マイアミ市(米国・フロリダ州)

2003年01月



日本で憧れのリゾート地と言えば「ハワイ」でしょう。日本人がハワイに持つような感じを南米ではこのマイアミに抱いているように思います。米国本土の中で亜熱帯気候のこの土地は米国人にとってもリゾートの代表格のようです。



マイアミはフロリダ半島の先端、狭義のマイアミ市というのはダウンタウンの一角でその周囲にマイアミビーチを始め市街地が広がっています。人口は大マイアミで5百万人とも言われていますが、この他に多くの観光客が訪問しています。中南米に住む者にとってはマイアミは北米の玄関であり、また中継地でもあります。例えばパラグアイからメキシコ等の中米に行く場合には一度マイアミまで行き乗り換えるのが一般的な行き方となります。

ラテンの影響が多く、スペイン語が広範囲に通用します。ロスアンジェルス付近ではスペイン語を話す人はメキシコ人等の中米の人、ニューヨークではプエルトリコ、ドミニカ共和国等のカリブの人が多く居るようですが、ここで多いのは南米の人とキューバ人です。二人居た駐車場の管理人に尋ねると、片方はウルグアイ人で「ウルグアイの経済は最悪さ、働く所など無いのでここへ来た」、もう一人は最近キューバから来たそうで、「4ヶ月前にキューバを脱出したのさ、外には余り出ないかも知れないが、ひどい国さ、飢えることはないが、楽しい事などなど何も無い国さ」と話していました。実際には航路はありませんが、マイアミから飛行機でハバナまで45分で到着する距離なのだそうです。地図を見ますと確かにその通りでマイアミからオーランドくらいの距離にハバナが位置しています。

ホテルなども全てスペイン語で済みますが、これは一つにはマーケッティングにもあるように思います。宿泊したホテルは南米に強い、南米からの客を集めているホテルのように見えました。同じくらいの規模のホテルはそれこそ無数に存在し、それぞれが独自のマーケッティングを行っているのだと思います。多分多くのホテルでは北米の客を対象としており、そこではほとんど英語だけが使われているのでしょう。日本人はたまに見かけましたが、日本の旅行会社を相手にしているホテルがどこかにあり、そこは日本語でかなりの事が出来るようになっているのでしょう。

バスなどの公共交通機関に乗っているのはラテンと黒人が多いように見えます。スペイン語で話をしている人の方がむしろ多いように見えます。物価価値からみて自動車を買う事が出来ない層というのは相当低い階層と考えなくてはならないのかも知れません。

日本の多くのガイドブック等を見ていますとラテン系に対して必要以上に危険視し、危ないと思っているようですが、これは言葉のかげんでしょう。確かに英語だけを使用する人にとっては訳のわからないスペイン語だけを話す見た感じも何となく不安感を与えるのでしょうが、南米から行く我々にとっては何時も見ている人達、言葉の通じる人達で親しみを感じます。ただ一括りに出来ないのも事実で見るからに怪しそうな奴もいますが、これは人種の問題では無いと思います。ただマイナーに対するしっかりした区別(差別ではないのですが)はあるようにも感じました。マイナーは黒人、スペイン語圏、アジア人で、当方等はラテン系アジア人という事でダブルマイナーという訳です。

とにかく一番使った英語は”CAN YOU SPEAK SPANISH ? ”でした。



01・空港

マイアミ空港というのは意外に小さい空港でした。ターミナルビルは一つでコンパクト、場所はマイアミ市の中心近くにありました。



(写真:マイアミ空港)

自動車社会の米国の中でもここは特に自動車が無ければ・・という土地柄、レンタカー会社のカウンターがずらっと並んでいます。



(写真:レンタカー会社のカウンター)

観光マップを見ますと空港付近に在る主なレンタカー会社だけで40社余り、それぞれ事務所を構えているようです。その内の一つのヘルツ社を利用してみましたが、行ってみますと大きな駐車場となっており、中にはぎっしりと自動車が詰まっていました。すぐ横には鉄道の始発駅があるのですが、まるでおまけのような感じ、自動車と鉄道の置かれている状況を示しているように思います。



(写真:レンタカー会社の建物と列車の始発駅)

空港とレンタカー会社間はシャトルバスが数分おきに運行されていました。自動車の返却の実に簡単で契約書を渡すと1分以内で終了しました。マイアミを旅行する際にはレンタカーを借りるのが懸命な選択のようです。免許証に関しても特に国際免許のようなものは必要が無く、パラグアイのものをそのまま利用出来るとのことでした。「パラグアイの免許で問題は無いのか?」と尋ねますと、かえって不思議そうな顔をされてしまいました。どうやら外国の免許で自動車運転するのはここでは常識のようです。



(写真:レンタカー会社と空港を結ぶシャトルバス)

