はしご湯のすすめ福島県の温泉


湯ノ花温泉 本家亀屋 湯ノ花温泉 本家亀屋

南会津郡南会津町湯ノ花39
TEL(0241)78-2519
立寄り不可
宿泊しました:一泊二食7500円利用

訪問:07年5月(泊)

新湯/単純温泉(Na・Ca-Cl・SO4)/45.0℃ pH=8.4 4.9L/min(自然湧出) 溶存物質計=976.9mg Li=0.8mg Na=248.3(73.32mv%) K=13.8 Mg=0.1 Ca=68.7(23.28) Sr=0.9 F=6.7 Cl=367.1(69.32) Br=1.1 SO4=178.5(24.92) HCO3=18.6 CO3=6.0 H2SiO3=50.6 HBO2=15.5 HAsO2=0.2 As=0.1 (H17.4.25)


雑誌に興味を惹く温泉民宿の紹介があった。足元湧出の湯小屋を所有しているという内容だ。早速、空室などを問合せしてみるとなんとか一部屋のみ空いているというので予約する。湯ノ花温泉はちょうど山桜、お宿の枝垂れ桜が満開で、南会津にもようやく春が来たようである。

古民家の外観は歴史を強く感じることができる。民宿の規模は3部屋のみなので、土曜や休前日などは予約が難しいそうだ。当日は15時にはチェックイン、荷物を置いてすぐにお風呂へ。

お宿には内湯は無く、別棟に「本家亀屋」専用の湯小屋がある。源泉が湧出していた場所の上に浴槽を置き、囲いをして湯小屋にしたものだ。なんともたまらない佇まいは、温泉好きなら嫌いな方はいないでしょう。お宿帳場?にある鍵を借りて湯浴み。湯小屋内には脱衣所と隣合わせに浴槽が一つあるのみです。2人でちょうどいい広さのコンクリ浴槽はとてもシンプルなもの。浴槽底にはパイプが二本出ていて、そのうちの一つより熱めの湯がポコポコと気泡と共に浴槽へ注入されている。

無色透明、弱タマゴ臭味に弱石膏臭がする温泉で、トロミのまったり浴感があります。44-45℃と熱め湯がサラサラと掛け流しされています。湯量が決して豊富とはいきませんが、利用者が限定されているので湯は新鮮な状態で楽しむ事が出来ました。湯ノ花温泉の数箇所ある共同湯や他のお宿の湯にも浸かったことがありますが、この新湯源泉はとても満足度が高いです。御主人は、宿泊客優先をモットーに立寄り客は受け入れていません。源泉は数百年も前より湧き出ているものを利用しているそうです。湧出ポイントをコンクリで囲って湯を集め、それを浴槽底のパイプより浴槽へ、という具合。

夕食は18時で宿泊客全員が囲炉裏のある居間にていただきます。料理は一度ではなく、一品一品を御主人が出してくれます。ほとんどの食材は自家製および地場のものとこだわっているようです。熱いものは熱く、冷たいものは冷たく提供され美味しくいただく事ができました。最後に提供される御飯代わりの大女将お手製手打蕎麦は絶品です。自家栽培の蕎麦を利用して作ったお蕎麦、コシがあってとても美味です。このお蕎麦、なんとお代わり自由との事。また機会があったら宿泊してみたいと思います。
(07年5月宿泊の感想)

(三昧)


昔ながらの家屋をそのまま使用した「本家亀屋」は、日本の原風景広がるのどかな温泉地「湯ノ花」に建つお宿です。一階に囲炉裏のある居間と家人の住居スペース、二階に三部屋の客室があります。ただし初訪問の客を迎え入れる時は、何かと不自由がないようにとの配慮から、二組しかお客さんを取らない方針との事。例え全組が常連さん同士であっても最大三組しか泊まれないので、実に静かでのんびりと過ごせます。

通された部屋は、こぢんまりとした和室。改修はされているものの、黒光りした柱や梁、光の射し込む格子窓は「これぞ日本の美」といったところ。綺麗に保たれた部屋には、TV、暖房、お茶セット、浴衣が置かれ何も不自由はありません。聞こえる音といえば川のせせらぎと小鳥のさえずりだけ。のんびり過ごすには最適の環境です。

温泉は宿から数分離れた場所に専用の湯小屋があり、鍵を持って使用します。この湯小屋がマニアが見たら興奮間違いなしの佇まいで、知らない人が見れば農機具が置かれた納屋かと思うかもしれません。御主人によると「お客さんが入浴中に興味本位で覗かれては大変なので、わざと温泉とは思われない外観にした」との事ですが、これでは逆にジモかと勘違いする人も出て来るんじやないかな〜?

肝心の温泉ですが、代々亀屋さんが所有する独自源泉使用、そしてなんと自噴の上に浴槽を置いただけの贅沢な足元湧出を満喫できます。湯の花でこういった足元自噴泉を楽しめるお宿があったなんて正直驚ビックリ。湯小屋内には、これまたジモかと思うような素朴な四角い2人サイズのコンクリ浴槽がひとつあり、底の穴よりプクプクと気泡と共に湯が湧き出ています。浴室には加水用の蛇口などは一切無く、まさに湧き上がる源泉のみの一本勝負です。なにしろ自然のままの湯なので、季節によっては浴用には厳しくなる程の激熱になる事もあるらしく、この辺は訪問時にしっかり確認された方が良いかもしれません。当然シャワーなどはなく、体を洗うのも浴槽の湯を掬う事になるので、洗髪などは「弘法の湯」などの共同浴場で済ませ、ここでは静かにジッと湯に浸かるだけが良いかも。湯は甘い石膏臭漂うやや熱めの無色透明、トロミがあり、弱いタマゴ味がします。無色透明ながら肌に染み入るような深みがあり、どこか品のある湯です。ただひたすら湯に浸かるだけの幸せな湯小屋にて、ジッと静かに湯浴みを満喫しました。

湯浴みの後は、一階の囲炉裏のある居間でいただく夕食です。この夕食がまた、自家栽培の食材をはじめ、湯の花ならではの素朴な料理が運ばれ、どんな豪華な御馳走よりも心温まるものでした。夕食の〆は大女将が打つ蕎麦の食べ放題です。この蕎麦も畑で自家栽培したもので、これを目当てに訪れる常連客も多いそう。朝食も美味しく、出されたご飯は自家栽培の天日干し。たまらなく美味しいです。

今回はじめて訪問した「本家亀屋」ですが、宿泊客の数をセーブし、自家栽培の素材で丁寧に作った食事を出し、先祖より受け継いだ湯を何も加えず大切に守り続ける姿、御主人の誠実さがにじみ出るようなお人柄、すべてにおいて心に深く残るお宿でした。「また来たい」心からそう思えるお宿でした。
(07年5月宿泊の感想)

(まぐぞー)



本家亀屋玄関


宿泊した部屋



専用湯小屋の鍵


湯小屋内部


足元湧出(自噴)浴槽


こぢんまりとしています



食事をいただく居間



囲炉裏があります



川魚を焼いています



夕食の締めに出される蕎麦
夕食の詳しい画像


朝食も満腹
締めのコーヒーも美味しい


あちこちで桜が満開の
湯の花温泉でした


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