地球の反対側から日本を見て-12 (2011年) 






地球の反対側から日本を見て-12 (2011年)




3月に未曾有の大地震が起きました。危機の中にある日本を見つめて行きます。

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133・少子高齢化 (2011年01月03日)
日本では少子高齢化が進行し、深刻な問題となっていますが今後も数十年は続き更に事態は深刻化し、2055年にはほぼ逆ピラミッドの形となり65歳以上が人口の4割を占めるまでになると推定されています。平均年齢が60歳の社会をどのように維持して行くのでしょうか?街を歩いても老人ばかりという状況になる訳です。2010年の時点でも相当深刻な状況となっており、国際競争力の翳り、財政難、年金・社会保険の大幅な赤字などの各所で影響が出ています。年寄りが増えれば社会の負担は増すばかりでそのコストをどのように負担して行くのでしょう。コストの増大は国家予算編成に端的に表れており、2010年には借金である国債が国の総収入の半分以上となり2011年も同様で、相当な努力しても借金を減らすのは難しい状況となっています。近い将来、一旦多少のインフレが来るだけで国家予算編成は困難を極め窮地に陥る状況となっており心配しています。選挙に参加するのは現行では20歳以上なので有権者の平均年齢は更に上がり、老人が政府を選ぶ状況となりおり、高コスト体質は改善が難しいように見えます。

高齢者の医療費をどのように抑制して行くのは人道上の問題もあり、デリケートな課題であると思います。患者の自己負担を少なくしますと医療費は増大します。一定の負担を求めると困窮している高齢者は適切な医療を受ける事が出来なくなります。また、延命治療の問題にも真剣に取り組む必要があるのかも知れません、回復する事が不可能で呼吸をしているだけという状況で高価で高度な医療で延命していて本当に良いのか、患者を苦しめる時間を長くしているだけでは無いかと言う疑問もあり、この事を問い直す必要があるように思います。また現在高齢者は資産を持っていてもしっかりと蓄えており使われることなく、かなりの資産が死蔵された状態になっています。日銀の資金循環統計(10年9月末現在)によると家計の金融資産残高は約1440兆円となっており、これは現代の高齢者が豊かになった最初の高齢世代であるからだという説があります。またこの資産残高が国債乱発の言い訳に使われているのも事実です。第二世代になると前の世代の多くの老人が資産を使わずに残し去って行くのを見ると「使い切らなければ損」という気になり消費が高まるものと想像します。とにかく多数者である高齢層の動向が社会の方向を決めて行くのは間違いないでしょう。

一方の少子ですが、個人的にはこれの方が深刻であると思います。日本人が減少しているという事は人口が急増している地球全体の中で日本人の割合が急激に減少するという事を示しています。逆ピラミッドを何とか是正する必要があり、真面目に検討するべきであると思います。結婚や性的な問題等個人のプライベートな問題に立ち入る事にはなりますが、物理的に男女がくっつかなければ人口は増えない、社会的には子育てをしている人、その中でもシングルマザーを暖かく見守り支援して行く必要があるのでしょう。南米では15歳になりますと女性は大きな誕生バーティーを行い同世代の男子はその度、出掛けて交流をし男女の付き合い方を学びとるシステムです。日本ではこの時期は15の春、中学三年生で受験に追われています。これを変える必要があると思っています。具体的には6334制を止めて664制に完全移行し男女共学は勿論、異性と共に過ごす時間をしっかりと取り、14,15歳の時に男女交流を社会的に支援して行くのが良いと思っています。中高6年一貫教育ですが、前期の3年のみを義務としてその後は中退を認めるとすれば現行のシステムから移行しても支障が無いと思います。思春期にしっかりと異性と向き合う事が出来れば成人してしっかりとした家庭を持てるようになると思うのですが如何でしょう。



(グラフ:日本の人口構成)



132・日本の財政赤字 (2011年12月31日)
日本の財政赤字と公債発行の関係は数字で見てもよく分かりませんが、あるサイトにその関係を分かり易く示した図がありました。平成元年から今年に至るまでの歳出、税収、そしてそれを補てんする為の公債発行額が示されています。歳出と税収の差が財政赤字でこの20年間の推移が分かります。この3年間は公債発行が税収を超えているのが分かります。中間の財政赤字と書かれている面積が累積赤字でそれが毎年積み上がっているのが理解出来ます。このまま行きますと毎年の財政赤字は大きくなるばかりである事が分かります。

消費税を増税するのかしないのかでは無く、どのように実施して行くかだけの問題だと思うのですが、反対が多いので何でも半年ずらす事にしたそうです。10%にしますと14兆円位の税収の増加が見込まれるとの事ですので景気が回復すれば税収で55兆円くらいは確保出来るのでしょが、歳出は右肩上がりで上昇しており、90兆円以下にするのはもう難しいでしょうから、それでも35兆円位の赤字財政となる訳です。大幅な増税に反対であるならば財政赤字を圧縮する対案を期待するのですが、反対されている国会議員からは数字で示せるような案は全く出ていませんし、中には公約なので財源の話抜きに子供手当を支払うべきであると論じています。最初から増税に賛同する人等居るはずも無く将来に禍根を残さない為に今何をするべきか反対であるならば対案を出して欲しいと思います。

例えば成田空港周辺、もしくは福島県全域をギャンブル特別地域指定して公認にして復興を支援し、併せて財源を確保するというようなアイデアは如何でしょうか?パチンコ店の横に景品交換所があり、違法では無いなどと言っていますが、無駄なだけでしっかりと公認にして管理をすれば良いのではないでしょうか?また最近、台湾、オランダなどは売春公認に踏み切りましたが、日本でもソープやデリヘルなどが営業し、野放しになっている実態があるので、例えば売春に関しては18歳以上であれば個人営業届け出制としてしっかりと健康面の管理し、財源の足しにするのも良いでしょう。今までタブーとされていたクレーゾーンにも踏み込み、とにかく財源を確保する道を探すべきであると思うのですが如何でしょうか?


