はしご湯のすすめ岩手県の温泉


鉛温泉 藤三旅館 鉛温泉 藤三旅館

花巻市鉛字中平75-1
TEL(0198)25-2311(旅館部)
TEL(0198)25-2901(自炊部)
藤三旅館HP
7時〜20時/700円

訪問:04年7月

■鉛温泉(下の湯)/単純温泉(Na-SO4型)
■桂乃湯/含芒硝硫化水素単純泉

→各、詳しい成分内容はこのページの一番下。


立ったまま湯に浸かる混浴内湯「白猿の湯」が有名の花巻温泉郷・鉛温泉「藤三旅館」に立ち寄りしました。鉛温泉は花巻温泉郷の中で最も歴史ある温泉で、その昔に白猿が桂の木の根元から湧いている温泉で傷を癒しているのを、「藤三旅館」館主が見つけたのが鉛温泉の発祥となっている。「藤三旅館」は旅館部はもちろん自炊部も併設されていてそれぞれ入口玄関が異なっている。立ち寄り受付けはどちらでも可能で、旅館部と自炊部どちらのお風呂も利用できる。お風呂は名物の混浴内湯「白猿の湯」、旅館部内湯「白糸の湯」、旅館部内湯「竜宮の湯」、自炊部内湯「河鹿の湯」、旅館部内湯・露天風呂「桂の湯」と多数あり館内ではしご湯が楽しめます。

「白猿の湯」は浴室が三階の吹き抜けになっていて天井が高いです。浴室中央には15人位が入れる小判型の浴槽と浴室端っこには円形の2人が入れる小さな浴槽があります。小判型浴槽は底の天然岩から源泉が自然湧出しており熱めの湯が出ているのが分かります。このお風呂は深さが1.25mもあり立ったまま入湯するお風呂でも有名。湯は無色透で柔らかなやさしい湯です。また、浴室の端っこにある円形の小さい浴槽はおまけ的な存在に思えて仕方がありませんが、なにしろ浸かっていないので真相は不明です。

特に気に入ったのは自炊部の「河鹿の湯」です。浴室内は明るくて男女別のシンプルなタイル浴槽ですが新鮮な湯が浴槽から溢れまくっています。豊沢川沿いにあり対岸の民家からガラス越しに丸見えです。湯は無色透明でなんもこれといって特徴は無いのですが妙に気に入ってしまいました。きれいに透き通った湯で湯に浸かっていて気持ちが良いです。白猿の湯も良いのですがやはり河鹿の湯の方がお気に入りです。「藤三旅館」はお得な自炊部もあるので宿泊してみても面白そうです。
(04年7月)

(三昧)



豊沢川の清流沿いに佇む、ちょっと古びた温泉宿です。大きく分けて「自炊部」と「旅館部」とがあるようで、その為か館内は思った以上に広々としていました。お宿は建てられてからどの位経つのか、随分と草臥れた雰囲気もあります。所々パッと時代が変わったかのように真新しい新築の部分もあり、新旧混在の不思議空間とでもいった感じでしょうか、そんな「藤三旅館」に立ち寄りしてみました。訪問して初めて知ったのですが、館内には混浴の「白猿の湯」の他、男女別に3箇所も浴場があるらしいのです。「さて、どこから入ろうか?」そんな贅沢な悩みも出てしまいます。

私がまず湯浴みをしたのは「桂の湯」。ここはごく最近できたようで、どこもかしこもピカピカ。小奇麗な温泉宿の大浴場を思わせる明るい造りで、備品もシャンプー、ボディソープ等ほとんどが揃っています。カランも使い勝手がよく、内湯の他に川沿いには露天風呂まであります。なんだか鄙びた藤三旅館のイメージとはかけ離れた別世界のようでしたが、体を洗うにはここが一番良いです。湯は無色透明、つるつるとした湯。源泉は下の湯。藤三旅館の中でここが一番混んでいました。

