おすすめハイキングコース (1)

【シャフハウゼン周辺】


シャフハウゼン Schaffhausen 〜 ラインの滝 Rheinfall
(約1時間半)
シャフハウゼン周辺の景勝地といえば先ずはラインの滝です。シャフハウゼンからは電車か市内バスで行くのが速いですが、ライン河畔をのんびり歩いて行っても1時間かかりません。シャフハウゼン駅前から直進すると旧市街の中心フロンヴァーク広場Fronwagplatzに至ります。ここから東がメインストリートのフォルダーガッセVordergasseですが、南へ歩けば数分でライン河畔に出ますので、右折して下流方向へ進みます。河岸には遊歩道が続いていて、水鳥などを眺めながら気分良く歩けます。ライン川の流れが速くなったら間もなく前方に鉄道橋が見えてきますので、この橋を渡って対岸のラウフェン城Schloss Laufenへ。入場券を買ってから城内に入り、を見下ろしながら遊歩道を下ります。下方の滝見台(写真)から轟音を上げる水流を間近に観たら、その先の船着場から遊覧船に乗って滝の中洲岩Mittelfelsenに上陸した後、対岸(右岸)へ渡るのが人気のコースです。ラウフェン城の直下に鉄道駅がありますが、遊覧船に乗らない場合でもエレベーターで城の入口に戻り、再び鉄道橋を渡って右岸を下流方向へ進んでください。「水車小屋Mühleradhaus」からヴェルト城Schlössli Wörthまでの間が園地になっていて、レストランや売店も集まっています。右岸の上手にもノイハウゼン・ラインファル駅Neuhausen Rheinfallがあり、ここから電車に乗れます。(2018年5月)


ブルームベルク Blumberg 〜 ホーアー・ランデン山頂 Hoher Randen 〜 ベッキンゲン Beggingen
(前半ドイツ、約4時間)

スイス最北部のドイツ国境付近を歩くハイキングコースです。出発地点のブルームベルク村(ドイツ領)にはシャフハウゼンから直接向かう公共交通機関が無く、東のドイツの町ジンゲンSingenまで電車で出て、更にインメンディンゲンImmendingen経由のローカル鉄道で迂回して行く必要があり時間が掛かります。でもブルームベルク村からは「ザウシュヴェンツレバーン(豚の尻尾鉄道)Sauschwänzlebahn」の愛称で知られるヴータッハタール鉄道WutachtalbahnのSL観光列車が春〜秋の週末を中心に1日2往復運行されていて、始発のツォルハウス駅Blumberg-Zollhausには鉄道博物館もあり、鉄道好きなら出掛ける価値のあるところです。ハイキングはツォルハウス駅から車道を南へ歩き始め、シュヴァルツヴァルトホーフ社Schwarzwaldhofの本社工場の先から東への遊歩道に入ります。草原のすぐ南側がヴータッハタール鉄道の軌道で、エプフェンホーフェン村Epfenhofenを囲うようなループ状の軌道を走るSL列車を見下ろすことができます。樹林帯を抜けるとランデン村Randenで、西側にシュヴァルツヴァルト(黒い森)の山々を遠望しつつ、車道を横断して南へ進みます。大きな樹木が立つ分岐で右手の砂利道へ入り、国境沿いの林道を進むと、一軒農家のランデンホーフRandenhof(別名クラウゼンホーフKlausenhof)を経てランデン小屋Randenhütteに至ります。このすぐ南側がホーアー・ランデン山の最高地点で、付近を周回する遊歩道に入れば西側の眺望を楽しめます。周回遊歩道が南側で林道に合流すると間もなくスイス領に入り、ハーゲン小屋Hagenhütteハーゲン塔Hagenturm(写真)が現れます。塔の展望デッキに上れば360度の眺望が得られ、西のシュヴァルツヴァルトの山々や東のヘーガウ古火山群だけでなく、条件が良ければ南にスイスアルプスの峰々を遠望できます。遊歩道は更に南のラング・ランデン山Lang Randen方面へ続いていますが、我が家はここから西斜面を下り、シュティーゲンブリュンネリStiegenbrünneliの泉と牧草地菜の花畑を経てベッキンゲン村へ下山しました。村の中心広場からシャフハウゼン駅行きの路線バスが出ています。(2018年4月)


ボーリンゲン Bohlingen 〜 シーネン Schienen 〜 シュタイン・アム・ライン Stein am Rhein
(前半ドイツ、約4時間)

