はしご湯のすすめ秋田県の温泉


一本松温泉 たつこの湯 一本松温泉 たつこの湯

乳頭山登山道沿い

※ゴミは必ず持ち帰りましょう。
訪問は自己責任で。

訪問:06年9月



黒湯温泉より乳頭山への登山道を進んで30分。「一本松温泉跡地」という案内看板があり、すぐ脇に野湯の「たつこの湯」がある。跡地というからには以前は温泉宿でもあったのだろうか。現在に至っても温泉だけが数箇所にも自然湧出しており、それを利用したものが野湯となっている。

浴槽は大小の岩や石を組み合わせたもの。3人ほどが入れるが2人がベストの広さ。何方かが備えつけたと思われる浴槽の温度調整用のための沢水を引くホース、湯船内の葉っぱなどを取り除くプラ製の桶、浴槽底に敷いて利用する腰掛用の木板などの備品などが置いてあり、有り難く利用させていただいた。湯は浴槽底の数箇所よりブクブクと湧出しており、湯に浸かる前は無色透明。人が入ると灰白色に完全に濁りに変化します。底部には泥炭が大量に沈むというか堆積している状態。硫化水素泉と思われる湯はタマゴ臭が香る。湧出ポイントは50℃オーバーの高温で常時加水ホースを差していないと5分もすれば熱くなってしまうほどである。開放的で湯にも満喫できたので満足。
(06年9月)

(三昧)



乳頭温泉黒湯の横からのびる登山道沿いの野湯。実はこの山道、子供の頃の遊び場で「勝手知ったる」なのですが、こんな野湯があった事は知りませんでした。書籍などで見るかぎり、黒湯からは近いようで、「せいぜい歩いて10分くらいか〜」などと出かけたのですが、実際は軽く30分以上かかり、日頃運動不足の身には結構こたえた。

山道を歩く事しばし、途中、温泉の送湯管や湯元も登場。位置柄、孫六や黒湯への送湯にも見えますが、実はコレ、妙乃湯や大釜の「黄土色の湯」。登山道から沢向こうの崖の湯元を見ると、先人さんはよくこんな深山で湯を見つけ送湯したもんだと感心します。そんな湯元を過ぎ、細い橋を渡り、更に山道をのぼり、沢を渡って辿りついたのが「たつこの湯」です。

山道沿いの野湯と聞くと丸見えな印象もありますが、実際は岩陰になり人目に付きにくい。これなら女性でも安心です。こぢんまりながら、想像以上にしっかりした石組み露天風呂が造られ、野湯と称するには気が引ける程。訪問時は泥炭が底に沈殿し、青白く綺麗な「上澄み」が満ち溢れていました。掛け湯をし、そっと浸かると泥炭が巻き上がり、アッという間に黄灰白濁り湯に変身。足元にはフカフカとたくさんの泥炭硫黄が沈殿し、心地よいやら、気持ち悪いやら。浴槽底には数箇所の自噴ポイントがあり、タマゴ臭がプンプンの熱湯がフツフツと湧きあがっています。更にに沢から引かれた2本のホースからうまい具合に加水され、野湯とは思えぬ絶妙な湯加減となっていました。

目の前には沢が流れ、周囲は深い緑の山々、幸い山道を通る登山客もなく、マイナスイオンをたっぷり浴びながらの湯浴みを楽しみました。
(06年9月)

(まぐぞー)




登山道から見える湯元



途中の橋



緑深い登山道



白い冷泉も流れる沢



沢を渡る際の
案内矢印


一本松温泉跡地到着




しっかりした
石組み露天風呂



澄んだ湯が
満たされています



泥炭の下から
フツフツと足元湧出



人が入ってこんな具合



底に積もった泥炭



浸かると泥炭が舞い
濁ってしまいました


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