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おすすめハイキングコース (8)

【冬のサン・モリッツ周辺】


チャンタレッラ Chantarella 〜 パラディーゾ小屋 Paradisohütte 〜 チャンプフェール Champfèr
(約2時間)

サン・モリッツ市街からケーブルカーとロープウェイを乗り継いで手軽に上れるピッツ・ナイールPiz Nair展望台。冬も天候が良ければ展望台のテラス・レストランで寛ぎながらピッツ・ユリアピッツ・アルバーナベルニナ連峰ピッツ・ラングワルトピッツ・オートピッツ・ベヴェール等、ほぼ360度の山々の展望を楽しむことができます。景観を堪能したら、帰りはケーブルカーの中間駅チャンタレッラで途中下車して、山腹のウィンター・ハイキング・コースを歩いてみましょう。スキーゲレンデの下限にあたるサラシュトラインスSalastrainsまでは舗装道路で、観光馬車の便があります。その先はスキーコースの脇を歩きますが、トンネルも使って危険の無い遊歩道に整備されています。下ってきたケーブルカーの軌道を右手後方に見上げながら進むと、スキー客で賑わうジグナールSignalのロープウェイ駅前に出て、ここから歩行者専用の平坦な道(写真)になります。左手にシルヴァプラーナ湖、正面にピッツ・ユリアとピッツ・アルバーナを眺めながらの快適な道で、毛皮を着たご婦人方と何度も擦れ違います。右手にトゥルッツTrutzのレストランを見送ると、間もなく広大なテラス・レストランを持つパラディーゾ小屋に到着です。小屋の横には展望休憩用の高椅子も置かれています。優雅な食事休憩を楽しんだ後は、来た道をトルッツの先まで戻り、分岐を右折して折り返すように下り道を辿れば、ピッツ・コルヴァッチ等を眺めつつチャンプフェール村のグアルダレイGuardalejバス停まで下ってくることができます。下り道が嫌なら、ジグナールまで戻ってロープウェイでサン・モリッツ・バートSt. Moritz Badに下っても良いでしょう。(2006年12月)


サン・モリッツ・ドルフ St.Moritz Dorf 〜 サン・モリッツ・バート St.Moritz Bad (約30分)
サン・モリッツ湖畔の散策コースです。サン・モリッツ駅のホームを下りて南側に出ると目の前がサン・モリッツ湖で、湖岸に沿ってのんびり散策できる遊歩道が続いています。ちょっとした展望台(写真)のある右手へ歩いていくと、湖の対岸にサン・モリッツ・バートの街並みが見えてくる辺りで、凍結した湖の真ん中に設営されたテント張りのレストランへ向かう湖上の道が現れる筈です。湖岸の遊歩道を直進するとバート地区に至り、振り返ると湖の向こうにサン・モリッツの中心街を眺められます。そのまま湖岸を進むと1時間程度で湖を一周できますが、我が家は雪が激しくなったのでバート地区からバスに乗ってしまいました。(2007年1月)


シルス湖畔 Lej da Segl 〜 シルヴァプラーナ湖畔 Lej da Silvaplauna (往復約1時間半)
2つの美しい湖に挟まれたシルスSils村の周辺には平坦な雪原が広がっていて、気軽な散策だけでも楽しいですが、クロスカントリー・スキーに挑戦するのもオススメです。専用のスキー板や靴・ストック等は、村のスポーツ店に行けば身体に合う寸法のものを選んでリーズナブルな料金で半日単位から貸してくれます。レール状の溝の上を滑るクラシカルタイプのコースなら、スキーが苦手な我が家でもすぐに楽しめました。先ず村の中心部シルス・マリアSils Maria地区からフルチェラスFurtschellasへのロープウェイ乗場の前を経てシルヴァプラーナ湖畔まで行き、雪原の中を引き返します。次にピッツ・ラグレフに向かってシルス・バゼルジャSils Baselgia地区に向かい、夕暮れ時が特に美しいシルス湖畔(写真)を通ってシルス・マリアに戻ります。意外に体力を消耗するスポーツなので、疲れたら村のカフェ「グロントGrond」のケーキで一休みしたいですし、ロープウェイでフルチェラス展望台に上ってシルス湖シルヴァプラーナ湖を見下ろすのも良いでしょう。慣れた方のためには、南はマロヤ峠から北はサン・モリッツを越えて遥かツオーツ村の先まで、クロスカントリーのコースは延々と続いています。(2007年1月)


スールレイ Surlej 〜 シュターツ湖 Lej da Staz 〜 ツェレリーナ Celerina (約3時間半)
オーバー・エンガディンの湖畔周遊コースとして「マロヤ峠〜シルヴァプラーナ」間を夏編(前ページ)でご紹介しています(ここは冬でも歩けます)が、これはその続編とも言える林間コースです。終始平坦でよく整備された道なので、距離の割には楽に歩けます。シルヴァプラーナ村から橋を渡った先のスールレイ村の駐車場(コルヴァッチへのロープウェイ乗場行き路線バスが停車します)から北へ歩き始めると、すぐに住宅街を抜けて針葉樹林帯に入ります。30分ほどでナイール湖Lej Nairを通過し、森が途切れるとスキージャンプ台の下に出てきます。クロスカントリースキーの練習場になっている平原を横切り、サン・モリッツ・バートの市街地の端を通って進むと、再び明るい森の中に入り、やがて広々としたシュターツ湖の雪原の畔に人気のレストランが見えてきます。食事休憩を楽しんだ後は、森の中の広い道(写真)を北上し、ベルニナ線の線路と幹線道路を越えれば、右手にサン・ジアン教会、正面にピッツ・パデッラ等の山を眺めつつ、ツェレリーナ(ロマンシュ語表記ではシュラリーニャSchlarigna)の村に入っていきます。シュターツ湖畔からはサン・モリッツやポントレジーナに通じる道もあり、どちらもツェレリーナと同程度の距離(徒歩1時間以内)です。(2007年1月)


