思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります。-10 (2011年)



多くの人は2011年は激動の一年になるのではないかと予想しています。将来への転機となる一年かも知れませんね。

思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-01 (98-2002年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-02 (2003年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-03 (2004年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-04 (2005年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-05 (2006年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-06 (2007年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-07 (2008年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-08 (2009年)
思うこと・作者の思うことを気ままに綴ります-09 (2010年)



101・地球温暖化・寒冷化 (2011年12月31日)
地球は温暖化の傾向にあり、人類が力を合わせて温暖化を阻止しなれければならない、というのが世間一般の常識であったように思います。微妙な地球環境の中、人類は化石エネルギーを大量に消費して人為的に地球を温暖化している、直ぐに対策を講じ、地球規模で二酸化炭素の排出を防がなければならないというような話であったように思います。地球は熱地獄と化し、極地の氷は溶け出し、海面が上昇し、アマゾン等は砂漠化するというような事でした。ある程度は心配するような事態が発生し、南太平洋の島国では浸水騒ぎが起き、国が水没する危機に瀕していると盛んに取り上げられていました。地球は人間のせいで温暖化に向かっているというのが一般的な見方でグラフを見る限りその通りであると思います。

最近地球が寒冷化に向かっているのではないかという主張が目立つようになって来ました。こちらは人間の活動とは関係は無く宇宙と太陽の活動の為なのだそうです。論旨は太陽の黒点が減ると地球は寒冷化するというのです。黒点と寒冷化の因果関係は次のようなものです。黒点というのは太陽の活動が活発な時の地場の通り道で、黒点が多いという事は太陽の磁力が強く太陽系のバリアーがよく機能しているのだそうです。我々の宇宙、銀河系内では超新星の爆発等で宇宙線と呼ばれる放射線、主に陽子が飛び交っているのですが、太陽の磁力で出来るバリアーが太陽系への侵入を防いでいるというのです。黒点が少ない、すなわち磁力が減るとバリアーが弱くなりより多くの宇宙線が太陽系に入り、地球にもより多く降り注ぐのだそうです。宇宙線は大気に入ると大気中の分子と衝突し帯電させ、分子同士をくっつける働きがあり、このようにして出来たものが核となり、雲が発生するのだそうです。今まで考えられていた水蒸気では無く宇宙線が雲を作るそうです。

要するに黒点が少なくなると結果的に雲が出来やすくなり、雲が多くなると地上に到達する太陽光の総量が減少し結果的に寒冷化に向かうのだそうです。黒点が多い時期と少ない時期は近年では11年周期で定期的に繰り返されていたようですが、最近はこのパターンが崩れて黒点が少ない状況が続く恐れがあるというのです。17世紀頃は寒冷期でロンドンのテムズ川がしばしば氷結したのだそうで、そのような寒冷な時代が来るかも知れないと言うのです。この説は説得力があり、真実かもしれないと思ってしまいます。毎年の気温に注目ですね。


(グラフ:温度変化) 

太陽磁場、来月に4極化か…300年前は寒冷に(読売新聞)
国立天文台などは19日、5月にも太陽の磁場が反転し、北極と南極にN極(プラス磁場)、赤道付近に二つのS極(マイナス磁場)が出現する「4重極構造」に変化するとの予想を発表した。約300年前に地球が寒冷化した時期と太陽活動の特徴が一致しており、温暖化の一時的な抑制につながる可能性もある。同天文台の常田佐久教授(太陽物理学)らは、太陽観測衛星「ひので」を使い、磁場データを分析。昨年7月以降、北極の磁場がS極からN極に反転し始めたことを確認した。一方、ほぼ同時に反転するはずの南極はN極のままで変化せず、4重極構造が確実視される状況となった。磁場反転の原因は未解明だが、約11年周期の黒点の増減と同期することが知られている。直近の黒点周期は13年近くに延び、北半球の平均気温が0・6度下がった17〜18世紀とよく似ている。当時も4重極構造だったと推定されるという。




100・世界の識字率 (2011年12月14日)
世界の識字率を示す地図がありました。90%以上を示す青や緑は欧州、中央アジア、東アジア、オセアニアそして南北米に広がっています。中央アジアが非常に高いのは少々意外な感じですが旧ソビエトの時代にしっかりとしたシステムを作り上げていたのでしょう。正直意外なのは南米です。ほとんど全ての国で90%以上となっています。確かに工事に関わる労働者や女中さんが新聞を読んでいますので識字率が高いのでしょう。国民皆が字が読める事が国家の発展に重要な要素なのでしょう。

