経済・金融の情報-3・コンサーレス・マキ政権成立以降



 
99年 3月に就任したゴンザーレス・マキ大統領、それ以降の記事を掲載します。期待されたような指導力は全く発揮されずますます経済は混迷しています。アルゼンチンの経済崩壊もあり、苦しい経済運営を迫れています。




三国展示会へ向けて(2006年 2月28日)

2006年10月に開催が予定されている三国展示会(パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア)に向けてジェトロの企画で商工省で企業家に対する説明会が開かれました。今回の展示会の意義を説明すると同時に国際協力機構の活動に関して紹介がありました。



(写真:三国展示会説明会:商工省-01)

在パラグアイ日本商工会議所は2005年10月に大統領訪日に合わせてジェトロで開催した「パラグアイ・ビジネス・セミナー」に関して説明を行い、日本のマーケットの特性に関してどのようにすれば日本で受け入れられるのかを解説した。



(写真:三国展示会説明会:商工省-02)



(写真:三国展示会説明会:商工省-03)




ロイズ銀行、HSBCに売却(2006年 2月24日)

長い間親しまれていたロイズ銀行が同じ英国系のHSBCに売却されました。

世界最大級の総合金融グループの持ち株会社であるHSBC(エイチエスビーシー)、は、傘下のHSBCラテンアメリカがロイズTSBのパラグアイ支店6店舗を買収すると発表した。買収価格は1500万米ドル(約1.17億香港ドル)。買収完了後、HSBCラテンアメリカの顧客件数は2.2万件に拡大する。2005年末時点での6支店の資産総額は1.8億米ドルだった。



アスンシオン銀行、自主廃業 (2003年 8月22日)


アスンシオン銀行が自主廃業する事になりました。金融機関の整理、統合がかなり進み現在、パラグアイには銀行が15まで減っていましたが、これで更にもう一行少なくなるという訳です。ABC紙によりますと、エンカルナシオンに本社があるイタクア金融会社に吸収合併する事が模索されたようですが、不調に終わり、会社解散となったようです。



(写真:自主廃業となったアスンシオン銀行:ABC紙)



銀行ランキング(2003年 8月13日)

4半期毎に銀行のランキングが発表されますが、6月末に発表されたランキングは下記の通りです。パラグアイで営業している銀行の数は年々減少しており、現在は15行となっております。2年前と比較しますと6行の減少となっています。また同時に金融会社のランキングも発表されましたが、こちらも数が激減し、現在は僅か16社のみが営業を行っています。一時期には50社以上がひしめいていたことを考えますと淘汰がかなり進行している事が分かります。金融機関の健全性を保つ意味でも当局は金融機関の数を増やさない方針のようです。

- - - 資本金 資産 利益 流動性 貸付 総合
- - - 15% 40% 10% 20% 15% -
1 BBVA スペイン系 100 100 100 100 115 102
2 インテルバンコ - 100 103 100 100 140 107
3 インテグラシオン - 100 100 100 100 215 117
4 レヒオナル エンカルナシオン本店 100 110 100 100 210 121
5 ロイズ 英国系 100 174 100 100 210 146
6 ABN−AMRO オランダ系 100 200 100 100 165 150
7 コンチネンタル - 100 125 300 100 300 160
8 アマンバイ - 100 146 300 100 255 162
9 ブラジル ブラジル系 100 197 100 220 190 176
10 シティー - 100 279 300 100 195 206
11 スード・アメリス 伊仏系 100 347 200 100 195 223
12 アルゼンチン アルゼンチン系 100 337 400 180 330 275
13 中国信託 台湾系 100 339 400 220 345 286
14 アスンシオン - 100 366 300 220 340 286
15 勧業 政府系 100 370 300 400 340 324




IMFとの合意を受けて (2002年07月28日)

IMFとの基本的な合意を受けて、政府は米州開発銀行と世銀と今年期限を迎える9千万ドルの借款に対して早急に交渉に入ることになりました。これには1000億グアラニの歳出削減並びに増税が前提条件となります。
IMFの代表ミッションと政府の経済閣僚は2003年末までの経済政策に関して基本的に合意し、合意内容の詳細に関しては明らかになっていませんが、付加価値税(IVA)を現在の10%から13%に引き上げる、1000億グアラニの歳出を削減する、金融機関に対してすみやかな対応を行えるように法令を改正するなどです。歳出削減については一ヶ月以内に議会の承認を取り付ける必要があります。
また金融機関に対する法令についてもアレマン銀行に対して行ったように24時間から48時間が対応出来るように法令の改正し、議会の承認を得る必要があります。また預金者保護の観点から金融機関自身の出資による基金の創設することも盛り込まれています。



アレマン銀行営業停止 (2002年06月24日)