ムオッタス・ムラーユ Muottas Muragl 〜 「哲学者の道 Philosophenweg」 (往復約2時間)
ムオッタス・ムラーユは、ツェレリーナとポントレジーナの間にあるプント・ムラーユPunt Muraglからケーブルカーで上る展望台で、冬は麓までのソリ滑り専用コースが人気の場所です。展望台のレストラン(ここは料理が美味しいので食事だけに来る客も多いです)の脇から東方向へ圧雪された遊歩道「哲学者の道」(写真)が整備されていて、特に山行きの装備をしなくても気軽に散策して冬山の雰囲気を味わうことができます。道はムラーユ谷の奥に向かって緩やかに上っていきますが、途中で行き止まりになりますので、同じ道を引き返してくることになります。眺望は、南西方向のマロヤ峠方面が美しく、その右にピッツ・ユリアピッツ・オートピッツ・エラピッツ・ユェルチ等の山々が並びます。南方向にはロゼック谷とベルニナ・アルプスが望め、その左の至近距離にピッツ・ムラーユピッツ・ヴァドレットが聳えます。(2007年1月)


ディアヴォレッツァ展望台 Diavolezza 〜 サス・クウェデール山頂 Sass Queder (往復約1時間)
ディアヴォレッツァはベルニナ・アルプスを東側から至近距離に眺められる夏も人気の展望台で、冬はスキー客で賑わいます。大きな展望レストランの前には雪のベンチが置かれ、ピッツ・モルテラッチ、ピッツ・ベルニナベッラヴィスタピッツ・パリュピッツ・カンブレナと並ぶベルニナ・アルプスが一望できます。ここからスキーコースの脇を少し下り、標識に従って右手の尾根に上って南へ進むと、スキーリフト「グレッチャーGletscher」の山上駅の前に出てきます。更に向かいの少し急な斜面を登ると、それまで隠れていた南側の展望が一気に開けてサス・クウェデール山頂に到着します(ディアヴォレッツァから所要40分程度)。山頂からは、ベルニナ・アルプス(写真)やディアヴォレッツア背後の山ムント・ペルスは勿論、アルブラ峠方面のピッツ・ケッシュ、ウンター・エンガディン地方のフルフトホルン、南チロルのヴァイスクーゲル、イタリアのオルトラー等々、遠方の山々も含めて360度の展望が楽しめます。但し、ベルニナ峠のビアンコ湖は谷間に隠れて見えないので、ディアヴォレッツァから下る帰りのロープウェイで眺めてください。ディアヴォレッツァ展望台は南北方向の展望が利かない場所にあるので、このサス・クウェデールか、夏ならムント・ペルスに登って景色を堪能されるようお奨めします。(2007年1月)


プレダ Preda 〜 ベルギュン Bergün (そり滑りを含め約1時間)
サン・モリッツ発の氷河急行が最初に潜る長いトンネルがアルブラ・トンネルですが、このアルブラ峠を走る車道は冬季に閉鎖され、その一部が長さ6kmのソリ滑り専用コースとして整備されています。アルブラ・トンネルを抜けてすぐのプレダ駅が出発点で、駅舎でソリを借りられます(ソリは何種類かあり、写真は我が家が借りた最も安い型。サン・モリッツ駅でも電車の往復運賃とソリのレンタルをセットにした切符が売られています)。コースは元が車道ですから広くて傾斜も緩やかで、子供や初心者でも安全です。途中で鉄道の橋を何度も潜るので、谷間のコースである割には変化があって面白いです。長いと思ってもあっという間にベルギュンの町の手前で終点に着いてしまいます。終点の脇からチェアリフトが出ていて、これで上ったダールルクスDarluxからも別のソリ滑りコースでベルギュンに下って来られます(こちらのコースはもう少し傾斜があるようです)。終点からは教会前の道を歩いてベルギュンの町に入ります。ソリは町の中心近くにあるスポーツ用品店で返却します。市街から少し離れたベルギュン駅に行けば、冬季は30分毎にプレダ行きの電車が運行されていますので、繰り返しソリ滑りを楽しむことも可能です。我が家は町の西側の小さなスキー場川辺を散策した後、町の中心広場の近くにあるレストランでジビエ料理に舌鼓を打ちました。(2007年1月)


グアルダ Guarda 〜 アルデッツ Ardez (約1時間半)
グアルダはサン・モリッツから電車で1時間余り、ウンター・エンガディン地方にある小さな村で、カリジェの絵本「ウルスリのすず」の舞台としても知られています。鉄道駅から村までは坂道を登らなければならないので、駅前にポストバスが待っていたら利用するのも手です。グアルダ村の中心から東へ、牧草地の中の車道を歩いていくと、ボシュチャBos-chaの集落を通過し、右手に鉄道線路を見下ろせるようになると間もなく正面にアルデッツの村が印象的な佇まいで見えてきます。村にはスグラフィットや出窓で飾られた古い家々が建ち並び、どの通りからも岩山の上に聳えるシュタインスベルクの塔が見えます(写真)。我が家が歩いた日は雪が降り止まなかったので、村内のレストランで昼食を楽しんだ後、アルデッツ駅から電車で帰ることにしましたが、更に東のフタンFtan村まで歩いてバスで温泉町シュクオルScuolに出ることもできます。(2007年1月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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