ヒグマの成獣でさえ、冬眠中の 奇襲攻撃等によって狩られた 記録がある。事実、1992年から始まった 大規模かつ最新の科学技術を駆使した 国際的なトラ保護計画に基づく調査 では、鹿や猪等の主要な獲物が 豊富なのに、敢えて熊類を狙い頻繁に 捕食していた特殊な雄トラ(体重200kg超)が 確認された。このトラは プロジェクトのリーダーの名をとりデールと名付け られた。この「雄のトラ」が現在までに 仕留めた最大の熊は※1.「成獣のメスのヒグマ」で あった。下の写真程度が並みの雄の ヒグマと現地の雄トラとの 大きさの比率だと考えられる。ちなみに ロシアの博物館に展示されている 熊と虎が戦っている著名な剥製も 並みのヒグマ程度。


世界最大地域のアラスカ沿岸部のヒグマですら 雌なら平均200kg程度(雄/平均389s)がやっとで あることを考えると、恐らく現地の 雌のヒグマは雄のトラと比較して かなり小さいと推測可能。シベリア トラがトラの仲間で地球最大級の 体格を有し、死骸ですら192kgもある 雄のトラすら 他のトラに殺された記録が有る ことから、大人の雌のヒグマ程度が 強力な雄のトラに捕食されたのは むしろ当然のような 気がする。
※下の写真はトラの 生息域の熊の体格を 凌駕すると思われる非常に大きな雄ヒグマ に設定したもの(250sと450s程度)。


しかし、雄虎(180-306kg)に※2.容易に 捕殺されると も主張される 雌ヒグマと異なり、雄の 成獣、特に大きなヒグマ(現地の 歴代記録では400kgに達したもの すらいる)は、トラの獲物を 強奪した事がたくさん記録されて いたり、時にはトラをも殺す等、トラに とっても通常は忌避する 相手のよう だ(現地虎の死因の75-85%は人に よるので虎の死は稀)。※1.北 米内陸部の雌で 平均体重が約100-140kg程度。世界最大 地域で平均200kg程度(成獣雌は 冬眠により約30%強の体重を失い、失った 体重の内の50%強が脂肪であったとの 研究結果もある。つまり残りが脂肪以外と なる)。虎の 生息地の雌ヒグマが180kgを 超えることは殆んど ない。※2.虎保護団体に よると、月の輪熊(雄成獣 で100-120kg程度。雌は さらに体重が軽い)に次いで ヒグマの子供の捕食が多い事実から 類推して、雄トラは 母熊すら追い払う事が可能と その凄まじい戦闘能力を肯定する。