はしご湯のすすめ栃木県の温泉


北温泉 北温泉旅館 北温泉 北温泉旅館

那須郡那須町湯本150
TEL(0287)76-2008
北温泉HP
8時30分〜18時(16時まで受付)/700円

備考:詳しい分析内容は、各浴室欄にて

訪問:98年11月、02年10月、03年2月、06年8月



栃木県の中でも異彩を放つ「北温泉」。深い谷の中にスッポリ囲まれ佇む木造建築は、「物の怪」でも住んでいそうな一種独特な雰囲気があります。駐車場からは、谷を降りるように徒歩で数分ほど。やがて北温泉の木造建築が現れます。すぐ横に大きな生簀のようなものが目に付きますが、これも「泳ぎ場(プール)」と呼ばれる温泉。一歩館内へ踏み込むと、そこはもう「北ワールド」。なんでもこの北温泉、安政・明治・昭和それぞれの時代に造られた3棟からなるようで、その所為か細い廊下や階段が入組み、館内はまるで迷路の様相。薄暗い木造廊下の片隅に赤い電球が灯り、仏像などが祭られる様子は、タイの路地裏のピー(神様)のよう。

お目当ての浴室は、館内のあちこちに点在しています。ここでは、館内の独特な風情を楽しみながら、ゆっくり時間をかけて湯巡りするのが楽しい。




北温泉全景


外観


泳ぎ場(プール)



天狗の湯

天狗の湯
単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3)
56.0℃ pH=6.2 481.2L/min(自然湧出・H12年実態調査) 溶存物質計=679mg
Na=49.1mg(33.54mv%) K=12.0 Ca=56.6(44.36) Mg=12.6 Mn=0.5 Fe2=1.2
F=0.3 Cl=5.2 SO4=156.0(51.55) HCO3=176.4(45.89) H2SiO3=205.6
HBO2=4.0 CO2=186.7 H2S=0.2
(H13.1.16)


再訪問3度目となる北温泉。館内にはお風呂が数箇所に点在し、源泉も3本あるので館内はしごも面白い。但し、1本の源泉は女性専用浴室に引かれている為、男性は2源泉のみにしか浸かることはできない。温度も溶存物質も似たり寄ったりの3源泉ですが、微妙に違うところが温泉、ということでしょうか。

北温泉のお風呂の中でも一番有名な浴槽が「天狗の湯」。混浴でしかも脱衣所は開放的なので、女性にはかなり厳しいでしょう。1.7×3.2mの長方形、浴室壁に天狗のお面が飾られています。これが巨大なお面で嫌でも目に付きます。浴槽目指して壁より木管が突き出ており、50℃の源泉が約90L/minほど勢いよく投入されています。このサイズの浴槽にこの投入量だと浴槽内は激熱になるので、加水も常時10L/minほどあります。ほぼ無色透明、弱く薬っぽい湯の香り。結構キシキシ感がある温泉は、浴槽内44℃ほど。浴槽内に多少の湯華らしき浮遊物もあるが、浴槽はやや清掃不足な印象もある。天狗の湯の隣の浴室には打たせ湯浴槽もある。因みに建物の裏山斜面上部では勢いよく源泉が噴出している様子を見る事ができます。
(02年10月、03年2月、06年8月)

(三昧)

…………………

まずは北温泉名物の「天狗の湯」へ。廊下を進んだ先に突如巨大な天狗の面が掛けられた浴室が現れるので、最初に訪問した時はエラクたまげた。素朴な浴槽にドカドカと大量の湯が投入されザアザアと溢れ出ている。加水ありのやや熱めの湯は、キシキシ浴感のほぼ無色透明。湯に浸かりながら周囲を見回すと、壁には沢山の絵馬が奉納され雰囲気満点。また、天狗の湯の並びには打たせ湯小浴槽もあり。天狗の湯は混浴。脱衣場がオープンなので女性には少々辛いとこ。
(98年11月、02年10月、03年2月、06年8月)

(まぐぞー)




天狗の湯



浴槽



湯口



こちらは打たせ湯湯小屋



打たせ湯



小浴槽もある



天狗の湯の絵馬


裏山の源泉湧出地


崖から噴出しています



河原の湯

分析は上記天狗の湯参照


北温泉には男女別露天風呂もあります。しかしこちらはとりあえず渓流沿いに造ったという感じ。利用源泉は「天狗の湯」ですが屋外という事と、加水も相当量あって、浴槽温度は40℃と温め。お湯も少々くたびれ気味で満足には遠いような気がします。塩ビ管より源泉20L/min、水が10L/minの投入。ただ天気の良い夜に満点の星を眺めながらの湯浴みは最高です。川沿いという事もあってロケーションがいい。
(02年10月、03年2月、06年8月)