(図:財政赤字)



131・日本の歴史は136.5年周期 (2011年12月28日)
日本の歴史は136.5年周期で大変革が起きているという説を唱える方が居ました。以前から800年周期で世界の主役の地位を東洋と西洋が代わる代わる務めるという説は聞いた事がありましたが、この方の説明に拠りますと実際には819年周期なのだそうです。大きなうねりの中で来年2012は特別な年で、東西の交代の節目の年、そして日本の歴史の大きな転換点となるというのです。

長周期を見ますと375年:大和朝廷成立、1194年:鎌倉幕府、1603年:江戸幕府成立という日本史史上の大きな、それも政体の変化の年に当たるのだそうです。過去3回の出来事を見ますとそれまで混沌としていた時代から国自体の形が変わり次の政体にバトンタッチされ、安定した力強い時代になっています。短い136.5年の周期は確かに大きな転換点であった事が分かります。ただ819年の長周期を何故六等分するのかはよく分かりません。これを見ますと本当に来年は日本に取り現在の混沌として閉塞感ばかりの時代を打破する一年になるのかも知れません。現在は世界経済の混乱から日本の政治そして経済が大きく揺らいでいます。予算案がまともに組む事が出来ない状況まで追い込まれ、特別会計を打ち立て震災の費用等を別の国債で賄うというかなり姑息と思われる予算案を提示し、消費税を二段階で増税し、10%まで引き上げるという方針を打ち出しはしましたが、与党の中からも反対の声が上がり一部の国会議員は党籍離脱をし、政治は混乱したまま年の瀬を迎えようとしています。これでは野党の協力は得られるはずも無く予算成立まで現在の政権が乗り切れるのか分からないというのが実情です。このような状況を眺めていますと何か日本が崩れ出しているようにも見えますが、もしかしましたら大きな転換点の前触れなのかも知れません。マヤ歴の終わりの年に当たる来年末、日本が再生に向け新しい道を目指して走り出しているのか注目です。



(図:歴史の周期)



130・家政婦のミタ (2011年12月27日)
韓ドラに押され、時代の流れに乗れず日本のドラマは長い間低迷していました。最近では民放では「仁」という医者が江戸幕末の時代にタイムスリップするドラマ、NHKでは膨大なお金と時間を掛けた「坂の上の雲」という日露戦争を題材にしたドラマが見応えありましたが、両方とも現代のドラマでは無く現代を舞台にしたドラマはもう受け入れられないとさえ言われていました。視聴率は低迷を続け10%に達しないものも多く初回が一番高くその後はじり貧というのがほとんどのようです。どんなドラマか一応見てみようと初回は見るのですが余り面白くないと判断してその後は見ないと言うケースが多いようです。

視聴率が20%に達すると大ヒットと言われてる中、日本テレビの松嶋奈々子さん主演の「家政婦のミタ」は20%台を順調にキープし30%目前の数字を叩き出し、最終回は30%に達するのか注目されていましたが、何と関東では40%に達したのだそうです。この数字は大変なもので現代を主題にしたドラマでは歴代第三位なのだそうですが、これより上の二つはずっと以前の事でインターネット等の他メディアとの競争の無い時代の事で今回の40%はまさに快挙と言えるでしょう。韓国国民が4千万ですので、韓国国民全員くらいの人が観たという事になります。

「家政婦のミタ」という題名に何となく懐かしさを感じていましたが、これは昔宣伝にあった「コピーはミタ」が記憶に残っていたからだと思います。最後が「ミタ」で終わる響きは良いですね。内容に関しては観てない時には想像していたのは各回事に色々な家庭を家政婦の目から見てそれぞれの家庭をあぶりだすというような各回事の完結のドラマかと思っていました。しかしながら実際にはとてつもないロボットのような表情一つ変えない仕事は何でも完璧にこなすスパーウーマンがある家庭で働く中で色々な出来事が起きるというものでした。「やらせろ」と言うと服を脱ぎ出す(期待して見ていましたが実際には上着を取っただけで脱ぎません)、「殺せ」と言えば殺そうとする、「家に火を付けろ」というと家中に灯油を撒く、「自殺をしろ」と命ぜられると「灯油を自分に掛ける」など本当に命令に従おうとするのです。

「自分が笑うと不幸が来る」と考えておりその原因は異父弟からストーカー行為を受けて最後は放火され最愛の夫と息子を失い、笑う事を止め、命令をされた事を実行するだけの家政婦になったという筋書きです。派遣された先は不倫が元で妻が入水自殺をしたという家族で4人の子供を始め隣の家等を巻き込み次から次にこれでもかと色々な出来事が起きるというものです。展開が早いのと次が読めない予想する展開の裏を見事にかいてみせるというストーリーで最終回まで見てる人を良い意味で揺さぶり続けるドラマでした。何か命ぜられると無表情で「承知しました」と答えるのが流行語になっているそうです。もう少し早い時期に出ていたならば今年の流行語大賞になったでしょうね。最近はマンガ原作の緩いドラマが多くなっていますが、制作する側も原作がオリジナルで固いドラマがここまで受けるとは考えていなかったでしょうね。それほどお金を掛けなくてもしっかりと作れば現代ドラマでもヒットする事を証明出来た事は良かったと思います。これを機会に面白いドラマが続々と出て来るのではないかと期待しています。



