はしご湯のすすめ青森県の温泉


恐山温泉 湯小屋
恐山温泉 湯小屋四箇所

むつ市大字田名部字宇曽利山3-2
恐山寺務所(0175)22-3825
6時〜18時開門(大祭、秋詣り期間は変更有り)
5月1日〜10月31日開山、その他は冬期閉山
500円(入山料として)
備考:入山料を払った日なら何度も出入り自由

訪問日:03年9月、05年7月、06年7月

分析表掲示無しの為、泉質など不明
御参考までに、同、恐山温泉の宿坊にて利用されている源泉の泉質などは
こちらを御覧ください


花染の湯

日本三大霊場の一つ「恐山」にある温泉です。恐山参拝のついでにお風呂に浸かって来ました。「花染の湯」の細長の木造り湯小屋は温泉好きにはたまらない外観をしています。すぐ隣には立派な宿坊が建っており、近代的なホテルといった印象。訪問時、先客はおらず終始お風呂を独占。湯小屋内は通風よく換気良好。細長の浴槽で4×1.5mの大きさで、温度差を設けるためか仕切り板にて3つに区切られています。しかし実際には大して温度差はありませんでした。薄白濁り、鼻を刺激してくる明礬臭、タマゴ臭。肌がちょっとばかし溶けるようなスベスベ浴感もあります。弱酸味にエグ味もあります。約5L/minほどが浴槽へ注がれます、同時に温度調整に加水もちょろちょろばかし。湯も良いのですが湯小屋と小屋内の雰囲気が素晴らしく気に入った。湯小屋裏手には小さい地獄や噴気がでている箇所がチラホラとあるので見学も面白い。
(05年7月)

(三昧)



前回宿坊宿泊時、周辺の工事の関係で配湯をストップしていた為、湯は冷たい溜湯状態、見学のみという悔しい思いをした「花染の湯」に、今回やっと浸かる事ができました。花染の湯は恐山境内の湯小屋の中でもひっそりと隠れた場所にあり、静かに湯浴みができます。一応「混浴」って事ですが、訪問時は先客は勿論、湯浴み中も誰ひとり来る事はありませんでした。

恐山境内の湯小屋すべてそうなのですが、ここも洗い場、浴槽ともに木造の風情ある造り。宿坊内の大浴場はゴージャスピカピカですが、境内に点在する湯小屋だけは、いつまでもこの鄙び感を大切に守っていただきたいものだと思います。

さて、肝心の温泉ですが、三つに仕切られた細長い長方形の浴槽に白濁の熱い湯が満たされています。脱衣所から見て一番奥、浴槽の端に常時流れ出るお湯の管と、ノズルで開閉させる湯温調節用の水とがあり、訪問時は水も細く出しっ放しになっていました。それでも湯は結構な熱さがあります。浴槽は2人用、3人用、4人用と区切られ、湯投入口のある一番端から順々に流れ込む仕組みになり、湯温の差を作ろうとしている感もありましたが、三つの浴槽の温度差は殆どありませんでした。湯に浸かるとプンと心地よい硫黄臭、そして、まったりとした明礬(?)臭いが漂い、口に含むとマイルドなエグミとスッパ味。キリリとした熱さとツルツルな肌触りが気持ち良いものでした。境内点在する湯小屋の中では、ここが一番のお気に入り。
(05年7月)

(まぐぞー)




ガレ場にポツンと佇む
「花染の湯」



御時世か、加水を知らせる
貼紙があった



「花染の湯」浴槽




湯口



当然のごとく掛け流し



03年訪問時は工事で
配湯がストップしていた



冷抜の湯

花染の湯と同様に、恐山に入山した方なら誰でも利用できる温泉です。長方形の湯小屋は木造りで雰囲気良しです。湯小屋の中は木の香りが漂いいい香りです。0.8×1.5mの浴槽が二つあります。源泉の投入量にて浴槽内の温度調整をしており、片方は3−4L/min程度の量の源泉が、もう片方はその倍は投入されています。僅かに緑がかったようにも見える緑白色?細かい白の華が舞う42℃。レモン酸味が目立ち、明礬はちょっとだけ。もう片方の浴槽は源泉が多い分だけ湯が熱く44−45℃もあり激熱でした。朝から他に入湯客は誰もいなく静かな冷抜の湯に浸かっていると突然、宿坊の朝のおつとめが始まり太鼓の音で賑やかになってきました。冷抜の湯の湯小屋すぐ脇には木の蓋で守られているミニ湯畑があります。中を見学してみると窪みに白っぽく透き通った源泉が溜められています。この湯はどうしているのかなあ??
(05年7月)