(三昧)

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お次は男女別露天風呂「河原の湯」へ。北温泉の浴室は、やや薄暗く独特の鄙び感があるのですが、ここだけは明るく新しい印象。男性側からは砂防用の滝(もどき)が見えますが、女性側からは川の流れと周囲の樹木が楽しめます。6〜7人サイズ露天風呂に源泉と水の同時投入。浴槽内で「ぬるめ」のギチギチ浴感。ほぼ無色透明な中に無数の鉄錆色湯花が沈殿。川を眺めながら、のんびり浸かるにいい感じでした。
(98年11月、02年10月、03年2月、06年8月)

(まぐぞー)




男性露天風呂



浴槽(男性)



湯口(男性)



女性露天風呂


湯口(女性)


樹木を眺めながら湯浴み(女性)



芽の湯

芽の湯(温泉の湯)
単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3)
50.8℃ pH=6.3 69.7L/min(自然湧出・H12年実態調査) 溶存物質計=680mg
Na=49.6mg(34.50mv%) K=11.8 Ca=56.3(44.93) Mg=11.5 Mn=0.5 F=0.1 Cl=7.5
SO4=147.5(49.03) HCO3=181.4(47.48) H2SiO3=210.8 HBO2=2.8 CO2=152.5 H2S=0.2
(H13.1.16)


続いて女性浴室の「芽(目)の湯」へ。こちらは内湯ながら窓が広く、目の前の景色がよく見えます。横に細長い浴槽は二つに仕切られ、片方に源泉&水が投入、もう片方へ流れ込む仕組み。源泉投入浴槽は熱めのほぼ無色透明、ギシギシ浴感があり、鉄錆色のカス状湯花が沢山浮遊しています。流れ込み浴槽は適温〜ぬるめ、ごく薄く白濁り気味となっていました。入浴槽とは別に「かかり湯槽」もあり。浴後はサラサラする湯です。
(98年11月、02年10月、03年2月、06年8月)

(まぐぞー)




芽(目)の湯


湯口(奥は水)


鉄錆色の湯花沈殿



相の湯

相の湯
単純温泉(Ca・Na-SO4・HCO3)
49.6℃ pH=6.7 59.4L/min(自然湧出・H12年実態調査) 溶存物質計=675mg
Na=49.6mg(34.49mv%) K=12.0 Ca=56.2(44.85) Mg=11.6 Mn=0.4 Fe2=0.4
F=0.1 Cl=3.4 HS=0.1 SO4=153.5(51.21) HCO3=179.5(47.14)
H2SiO3=205.6 HBO2=3.1 CO2=60.1 H2S=0.1
(H13.1.16)


一度、入り口玄関を出た左手にある湯小屋が「相の湯」。こちらは男女別、以前は混浴だったそうである。なので「相の湯」だそうだ。鄙び雰囲気満点の独立した湯小屋となっており、なかなか雰囲気がいい。1.8×2mサイズの浴槽、元々はコンクリ肌が露出していたと想像するが、今では成分析出物で赤茶色に染まりまくっている。湯使いは壁より突き出た鉄管よりおよそ35L/minもの源泉を一度木枡に落として冷却、それを浴槽へ落とし込んでの掛け流し。木枡内温度は51℃、浴槽内においては44℃の熱め。湯の見た目は貝汁濁り風、鉄サビ味、鉄サビ臭。ギッチリとした浴感。個人的にはここの「相の湯」が気に入った。
(02年10月、03年2月、06年8月)

(三昧)

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最後に「泳ぎ場」横の湯小屋「相の湯」へ。ここは東北の湯治場を思わせる風情があり気に入りました。女性側は4人サイズ長方形浴槽。熱めの源泉がドカドカ投入され、同時に水も投入。水の方はバルブで調整が効くので、訪問時は他にお客さんがいなかった事もあり、しばし水の投入を減らし熱湯を楽しませていただきました。無色透明な中に鉄錆色の湯花が沈殿するギチギチ浴感、元の素材がわからない程に鉄錆色の析出物付着の浴槽からザアザアと湯が溢れ出て行きます。
(98年11月、02年10月、03年2月、06年8月)

(まぐぞー)




男性浴室


女性浴室


女性浴槽


はしご湯のすすめ栃木県の温泉