(写真:家政婦のミタ)



129・大正百年 (2011年12月08日)
今日は真珠湾攻撃から丁度70年でマスコミなどでは記念日として取り上げられています。これに対して、今年は大正百年、要するに大正の年号でカウントすると1912年が元年なので丁度百年になる事は取り上げられる事はほどんど無かったと思います。中国も以前、清朝の時代まで皇帝が君臨していた時には元号を使用していたのですが、辛亥革命が起きて中華民国が成立した時に「民国〜年」という表現をするようになり、その後大陸に共産政権が誕生し、この年号は現在台湾のみで使用されていますが今年が「民国百年」要するに大正と民国の年号は1912年が元年で同じという事になります。なお、金日成が生まれたのも1912年でこの為、朝鮮では来年生誕百年の2012年を強盛大国を門を開く年として祝賀ムードを高めています。

今から43年前、1968年には明治百年が高らかに祝われたそうです。丁度この年に日本の経済力が世界第2位となり、この年からほぼ明治時代の長さに当たる40年以上に渡り米国に次ぐ経済大国として君臨した訳で日本人が自信に満ち溢れ、将来に向けは輝かしい未来を信じていたのでしょう。当時は現在還暦を超えた一番人口が多い団塊の世代が丁度20歳前後であり、社会も経済が若さと力強さがあり、発展する中で一種の高揚感があった事でしょう。また明治維新という800年間続いた武士社会が終焉し、国民国家が始まった年から百年という事で各種の行事やイベントが行われた事でしょう。

明治や昭和と比較して大正は何となく影が薄い印象があります。それぞれ45年、64年と長い事、明治維新から日露戦争の勝利までの発展、終戦から経済大国への発展と輝かしい印象があるのに対して大正は僅か15年、文化と言いますと大正琴の響きのような悲しげな印象、大正ロマンと言いますとどことなく退廃的な印象があり、日露戦争が終わった後、不安定な中での何となくの平和があった時代と理解しています。要するに余りインパクトのある時代とは言えない感じです。それでも今年一年「大正百年」という話を聞いた事がありません、百年目は来年ですが、再度「大正」を見直してみても良いのではないかと思いますが如何でしょう。



128・就職活動 (2011年01月09日)
日本の大学生の就職が厳しいというニュースをよく目にするようになりました。同世代の中で大学に進学する人の割合が増加した、推薦、OA入試や一芸入試で受験を経ずに、要するに勉強をせずに大学生となり基礎的な学力を欠いた学生が増えている、学生と企業とのミスマッチなどが原因に挙げられています。少なくとも3年生の夏には就職活動をスタートしなければならず学生生活ならびに勉学に支障が出て来るのは当然であると思います。高校時代には苦しい勉強をしない、重要な大学後半の時期にも勉強をしないのであれば先人達と比べて基本的な学力が劣るのは当然でしょう。文科系の学生であれば目指すのは「国家公務員」民間であれば「マスコミ」「金融・保険」「総合商社」「広告代理店」「大手旅行会社」などでしょう、有名な大企業で、給料が多く、安定していて、やりがいがありそうで、楽しそうな会社を選択するのは当然であると思います。インターネットの時代簡単に情報が入るようになり、多くの学生がこのような人気企業にアクセスしてチャレンジし、ほんの一部の人が内定を取り付け、多くの人がはじかれているのでしょう。ある時期になり志望を広げ、メーカーなどを受けるのでしょうが、有名な企業であればそこをピンポイントで目指している学生が居て競争は厳しく自身が考える最低線以下は嫌という事で内定が取れないのではないかと想像します。内定を取る為には実社会に出た後には着れない特別なリクルートスーツに身にまとい、スマートフォンを片手に説明会の情報をこまめに集め、就職面接テクニックを磨き、就職活動を行います。

大企業志向がおかしいと批判する人が居ますが、自分の事となれば当然であると思います。日本が閉塞感に包まれ、先行きが不透明であれば当然より安定的な職場に行きたいと望むでしょう。本来であれば勉強をするべき大学後半の時期に就職活動に時間を取られ、精神的にも追い込まれて行くのであれば大変な損失であり無駄な事にように思います。企業が採用する場合判断基準になるのは学力だけではないでしょうが、少なくとも勉強が出来る事と優秀な人材とはある程度の相関関係はあるでしょう。英語であればTOFELの成績を目安にするとか何か学力があることが受験の必須条件にする必要があるように思います。それにしても団塊の世代が引退するこの時期に就職難というのは異常な印象を受けます。日本経済の現状がこのまま続くのあれば就職難は今後も長期にわたり続きそれが不況やデフレのように当たり前のようになる事でしょう。必然的に従来型の採用方式は是正され、やり方が新しくなるでしょうが就職難事態は多分解消されないままでしょう。現在の大学生の状況は当然ながら下の高校生、中学生に伝播して行くと思います、何を目標に何の為に努力して勉強しなければならないのか明確にしてあげなければならないでしょう。日本の経済が下降線を辿っている現状では企業活動の入口に当たる就職を一気に増やすのは至難の命題で簡単には答えが出ないでしょうが若い人に夢を与える事が出来ないのでは日本の将来は開けないと思います。