タクシーを利用するという事も勿論可能ですが、空港から比較的近いマイアミビーチからでも片道30ドルです。往復分でほぼレンタカーを一日借りる事が出来ます。当方が借りたレンタカーは一日70ドル程度、これにガソリン代を負担するわけですが、ガソリン代は大体5ドル程度で収まります。なお、借りた自動車は日産セントラ、実に快適でした。



02・市内の様子

マイアミは大西洋に面している都市で実に綺麗な海岸が続いています。特に美しいマイアミビーチは実際には島になっており、その間には運河が広がっています。



(写真:ダウンタウン付近の海岸)



(写真:マイアミビーチ方向を臨む)

マイアミのダウンタウンには高層建築が建っていますが、一つ入ると独特な何とも危ない雰囲気になります。市街地は大マイアミ全体に分散しており、パリ・ロンドン・東京等とは全く違う都市環境になっています。



(写真:マイアミ・ダウンタウン)


地域により高層アパート等が集中している場所、低層の住宅が続く場所などが続く場所もあります。



(写真:高層住宅が続く地域)



(写真:中級ホテルなどがある地域)

観光案内等を見ていて不満なのは「その他の普通の場所」がどのような様子なのか、全く無いことです。ここで幾つかその辺の場所を撮影した写真を掲載します。



(写真:普通の街-01)



(写真:普通の街-02)



(写真:普通の街-03)

海岸に近い地域は数十キロにわたり綺麗に開発されており、マイアミビーチ島の海岸沿いには高層のホテル、アパートが立ち並んでいます。



(写真:高級ホテルなどが在る地域)

少し北の方に行きますと最近開発が行われた場所が多く、より大きく高層の建物が立ち並んでいます。数限りなく並んでいるという感じです。



(写真:開発が続いている)

現在建設中の建物も数多くあります。街にはアパートの「リース」の広告が溢れていました。米国内の退職者、そして南米の人が買っているのでしょう。質・大きさ・場所も様々であり、ピンキリの世界だと思います。



(写真:建設中の高層建築)

どこにでもあるのがハンバーガー、一番手軽で安い食べ物という事で顧客の多くはマイナーの人達です。売っている人の多くも黒人かスペイン語系で、大体スペイン語で注文する事が出来ました。大き目のハンバーガーとフライド・ポテト、コーラで大体5ドル前後、これは我々にとっては少々高く感じました。バーガー・キングには1ドルメニューというのがあり、人気を集めていました、これでもある程度腹に溜まるようになるのには3,4ドルは必要、食にお金がかかるのには困りました。



(写真:ハンバーガー店)

もう一つ庶民の味方の食べ物はホットドック。スーパーの一角等にあり、おやつ代わりに利用している方多かった。1本が1ドル50セント、ケッチャプとからしをたっぷりと付けて食べていました。



(写真:ホットドック)



03・マイアミ海岸

旅行する前、マイアミにほとんど関心が無かった当方、ある人に「マイアミに海岸があるの?」と聞き、呆れられました。実際に行きますとこれは多分「世界一」を競う規模と見事さだという事が分かりました。

さすがに米国と関心するのはこれだけの大都市に面している海岸なのに非常に水が綺麗であるという事です。澄み切っており沖縄の海のように青碧で非常に美しいものでした。



(写真:マイアミビーチ)



(写真:マイアミビーチの朝)

海岸の砂浜が何キロあるのか分かりませんが、ある場所に石を積み上げた場所がありました。そこで多くの方が磯釣りをしていました。遠くには多くの船が行き交い、また上空には飛行機、ヘリコプターそして飛行船など様々なものが飛んでいました。見ているだけで結構楽しめる海岸ですね。



(写真:マイアミビーチで釣り)

海岸に面しているホテル・高層建築は道路に面して建物があり、裏側にはプールがあり、そこから海岸に出る事が出来るようになっています。その間にあるのが木造の遊歩道、多くの人が散歩やジョッギング等に使っていました。ただし使用規則が細かく決められており、「アルコール」「ペット」・・など禁止事項が列記してありました。この辺は米国らしいところですね。



(写真:マイアミビーチの遊歩道)



(写真:鳥が直ぐ傍に)

マイアミビーチ島は細長い島でホテルなどの他、商店やレストランもそれなりに多く、賑わっているのですが、反対側は水路になっており、幾つか島があり、その向こう側が大陸側のマイアミ市になっています。



(写真:マイアミビーチと中島との間の水路:海)



04・海から見た景色

マイアミ観光でお勧めなのは観光船です。マイアミ湾内を一時間半くらいで一周するものです。



(写真:ヨットなどが無数にあります)

