はしご湯のすすめ青森県の温泉


竜泊温泉 民宿青岩荘
竜泊温泉 民宿青岩荘

北津軽郡中泊町小泊青岩
0173-64-2334
12時〜15時
冬期、竜泊ライン閉鎖中は休業
400円
宿泊しました:一泊二食8,000円のコースを利用

訪問:98年9月(泊)、05年8月



国道339沿いにあり、目の前は海のロケーション。近隣には海水浴場もあり、夏場は賑わう場所でもある。海水浴客が帰りに立ち寄り入湯するのか、受付の時に「海水浴されましたか?」と聞かれる。どうやら浴室や浴槽の中が砂でジャリジャリになるので海水浴客はお断りしているらしい。海水浴客の宿泊は不明。

お風呂は独立した湯小屋となっており、男女別の内湯がある。浴室天井は木が組み合わせてあり立派なものである。1.5×4mの長方形タイル浴槽で浴槽縁だけが木造だ。湯は無色透明、温泉臭に薄塩味、すべすべの浴感が感じられるもの。岩&石で造られた湯口からは循環湯が浴槽へ落とされている。唯一、炭酸イオンによるすべすべが適度に心地良いよく、特徴が出ているかと思う。分析書無し、泉質の記載無し。分析書の事を聞いてみると、よく分からないとの事であった。
(05年8月)

(三昧)



津軽半島小泊村(旧)。小泊村といえば映画「田園に死す」で「鉞(下北半島)に、今にも切り落とされそうな頭(津軽半島)の真ん中」といった具合に例えられていたのを思い出します。その所為か小泊村に対して陰鬱としたイメージが頭にこびりつき、実際訪れてみるとやはり寂しい漁村で、海岸線を少しばかり車を走らせるとアッサリ民家が無くなり、誰もいない海辺には木造の番屋がひとつふたつ日本海の風に吹かれて佇むだけでした。民宿青岩荘は、そんな静かな海岸沿いに建つ一軒宿です。

しかしながら青岩荘、結構人気のあるお宿らしく、この日も岩手県から団体さんが泊まりに来ていてほぼ満室。私は「部屋正面から日本海が眺められる」と情報を得ていたので、予約の際に「海の見える部屋で」とお願いしたのであります。お宿の人も予約時には「海正面の部屋が空いてますよ」と言っていたんですがねぇ。ところが!到着後案内された部屋は、廊下を挟んで海とは逆側。「なんだ話が違うぞ」と抗議をすると、案内してくれた姉さんが実にぶっきらぼうな態度で「海正面のお部屋は団体さんが早くから予約されていたんですよねぇ」と言うじゃありませんか。「その団体さんはいつ予約したの?」と聞くと、返って来た答えは私の予約よりも後。「どういう事だい?えっ!?」と更に抗議する私に透かさず姉さんは、部屋の横の窓を開け「ホラ、ここからも海が見えるでしょ」と言うのであります。窓の外をググッと覗き込むと、階段の向こうに確かに海が・・・。そんなワケで姉さんの苦し紛れの言い分に言い包められた気もしないではないが、その場は取りあえず鎮火したのであります。

温泉は男女別に内湯がひとつづつ。薄暗い風呂場にほのかな明かりが点り、木枠の浴槽には無色透明な湯が満たされています。浴槽も洗い場も民宿とは思えぬ、まずまずの広さでした。お宿のお姉さん(先程の無愛想なお姉さんとは別の、とても愛想のいいお姉さん)の言うことにゃ「ここのお湯は喉にもいいので吉幾三さんも時々来てうがいをされるんですよ」との事。するとその晩、男湯の方からたくさんのうがいをする音が、、、。御宿の温泉は朝6時から夜22時までしか入られないのがツライところです。私が行った時は、前出の岩手からの団体さんが朝4時頃から浴室前を「まだか、まだか」とウロつき、お姉さんに「朝6時からなんですよ」と窘められつつも「特別に」という事で、朝5時から入れてもらえる事に。源泉はお宿の前に建立されている観音さまの下から出ているそうです。

食事は魚介類好きにはたまらない内容でした。海の恵みが「これでもかっ!」という程いっぱい出て来ます。私が訪問した時は「余ったから」と、大きいプリプリのぼたんエビの刺身が次から次へと出て来て食べ放題状態でした。朝食のシジミの味噌汁もめちゃめちゃ美味しかった。

朝、お宿には地元の塩辛売りのおじさんと犬が来ていました。おじさんの持ってきた塩辛はイカがとても柔らかく、それでいて歯ごたえがあり相当な美味。大きな瓶にビッシリ入って値段も地元ならではの安値です。思わず二瓶お買い上げ。

朝食後、快晴の青空の下、御宿の前の海岸を散歩してみました。誰もいない海辺は、空も海も広く青く、本当に素晴らしいものでした。横を見ると先程の塩辛売りのおじさんと犬もノンビリ歩いています。時折おじさんが優しい笑顔で犬に何かを話し掛けていました。
(98年9月宿泊)

…………………

7年振りに再訪しました。お宿の佇まいは変わり無いように感じましたが、周辺に道の駅が出来たりと、以前の侘びしさは無くなっていました。目の前の海岸が海水浴シーズンで賑わっていた為かもしれません。浴室も以前のままです。7人程入られるタイル浴槽(縁は木枠)に、やや黄味を帯びた透明湯が流し込まれ、少しばかりの茶色い藻のような小さな湯花も漂います。ほんのりと塩味を感じるスベスベ湯でカランも温泉利用ですが、循環利用です。ここは温泉ではなく、食事や観光目当てで来るのが良いかな?
(05年8月)

(まぐぞー)




男性浴室



女性浴室



塩辛売りのオジサンと犬
(98年9月)


中小泊山温泉 ナトリウム-塩化物泉 31.6℃ pH=7.6 79L/min(動力) 成分総計=2952mg Na=962.6mg(94.22mv%) K=35.8 NH4=0.2 Mg=7.3 Ca=20.4 Al=0.1 Mn=0.1 Fe2+Fe3=0.3 F=0.3 Cl=1212(75.83) Br=2.7 I=0.4 SO4=179.5 HPO4=0.5 HCO3=404.0(14.68) CO3=14.4 H2SiO3=83.6 HBO2=27.4 (S63.9.22) ※加温あり、循環ろ過あり


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