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おすすめハイキングコース (24)

【シオン周辺】


アローラ Arolla 〜 ピエース氷河末端 Glacier de Pièce (往復約2時間半)
アローラは、アニヴィエ谷の西側に延びるエラン谷Val d'Hérensの最奥の村です。ヴァリス(ヴァレー)州の州都シオンSionからポストバスでレ・ゾデールLes Haudèresまで南下し(途中で侵食によってできたピラミッドと呼ばれる土柱地形が見られます)、更にバスを乗り換えて到着します。
村から谷底を奥に向かって歩きアローラ氷河に近づくつもりでしたが、よく地図を見ていなくて道を間違えてしまいました。アローラの村は谷底から少し西側の斜面に入った場所にあるので、谷底へ下りる道を辿らなければいけなかったのですが、逆に山腹を登る道を選んでしまったという訳です。樹林帯を抜けてモン・コロンを正面に望む気持ちの良い草原(写真)に出るまで誤りに気付きませんでした。仕方が無いのでそのまま歩を進めることにして、氷河脇のモレーンの尾根を登り、ピエース氷河の末端にある小さな砂防施設まで行きました。東側の谷を隔てて望むエギュイーユ・ド・ラ・ツァの尖峰が印象的な眺めで、登ってきた甲斐はあったというところです。道はピエース氷河を越えてヴィニェット小屋Cabane des Vignettesまで通じていますが、ここから先は一般向きではないので引き返しました。(2001年6月)


フェルペークル Ferpècle 〜 ブリコラ小屋 Bricola (往復約3時間半)
上記レ・ゾデール村でアローラ行きとは別のポストバスに乗り換えると、アローラ谷の東側の谷フェルペークルに行けます(便数が少ないので要注意)。バスの終点サレSalayから舗装道路を谷の奥に向かって進み、石造りのカフェを通り過ぎた先の駐車場の脇からハイキング道に入ります。右手の道を進むと30分ほどでモン・ミネ氷河の末端に至りますが、左手の道を登って草原に出ると、前方の斜面の上に目指すブリコラ小屋が小さく見えています。右手にモン・ミネ氷河の眺めを楽しみつつ登り、ブリコラ小屋(写真)に到着したら、その南側の展望台へどうぞ。間近にモン・ミネフェルペークル氷河が迫り、その左手にはダン・ブランシュが聳えています。北にはエラン谷が一望です。眺めを堪能したら、帰りは来た道を辿って引き返します。フェルペークルを午後に発つバスは夕方までありませんが、そのまま車道を40分余り北上するとラ・フォルクラLa Forclaz村に出て、ここ始発のバスに乗れます。途中から左手の遊歩道を下り、レ・ゾデールの村まで歩いても良いでしょう(所要1時間余り)。(2007年9月)


グランド・ディクサンス・ダム Barrage de la Grande Dixence 〜 シェーヴル峠 Pas de Chèvres 〜 アローラ (約6時間)
グランド・ディクサンスはエラン谷の西隣、エレマンス谷Val d'Hérémenceの奥にある欧州一の高さを誇るダムで、シオン駅前からテタ社Theytazが運行する路線バスに乗れば(乗り場はポストバスのターミナルではなく駅舎を出たすぐ右側)、ダムの直下まで行けます。ここからロープウェイでダムの上に上がり、ディス人造湖Lac des Dix(写真)の西側に付けられた広い平坦な道を湖の奥に向かって歩き始めます。長いトンネルを幾つか過ぎると、湖畔にはマーモット天国の草原が広がり、ラ・サールモン・ブラン・ド・シェイロンエギュイーユ・ルージュ・ダローラ等の山々の眺めを楽しみながら快適に歩けます。ラン・ダレー氷河が迫るディス湖の南西端を回り込み、湖の南東端から登り道に入ります。ディス小屋に向かう道との分岐点を過ぎ、谷川を鉄橋で渡ると、シェイロン氷河の末端に向かって谷の東斜面を登っていきます。この斜面の草原には草花が多く、9月でもリンドウエーデルワイスを楽しむことができました。急坂を登り切るとシェイロン氷河がその全容を現します。これを右手に見下ろしながらガレた斜面を奥へ進み、その先にある長い鉄梯子を登るとシェーヴル峠です。峠からはシェイロン氷河の向こうにディス小屋ディス湖を眺められ、東側にはエギュイーユ・ド・ラ・ツァブクタン連峰マッターホルン等の眺望を楽しめます。峠から東への下りは草原の中の道で歩きやすく、右手にピーニュ・ダローラとツィジオール・ヌーヴ氷河が迫力ある姿で迫ります。アローラ谷の奥にモン・コロンがその美しい全貌を見せる頃には、谷底にゴール地点のアローラ村が見えてきます。眺望と変化に富んだお薦めルートですが、途中に避難施設等の無いロングコースなので、天候の安定した日を選んで早めの出発を心掛けるようにしてください。(2007年9月)


