め昨年のメンバーにヤクルトから左腕の藤井が加わり昨年程度の力はあると思います。西武、ソフトバンクも昨年並みでしょう。問題はオリックスです。パウエル問題で失態を曝け出し、更に岸田、平野が開幕から使えない状況となっています。先発が完全に駒不足でこれで大丈夫かと思うほどです。投手力から見ますとロッテ、楽天、日本ハム、ソフトバンク、西武、オリックスの順でしょう。

打撃を見ますとロッテとソフトバンクが群を抜いているように見えます。ソフトバンクは多村がパリーグに慣れて力を発揮する事でしょう。小久保、本間、大村と主力を欠いての開幕ですが選手層が厚く長打力がある打線を組めるのが強みです。ロッテでは福浦が活躍すると見ています。3番に固定ししっかりと活躍し、今年は今江が好調のようで手ごわい打線になります。オリックスはラロッカ、カブレラ、ローズのクリーンアップで破壊力は抜群でしょう。これに移籍の浜中、成長著しい迎がいます。ローズが外人扱いにならないので外人3人を並べる事が出来るのが強みです。ただ皆さん盛りを過ぎていますので、攻撃が淡白になる雑になる恐れはあります。西武はカブレラ、和田が抜けて打線を大幅に変える必要に迫られています。中島、中村、GG佐藤らが中軸を打つのでしょうが余り経験がないだけに心配です。日本ハムは昨年と余り変わらず少ないチャンスを確実にものにする野球をやって来るでしょう。面白いのは楽天で山崎は昨年のような活躍は出来ないでしょうが、大広が好調で長打力の在る中心打者として活躍するのではないかと思います。選手層が厚くなり一年を通じてフェルナンデスが活躍して来れば相当面白い存在になると思います。

オリンピックの時には各チームから主力選手が抜ける事で控えの選手の活躍が期待されます。
毎年新戦力としてはその年に入った新人が目立ちますが2年目以降の選手で目立つ活躍を期待される選手も多く居ます。日本ハム-吉川、ロッテ-大峯、ソフトバンク-大隣、楽天-大広、西武-松坂、オリックス-金子などの選手には特に注目して行きたいと思います。

今年の予想は期待(楽天)を込めて以下の通りです。

1位・ロッテ、2位・ソフトバンク、3位・楽天、4位・日本ハム、5位・西武、6位・オリックス





54・松坂・清原/田中・中田 (2008年02月24日)
昨年日本一の投手と目される松坂が米国に渡り、一番目立つ打者である清原は怪我で満足に野球が出来ない状態が続いています。他にも多くの選手が大リーグに移籍して「日本のプロ野球は大丈夫か」という意見が出ています。一チーム分くらいの選手が大リーグで活躍しても日本の野球の質が低下したように見えません。 むしろ日本で活躍した選手は大リーグで即戦力としてプレー出来るほどレベルが上がっているとも言えます。プロ野球の質が上がっているのは間違い無いと思います。これは色々な要因があると思いますが、ピッチングマシンが登場し、打者の練習量が劇的に増加し、バッティグのレベルが上がると同時に投手もこれに応じてレベルアップしているのでしょう。投手の勝星も以前のようには行かない状況となっています。金田や稲尾が活躍した時代には40勝とか4連投などという事もありましたが、現在は完投も難しくなり、継投が当然という状況になっています。これも打者のレベルが向上したからだと思います。

清原と松坂が日本球界から消える事態となり多くのスター選手が引退そして大リーグに移り心配をする人が多いのですがしっかりと若い後継者が出ています。投手などはむしろ質が向上しているように感じます。パリーグのエースを見ますと20歳前後の選手になっています。西武-涌井、日本ハム-ダルビッシュ、ロッテ-成瀬、楽天-田中。打者も若い人が台頭して来ています。特に皆が注目するのが中田です。日本ハムが指名しましたが、最初から「清原」なのがすごい所ですね。現在の「番長・清原」は長い年月で作り上げられて来たものです。入団当時は細身でシャイな青年でした。憧れていた王・巨人が自分では無く桑田を指名した時には悔しさを堪えていました。中田は現在の清原をそのまま若くしたような選手です。体型と言い言動と言い緩慢な守備なども現在の清原という感じです。この人一人で大阪の風が吹き込み日本ハムのチームの印象がかなり従来とは異なってしまった事はすごい事です。これからも多くの有望選手が大リーグに行くでしょうが、日本の野球のレベルが下がるような事は無いと思います。