127・元号 (2011年12月07日)
平成も23年になり、来年は24年になります。昭和の時代には西暦よりも昭和の方が利用されていたように感じますが平成になりますと西暦、特に二千年を超えてからはより利用されているように見えます。昭和の時には(西暦の下二桁 - 25)=昭和の年数、という関係がありましたので割合と使い易かったように思います。10年を区切る際に昭和40年代1965年〜1970年)70年代(昭和45年〜55年)が半分づつ5年違いになっていたのでこれを皆が上手に使い分けていたように思います。これに対して現在の平成は二千年以降は西暦に12を足すと良いとのことで、今年は2011年なので今までの年であれば時計の午前と午後の関係と覚えれば楽に答えられます。2003年は午後3時と考え、15時、要するに平成15年という訳です。2011年は午後11時なので平成23年という訳です。ただし平成11年までは1990年代であり、平成元年は1989年ですので非常に難しくなり、平成と西暦の換算を即答出来る人は余り多くはなく、この分、余計西暦を利用する人が増えているのでしょう。  

さて、まだまだ先の事とは思いますが、何時かはまた改元されて新しい年号が使われる事になります。どのような名称になるのでしょう。今までの日本の年号の中で頭の文字として使用されたのは下記の文字だけなのだそうです。(あ行:安、永、延、應)(か行:嘉、寛、觀、元、久、享、慶、建、乾、弘、康、興)(さ行:齊、至、朱、壽、正、昌、昭、承、~)(た行:大、治、長、貞、天、コ)(な行:仁 )(は行:白、文、平、保、寶) (ま行:萬、明)(や行:養)(ら行:暦)(わ行:和)昭和の時に初めて「昭」の字が使われたのだそうですが、それまで余り利用される文字では無く、市民の中では多少違和感があったようです。現在の「平」の字は使用頻度も高く親しみ易い字なので「昭」の反省から使われたのかも知れません。従いまして次の年号の際にも今まで使用された文字が頭に来るのではないかと予想します。また、 日本では年号をアルファベットでH(平成)S(昭和)T(大正)M(明治)と記しますのでこれと同じになるような文字は避けるのではないかと思います。分かり易く、覚え易い文字である事を大切でしょう。

そのような条件を満たす文字は上のリストの中で「安」「文」「久」「弘」くらいでしょう。現在の皇太子殿下の御代に使われる年号ですので、弟殿下のお名前の中に在る「文」は使われないと推測しますので、結論としては「安」が最有力と予想します。「安保」は反対意見が続出するでしょうから、「安久」「安弘」「安永」などいうような年号になるものと想像します。この中で「安永」は既に使用されており、残る「安久」もしくは「安弘」が考える候補です。これらの名称であれば中国の古い文献を探せばどこかに書かれている事でしょうから、出典を示すのも難しくは無いものと想像します。ただ、安弘は魚の「アンコウ」と同音であり、「アンキュウ」は何となく響きが悪い気がします。弘を前に持って来て「弘永」なども良いかも知れませんね。

昭和の昭、平成の成は始めて使われた文字であり、次回もまた一文字は平易な文字が初めて使用されるのかも知れません。また読んで何か他の意味を持つものは避けるのではないかと思います。ただ昭和も唱和など、平成も平静や兵制などの同じ読みがある熟語があるので全く同音意義語が無い読みも難しいのかも知れません。使われていない漢字の中では「開」「智」などが候補のようで、例えば「智弘」(ちこう)などはアルファベットがCですし、良いかも知れませんね。



126・日本の財政 (2011年12月06日)
欧州の共通通貨ユーロの存在が危うくなっています。同じ通貨を使いそれぞれの国が財政を運営し、通貨を管理するというシステムの矛盾が露呈しています。日本では単一通貨で単一国家ですので、日本円、日本国債は全て日本国政府の手にあるので欧州のような騒ぎにはなっていません。むしろ欧州を避けるマネーが日本に入っているようで円の為替レートも高止まりしています。2011年度が終わりに近づき、そろそろ2012年度予算の話が出ていますが、震災の影響などもあり歳出は増える一方なのに対して歳入は増える見込みは無いようで今までと同様には国債も簡単には発行する事は出来ないので将来の増税を当てにした「繋ぎ国債」なるアイデアまで出ています。要するに今後も従来の手法での予算を組み続けるのは難しいと思います。

ドイツで起きたのですから日本でも国債で札割れが起き、長期金利が上昇するような事態が近い将来来る事でしょう。長期金利が5%となるような時代に1000兆円の借金があったとしますと年の金利だけで50兆円となり国家予算の半分以上となります。金利が5%というのは何も特別な状況では無く普通の常識の範囲内ですが、日本経済はたちまち混乱してしまうのではないかと心配になります。円と国債の価値が下がる、すなわち為替レートで超円安になり、国債の金利が急上昇する事でしょう。そのような状況下では金利をコントロールするのは難しく金利5%が10%になり直ぐにそれ以上になるインフレ状態になるのかも知れません。経済成長の時代にはインフレになりますが、これは完全に不況下でのインフレ、要するにスタグフレーションという事になるのでしょう。日本円、日本国債が立ち行かなくなるのかも知れません。