湾内で目立つのは豪華客船です。マイアミを基点にカリブを周遊するクルーズが多く用意されており、また世界の船がこの地に寄港するようです。カリブのクルーズも豪華なものから一日で隣国のバハマまで往復するものまで様々なものが用意されているようです。



(写真:クルーズの船)

船から見る景色は見事なものでした。マイアミのダウンタウンも陸から見るよりも見事に見えます。これは多くの建物が海がよく見えるように建設しているからでしょう。



(写真:海から見るマイアミ市)

マイアミビーチ方向を見ますと多くの遊覧船などが見えました。



(写真:マイアミビーチ方向)

湾内の島には超高級別荘地となっている場所があります。これらの所有者は有名な俳優、政治家、中南米の金持ち等です。中南米の人にとってはここに別荘で持ちクルーズを持って遊ぶというのが夢であり、究極のステータスなのかも知れませんね。



(写真:豪華別荘が立ち並ぶ)



05・ショッピング・センター

マイアミに多いのがモールと呼ばれるショッピングセンターとゴルフ場です。地図を広げますとそれこそ無数にあります。ゴルフ場の方はちょっとした街角にあるという感じで、マイアミの人にとってはゴルフは非常に身近なスポーツなのでしょう。ショッピングモールの方も大小様々ですが、街のあちらこちらにあります。



(写真:高級モールの入り口)

ショッピング・モールにも色々なものがあり、観光客などをターゲットにしているもの、黒人などのマイナーをターゲットにしているものもありました。あるモールに入るとほとんど客も販売している人も黒人という場所がありました。売っているものは他のモールと全く同じような感じ、内装も非常に綺麗でした。



(写真:通常のモール)

高級モールの中は広々とした空間が広がっています。散歩するだけでも楽しい場所になっています。



(写真:高級モールの内部)

郊外に在る世界最大級のモールという場所に行ってみました。建物の外周に大きな道路があり、その内部に広大な駐車場がありました。端から端までメインの道を散歩してみましたが、ゆっくりと歩いた事もあるのでしょうが、1時間以上かかってしまいました。この他に脇道もあるのですから実際にはどれだけの時間がかかるか分かりません。



(写真:超大型モールの内部)



06・マイアミ水族館

マイアミというとイルカ、イルカというと水族館・・という連想が浮かび、海の無い国に住んでいる当方にとって非常に行きたい場所が水族館です。マイアミ水族館というのは有名らしく期待をもって出かけました。

駐車料金も入場料も非常に高い割にはたいした事はありませんでした。水族館としてもディズニーのエプコット内部にあるものの方がずっと良かったように思います。八景島の水族館などには足元にも及びません。ここは日本でイメージする水族館では無く、ショーを見る場所のようです。イルカ、あざらし、鯨のショーがありこれは楽しめました。半日楽しむには適当な場所なのかも知れません。ただ日本から訪問した人が行くような場所では無い様に思います。確かにここでは日本人は見掛けませんでした。



(写真:イルカのショー-)




(写真 あざらしのショー)



(写真:鯨のショー)



07・交通機関

自動車社会のマイアミにも公共交通機関はあります。一番利用されているのが、バスです。色々な路線があるようで、マイナーや年配の方達の足として活躍しています。料金は1ドル25セント統一です。日本よりは安いですが、パラグアイのバスの数倍の運賃ですね。




(写真:バス)


ダウンタウンを周遊しているのがメトロムーバー、休日であったから知れませんが、「無料」でした。駅は非常に小奇麗に出来ています。



(写真:メトロムーバーの駅)

無料ですからどのような電車が走っているのか心配になりましたが、小さいが綺麗で清潔な電車でした。完全無人なのは少々怖い印象があります。路線はダウンタウンを周回するものの他、北と南に向かう支線がありました。高い位置を走り窓も大きいのでダウンタウンの様子を楽しむ事が出来ました。



(写真:メトロムーバー)

マイアミを南北に走るメトロムーバ−という電車もあります。地下鉄では無く高架なのでこちらも外をじっくり見て楽しむ事が出来ます。



(写真:メトロレール)

鉄道も数路線あるようです。上で紹介した列車の途中駅に立ち寄りました。駅舎も簡素で寂れていました。実はこの近くに長距離鉄道アムトラックのマイアミ駅であるというのでそこに行くつもりでここに降り立ったのですが、誰も駅がどこにあるのか知りませんでした。何とか警官に尋ねて行きましたが、大きな駅舎には人影も無く、二人の老人の駅員が居るだけでした。鉄道を利用するには覚悟が必要なようですね。



(写真:郊外行きの列車の駅)


一つ面白いと思ったのはスクールバスですね。映画などでもよく出て来るのでお馴染みの黄色のバスですが、全部これだとは知りませんでした。米国人というのは相当頑固で、一度決めた事はなかなか変えないのかも知れません。



(写真:スクールバス)



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