日露戦争の時代、19世紀末から20世紀の初頭に掛けて日本がロシアに勝てた大きな要因がこの識字率であったと言います。日本軍は末端に至るまで文字が読めた要するに教育を受けていた訳で兵士の能力の差が大きかったのでしょう。江戸時代には世界の主な都市で一番識字率が高ったのは江戸であったと言います。江戸は70%程度、ロンドンは20%程度、パリは10%程度であったと言います。有名な小公女という物語で主人公の父が破産すると学校から追い出されて女中になりますが、その途端、教育は全く受けられなくなりそれが当たり前として扱われています。欧州では貴族などの上流階級にはしっかりと教育を施しても一般庶民に教育を行うという考えは無かったのだと想像します。ロシアもそうですが、賢くした場合の民衆の反乱を恐れていたのでしょう。

欧米を除いて19世紀の帝国主義の時代に「収奪する方」のグループに日本だけが入る事が出来ました。これには色々な理由があるとは思いますがこの識字率と関係があるのかも知れません。一般国民の教育程度が高ったので新しい時代に適応出来たのでしょう。日露戦争の時代、司令官達は皆幕末には成人しており、教育は江戸時代に受けている訳で維新後新しい知識に対してしっかりと自分のものとしていたので欧州列強の一つであるロシアに勝利する事が出来たのでしょうね。教育が国力の基礎であることは間違いないと思います。地図を見ますとアフリカ諸国などでは特に識字率が低いままになっています。世界の発展の為にも世界中が教育の質と内容を進化させてしっかりと子供達に勉強させる事が重要なのだと思いますが如何でしょう。



(地図:世界の識字率)



99・世界の対外債務 (2011年12月13日)
世界の中で日本があれほど国債を発行して国家が財政難になっても円が上がり日本国債の利率が上がらないのは日本が世界の中で有数の債権国であり、対外債務が非常に少ない国だからでしょう。世界の対外債務の多い国順位のグラフがありました。国民一人当たりそして総額の両方があります。総額を見ますと上位は米英独仏蘭西と米国と西欧の主要国が並びますが日本はかなり下に位置して居ます。日本は公債の発行額の高さは飛び抜けていますが日本の国債は日本円建てでかつ国内でそのほとんどが引き受けられているのでこのような形になるのだそうです。日本では投資先が限られていますので低金利すなわち日本国債の利回りが非常に低い状態で抑えられており、かつ数倍の競争で引き受けが為されています。このような状況が続く限り日本経済が破綻するような事は起きないと考えられ、ギリシアやイタリアのような切迫した事態には至らないようです。

戦前においては日露戦争や関東大震災が起きた時等にポンド建てやドル建ての外債を発行されたそうです。特に日露戦争の時には戦争遂行の為の資金が不足し、綱渡りで外債を発行し凌いだそうです。なお、昨年末の日本の対外純債権は3兆700億ドルなのだそうで、2位の中国(2兆5400億ドル)を大きく引き離して世界首位に立ってのだそうです。政府の借金は多いのですが世界一のお金持ちは日本国であり、米国など債務超過している国々とは全く状況が異なるのかも知れませんね。



(グラフ:対外債務-01)



(グラフ:対外債務-02)



(グラフ:対外債務-03)

順位 国・地域 外貨準備高 時点
1 中華人民共和国 2,447,100 2010年3月
2 日本 1,042,715 2010年3月
3 ヨーロッパ (EU諸国とECBの合計) 556,965 2008年1月
4 ロシア 490,700 2008年2月
5 台湾 372,000 2010年8月
6 インド 276,000 2010年5月
7 韓国 262,400 2008年2月
8 ブラジル 193,851 2008年3月
9 シンガポール 171,735 2008年2月
10 香港 160,300 2008年2月
11 ドイツ 147,255 2008年1月
12 フランス 128,513 2008年1月
13 タイ 117,500 2008年2月
14 マレーシア 116,300 2008年2月
15 イタリア 113,459 2008年1月
16 アルジェリア 110,000 2007年12月
17 イギリス 99,128 2008年1月
18 メキシコ 90,380 2008年2月
19 イラン 76,100 2007年11月
20 スイス 75,559 2008年1月
上位20ヶ国の合計 7,047,960 97.8%
世界全体の合計 7,208,609


