2018年・大統領選挙-01




2018年・大統領選挙-01

2018年の大統領選挙への動きを紹介します。民主化以降今回が5回目の大統領選挙となります



ここまでの経緯

1993年の民主化以降、亡命や弾劾があり、これまで選挙で選ばれた大統領の中で任期を全うしたのは二人だけです。2008年の大統領選挙の際に当時のニカノル・ドゥアルテ大統領は立憲主義の原則に背き再選を狙いましたが認められず自分が院政をひこうと余り人気が無い子飼いの候補を押し立てましたが、野党連合に敗れて政権交代となりました。現在のカルテス大統領も2017年前半には再選を禁止している憲法へ修正事項を加えれば再選は可能と頑張り、政局が不安定となりましたが、4月に米州開発銀行総会が行わ国外のメディアが多数集まっている中で憲法違反と反対する人達によって国会で火災が発生、世界中にこの問題が知れ渡り、再選を断念して自派の候補を擁立する事になりました。今回も具体的な大統領候補が選出されて以降の情勢を掲載します。

民主化以降の歴代大統領
1993年:ワスモシ大統領(赤党・選挙で選出、任期を全うした)
1998年:クーバス大統領(赤党・選挙で選出、任期途中で亡命を余儀無くされた)
1999年:ゴンサレス・マキ大統領(赤党・正副大統領が不在となり、上院議長から繰り上げ
、なお、副大統領選挙では青党候補が当選)
2003年:ニカノル・ドゥアルテ大統領(赤党・選挙で選出、任期を全うした)

2008年:フェルナンド・ルゴ大統領(革新系・選挙で選出、途中で弾劾された)
2012年:フェデリコ・フランコ大統領(青党・副大統領から繰り上げ
2013年:オラシオ・カルテス大統領(赤党・現職)
2018年:民主化以降5回目の大統領選挙



世論調査:与党・コロラド党の大統領予備選、マリオ・アボドが優勢(ABCコロール紙)(2017年11月28日)
与党・コロラド党の党内選挙が20日後に迫る中、First Analysis and Studiesが全国規模で実施した世論調査によりますと、党内反主流派候補のマリオ・アボド・ベニテス候補が、支持率44.5%、主流派サンティアゴ・ペーニャ候補が34.2%、20%強が棄権との結果が出ました。反対派候補者は地方で支持を集め、主流派はアスンシオン首都圏で強いという傾向があり、現在のデータと7月のデータを比較すると、ペーニャ候補が支持率を伸ばし、マリオ・アボド候補は支持率横ばいです。7月から現在までペーニャ候補の支持率は25.5%から34.2%と、ほぼ10ポイント上昇しました。

与党・コロラド党の党内選挙をもし今日実施するならば、マリオ・アボド候補がサンティアゴ・ペーニャ候補に少なくとも10ポイント差をつけて勝利するでしょう。しかしながら選挙までに20日残っており、この調査は現在の意向を示すもので投票行動と一致しない事もあり、また今後より一層激しい選挙活動が予想されており、まだまだ予断を許さない情勢と言えます。

※ 調査結果を見ますとサンティアゴ・ペーニャ候補は、アスンシオンで、男性で、若い人により支持されている事が分かります。インテリ、富裕層の支持を集めていると言えます。今後選挙運動が激しくなり、実際の党内予備選挙では動員力が決め手となりますのでまだまだどちらが勝つか分からないと思います。










コロラド党・大統領予備選挙:エンリケ・タカ・チェイス(Enrique Taka Chase)の世論調査ではサンティアゴ・ペーニャ候補が優勢(経済紙・5ディーアス)(2017年11月30日)

エンリケ・タカ・チェイス(Enrique Taka Chase)は、コロラド党・大統領予備選挙の全国レベルの世論調査を発表しました。これによりますとサンティアゴ・ペーニャ候補(SantiagoPeña)48%、マリオ・アボド候補(Mario AbdoBenítez)42.9%。ペーニャ候補は、アスンシオン首都圏、北部、南部、チャコ地方で優位に立ち、一方のアボド候補は東部で優位に立っています。8月、9月、10月、更には今月初旬の世論調査ではアボド候補が優勢でしたが、ここに来て情勢が変わり逆転しています。なお、調査は11月15日から27日に行わ、5,785人のコロラド党支持者を対象に実施されました。

※ これは経済紙「5ディーアス」の記事で、数日前にABCコロール紙の世論調査とは相当異なる結果になっています。新聞社の意向も入る上、対象が与党・コロラド党の予備選挙であり、党員が対象でサンプリングが極めて難しいのだと思います。(日本と異なり平均的なパラグアイ人を特定出来ない)






ABCコロール世論調査(2017年 7月13日)
最大紙・ABCコロールに大統領候補の調査が出ていました。現時点で誰が大統領にふさわしいかとの問いに対して
マリオ・フェレイロ(アスンシオン市長) 29.9 %
マリオ・アブド・ベニッテス(赤党・上院議員) 19.9 %
エフライン・アレグレ(青党・前回候補)16.4 %
サンティアゴ・ペニャ(赤党・前財務大臣)15.3 %
という結果が出ました。この内マリオ・フェレイロとエフライン・アレグレは前回の大統領に出馬し、エフライン・アレグレは2位で36.94%、マリオ・フェレイロは国家前進党という党を立ち上げ、5.88%の票を得、上下院でそれぞれ2議席を獲得しています。これを受けてマリオ・フェレイロはまだ出馬の可能性を示唆し大統領選挙に興味を示しています。



現在のカルテス大統領に関しては
非常に良い 2.1%
良い   35.5%
悪い   40.4%
非常に悪い17.7%
となっています。

赤党の党内選挙で現在誰を選ぶかという問いに対しては
マリオ・アブド・ベニッテス(赤党・上院議員) 44.8 %
サンティアゴ・ペニャ(赤党・前財務大臣)   25.5 %

青党の党内選挙で現在誰を選ぶかという問いに対しては
エフライン・アレグレ(青党・前回候補)    66.3 %
カルロス・マテオ・バルメリ(元上院議員)   12.3 %





サンティアゴ・ペーニャ氏、財務大臣を辞職し与党主流派候補として大統領選へ(2017年 6月 5日)
サンティアゴ・ペーニャ氏は、与党主流派(カルテス大統領派)候補として立候補の為財務大臣を辞し12月の党大会で与党・赤党候補となる事を目指す事になりました。

サンティアゴ・ペーニャ氏 38歳
カトリック大学経済学部 卒
米国コロンビア大学・公共政策大学院修了
中銀職員
米国・IMF
2004年 中銀理事、カトリック大学教授
2015年より現職



(写真:カルテス大統領とペーニャ氏-01)



(写真:カルテス大統領とペーニャ氏-02)



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