ただし、よく言われているように日本国の財政が破綻し、円が価値を失う事態を恐れる事は無いのかも知れません。日本は幕末と第二次世界大戦の終戦時の2回それまでの政府の消滅と共に実質的に貨幣も消滅しています。その後明治維新、そして戦後は高度成長期と日本が勃興しています。要するに日本という国は悪いものをご破算にして大混乱となり、徳政令で借金がチャラになり、それまでの金持ちが資産を失うと次の時代に移り発展期を迎えるのかも知れません。そのように考えますと再度今回は無血で明治維新、終戦に匹敵するような転換期が来て、一度下がりに下がり、その後V字回復するのかも知れませんね。明治維新で日本の国家目標は「富国強兵」、要するに軍事大国を目指すもので強い軍隊で他国に攻め込み、分捕り金持ちになる事を目指し、戦争ばかりして最後には破滅しました。戦後の国家目標は「民主平和」で米国の軍隊の力の元で戦争を回避し米国式の教育を行い、米国の良き手下になり、経済的な繁栄を目指すというもので制限つきではありましたが、ここまで経済大国として繁栄して来ました。もし現在の政府が破綻してしまうと国家目標、国の看板を換える必要が出て来ますが、次はどのような看板を掲げて行くのでしょうね。



(図:日本の予算・2011年度)

国債及び借入金並びに政府保証債務現在高

(平成23年9月末現在)

1.国債及び借入金現在高

(単位:億円)

区     分 金  額 前 期 末
(平成23年6月末)
に対する増減(△)
前年度末に対
する増減(△)
内    国    債 7,738,457 59,014 152,767
普 通 国 債 6,565,393 94,184 202,276
長期国債(10年以上) 4,191,887 78,902 148,209
中期国債(2年から5年) 1,956,005 7,826 29,690
短期国債(1年以下) 417,501 7,455 24,378
財政投融資特別会計国債 1,130,618 36,361 51,300
  長期国債(10年以上) 955,588 33,750 52,300
中期国債(2年から5年) 175,030 2,611 1,000
交 付 国 債 2,981 1 692
出 資 ・ 拠 出 国 債 18,712 1,189 2,482
株式会社日本政策投資銀行危機対応業務国債 13,500 - -
日本高速道路保有・債務返済機構債券承継国債 7,254 - -
借    入    金 517,284 23,509 32,774
  長期(1年超) 188,484 3,387 8,432
短期(1年以下) 328,801 20,121 24,342
政 府 短 期 証 券 1,288,439 70,579 180,591
合     計 9,544,180 106,084 300,584
2.政府保証債務現在高

(単位:億円)

区     分 金  額 前 期 末
(平成23年6月末)
に対する増減(△)
前年度末に対
する増減(△)
政府保証債務 438,340 4,882 9,106

(注)

1.単位未満四捨五入のため合計において合致しない場合がある。

2.上記の国債及び借入金には、国が保有する国債及び国内部での借入金を含んでいる。

3.次回の公表(平成23年12月末現在)は、平成24年2月10日に行う予定である。



125・徳川綱吉 (2011年11月06日)
明治維新の後、日本は非常に短期間で欧米列強と肩を並べる強国になりますが、その当時国家を支えていたのは江戸時代に教育を受けていたごく普通の人達です。明治維新の時点では既に大人になっていた彼らが日本を押し上げた事になります。欧米で教育を受けていない日本、それも田舎の山口県、佐賀県、鹿児島県などで育った人達が中心です。一般的に考えて、近代国家とそれ以前の封建的な国家との違いは何かと言いますと国民の為に政府が働く、自由に意見が言えて優秀な人物が登用される事にあるように思います。戦国時代は多分君主が領民を守りはしたでしょうが、それは自身の利益の為で民百姓の為に命を掛けた訳ではないと思います。

戦国大名としては人気が高い真田でも徳川が攻めて来た時には上田の城下町に火を放つという策を用いています。当時、権力の前には人は無力に近い存在であったと想像します。明治維新の戊辰戦争で不思議なのは関ヶ原と登場するメンバーが似ていて、東軍が徳川、西軍が毛利、島津なのですが、主人公は殿様ではなく下級武士達で例えば江戸開城は幕臣の勝海舟と島津の下級武士である西郷隆盛の間で取り決められていて、決定権がそれ程高い身分では無い人が握っている事には驚きます。少し遡り江戸後期、時代劇で取り上げられる文化文政時代、江戸で町人が殺されるような事件があると町奉行所、要するに役人となっている武士が必死に事件を解決します。強盗が商人を襲う場合も同様です。既に支配者層である武士達は国民を守るという文明国家、国民国家を実現したという訳です。江戸時代の初期にはまだ戦国同様の殺伐とした前近代的な社会であったでしょうが、明治維新の時には高いレベルの文明国家になっている、江戸時代の間に少しづつ変化したのかそれとも意図的に変革が行われたのか疑問に思っていました。

