はしご湯のすすめ栃木県の温泉


奥鬼怒 湯沢野湯群&噴泉塔 奥鬼怒 湯沢野湯群&噴泉塔

※訪問は自己責任で

訪問:07年5月

【参考までに我家の行程タイム】
写真を撮ったり周囲を眺めたりの、ゆっくり行程。
「湯沢噴泉塔歩道入口」の案内板5:15→広河原温泉6:50→噴泉塔8:10(湯遊び)
噴泉塔9:05→広河原温泉10:08(湯遊び)
広河原11:05→「湯沢噴泉塔歩道入口」の案内板12:45


前々から気になっていた奥鬼怒周辺の野湯群に突撃してきました。「湯沢噴泉塔歩道入口」より4.8km、途中にシャクナゲ群生地を通過、ヘビに逢い、猿の無残な死骸にも遭遇。やがて国の天然記念物「湯沢噴泉塔」に到着。噴泉塔は温泉が自然に湧いている箇所に、温泉成分が長い年をかけて堆積して出来た三角すい状のものをいいます。実物は思ったより意外に小さなモノでした。

噴泉塔周辺には温泉が自然湧出しており、数箇所の湯溜まりもあってちょっとした湯浴みポイントもある。噴泉塔直下に小滝のようなものがあり、その滝つぼで湯に浸かれそうな場所が見える。薄っすらと白濁しており、これで温度がよければいざ入湯のチャンス。岩を伝って滝つぼに下りてみる。手を触れるとややぬるいが浸かれそうな湯温。サッサと裸になり湯に浸かる。薄く白濁したお湯は焦げタマゴ臭を放っている。実測41.5℃でまずまずでの入湯。ただ、浴槽底でなんとも言えない不気味な肌触りがお尻に感じるものがあった事を付け加えておく。快適な湯浴み、とは決していえないのでそれはそれで御愛嬌ってことで。周囲を見回すと滝つぼとは別に一人用サイズの入湯ポイントもあったので浸かってみた。こちらは黄色がっかた薄っすらと白濁りの湯、39℃でタマゴ臭に弱金気臭が混じります。まあよくも丁度良い浸かりポイントがあったものです。近くに動物の糞もあったので、もしかしたら動物も温泉に浸かっているのかも知れません。

墳泉塔を後にして、さて来た道を戻ります。しばらく歩くと沢沿いに温泉井が放置状態で見つかる。自然湧出している箇所に鉄管を打ち込んでいるような状況だ。そこそこな湯量があり、勿体無いけど全量が沢へ流れている状況。周囲は湯気がモウモウとしており、実測で80℃もある。到底そのままでは湯に浸かれないので、湯の観察のみ。無色透明、タマゴ臭がして独特のエグ味があった。是非、これを冷却して浸かってみたいと思ってしまうほどの良さそうなお湯でした。

先ほどは湯に浸かれず見学のみだったので残念。またまたしばらく進んでいくと、視界がひらけて河原に出た。真っ先に目に付いたのはブルーシートになみなみと満たされた真っ白なお湯。何処の何方かが御丁寧に用意してくださったのだろう。今回の野湯ではココが一番に快適な湯浴みとなった。近くに湧出する源泉を塩ビ管にて簡易ブルーシート浴槽に引いている。湯口55℃、白色濁り、タマゴ臭、湯口でエグ味あり。誰もいない自然の中での湯は、なんとも贅沢なものと実感する。43℃なので長湯とまでは出来ないが、出たり入ったりを繰り返ししばらく湯を楽しんだ。その後は軽く食事をとり歩道入口まで一気にに帰還。
(07年5月)

(三昧)



奥鬼怒といえば八丁の湯や加仁湯などの大人気温泉地ですが、同じ地域にあって、こちらは観光客も訪れぬ山の中にひっそりと湧く野湯です。ゴールデンウィークの最中に「ここだったら人がいないだろう」と、かなり安直な理由で訪問してみました。

こまゆみの里近くにある「湯沢噴泉塔歩道入口」の案内板に沿って進み橋を渡ると山道の始まり。鬱蒼と背の高い樹木が繁り、いきなり山深くに入ったような感覚です。歩道は比較的整備されているもののアップダウンの繰り返しで少々面倒。