(表:外貨準備高・上位20位)



98・世界の公債・GDP比 (2011年12月11日)
世界の公債とGDPの比率を色分けした地図があります。この地図で見て分かるのは公債比率が高いのは日欧米いわゆる先進国とアフリカの失敗国家だという事です。途上国で政情が不安定な国は資料も無いようで色分けもされていませんが、データのある国で100%を超えているのはスーダン、ジンバブエ、ギリシア、イタリアそして日本ですね。日本の場合にはGDPが高いので公債発行額そのものが相当高いという事が分かります、もしかしますと実際にはこの問題に関しては世界で一番深刻なのかも知れません。

ただ、日本の場合には日本国内で流通している円建てだけで外貨建てというものが無いのと引き受け手が日本国内に限られています。日本国債に関しては円、要するに現金と同様にリスクが無い看做されるので金融機関が会計上保有し易く、おまけに安定した利益を計算出来るので貸出との間で利鞘を稼げるのであれば、買い支えられまだしばらくはドイツで生じたような国債の未消化いわゆる札割れを起こすような事態は無いと思います。また対外債務すなわち外からの借金が非常に少ないので国内で回っている間はまだ大丈夫だと思います。欧州の主要国が軒並み茶色に色分けされているのを見ますと欧州通貨ユーロの危機が深刻な状況にあるのが理解出来、解決が容易ではない事が推察出来ます。

一方で最近デフォルトを起こしたロシア、アルゼンチン、そしてIMFの世話になった韓国が結構健全なのですね、またラテンアメリカはほぼ緑一色でが世界でも最も健全な地域だという事を再認識しました。欧州はほとんどの国が50%を超えており、その中で比較的健全と見られているドイツ等でも60%を超えており、経済的にはまだ未発達の東欧の方が健全というのは意外でした。世界地図を色々な形で見直すと意外な世界の姿が見えるものですね。




(地図:世界の公債・GDP比)



97・悲惨指数・食料問題 (2011年11月23日)
最近、悲惨指数というのが注目されて来ています。本来は直接は余り関係が無いと考えられている物価指数と失業率を足したものなのだそうで、国民の悲惨さを示すものとして使われているようです。何でもこの指数が12を超すとデモなどが増え社会が不安な状況に陥るのだそうで、欧州の悲惨指数は軒並みこの水準を超えており社会不安が増しているのだそうで、特にスペインなどは30近くになっているようです。社会に閉塞感が漂い将来が見えない日本ですが、この指数に関しては僅か4程度で全く悲惨では無い状況のようです。社会の悲惨さを示す指標としては面白いと思います。日本の現状は将来の展望は見えない中でも失業者が街に溢れている訳でも物価が上がっている訳でも無いので大きな不満は無くデモをする程では無いというものでしょう。

欧州の他に今世界の注目が集まっているエジプトはこの30年で人口が倍増し、今や8千万人を超え世界第14位の人口大国となっています。失業率は統計上で大体10%、実際には産業が未発達であり、多くの若年層はまともな職を見付けるのも困難な状況で、西アジア等に多くは出稼ぎに行っているのが実情でしょう。またインフレも10%程度ですので悲惨指数は20くらいとなり、多くの人が悲惨と感じているのは間違いないでしょう。長期政権が崩壊しその後の軍事政権に抗議が集まり危機的な状況ですが、想像するに政治理念に対して不満を持っているのでは無く、小麦などの高騰で食料が買い辛くなり、悲惨指数が高い上に食料が無い事で生活の不満が爆発したのでしょう。国土は広くてもほとんどは砂漠というエジブト、ナイル川沿いの僅かな耕地しか無い中で急激な人口が増加しており食料の増産が間に合わないのでしょう。食料自給率の地図を眺めますとアラブの多くの国で食料が不足し、食料自給率が50%以下ですが、エジプトには外貨を稼ぐ有力な地下資源が無く、スエズ運河の通航料、観光、国外労働者からの仕送りに頼るという脆弱な経済構造、ただアラブの盟主を自負しており、この地域の中心国家だけに世界に与える影響は大きく困った問題であるのは間違い無いと思います。



(グラフ:欧州の悲惨指数)