ある番組で江戸初期に起きた島原の乱を取り上げていました、これが契機で日本は文明国家になっていったと言うのです。日本人の気質の大転換を行ったのが綱吉だというのです。綱吉は武士に対しては武家諸法度を改定して武士は武では無く文を尊ぶように変更し、教養と管理能力を身に着けるよう変革、庶民には生類憐みの令を発布して人を殺すな、傷付けるな、刃傷沙汰はご法度、弱者は救済し果ては犬猫のような動物まで尊重するよう求めました。日本人の気質の大改革を実行したという訳です。これにより穏やかな太平の世となり、教育が庶民レベルまで普及し高度な文明国家を成し遂げ、豊かな元禄時代を実現したという訳です。当時起きた大事件である「松の廊下刃傷事件」においても仇討を実行した赤穂浪士を全員切腹させましたが、綱吉から見ますと「馬鹿どもめ、まだ分からないのか」と相当お怒りの事であったと想像します。事件を起こした浪士そしての事件を英雄視する庶民には失望したと想像します。遺言で生類憐れみの令を継続するよう求めていましたが、まだ日本人の気質変更がまだまだ不十分と考えていたのでしょう。綱吉が日本人を変え日本の近代化への素地を作ったのは確かであると思います、日本の歴史上の人物で一番尊敬する人、好きな人はというような質問には「徳川綱吉と答えるようになりました。



124・日本のバラエティー (2011年09月16日)
日本の多くの人はテレビを見る時、NHKではニュース、各種速報を見て、それ以外は民放を見ているのではないかと想像しています。日本では東京にキー局と呼ばれる全国ネットの親分が居てそれぞれ新聞と提携もしくは資本関係を持っています。広告収入が主な財源ですのでとにかく視聴率を上げて行かなくてはなりませんので視聴者が好む番組を提供する必要があります。当然ですが面白おかしいバラエティー番組が主体となりますが、全く新しい企画と言うのは難しく何となく似たような番組が多くなるのは当たり前でしょう。

キー局の中で以前はドラマが強い、スポーツ中継が強いなどと特徴があったように思いますが、最近は大きな差異は無くなり、どの局も同じような番組構成になっているように見えます。ひな壇にお笑い芸人が座りふざけたビデオを見るか、クイズのようなものをやるか、芸人自身を哂い物にしていじめ皆で馬鹿にするかという内容が多いように感じます。趣向は色々で芸人の憧れの異性を連れて来て告白する、マネージャー等と対決させる、10人の芸人を連れて来て付き合いたい順番を付けるなど色々ですが確かに見ていて面白いですが本来の笑いでは無いように感じ、余り気分が良いものではなく、後味も悪いです。最近一人の有名お笑い芸人が引退しましたがどの局も冠番組を持っていたのだそうでテレビ界全体が大騒ぎだったそうですが、これもおかしな話ですね、企画・内容では無く個人に頼った番組が多い証拠です。しかしながら中には企画も内容も良いと感心する番組もあります。「一億人の笑ってコラえて」「世界一受けたい授業」「教科書に載せたい」「ザ・今夜はヒストリー」「ホコXタテ」などで、見た後の印象も良く楽しく見る事が出来ます。

クイズ番組は以前は視聴者が出場する番組が多かったように感じますが、現在はお笑い芸人が出場するのが多いように見えます。お馬鹿芸人が出て馬鹿を晒して笑いを取るか、高学歴お笑い芸人・タレント・俳優が知識を競うかのどちらかのようですね。ロダン宇治原さんなどは本業のお笑いよりもこの種のクイズ番組が主体になっているように見えます。(ロダンのコントもしくは漫才を見掛けた事はありません)その中で気にっているのが「Qさま」で、これは本来の知性を競う優良番組であると思います。最近の若者の学力が落ちていると言われていますが一年に一回の高校生クイズ、さっぱり分からない超難問に出場している高校生達が正確に答えるのには驚き、特に今年の決勝「灘」X「開成」は圧巻でした。多分、高校生達の学力格差は一段と大きくなっているのでしょうね。10月になり多くの新番組が登場するので楽しみにしています。



123・日本のドラマ・映画 (2011年07月17日)
ドラマや映画に関し、ハリウッドの映画などのいわゆる洋画、そして韓ドラなどを多く見ることが多く、今まで全くと言って良い程最近の日本のドラマ・映画を見ませんでしたが、最近興味を抱き、一気にかなりの本数を見ました。特徴として内容が極端なもの、陰湿で暗いもの、少々子供じみたラブコメが多いという印象を持ちました。ドラマの中にもしっかりと作られている作品もあり、フジテレビが制作した「我が家の歴史」は内容があり見応えのあるものでした。昭和の初めから東京オリンピックが開催される時代までのある一家の物語なのですが、ありそうでなさそうな話で楽しむ事が出来、俳優も多くの主役級の人が脇役を務めセット、時代考証も良く出来ており、内容のある作品と感心しました。

連続ドラマでは「秘密」という作品を見ましたが、親子役の二人の俳優の演技力に感心です。映画にもなっており、別の人が演じているのですが、ドラマの方が臨場感があります。話はごく普通の夫婦と高校生の娘の三人暮らしの家庭で、ある日お母さん(直子)と娘がバスの転落事故に巻き込まれ重態となる。母は娘をかばい娘に覆いかぶさるように身を呈し、結局は病院で亡くなる。娘は母のお陰で奇跡的に助かるが目覚めると意識は直子のものになっていた。外では親子、家庭では夫婦という「秘密」を持って生きる事になり、これは面白かった。特に感心したのが高校生の娘役の俳優で、最初は普通の高校生、途中は意識は母・直子というかなり難しい演技をしなければならないのですがこれを見事に演じきっている。今まで映画等を見た事が無いので誰なのが知らないので、キャストを見ると「志田未来」とある。早速調べると実際に高校生の年齢の18歳、過去の出演履歴を見ると14の母役、殺人犯の妹役など相当難しい役を演じている。幾つか見ましたが子役から演技力があり、すばらしいとただただ感心するばかりです。