数回ある沢渡りは、奥に進むにつれ橋が流され渡渉となります。この日は渡渉に備えて沢用のブーツを持参していたのですが、沢の度に履きかえるのが面倒になり、結局途中から使うのをやめてしまいました。一度靴が濡れてしまえば、後は何本沢を渡ろうが気が楽です。

途中、道を塞ぐように横たわる猿の死骸が一匹。喧嘩の末か、何か別の動物に齧られたのか、喉がポッカリと食いちぎられています。

そうこうしているうちに、第一目的地の「広河原の湯」に到着。名前のごとく沢沿いが河原になっていて、誰かがこしらえたブルーシートによる露天風呂ができあがっています。今すぐ浸かりたい衝動にかられましたが、まずは奥の噴泉塔を目指す事に。

広河原から先はやや道が荒れ気味で渡渉率もグーンとアップ。しかし、ここの沢は他所と比べると冷たさが緩いんですね。やがて崖沿いを湯が湧き流れるポイントに到着。猿の群の先客がいましたが、私達を見るなりワラワラと崖を登って消えてしまいました。私達は野湯マニアではないのでココは見学のみ。

更に進むと「せせらぎの湯」に到着。ここはボーリング跡の穴から今なお無色透明の熱湯が滾々と湧き流れています。これがなかなかの湯でタマゴ臭、エグミ味が効いています。うーん、この湯が垂れ流しなんて勿体無いなぁ。

そしていよいよ、お目当ての噴泉塔に到着。周囲を深い樹木とガレ場に囲まれ、ザーッと滝が流れ落ちる様はなんとも神秘的。また、崖の岩肌に沿って幾筋もの白い温泉成分が見られ、モクモクと噴気も立ち上っています。肝心の噴泉塔はサイズこそ小さいものの、先っぽをみると小さい穴からフツフツと湯が湧くのが見え、「こうやって何年もの月日をかけて少しづつ少しつづ塔を作り上げているんだなぁ・・」と、ちょっと感慨深いものがありました。ここにはいくつかの入浴ポイントがあり(野湯なので心地よい類ではありませんが)、「どうせ誰も来ないだろう」と人目を気にする事なく、のんびり神秘の景色を眺めながら野湯を楽しみました。

そして再び、行きと同ルートを戻ります。帰りには先ほど通過した「広河原の湯」もたっぷり満喫。ブルーシート造りの露天風呂は、底に泥の類が溜まる事もなく実に快適。おそらくはゴールデンウィークだったので人の出入りもあり、先人さんが綺麗に掃除してくださったのでしょう。加水により絶妙な適温となった湯は濃い白濁を帯び、タマゴ臭がします。口に含むと先ほどの「せせらぎの湯」に似たエグミ味。すぐ目の前は美しく澄んだ清流、そして周囲は深い木々。マイナスイオン降り注ぐ湯浴みに、ついつい長湯してしまいました。

訪問前は「一体どんなとこ?」と不安だらけの奥鬼怒湯沢野湯群でしたが、一通りの野湯巡りを終え車道に戻る頃には「次はいつ行こう?」などと、これまでの私達には考えられない言葉が口から出ていました。基本的には野湯は苦手でパスなのですが、ここは珍しく気に入りました。
(07年5月)

(まぐぞー)




この案内板からスタート




沢の橋は流されていたので
ジャボジャボ渡渉



季節柄、残雪も




まずは「広河原の湯」に到着
ここでの湯浴は帰りのお楽しみ
まずは先を急ぎます



途中、崖に
温泉の染み出るポイントも
先客はお猿さんの群れ



陽に照らされて綺麗です





お次はボーリング跡の
せせらぎの湯


良い湯が沢に流れっ放し
あぁ勿体無い・・


更に渡渉は続きます




道はグシャグシャ



到着した湯沢噴泉塔



後ろに回りこんで観察



想像より小ぶりですが



先端を見ると
湯がフツフツと湧いています


噴泉塔直下の湯



適温ですが、沈殿物が・・



お次は一人用湯船



滝を眺めながら・・



そして最後に
広河原の湯で〆



湯口
とても快適です



ここからお湯を
引いている??



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