96・逆人種差別 (2011年09月23日)
自分自身の中でどうも人種差別に鈍いような感覚があります。よく考えてみますとブラジルの山奥に駐在した時の経験からだと思います。赴任する直近は渋谷のオフィスでごく普通の平凡なサラリーマンをしていました、まだ新入社員に毛の生えた程度で役職はまだ無く平社員でした。さて、会社に勤めている人には当たり前の事ですが会社の都合で辞令が出ました、それは「ブラジル・エスピリトサント州・ホテル・ファゼンダ・モンテベルデ」担当のというもので2週間後には日本を出発し、現地で前任者から引き継ぎを受けて駐在しなければなりません、駐在員は一名で、本社からの派遣ですので当然の事ながら責任者です。引き継ぎを終わり現地に駐在するようになり、ホテルの中の小さい一室を住居としブラジルの田舎での一人暮らしが始まりました。

エスピリト・サント州都ヴィトリアは沿岸部にありますが勤務先の場所は山の中で標高は千メートル以上、南位20度付近ですが、一年を通じて温暖で多少寒く暖房が必要な時はありますが、冷房は全く必要ない快適な気候で、山に囲まれた風光明媚なすばらしい場所でした。ただ人口は多くなく10キロ離れた村、バルジェン・アルタ村が一番近い人里でした。早速その村に行きますとほとんどの人が金髪碧眼なので、少々戸惑いました。ドイツ人もしくはオランダ人のように見えたのですが、どこから来たのか聞きますと「イタリア」と言うのです。イタリア人というのは黒髪もしくは茶色の髪の人だという先入観がありましたので俄かには信じられません。「イタリアのどこから来たのか」更に聞きますと「北部スイスとの国境付近のコモ地方から集団移住して来た」というのです。ただ、住民の祖父、曾祖父の時代に移住して来たので食習慣など一部に伝統は残っていましたが彼ら自身はブラジル化しており、使用言語もポルトガル語でした。イタリアでも一番北の山奥の人なのでゲルマン系のような風貌だと納得しました。

住人達は遠くに旅行した経験のある人は少なく、ほとんどがせいぜい州都ヴィトリアまでという人で、農業を中心に豊かではないが平和な暮らしをしている人達でした。この時点でホテルが出来て10年くらい経過していたのですが、ホテルと村の生活の文化格差は大きく若者数名がホテルで働いていましたが、村ではエリート扱いでした。ホテルと付属農場で働いている人は合計で100人くらい居ましたが、本社派遣の駐在員である私の給料は日本の給料、皆さん達は現地の給料の平均で10倍以上の格差がありました。給料だけでは無く、知見、知識、教育レベルの差は歴然としており、ホテル開業以来、歴代の日本人駐在員は畏敬の念で見られ、特別の存在でした。(日本で教育を受け、日本社会でもまれた事に感謝しなければなりませんね。)皆さん非常に働き者で真面目に暮らしており、ここの人達との暮らしは快適でしたが、何時も見られている感じで常に背筋を伸ばし緊張感を持って生きて行く必要があり、大変でした。2年近くの間、このような人達から一種の特別扱いを受けていますと意識しては居ませんでしたが、正直「逆人種差別」のような気持が芽生えてしまいました。英領インドなどで英国人が体験し、南方諸島で日本人が体験したのも同じようなものだと推測しますが、黄色人種と白色人種普通一般にあるのとは逆のであり、多分日本人が東欧などでも近い体験をされたとは推測します。

自身の体験から思うのですが人種差別というのは進んだ欧米の人達が遅れたアジア・アフリカでの体験から生じたものなのでしょう。多くの人達が長年蓄積して来たものであり、見た目が違う以上完全な解消というのは難しいでしょう。ただ世界が小さくなり他文化、他人種との接触がますます増えていますので別物と意識せずに共に暮らす機会が増え次第に垣根は低くなって行くのでしょうね。



95・移住に関して (2011年09月17日)
自分自身が移住者なので、移住という言葉には大きな意味、重みを感じます。日本では景気が低迷し、将来の展望が見えず更にこれに震災が追い打ちを掛け日本経済にはかつてない程の閉塞感が漂っているように見えます。日本人の中にはこのままの生活で良いのか、ずっと日本に住み続けて良いのか悩み始めている人も多いのではないでしょうか。自分の将来を考えてる際に「移住」という選択肢が浮かんで来るのは尤もな事であると思います。ただ自分の経験からですが、実際に日本から離れて住んでいて何年か振りに訪日しますと正直日本の心地良さに驚きます、生まれ育った土地というのは暮らし易いのは事実です。当地の移住者の中でも子供が独立し経済的に余裕がある方は日本に戻られる方も居ます、故郷の土地というのは本当に落ち着ける場所であるのは間違いありません。