最近の映画で良かったのは「ちょんまげプリン」、時空を超えて江戸時代から侍が現代に迷い込むという映画なのですが、今までのこのような作品と異なりアットホームで明るいタッチで描いている。恋愛ものでは2006年の「ただ、君を愛してる」、2010年の「ハナミズキ」が良かった。似た構成なので同じ監督なのかと勘違いしていました。両方ともバスで北米(カナダとニューヨーク)を走っていてそこから回想が始まるというものでどちらも最後の方でニューヨークで写真展が開かれるとのも共通している。内容が意外な方向に行く映画としては「アフタースクール」、これはトリックが多く楽しくだまされる、何の予備知識も無く見たので楽しめました。「愛のむき出し」という映画は長いので見るのを躊躇っていました。最初はマリア像が出て来て敬虔なクリスチャンの一家が登場、最初の10分程度は道徳的な映画かと思って見ていましたが、実は変態映画でした。「下妻物語」という映画は名前が地味で何となく時代劇でも出て来るのかと思っていましたが、ギャルとヤンキーの話でした。名前と内容のギャップが大きい映画が多いのですね。

余り多くのドラマ映画を見た訳ではありませんが、個人的な評価でベスト3を選ぶと
ドラマは
1・秘密
2・我が家の歴史
3・屋上のあるアパート
映画
1・ちょんまげプリン
2・ハナミズキ
3・アフタースクール

というところでしょうか?個人的には娯楽性がある楽しい映画を期待しているのですが、コメディーというジャンルは意外に難しいのか本数が少ないのが残念ですね。



122・無縁社会 (2011年02月19日)
NHKは日本が衰退しているとして「ジャパンシンドローム」なる看板を掲げ日本社会の今をネガティブな視点から取り上げています。少子高齢化が進行し人口が減少し始め、国際競争力が落ち始めている現状で何が起きているのか国民に示そうとしているのでしょう。「ワーキングプア」「非正規雇用」「就職難」「貧困老人」「引きこもり」「ニート・フリーター」などが話題となっていましたが、その中で一番視聴者が強く反応したのが「無縁社会」のようです。戦前までの前近代的な社会においては日本は地縁と血縁の社会であったと想像します。生まれた場所の周囲で一生を過ごすのが当然であり、制約も多く、息苦しい面はあるにしても安定した人間関係があり、村八分にならない限り無縁で孤独になるような事は無かった事でしょう。戦後社会の在り方が根本的に変化して都市への人口移動そして核家族化が進行しサラリーマンが社会の主人公と考えられ会社が人間関係の中心と考えられるようになっていました。そして今単身世帯が急増しています、この多くなった単身世帯が会社などの社会から切れた時に孤立化している現状があるのでしょう。NHKは当初は老人世代での無縁を大きく取り上げ、孤独死などがテーマになっていましたが、多くの反響が若者世代から上がり無縁社会が全世代に広がっているとレポートしています。個人的には無縁社会が進行しているというよりは地縁・血縁社会から会社中心の社会となりそして現在人間関係の軸が変化しつつあるのでしょう。

インターネットなどの通信技術の発達が大きく影響し、それに依存している人が多い事をネガティブに取り上げていましたが少々違うのかも知れません。個人的にはホームページを立ち上げて以来インターネットを通じて多くの人と知り合う事が出来ました、この出会いはインターネット出現以前では考えられない事です。新しい人との出会いがインターネットから始まるケースが増えています。インターネットでの付き合いはバーチャル的なものという先入観があるようですが、決してそのような事は無く、向こう側には生きた相手が存在するわけで実態を伴っています。インターネットを媒介としての付き合いが増えて来て一番変わったのは「今まで知り合いであったかどうか」が特に重要で無くなった事です。むしろ無縁社会を変えて行く鍵となるのはインターネットにあるように思います。暗い個室で小さな画面に向かってキーボード叩く姿はいかにも孤独というイメージですが実際には他人との繋がりを増やす一番のツールであると思います。NHKでは昔のようなネットワークを再構築するべきであると主張しているように見えますが社会が変化している中で元に戻すのは難しいでしょう。現在でも以前中心であった地縁・血縁、職場の人間関係は存在し個々の人にとっては大きな意味を有していますが、中心なる軸は動いているように思うのです。むしろ無縁化し、孤独感がある人には積極的にインターネットの活用を勧めネットを通じて人間関係を増やして行くように指導するべきであるように思います。



121・震災と原発事故 (2011年03月15日)
財政赤字、少子高齢化と人口減少、産業の構造変化に伴う日本の競争力の低下など様々な問題を抱え閉塞感に苛まれていた日本ですが、ここに東日本大震災が発生し先が見えない状況となっています。日本は世界において類を見ない4つのプレートがぶつかっている場所であり、地震と火山噴火という自然災害からは免れる事が出来ない宿命を背負っていると言えます。正直自然災害のリスクは世界でもトップクラスと言えるでしょう。日本の歴史が記録されて以来この僅か千数百年間においても今回と同程度の災害は何回も起きています。これらの災害を乗り越えて更には数多くの戦乱を乗り越えて今日の日本の繁栄を築いて来ている訳で日本そして日本人は本当にたいしたものであると思います。