アレマン銀行は本日、中央銀行より営業停止処分を受けました。アレマン銀行のオーナーであるベロックス・グループが所有するウルグアイ第三の銀行「モンテビデオ銀行」が先週金曜日にウルグアイ中央銀行から介入を受け、営業停止処分となり、その余波を受けて、同一グループの当地アレマン銀行も営業停止となりました。中央銀行はあくまで一時的な緊急処置であることを強調し、預金に関しては2千万グアラニまでは7月01日より、50千万グアラニまでは同11日に払い戻しを開始するとしています。ベッロクス・グループはパラグアイに於いてはカンビオ、スーパーチェーン等の事業を展開しており、これらの営業にも重大な影響があると思われます。アレマン銀行自体に関して、中銀は今回の事態は銀行自体の問題では無く、アルゼンチンの経済危機の影響で生じた特殊なケースである事を強調し、預金者に平静を呼びかけ、金融システムの維持に全力を尽くす事を表明しています。



(写真:アレマン銀行本店:ABCコロール)

この日もドルが上昇を続け、ついに1ドル6千の大台を超えてしまいました。今後はインフレ圧力が高まる事は間違い無く、近隣諸国も軒並み経済状態が悪い中、経済の一層の疲弊が心配されています。

また、アレマン銀行では、カイマン諸島に本店を置くベロックスグループが経営する「Trade & Commerce Bank」の口座へパラグアイで預金するという営業を行っていたが、これは中銀が許可した業務ではなく、違法となる。



アレマン銀行の緊急事態 (2002年05月31日)

アレマン銀行の前で多くの人が抗議し、アレマン銀行からの取り付けが行われているようです。アレマン銀行の現在のオーナーはウルグアイに本拠を置く国際金融グループのベロックス・グループで、緊急に7,500,000ドルの資本強化を行い、全体で15,000,000ドルの投下を行う事を表明した。事の起こりは「講」の運用失敗にあるようで、この数年高い利益を上げていた講が今年はアルゼンチンの金融破綻の影響もあり、マイナスとなり、アレマンからの取り付けに繋がったもの、アレマン銀行はこの講は全く別の組織であり、銀行とは関係無い事、ベロックス・グループから見るとアレマン銀行は小さい存在であり、十分に支えられるとしている。農民が各地で道路を封鎖、電話会社の民営化にも目途が立たない状況の中、ドルが上昇しており、苦しい経済運営が続いている状態です。



(写真:アレマン銀行の前で抗議する人々・ABC紙)



プルス銀行営業停止(2001年07月02日)

以前から噂のあったプルス銀行に中央銀行から監査が入り、事実上営業停止に陥った。預金は凍結された。なお、最低給与の50倍まで預金が保証される。(現在、1ドルは約4000グアラニ)

プルス銀行は1994年に誕生した比較的新しい銀行で、現在はバージン諸島に本社を有するスペイン投資グループが株式の過半数51%を所有している。残りの49%に関しては創立者、一時経営の実権を有していた韓国人などが所有している。今回、不良債権が30%に上り、この当地グループは既に2百万ドルをこの銀行に投資しているが、中央銀行から資本金のさらなる増強を求められた事に対して自主廃業を選択したもの。この銀行に関しては以前から不振が囁かれており、突然というよりも「ああ、やはり」という感想が多く、動揺も余りありませんでした。(以前書いた下の記事にも書いてあります)それほど大きな銀行ではなく、預金口座は約6000、行員は100名という規模で、預金総額は約1000億グアラニでその半分は公的機関のものです。

銀行別不良債権率

- 銀行名 不良債権(%) 系列
01 BNF 46.90% 政府系
02 BRASIL 42.40% ブラジル
03 PARANA 30.50% ブラジル
04 URUGUAY 29.40% ウルグアイ
05 PLUS 28.00% 今回破綻
06 SUDAMERIS 18.90% イタリア・フランス
07 CITI 17.50% 米国
08 LLOYDS 15.60% 英国
09 CONTINENTAL 12.80%
10 INTERBANCO 11.80%
11 ARGENTINA 11.60% アルゼンチン
12 ING 11.40% オランダ
13 ALEMAN 10.70%
14 AMAMBAY 10.50%
15 MULTI 10.40%
16 AMN-AMRO 10.10% オランダ
17 REGIONAL 6.78% 本社:エンカルナシオン
18 中国信託 6.45% 台湾
19 ASUNCION 6.16%
20 INTEGRACION 2.84% ブラジル資本:本社:エステ市
21 BBVA 1.85%
全体 17.90%