続いて湯浴みをしたのは湯治部にある「河鹿の湯」、脱衣所のすえたような雑巾臭さが鼻につきましたが、浴室内はシンプルなタイル内湯槽がひとつ。先ほどの桂の湯よりも利用者が少ないのか湯の状態、鮮度はこちらの方が上でした。豊沢川沿いにつくられた湯治部らしい浴室です。下の湯をじっくり楽しむには、ここが良いと思いました。

お次は旅館部側にある「龍宮の湯」へ。こちらもタイルの内湯槽がひとつあるだけのシンプル浴室。尻すぼみというか、ビーバーのシッポのような妙な形の浴槽は5-6人程入られる広さ。こちらは、いよいよ湯浴み客がいなく、まったくの貸し切り状態。無色透明の綺麗な湯が流し込まれています。

最後に藤三旅館の名物でもある「白猿の湯」へ向いました。この浴室がちょっと変わった造りで、廊下から扉をあけ、階段を下りて行く半地下タイプとでも申しましょうか。浴室全体は天井が高く広々とし、中央に10数人も入られそうな小判型浴槽がひとつ、そしてその斜横に一人用?の小さな丸浴槽がひとつあります。小判浴槽に張られた湯は鏡のように美しく澄み、レトロ感の漂う造りも相まって、なんともフォトジェニックな浴室に仕上がっていました。

さて、脱衣所には一応衝立もありますが、あまり役には立たず、かなりオープン。当然ながらすべてが男女一緒の混浴浴室です。女性タイムもありますが、訪問時は混浴タイムだった上に先客に殿方が5人程。「どうしよう」と躊躇しつつも「これに入らなきゃ藤三旅館へ来た意味ないなぁ」と、思い切って湯浴みをする事にしました。

白猿の湯はかなりの深さがあり、立って湯浴みをするという変わりダネ。私の顎あたりまで深さがありました。立ってジッと湯浴みをするのは結構難しく、浴槽縁を掴んでいないと「あっちにフラフラ」「こっちにフラフラ」クラゲのように漂ってしまいます。湯はやや熱めの無色透明、なんと足元からプクッ、プクプクッと沸き上がる贅沢なもの。大変柔らかな肌触りで、浴槽内の浮遊感も手伝い、いつまでも「入っていたい」そんな心地よさのある湯です。ただ湯温がやや高めな為体がすぐに熱くなり、浴槽縁でのんびり湯冷ましするワケにもいかず(殿方が数名いたので)、あまりノンビリする事なく浴室を立ち去る事になってしまいました。実に残念!次は泊まりでじっくりと、女性タイムに湯浴みをしたいものです。
(04年7月)

(まぐぞー)




名物「白猿の湯」
深さ1.25メートルある



「桂の湯」
男性内湯浴槽



「桂の湯」男性露天風呂




「桂の湯」男性露天風呂その2



「河鹿の湯」男性浴室



「桂の湯」女性露天風呂



「龍宮の湯」入口


「龍宮の湯」


湯治部外観

※白猿の湯は無断撮影禁止となっています


■鉛温泉(下の湯)/単純温泉(Na-SO4型)
50.2℃ pH=8.5 溶存物質計=659.8mg
Na=167.1mg K=2.5 Mg=0.1 Ca=14.3 F=2.5 Cl=59.2 HS=0.1 SO4=256.6
HCO3=98.9 CO3=2.1 H2SiO3=52.0 HBO2=4.4 CO2=0.7 (H14.1.18)

■桂乃湯/含芒硝硫化水素単純泉
45.5℃ pH=7.8 固形物総量=736.8mg
Na=199.1mg K=2.3 Ca=20.7 Cl=64.0 SO40285.5 HCO3=132.0 HS=0.8 CO3=0.6
H2SiO3=59.8 HBO2=11.0 (白猿の湯の浴室内壁に掲示の古い分析表?)


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