長年外国に住んでいますが、今でもよく「よく決心されましたね」とか「ずっと住み続けるのでしょうか」などと尋ねられますが、このような問い掛けには少々戸惑います。強い決心をして引っ越して来た訳でもありませんし、ずっと住み続けると決めた訳でもないからです。勿論、現在のところ、どこか他の所に移る気もないですし予定もありません、多分ずっとこのまま同じ場所に住み続ける事になるだろうと漠然と考えています。ただ正直言って将来の事は不確定で分かりませんので断言出来ません。それではどのような気持でここに来たのかと言いますと「引っ越し」をして来たという意識だけです。従ってまた引っ越しする可能性はあるかも知れないと思っているのです。日本から移住を検討される方も「引っ越し」であり、ただ引っ越し先が地球の反対側であるという風に考えれば良いと思います。パラグアイでも他の国でも当たり前のことですが、普通に市民が暮らしていて何も特別な事をしている訳ではありませんので余り堅苦しく考える必要は無いと思います。

ただ十分な準備は必要であると思います。東京生まれの東京育ちの人で首都圏から出た事が無く、東京ローカルの中小企業に勤めていて、親戚も友人もほとんどが首都圏に住んでいるとします。その人がある日突然全ての生活を清算し新幹線に飛び乗り生まれて初めて大阪に行ったとしましょう、このような人が次の日からしっかりと暮らせるとは到底思えません。親戚も知り合いも無い中で思うような住居、仕事を見つけるのは大変であると思います。移住したいと問い合わせをされて来る人の中にはこれと同じような事を地球の反対側で敢行しようと考えている人が居ますが、知らない土地で言語も生活習慣も分からない中では少々無謀のような気がします。

最近日本の方から移住の問い合わせが増えています。以前と異なるのは多くが将来への不安からで余りポジティブなものではありません。どのような情報、根拠からか分かりませんが乏しい情報の中、頭の中で勝手にイメージし、自分の南米、自分のパラグアイを頭の中で想像し膨らませているように見えます。一度も訪問した事が無い国が想像通りのはずは無いのは当然なので問い合わせにはいつも「一度訪問されると良いでしょう」と答えています。実際にある程度の滞在して体験すると自分が暮らせるのか暮らしたいのか分かると思います、無理をし我慢するのであれば上手く行くとは思えません。非常に気に入る方が多い半面、来てみて幻滅を感じる方も多いのも事実です。中国の客家の名言の一つに「百聞は一見にしかず されど百見は一行にしかず」というのがあります。百回聞くより一回見た方が分かる、しかし百回見たより一回体験した方が分かるという事で実体験が非常に重要であるという意味で、まさにその通りであると思いますが如何でしょうか。 

移住後の生活には2種類あるように見えます。一つは年金などで暮らしていて老後をエンジョイしようと考えている方です。ある程度経済的に余裕がある方は例えば半年間アパートホテルを長期で借り南米に滞在されるというのも良いでしょう。気に入ればまた来れば良いと思いますし、訪問の度に滞在先を変更する事も可能です。昔と比較して航空運賃が下がっていますので日本と比較して物価の安い南米に半年滞在する生活をしても日本で暮らすのとトータルのコストでは余り違いは無いでしょう。もう一つは比較的若い方で住み付き収入を得て生活するというケースで仕事を探し生きて行く事を考えなければなりません。この場合は仕事を始めるまで少なくても一年くらいはじっくりと腰を落ち着けて言葉を勉強し、習慣を身に付ける方が良いかも知れません。しっかりと生き方の方向が定まってから動き出すのが良いと思いし結果的には早道になるように思いますが如何でしょう。



94・自然科学の真実に接して驚いた事 (2011年09月05日)
自然科学の発達で以前では常識であった事が覆ってしまったり、新たな事実が確定したりします。この数年間の中で特に印象に残った事を幾つか取り上げます。

