パンダのコミュニケーション

パンダは視覚、聴覚、嗅覚によってコミュニケーションを行いますが、
互いに出会うことが少ないため、主として嗅覚信号に依存し、
仲間との接触を保っています。



≪視覚信号≫
1.白黒模様
 目立つパンダの白黒の模様は、実は視覚上のコミュニケーションに役立っているのではないかと考えられています。
パンダは単独行動をとる動物で、繁殖期以外はお互いを避けあって暮らしています。目立つ模様は、近すぎる距離での出会いを回避するのに役立っている、と考えられています。

2.しぐさ
 パンダ同士が直接向かい合ったときは、体の姿勢と音声でコミュニケーションを行います。
  ・首を斜め下に下げ、上目づかいで相手をじっと見る--- 威嚇
  ・相手から顔をそむける。頭をうなだれ、両手で顔をおおう --- 攻撃する意図のないことを伝える。
  ・手を振り回したり、突進したり、手足と鼻先で取っ組み合いをする --- 攻撃

「野生のパンダ」 ジョージ・B・シャラー

3.体こすり
 樹皮の剥ぎ取り、木の枝の噛み切り、木を引っ掻く、木の根元で転がる、地面を引っ掻くといった行動をします。

「ジャイアントパンダの飼育」 東京都恩賜上野動物園編




≪嗅覚信号≫
1.分泌物によるマーキング
 ふだんはしっぽでカバーされていますが、お尻の周辺に肛門腺から分泌液の出し、木などにこすりつけて自分の存在を他のパンダに知らせます。動物園でもたまに見かけます。お尻がかいーのではないでのす。このにおいで、性別、年齢、発情の有無もわかるようです。
 切り株、岩など低い物体ににおいつけをするときには、しゃがみこんで外陰部を押し当て、円を描くように体を動かして分泌物を塗りつけます。少し高い位置の高い岩角などでは、片足を持ち上げて行うこともあります。立ち木など垂直面に行うとき、逆立ち姿勢をとって、高い位置に印付けをすることもあります。逆立ちマーキングは雄に特徴的で、こうすることによって、自分の体の大きさを相手に伝えているのです。
 逆立ちしてマーキング中

2.尿によるマーキング
 雌は滅多にしませんが、雄は足上げ、逆立ち姿勢でよく行います。ほんの少量もらす程度のこともあれば、ジャボジャボと大量に撒き散らすこともあります。雄の輸精管が尿道に入る前直前末端部に腺組織があり、その分泌物が尿に混入すると思われています。

「ジャイアントパンダの飼育」 東京都恩賜上野動物園編







メール

パンダのくらし
トップ