トラクエ Tracouet 〜 ダン・ド・ナンダ山頂 Dent de Nendaz 周遊
(約3時間)
シオンの駅前からポストバスに乗り、街の南西に位置する高台のリゾート村オート・ナンダHaute-Nendazへ。村の上手からゴンドラリフトが出ていて、これに乗るとローヌ谷を見渡す展望台トラクエに上がれます。ゴンドラリフト乗場には立派なレストランが併設されていますので、先ずは山々を眺めながらゆっくり休憩を。景色を楽しんだら、展望台脇に広がるノワール湖の南から登山道に入り、ダン・ド・ナンダの山頂を目指しましょう。ノワール湖畔からダン・ド・ナンダを見上げると結構高い山のように感じますが(写真)、実際の標高差は300mもありません。道は先ず右手の稜線に上り、左回りに巻くようにして40分余りで山頂に到着します。山頂からは西から東へ順にダン・デュ・ミディグラン・ミュヴラン、レ・ディアブルレ、ヴィルトホルン等、ローヌ谷北側の山々を一望できるほか、南にはクルゾン・ダムとロザブランシュが美しく眺められます。このロザブランシュを正面に仰ぎつつ尾根道を南へ辿ると、ポワント・ド・バラヴォーPointe de Balavauxのピークを経て、ル・バッソ・ダルーLe Basso d'Alouの峠に至ります。更に尾根を南へ進めば東側のシヴィエSiviezに下れます(ここからバスでオート・ナンダに戻れます)が、我が家は峠から西へ下り、山腹の林道でバラヴォーBalavauxのアルプを経由してトラクエに戻りました。トラクエの手前が樹林帯の上り坂になるので、最後が少し疲れます。(2007年9月)


シヴィエ Siviez 〜 クルゾン人造湖 Lac de Cleuson 〜 グラン・デゼール湖 Lac du Grand Désert (往復約7時間)
上記オート・ナンダ村のゴンドラリフト乗場前からポストバスに乗り、ナンダ谷Val de Nendaz奥のスキー基地シヴィエ(以前はシュペール・ナンダSuper-Nendazと呼ばれていた場所)へ。ここからモン・フォール方面行きのチェアリフトケーブルに沿って黒牛が群れる牧草地を南へ進み、トルタン方面への道を右に分けて谷の西斜面を奥へ歩いていくと、クルゾン・ダムの下に出ます。のどかなナンダ谷を眺めつつダム西縁の斜面を登り、白い礼拝堂が建つクルゾン湖畔へ。ダムの上を東へ渡り、湖畔の道を通って湖の奥を目指しましょう。道は湖の南端から暫く川に沿って谷奥へ進んだ後、右手の斜面を登ってサン・ローラン小屋Cabane St-Laurentに通じています。小屋で休憩後、南側の湿地を越え、次第にガレてくる斜面を更に登っていくと、グラン・デゼール湖畔(写真)に到着です。湖の奥にはロザブランシュ山とグラン・デゼール氷河が近く、西岸にはモン・フォールの岩山が迫ります。帰りは同じ道をクルゾン湖手前の石橋まで戻ってきたら、右斜面をラ・グイユLa Gouilleへ登り、シェルヴェ・ビスAncien Bisse de Chervéの道を進みましょう。ここは昔の用水路跡なので起伏が少なく、クルゾン湖を見下ろしながら快適に歩けます。直進するとコンバツリーヌCombatselineのレストランに至り、そこからチェアリフトでシヴィエに下れますが、我が家は途中の分岐から歩いてシヴィエに下りました。(2007年9月)

ナンダ谷に来たら、シヴィエからチェアリフトロープウェイ乗り継いで是非モン・フォールMont Fort展望台へどうぞ。モン・フォールはヴェルビエVerbierから行く展望台と思われがちですが、実はナンダ谷からアクセスする方が便利です。山頂からはグラン・コンバンの雄姿をはじめ、モン・ブラン山群からマッターホルン方面ベルナー・アルプスまで360度の眺望を楽しめます。



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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