53・オリックスと楽天 (2008年02月16日)
今年もキャンプが行われ、そろそろ戦力分析が行われています。どこの球団も当然の事ながら、この時期は「優勝を目指す」と元気一杯に答えるのですが、記者ならびに評論家は冷静な判定を下します。4年前に誕生した東北楽天ゴールデンイーグルスは初年度は途中まで勝率1割台と勝つとニュースになるような状況、2年目は多少まともにはなりましたが、それでもダントツの最下位で、他球団に追い付くのは数年はかかると見られていました。そもそも楽天が新規参入する際にはそれまで一軍で活躍していた選手はほとんど居ない状態で始めた訳である意味当然の結果でした。オリックスなどは自分の営業の事だけを考えて一リーグ制を推進し、近鉄を合併しあとどこか同じように合併を行い10球団一リーグという目論見で臨んでいました。これに対してファンの支持を得た選手はは激しく抵抗し新球団・楽天の誕生となりました。オリックスと近鉄、パリーグの5位・6位の保有選手を分配する際にオリックスは先に28人を確保し、余った選手から楽天は選手を選びました。オリックスは要するに良いところ取り、余りが楽天に入った訳です。

昨年のパリーグで目立ったのは楽天の元気な姿でした。3年間のドラフトで入った「楽天の選手」の活躍です。特に投手陣の頑張りは見事でした。実に全投球回数の約半分はこれらの選手が賄っていました。野手でも渡辺直、草野などの選手が活躍し、若い元気なチームという印象を受けました。楽天は選手は自前で育てて行くという強い意志を感じます。他球団に追い付くのは10年近くかかるのではないかという予想もあった中、3年目の4位というのは立派な成績であると思います。今年は野村監督が「優勝を目指す」と宣言しても当然という雰囲気があります。一方のオリックスは外から安易に選手を取り、チームとしてのまとまりを欠き最下位に沈んでしまいました。楽天の選手の多くはオリックスには負けたくないという気持ちが大きかったと思います。

今年の楽天の選手を眺めてみますと、この4年間に楽天に入った選手と元近鉄の選手(岩隈・朝井・礒部・高須など)と中日出身(山崎・鉄平・小山など)の選手が目立ちますが、オリックス出身の選手はほとんど目立ちません。チームの選手名鑑を見ても2軍に1,2名くらいしか居ないようで、楽天はオリックス出身の選手は居ないと言っても良い程です。楽天は近鉄の後継球団というのが実際のところでしょう。今年の楽天を見ますと先発投手陣の充実ぶりには目を見張ります。エースの岩隈、田中、長谷部、朝井、永井、ドミンゴ、中継ぎに渡辺、有銘、山村、小倉、牧野、愛敬、抑えに青山、小山と揃って来ているという印象です。昨年は期待された岩隈、一場無しで4位になったという事で選手も自信を付けているように見えます。

対するオリックスは金で解決、有名な選手をとにかく並べて行こうというチームのように見えます。ローズが長年日本球界に居るので外国人枠に入らないので今年のクリーン・アップはカロッカ・カブレラ・ローズとなるのでしょう。確かに破壊力はあるでしょうがそれぞれ広島・西武・近鉄で活躍した選手、自前の選手よりも有望な外国人を探し出すよりも金で日本で実績のある選手を連れて来て並べようという姿勢のようです。これにほとんどチームに貢献していない清原がおり、チームの運営費の多くがこのような下り坂の選手に使われています。分配ドラフトの時には若い有望な選手を根こそぎ囲い込みましたが、ほとんど育っていません。何かチームに構造的な欠陥があるのではないかと疑ってしまいます。そしてパウエル問題、また問題外人を入れるのかと見ていますと入る前に二重契約という問題が発生してしまいました。この球団には自前で良い選手を育てて強くして行くような考えは全く無いのでしょうね。




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