はしご湯のすすめ群馬県の温泉


霧積温泉 金湯館
霧積温泉 金湯館

安中市松井田町坂本1928
TEL(027)395-3851
10時〜19時/600円

訪問日:03年11月、09年9月

入之湯/カルシウム-硫酸塩泉/38.9℃ pH=? 溶存物質計=1788.9mg Na=55.5mg K=0.9 Mg=1.0 Ca=473(90.22mv%) Sr=1.5 F=0.3 Cl=39.2 SO4=1160(94.41) HCO3=18.3 HS=0.3 H2SiO3=37.6 HBO2=1.3 CO2=5.3 (H20.11.18)
→以前の分析はページの一番下


お気に入りのお宿の一つ。久し振りに訪れてみた。以前までとの変化は前まではお宿の少し手前まで自家用車で行く事ができたが、現在では「きりづみ館」までしか行けなくなっている。立ち寄り利用では、そこに駐車してお宿までの約1kmの山道を20−30分かけて歩いて行くしかない。但し宿泊者は送迎があるので歩く必要はないようだ。更に立ち寄り料金も値上げ。温泉分析も再分析されて新しいものに更新されている。

「金湯館」は山中の温泉宿そのもの。古めかしい建物の雰囲気は印象が良い。また、後から新設された新館もある。

受付から廊下を進み突き当たりの右手に男性浴室がある。時間による男女交替制などは採用していない。12帖ほどの浴室空間に5−6人サイズの変形型タイル浴槽を配置。岩石状の湯口より30L/minもの源泉を浴槽へ落とし込んでいる。全量オーバーフローで浴槽サイズからしての投入量は充分なものでしょう。

湯は無色透明、非常にとろみ感があり浴感が素晴らしい。タマゴ風味の石膏臭が重なり文句のないものとなっている。身体にまとわり付いてくるアワ付きもいい。カランも源泉が出ており湯量豊富なのであろう。ここは立ち寄りでは勿体無く、是非宿泊してみたいお宿である。
(03年11月、09年9月

(三昧)


前回訪問時、周囲の山々のメルヘンのような紅葉と、そして素晴らしい石膏泉が好印象だった金湯館を数年ぶりに再訪問しました。前回はお宿の近くまで車で乗り付ける事ができたのですが、今回訪問時は道路事情のため車両の乗り入れ規制があり、日帰り客は霧積温泉にあるもう一軒のお宿「きりづみ館」から約20分ほど歩いて行くしかありません。そんなこんなで辿りついた金湯館は相変わらずの山小屋風情で、ますます良い味わいになっていました。

館内には男女別に内湯がひとつづつあり、女性側はかなりこぢんまりとした狭い空間となっています。しかも窓らしい窓もなく閉鎖的で(あかりとり的なものはある)、最初は「えっ?」と思う。ただしお湯はいいのでご安心を。

浴室には3〜4人サイズの波型浴槽がひとつ。湯口より無色透明の湯が滔々と流し込まれサラサラと掛け流されています。湯面からは仄かな石膏タマゴ臭がホンワカと漂い、湯口付近では細かな泡付きがたっぷり。肌にまとわるトロミ感と絶妙なぬるめ寄りの適温湯は癒され度抜群で、しばらく浸かっているとウトウトと眠くなります。最初は戸惑う浴室の閉塞感も、この湯を楽しむに適した空間である事がわかります。

さて、この霧積の地は西条八十の「帽子」という、なんとも切なく郷愁漂う詩の舞台となった事でも有名。森村誠一の「人間の証明」では、人間としての証である「心」を手繰る、遠く懐かしい思い出の地として「帽子」の詩を絡めて登場する。まぁ人間、生きていれば大なり小なり「心の谷間に落とした帽子」が誰にでもあるもんで。そんな、もう手に取る事の叶わぬ「失くし物」を寂しく思い出させてくれる魅力が、この金湯館にはあるのかも・・などと、古びた館内や周囲の山々を見渡しながら思いましたとさ。
(03年11月、09年9月

(まぐぞー)



きりづみ館の駐車場から
山道へ入ります


こんな山道を約20分


金湯館に到着



玄関


蛇口のお湯も温泉


浴室入口
手前が女性、奥が男性



男性浴室


男性浴槽


女性浴室
とにかく暗いです

■以前の分析
入の湯源泉/カルシウム-硫酸塩泉/39.0℃ pH=7.6 1964mg Ca=476.0(90.60mv%) SO4=1181.0(92.72) (S58.5.13)


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