1・ファーストスター:宇宙の始まりに関しては色々と言われて来ましたが、益川小林理論によりますとビックバンの時に僅かに非対照であった事で物質が残り生じたようですが、星はどのように生まれたのか、初期の宇宙はどのようなものであったのか不思議に思っていました。最近の研究に拠りますとビックバンから数億年後に青く輝く大きな星が一つ誕生し、これが天体の始まりであるという事が言われています。勿論誰も見た事が無いのですが、説得力があり、なるほどと感心しました。宇宙に関してはこれからも新発見、新しい考え方がどんどんと出て来て今までの常識が変化しており、どのような新理論が出て来るのか楽しみですね。

2・犬の進化:犬と言うのは狼と動物としては全く同じで、同じDNAの働く時期や順番が異なるので違って見え、これも遺伝するのだそうです。一万五千年間、人間は大人しい狼を選択し家畜化し、現代に至り見た目も性格も本来の野生の狼とは異なるようになったのだそうです。ロシアのある研究所ではこれを確かめる為にキツネを50年間以上に渡り大人しい性格のものを選択したところ、犬と同様に性格も見た目も野生とは異なる人間に従順なキツネを作り出したのだそうです。人間に慣れたキツネは全く犬と同様に人間に尾を振り、芸をし、人間の気持ちを汲み取ろうとします。たった50年間で犬化した事には驚きました。まだ実験段階ですので外には余り出していないようですが、人間に慣れたキツネは可愛く将来はペットキツネが普通に飼われる事になるのかも知れませんね。その内にペット狸やペット・コヨーテなどというのも出て来るのかも知れません。

3・有袋類と有胎盤類:有袋類と有胎盤類は恐竜の時代に既に分化し共にネズミのような小さい姿でこの時代を生き抜いたのだそうです。そして6500万年前に起きた大型隕石墜落による地球冷却と恐竜絶滅により哺乳類の天下となった時にそれぞれ別々に進化し、似たような動物が出ています。両方ともこうもりのような動物、猫のような動物、犬のような動物も居ます、これは本当に不思議な気がします。進化は単なる偶然で起きるのでは無くある種の必然性があるのでしょう。そして虎、ライオンに匹敵するティラコスミルスは同じ時代に居た有胎盤類のサーベルタイガーとそっくりで、その後サーベルタイガーも絶滅していますので両者が混同されている場合もあるように見えます。南北アメリカ大陸が海を隔てていた時代には両者はそれぞれの大陸の食物連鎖の頂点に立つ存在であったのですが、南北アメリカが陸続きになり、有胎盤類の方が強力で有袋類を滅ぼしたそうです。オーストラリアと南アメリカは有袋類の強い大陸であったそうですが、今では有袋類は少数派になってしまっています。歴史にもしもは無いのでしょうが、両大陸が海を隔てたままであったならば有袋類でも猿や鯨は登場出来るのでしょうかね。もし有胎盤類が生まれず有袋類だけであったとしたら多少形は異なるのかも知れませんが有袋猿類、そして有袋人類が発生したのではないかと想像しています。

4・ネアンデルタール人:ネアンデルタール人は現世人類との競争で負け滅亡したと教わりましたが、最近の学説に拠りますと、現世人類の中に溶け込んでしまったようです。北アフリカを除くアフリカの人以外の人には数パーセントのネアンデルタール人の祖先が居るそうです。要するに5万年前の時代に混血したというのです。人類の中で何となくアフリカの人だけは多少異なった印象がありますが、これが要因の一つであるのかも知れませんね。

5・光より早いニュートリノ:光より速いのは「のぞみ」と「噂」くらいかと思っていましたが、ニュートリノが光速より速いという実験結果が出たそうです。小柴先生がノーベル賞を取得したのは地球から16光年離れた超新星1987Aの光とニュートリノの研究で、これは同時に地球に着いていると理解しています。この結果と矛盾すると思いますので、もしかしたら実験の誤差かも知れませんね。もし実験結果が正しかったとしてもニュートリノは最初から超光速であったという事になり、詳しい事は分かりませんが、一部の報道のように特殊相対性理論が否定されたり、タイムマシンが可能になったりはしないのではないかと想像します。それにしても驚きの結果ですね、時期東海道新幹線の高速列車の愛称には「ニュートリノ」と命名して欲しいものですね。

今後もこれに匹敵もしくはこれ以上の驚くような新事実が出て来るのかも知れませんね。



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