…………………

再訪問しました。非常に細かい湯華が漂う薄濁り。黄緑がかった湯、弱タマゴ臭の湯は相変わらずのままである。口に含むと梅干し程の適度な酸味、旨みの効いた塩味で美味しい。エグ味あり。何か口に残る湯、少量ながらの掛け流しである。夜通し浸かってみたいものです。存分に湯を満喫後、ふと湯小屋内の天井を見ると、「ゲゲッー!」屋根より打った釘が大量に湯小屋内に突き出ていて、その様子は見るも恐ろしいやら気持ち悪いやら。恐山の新地獄として、「釘地獄」と命名した。
(06年7月)

(三昧)




冷抜の湯外観



冷抜の湯浴槽



別の角度から



湯口


釘地獄


すぐ横のミニ湯畑



古滝の湯

男性湯小屋「冷抜の湯」と向かい合うようにして建つ女性用湯小屋「古滝の湯」です。ここはロケーションが素晴らしく、宿坊宿泊時は3度も通ってしまいました。どのように素晴らしいかと言いますと、窓を開けると、すぐ目の前に巨大卒塔婆が眺められるのです。日本広しと言えど、卒塔婆を眺めながら湯浴みが出来る湯小屋なんて滅多にあるものではありません。特に素晴らしいのが、濃紺の闇に包まれた夜の湯浴みです。ボンヤリと橙色に照らす薄暗い明かりの中で、闇夜に浮かぶ卒塔婆を眺めながらの湯浴みなんてのは、言葉に言い尽くせぬ程の素晴らしさがあります。

湯小屋内部には木造の浴槽が二つ並び、塩ビパイプによりやや熱めの湯が流し込まれています。二箇所の浴槽は湯の投入量により湯温に変化をつける仕組み。浴槽内でやや熱めの湯加減はスッキリとした入り心地。湯面より明礬臭がプンと漂い、口に含むと柔らかな酸味とタマゴ風味、加えて塩エグミ、ダシ味といったところでしょうか。「薬師」「花染」は白濁湯でしたが、ここだけはほぼ無色透明。細かな白湯花も漂います。

宿坊宿泊時は、恐山に泊まり込みで勤めるお姉さん達と一緒に湯浴みをし、楽しいお話をいろいろ伺う事もできました。
(03年9月、05年7月、06年7月

(まぐぞー)




古滝の湯外観



03年浴槽



06年浴槽



浴槽アップ


古滝の湯と卒塔婆


夜の古滝の湯



薬師の湯

前回、訪問時は女湯で入湯できず終い。今回は男湯だったのでようやく入湯できた次第であります。結論から言うと、ここはとても素晴らしいです。木造りの湯小屋ですが、恐山の敷地内にポツンと建っているので何ですが、この様な湯小屋が別府や人吉の街中にあったら抜群に温マニには注目されることでしょう。兎にも角にも、この湯小屋の外観に惚れてしまった。

湯小屋内は換気良好で湯気こもりなどとは無縁です。浴槽から壁から床まで、全て木造りなのがこれまた良いです。大小の大きさの異なる浴槽が二つあり、それぞれ4人&2人サイズの広さの浴槽です。やや黄色味を帯びた白半濁リの湯、タマゴ臭に酸味、苦エグ味のある湯がたっぷりと満たされています。湯口では42℃、先客が加水したせいか大きめ浴槽は40℃に小さめ浴槽は41℃ほどと温めでした。それぞれ15L/minの源泉を常時投入し続け中。
(06年7月)

(三昧)



恐山の湯小屋の中で、ここだけが男女入替え制。宿坊宿泊時は、朝から夕方にかけて女性用、夜から翌朝にかけて男性用となっていました。今回、朝7時に訪問時は女性用となっていました。どのようなパターンで入れ替えするのかは不明。内部は03年訪問時は、まだ張り替えたばかりの木材がまぶしい程でしたが、2年経った05年は、少しづつ良い色合いに変化しつつあります。

浴槽は完全分離したものが二つあり、一方は2人サイズ、もう一方が4人サイズ。各々に湯口と加水用蛇口付き。湯は他の湯小屋の湯と比べると随分マイルド。流し込まれる湯もそれ程熱くなく、ギッと堪える事なく、すんなりと湯に浸かれます。入った途端ピリピリと来る刺激があり、ソフトな酸っぱさと、仄かな苦味のある白濁湯です。山門から地蔵殿へ続く参道脇にあり、開門時間内ともなると見学だけの人もチラホラといる為、いまいち落ち着かないのが難点。
(03年9月、05年7月

(まぐぞー)




薬師の湯外観



湯小屋内



浴槽



浴槽別の角度から




湯口




手前右「古滝の湯」
その隣「冷抜の湯」
奥の湯小屋「薬師の湯」



おまけ・恐山の噴気や泥炭

恐山境内の温泉噴気や泥炭の画像を集めてみました



恐山境内のあちこちで
噴気が上がる



仏像の下からも噴気




酸化して変色した10円玉




硫黄で黄色に染まる
宇曽利山湖


06年噴湯丘が
出来かかっている


湯口温度は85℃



はしご湯のすすめ青森県の温泉