銀行全体では17.9%と以前と比較しても上昇しています。このところの景気後退の影響を強く受けていると言えます。皆今回の破綻に対してはかなり神経質になっており、次の破綻の可能性として一部の銀行の名前が上がっていますが、中央銀行は今回の処置はあくまで例外的な処置としています。司法関係の職員が「SUDAMERIS」銀行で給与を受け取れないと騒ぎになっていましたが、これは政府のミスで預金が為されていなかった事が判明しました。


銀行の延滞率(2000年10月07日)

銀行の不良債権が公表されましたので掲載いたします。下に掲載しております、半年前と比較してもほとんど改善されておらず、経済状態の厳しさを裏付ける結果となっております。特に目立っているのは「BANCOPLUS」の悪化です。現地資本の銀行であり、経営母体が強力とは言えず、半年間で12%から24%と不良債権率が倍増しているのが気になります。

一方、「CITI」は好調を持続し、市内マリスカルロペス大通りに面した一等地にインテリジェントビルを建設し注目を集めています。

銀行不良債権(単位:百万グアラニ)
  銀行ギンコウ 不良フリョウ債権サイケン 貸付カシツケ総額ソウガク 不良フリョウ債権サイケンリツ   経営ケイエイ母体ボタイ
1 BNF 275,423 660,129 41.723%   政府セイフケイ
2 PLUS 11,608 46,990 24.703%    
3 PARANA 28,503 141,932 20.082%   ブラジル
4 BRASIL 37,884 200,022 18.940%   ブラジル
5 BANESPA 8,375 46,289 18.093%   ブラジル
6 SUDAMERIS 77,761 478,693 16.244%   フツ
7 MULTIBANCO 31,479 200,489 15.701%    
8 INTERBANCO 31,672 218,888 14.470%    
9 ASUNCION 18,533 189,995 9.754%    
10 ARGENTINA 5,304 56,497 9.388%   アルゼンチン
11 CITI 65,485 797,959 8.207%   米国ベイコク
12 REGIONAL 7,771 94,951 8.184%    
13 ABN-AMRO 47,622 603,337 7.893%   オランダ
14 CONTINENTAL 11,281 149,749 7.533%    
15 LLOYDS 32,454 435,606 7.450%   英国エイコク
16 AMAMBAY 5,763 79,799 7.222%    
17 CHINA TRUST 3,275 52,243 6.269%   台湾タイワン
18 ALEMAN 29,745 611,183 4.867%    
19 INTEGRACION 1,974 53,708 3.675%    
20 BBVA 5,668 210,564 2.692%    
21 ING 1,897 72,573 2.614%   オランダ
22 URUGUAY 42 2,020 2.079%   ウルグアイ
  合計ゴウケイ 739,519 5,403,616 13.686%    


民営化(2000年05月10日)

ABC紙は、民営化に関して国会で取り上げられ、12時間以上の審議の末、電電公社、水道公社、鉄道公団を民営化する法案を可決したと報じた。これに対して、ウルティマ・オーラ紙は、赤党政権は3つの公団に増資を行うに留まった。と報じた。公団・公社の赤字垂れ流しが問題になり、改革の一環として6つの公団・公社の民営化を検討していたが、その内の3社に対してだけ推進することにし、電力公社、石油公団に関してははずされた。この法案に対して電電公社などの労働者は強く反発している。

マキラ(仲介加工貿易)

メキシコで行われているマキラドーラを手本にして、パラグアイでもマキラ法が成立し、仲介加工貿易を推進する機運が高まっている。中でも注目されているのか東芝で、ブラジル・東芝が最終的には総額で6千万ドルの投資を行うことが発表された。メルコスールを睨んだ企業進出が期待されている。


銀行延滞率(2000年02月07日)

昨年末現在の銀行の延滞率が掲載されていましたので、転記いたします。以前は外資系の延滞率が民族系に比べて低いという傾向がありましたが現在は全く差は無くなったようです。下記の表では延滞率の小さい方から掲載しております。

