
聖ヨハネ(サンフアン)の祭り
聖ヨハネ(サンフアン)の祭り
アスンシオンの中心にある英雄広場で行なわれたサンフアン祭りの様子を解説します。英雄広場にはパンテオン(英雄廟)があり、最も華やかな公園です。
聖ヨハネの祭り(2007年 6月23日)
キリスト教の聖人の中では特別に誕生日を祝うのが「聖ヨハネ」の誕生日である6月24日です。これは母の胎内にある時からすでに聖霊に満たされていた、すなわち原罪からの救いを受けていたからだと言われているからだそうです。この為、洗礼者ヨハネと呼ばれる事もあります。また、イエス対しても最も影響を与えた存在とも言われておりでヨハネとの接触を通してイエスはご福音とそれを宣べ伝える使命とに目覚められたとされ、キリスト教の聖人の中でも独特の地位を占めているようで、強い信仰の対象として敬われて来ました。聖ヨハネの名を記したものは数多くあり、現代では教会を始め、慈善団体など、また歴史上有名な中世欧州の騎士団にもこの名があります。
そして、丁度キリストの誕生日とされる12月25日と半年違いになっています。色々な説があるのでしょうが、それぞれ冬至と夏至と重なっており、元々は一年で一番太陽が輝く夏の日を祝うという節分的な要素もあったのだと想像します。パラグアイは南半球の国ですので、この日は冬至の季節と重なり、これから毎日少しづつ昼が長くなる、季節的には丁度北半球のクリスマスの日に相当するので大きな祭りが行なわれるのだと思います。
聖ヨハネはスペイン語では「サン・フアン」となります。日本でサンフアンと言いますとまずはカリブ海に在る米領・プエルトリコの首都を思い浮かべる事でしょう。この街もこの聖ヨハネの名を記した街という訳です。スペイン語圏のラテン・アメリカにはこの地名は他にも数多くあり、パラグアイではミシオーネス県の県庁所在地がサンフアン・バウチスタ(洗礼者・聖ヨハネ)です。
パラグアイではサンフアンの祭りは24日を中心に各地で行なわれ、伝統的な踊り等が披露されます。今年はサンフアンの日が日曜日となりました。アスンシオン市では市長も参加されて前日の6月23日・土曜日午前中、イベントが行なわれました。会場は英雄広場の一角で、テントを張り、椅子を並べて見物出来るようになっていました。英雄広場は、市内の中心に位置しており、周囲は大きい建物が並んでいますが、この広場だけは緑が多く都心のオアシスといあった存在です。また、ここにはパラグアイでは最も神聖な英雄廟(パンテオン)があり、パラグアイの為に戦った聖霊が祭られています。勿論、市民の祭りですので入場は無料、出入り自由となっており、多くの人が足を止めて覗き込んでいました。

(写真:会場の英雄広場:後方に英雄廟が見える)
会場は英雄広場の一角で、テントを張り、椅子を並べて見物出来るようになっています。市民の祭りですので入場料は無し、出入り自由となっており、多くの人が覗くように見物していました。英雄広場は市内の中心に位置しており、周囲は大きい建物が並んでいますが、広場だけは緑が多く都心のオアシスといあった存在です。

(写真:会場の様子-01)

(写真:会場の様子-02)

(写真:会場の様子-03)
お祭りと言いますと日本では色々な屋台が並んでいるのですが、当地でも同様に食物屋さん、そして民芸工芸品が並んでいました。

(写真:会場の周囲のお店-01)

(写真:会場の周囲のお店-02)
お店の後ろではエンパナダーが揚げられています。

(写真:エンパナーダを揚げている)
椅子席は多くの市民が熱心に見物していました。

(写真:観客席・椅子席)
最前列にはエバニー市長の姿も見えます。市長は前観光大臣であり、このようなイベントの重要性をよく認識しているようです。

(写真:市長)

(写真:出番を待つ人達)
さて、出し物の方ですが、伝統的な踊りが多く、最初は可愛らしい子供達の踊りです。壷を頭に載せて踊るというもので、これが瓶ダンスの原型のようです。

(写真:子供達のダンス)
次にペアの少年少女が登場して二人で踊ります。

(写真:少年少女のダンス-01)

(写真:少年少女のダンス-02)
そしていよいよ青年達が出て来ます。レベルの高い伝統的な踊りを披露していました。

(写真:パラグアイ・ダンス-01)

(写真:パラグアイ・ダンス-02)

(写真:パラグアイ・ダンス-03)
そして最後は客席からも参加して一緒に踊ります、この辺りはラテンらしい感じですね。

(写真:客席からも参加して一緒に踊る)
次はコントです。最初に人気サッカーチームセロ・ポルテーニョのユニフォームを着た人が出て来て、次にオリンピアのユニフォームの人が出て来てそれぞれチーム自慢をし、相手をコケにします。

(写真:コント-01)
とうとう喧嘩になってしまいました。

(写真:コント-02)
そして、二人ともユニフォームを脱ぐと下にはパラグアイナショナルチームのユニフォームが・・二人でパラグアイ応援の歌を合唱し、仲直りするというものです。動きも良くなかなか楽しめるものでした。

(写真:コント-03)
瓶ダンス
そして今日のメインは勿論瓶ダンスです。瓶を重ねて踊るこの瓶ダンスは見ていても面白く大人気です。普通のイベントでは瓶ダンスを行なうダンサーは一名ですが、今日はなんと7人で踊ります。まだあどけなさが残る少女達が踊ります。
7人分の瓶を用意していました。ごく普通の瓶です。

(写真:瓶ダンス用の瓶-01)
三色の紐のようなものは最後に載せる国旗です。これが瓶に付きますと最後です、という合図になります。

(写真:瓶ダンス用の瓶-02)
頭に乗せる瓶の他にもう一つ重要な小道具が梯子です。ここに登り瓶を積み上げて行きます。

(写真:梯子も準備)
最初は頭に1本載せて踊ります。

(写真:瓶ダンス:余裕の1本-01)

(写真:瓶ダンス:余裕の1本-02)
そして一回りしますと1本増やして行きます。3本くらいまではまだ楽勝のようです。一番前の娘はここからしゃがみそしてうつ伏せとなります。

(写真:瓶ダンス:楽勝の3本)
そして瓶を載せたままうつ伏せになるダンサーがいます。若いので体が柔軟なのですね。バランスを崩さず、瓶に触れずこの姿勢になり、また立ち上がる、一種の曲芸ですね。

(写真:瓶ダンス:うつ伏せ)

(写真:瓶を重ねて行く)

(写真:瓶ダンス:ちょっと大変かな6本)
そして更に重ねて行きます。最終の旗が乗りましたがそれぞれ本数が異なります。外での演技なので多少は風の影響もあると思います。

(写真:瓶ダンス:8本〜10本-01)

(写真:瓶ダンス:8本〜10本-02)
この日、一番多かったのは10本です。野外で10本は大変であると思います。はしごに登り瓶を載せる人もかなり慎重に行なっていました。これを頭の上に乗せてバランスを保つだけでも非常に難しいと思うのですが、これでダンスをするというのはすごいものでですね。

(写真:瓶ダンス:10本)