地震そして津波の被害に遭われた方々は本当に大変で皆で支える必要は言うまでもありませんが、今回の災害で問題なのは



120・日本人の落ち着き (2011年03月23日)
世界の人がどのような状況になっても日本人は落ち着き冷静に行動する事に驚いています。家族を無くし家等の財産を全て失ってもわめいたり騒いだりせずに行動する日本人というのは本当にすばらしいものです。地震が起きて約2週間経過し毎日東京に住む日本の家族が心配でNHKのニュースやインターネットを眺めておりますが東京に住んでいる人と話をしますとマスコミに惑わされる事もなく状況を分析し皆さん非常に落ち着いて行動されているのに逆に驚きます。日本人というのは非常時となった時に真価が発揮される民族なのかも知れませんね。他の国であればパニックになっていたかも知れません。

経済が下降気味で失業等の問題がある時に起きた災害、福島原発そして電力不足という問題をしばらく抱えながら復興に立ち向かわなければならない状況にあるのですが、皆さん淡々としている。国が元の状態まで立ち直るまでには相当の時間はかかるかも知れませんが問題を克服して何年後かには平和な国に戻り何事も無かったように見える事でしょう。大きな災害、戦争などを乗り切って繁栄を勝ち取って来た日本人は我々の世代にとっては今回の災害は大きな事件かも知れませんがこの程度の事は歴史的には何度も起きている事であり、日本民族にとっては大きな困難ではないのかも知れませんね。今回の日本人の冷静沈着な行動は世界で高い評価を勝ち取った事は間違いないと思います。確かに直接的な被害だけでは無く間接的な影響が大きく立ちはだかり経済や産業の落ち込みは大きいかも知れませんが戦後の復興の例のように日本人ならばもしかしたらその後は「V字回復」するのではないかと想像し期待してしまいます。



119・日本の復興 (2011年03月20日)
戦後65年間日本は平和で豊かな社会を享受して来ましたが、今回の震災は平時では無い状況になり、復興には少々時間がかかりそうです。最初に不急な事は削減される事でしょうから、お稽古ごと、観光旅行、などが削減され、そのような仕事に携わっている方達は深刻な影響が出るのでしょう。東北地方は原発の問題がある上に交通が寸断されていますので温泉などの観光地は通常の営業は出来ないかも知れませんね。電気が不足しているという事で電車が満足に走らないとなりますと夜の街に繰り出す人も激減して新宿、新橋等の歓楽街は売り上げが激減する事でしょう。自由業でギターなどを教えている人も生徒が少なくなりコンサート等のイベントも減りただでさえ不況で減っていた収入が減る事態となり死活問題でしょう。それでも被災地や町ごと移動せざるを得ない双葉町よりは良いという事なのでしょう。

日本の復興はどう考えても西日本に頼るしか無いのでしょう。電力不足が慢性化すれば当然首都圏の生産性は落ちますので関西圏を中心に日本経済を盛り上げる事になるのでしょう。九州各県は県庁所在地以外の場所では過疎に悩んでいるようですが、ここには永住を前提に東北から避難せざるを得ない人を数多く受け入れて入居していただき活性化を図るべきでしょう。北海道開拓以来の国内の大移動を断行するべきなのかも知れません。予算案は通過しましたが、国債の発行等の付帯案はペンディングのままです。ここに震災が起き直接的な被害の他に原発の問題と電力不足が追い打ちを掛けていますので4月 1日以降どのように乗り切るのか大変だと思います。我々在外の者も含めてトータルとしての「日本人」が試されているのだと思います。



118・原発事故 (2011年03月15日)
福島第一原発の事故が報道されていますが、各都市が原発からどの程度離れているのか示してみました。仙台市に次ぐ東北地方第二の人口を誇るいわき市は30キロほど、福島市、郡山市などは60キロくらいしか離れておらず、日立市、仙台市で100キロ、宇都宮市で120キロ程となっています。そして首都圏までは200キロ〜250キロです。放射能漏れが起きているのは確実と言われていますが大都市がかなり近くにあるのが気になります。東電の職員の皆さんなどの文字通り懸命な作業が続けられており全力を尽くしているでしょうからこれ以上の惨事にはならないとは思いますが心配ではあります。フランスは自国民退去のチャーター便を出すとのこと、米軍では横須賀基地に対して外出を控えるよう指示があったようです。日本政府よりも外国の方が危機感を抱いているようです。

東京電力の供給範囲は主に関東なのですが、何故か外の東北電力の供給範囲に原発があります。もう一つの大きな原発である柏崎刈羽原発も東北電力の供給範囲である新潟県にあります。建設地決定の経緯は知りませんが危ないので少しでも東京から離れた場所に建設したのでしょうか。この原発はGEと東芝が納入したもので既に稼働を開始してから40年も経過しており設備の老朽化も進んでいるでしょうから作業は簡単では無いと思います。これ程古いのに何故廃炉にしなかったと調べますと多額の費用がかかるのでそのまま運用を続けて来たようです。

首都圏は福島第一・第二が停止しかつ多くの火力発電所にも被害が出ており需要を賄うだけの発電が出来ない状況にあります。これで柏崎刈羽原発を停止するような事になりますと電力不足は決定的となり数年にわたり首都機能に大きな支障が出てしまうのは避けられないでしょう。首都圏集中を進め都市圏で3600万人という規模にしてしまったつけが出ているのかも知れませんね。



(地図:福島第一原発からの距離-01)



(地図:福島第一原発からの距離-02)




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