ドルが上昇し今後の延滞率の上昇が心配されます。

銀行の延滞率ならびに貸付残高 

銀行名称 貸付残高 割合(シェア) 延滞率 外資系・国内系
URGUAY 1,731 0.03% 0.00% ウルグアイ
EXTERIOR 204,915 3.57% 2.49% スペイン系
ING 124,809 2.18% 4.95% オランダ
ALEMAN 438,513 7.65% 5.47% ドイツ系
ABN-AMRO 693,293 12.09% 5.67% オランダ
MULTIBANCO 222,553 3.88% 5.80% 国内系
REGIONAL 84,514 1.47% 6.74% 国内・エンカルナシオン本店
INTEGRACION 36,926 0.64% 7.25% 国内
AMAMBAY 90,989 1.59% 7.32% 国内
INTERBANCO 236,967 4.13% 8.60% 国内
CHINATRUST 40,730 0.71% 9.20% 中華民国(台湾)
CONTINENTAL 112,638 1.96% 9.27% 国内
ASUNCION 253,832 4.43% 9.29% 国内
CITI 1,167,738 20.37% 9.29% 米国
ARGENTINA 68,559 1.20% 11.70% アルゼンチン
PLUS 56,539 0.99% 12.50% 国内の韓国系
BANESPA 44,262 0.77% 13.20% ブラジル
LLOYDS 456,712 7.97% 13.30% 英国
SUDAMERIS 416,092 7.26% 14.90% フランス・イタリア
BRASIL 254,476 4.44% 19.50% ブラジル
PARANA 103,883 1.81% 20.60% ブラジル
BNF 622,272 10.85% 49.10% 国内・政府系

99年のインフレ率は5.4%。(2,000年 1月 4日)

99年のインフレは5.4%という発表があった。98年のインフレ率が14.6%であったのでかなり低く収まったという印象があります。7月を除いて毎月0.5%以内という非常に安定した物価指数を示しています。生活実感としてはもう少し上がっているように思いますが、値段が全く動いていないものがあったのが原因しているのでしょう。

- 月間 月間 累計 累計
- 1,998年 1,999年 1,998年 1,999年
1月 1.4% 0.3% 1.4% 0.3%
2月 2.1% 0.4% 3.5% 0.7%
3月 2.1% 0.2% 5.7% 0.8%
4月 1.9% 0.4% 7.8% 1.2%
5月 2.7% -0.4% 10.7% 0.8%
6月 0.0% 0.0% 10.7% 0.8%
7月 0.4% 2.6% 11.1% 3.4%
8月 1.4% 0.6% 12.6% 4.1%
9月 1.1% 0.0% 13.9% 4.0%
10月 0.9% 0.5% 14.9% 4.6%
11月 0.0% 0.3% 15.0% 4.9%
12月 -0.3% 0.5% 14.6% 5.4%

90年代は貧困の増大(99年12月10日)


ウルティマ・オーラ紙では、90年代にパラグアイでは貧困層が増加し、特に内陸部でその傾向が顕著であると報じた。北部を中心に土地無し農民の暴動、既存牧場への侵入事件も起きている。

貧富の差は広がり貧困層が増大してる。ある見識者の話では経済成長と富みの分配には深い相関関係があり、戦後の日本は世界でも珍しい程の分配を実現した事が高度成長に繋がった、同じ様な開発途上国でアジアでは下から20%の貧困層が8%の経済活動を占めているのに対して中南米では僅かその半分の4^でしか無い、これが経済成長への阻害要因になっていると指摘していた。


OECF借款に関して
(99年 7月19日)

OECFの供与する円借款は、パラグアイにも大きく貢献している。パラグアイに対してはこれまで合計14件、総額1,000億円を超える円借款が供与されている。この額は南米ではペルー、ブラジルに次いで3番目の規模で国民一人当たりの金額では南米一になっている。98年8月には「道路整備事業U」及び「農業部門強化事業U」の2つの事業の調印が行われた。事業の一部として行われる小規模農家への小口融資には非常に関心が集まっている。


スペインの大手銀行・サンタンデール銀行がアスンシオン銀行を事実上の傘下に
(99年 5月19日)

スペインの大手銀行・サンタンデール銀行がアスンシオン銀行の全発行株式の97.8%を取得し、事実上傘下に入れた。サンタンデール銀行はスペインの大手銀行で世界中に約9千店の支店を有している。一方のアスンシオン銀行は22の支店を有する地元資本系として最大手の銀行であった。今後はサンタンデール銀行が経営を行うことになる。

この他の動きとしては、ブラジル・REAL銀行がオランダ・ABN-AMRO銀行の傘下に入ったことから当地のREAL銀行の現地法人もこの影響を受けて事実上の合併を行った。

第二電電(DDI)、地元企業と合弁で携帯電話事業を開始 (99年 5月16日)

日本から進出して来ている第二電電(DDI)は、地元企業と合弁で携帯電話事業を開始した。(ブランド名は「VOX」)パラグアイにおいては電話は公営で、サービスの悪さもあり、この数年で携帯電話が急速に普及して来ている。先発の「TELECEL」「PERSONAL」と併せて携帯電話会社が計3社となった。


(99年 4月17日)

政府は2,003年まで68プロジェクトに17億ドルを投資。

政府は2,003年まで68プロジェクトに17億ドルを投資。 政府は経済活性化の為の新プランを提出し、その中で外国からの借款を行い、68プロジェクト17億ドルの投資を行うと発表した。この内の58プロジェクトは現在進行中のもので、本年は4.5億が使われる見通しである。



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