ボーデン湖の西端に位置するシュタイン・アム・ラインの町の北側にはボーデン湖へ突き出たヘーリ半島Halbinsel Höri(ドイツ領)があり、その中央がシーナー・ベルクSchiener Bergと呼ばれる高原台地になっていますが、ここを北から南へ縦断するハイキングコースです。スタート地点のボーリンゲンの集落には上記のジンゲン駅前から7番の市内バスで行けます。終点のレーダーガッセ停留所Ledergasseから南へ歩いて森の中へ入り、カステンビュールKastenbühlの尾根の西側を登るとオーバーシュロッツブルクOberschrotzburgの農家前に出て、その東側の丘がシュロッツブルク城址Ruine Schrotzburgです。農家の南側の丘にマリーア礼拝堂Kapelle Maria auf Schrotzburg(写真)が建ち、この辺りからスイスアルプスやヘーガウ古火山群の眺望を楽しめます。放牧場の中を南下してシーネン村に入り、そこから南西方向へ歩いてシーナー・バッハ川Schiener Bachの谷を南へ越えます。クロイツホーフKreuzhofとエルメンホーフElmenhofの牧畜農家を過ぎると、再びスイスアルプスウンターゼー(ボーデン湖の南西端)方面の眺望が広がってきます。森の中に入って国境を越えれば間もなくウンターゼーシュタイン・アム・ライン市街を見下ろす展望台に至り、その先がレストランになっているホーエンクリンゲン城Schloss Hohenklingenです。眺望を満喫したら、葡萄畑を下ってウンター門Untertorからシュタイン・アム・ラインの旧市街へ。直進すると噴水の先が市庁舎広場Rathausplatzで、市庁舎や壁画の美しい建物群をじっくり鑑賞しましょう。広場の東がザンクト・ゲオルゲン旧修道院Kloster St.Georgenで、その手前を右折してライン橋Rheinbrückeを渡った先に鉄道駅があります。ジンゲンやラドルフツェルRadolfzell方面行きの路線バスにはウンター門の外側にある停留所からも乗れます。(2018年4月)


エンゲン Engen 〜 ジンゲン Singen (ドイツ、約5時間)

ジンゲンの町を中心とするヘーガウ地方Hegauの丘陵には太古の火山活動によって形成された円錐形の小山が点在し、その大半の山頂に中世の城塞跡が残っています。その幾つかを巡るハイキングコースの起点エンゲンには、ジンゲン駅から電車に乗って10分余りで着きます。エンゲン駅から南へ歩くと、丘の上に聖母昇天教会Kirche Mariä Himmelfahrtマルクト広場Marktplatzクレンキンガー城Krenkinger Schloss等、小さいながらも雰囲気の良い旧市街があります。旧市街を南へ下り、アンゼルフィンゲンAnselfingenの集落の西から遊歩道に入って先ずホーエンヘーヴェンHohenhewenに登りましょう。山頂広場には展望塔が建っていて、その上からシュヴァルツヴァルト方面エンゲンの町、これから向かうヘーガウ古火山群等を眺めることができます。ホーエンヘーヴェン山頂から南へ下り、ヴェルシンゲンWelschingenの集落を経て十字架が建つ畑の中の道を進むと、ホーエンシュトッフェルンHohenstoffelnの麓に位置するヴァイターディンゲンWeiterdingenの集落に至ります。ここから東へ登り、十字架「ヘーガウクロイツHegaukreuz」が建つ丘とメークデベルク城址Mägdebergを経てホーエンクレーエンHohenkrähen(写真)へ。ボーイスカウト団用の小屋の裏手から小道を登り、大きな城壁跡が残る山頂から古火山群ジンゲン市街方面等の眺望をお楽しみください。ホーエンクレーエン山麓から南へ進めば、ホテル「ヘーガウハウスHegauhaus」のテラス席でジンゲン市街方面を眺めながら食事休憩ができます。更に南下するとホーエントヴィールHohentwiel北麓に至り、ここで入場料を払えば壮大な城塞群が建つ山頂に登れます。ホーエントヴィールの東麓にあるラントガルテンシャウ駅Landgartenschauから電車に乗ればジンゲン駅まで1駅です。(2018年5月)



【コンスタンツ周辺(ドイツ)】


ライヒェナウ島内周回 Insel Reichenau (約2時間)

コンスタンツKonstanzの街の西側のボーデン湖に浮かぶライヒェナウ島は、中世に建てられた修道院に由来する古い教会建築が残っていることから、島全域がユネスコの世界遺産に指定されています。島の東側の連絡道で地続きになっており、コンスタンツ駅からジンゲン方面行きの普通電車に乗ってライヒェナウ駅で下車し(所要9分。急行は停車しないので要注意)、バスに乗り換えて行けます。でもボーデン湖の遊覧船に乗ってのんびり出掛けるのもオススメです。島の南岸にある船着場で下船したら、湖岸の遊歩道を辿って西へ。キャンプ場を過ぎると、島の北西端ニーダーツェルNiederzellに建つザンクト・ペーター・ウント・パウル教会Kirche St.Peter und Paulが見えてきます。ここで主祭壇天井のフレスコ画を鑑賞したら、野菜畑の中を東へ進み、中央部のミッテルツェルMittelzellに建つザンクト・マリーア・ウント・マルクス大聖堂Münster St.Maria und Markusへ。東側のハーブガーデンへ行くと外観の全容を眺められます。大聖堂の少し南にライヒェナウ博物館Museum Reichenauもありますのでお見逃しなく。北岸に沿った道を東へ歩いて行くと、東端のオーバーツェルOberzellに建つザンクト・ゲオルク教会Kirche St.Georg(写真)に至ります。ここはイエス・キリストの奇跡等を描いたフレスコ画が見事ですが、冬季以外はガイドツアーに参加しないと入館できないので(事前予約は不要)、ツアーの時刻をご確認ください。待ち時間があれば、教会の南側に建つ小さな博物館パネル説明を見て予習しておきましょう。ミニ博物館から西へ歩き、葡萄畑に囲まれた島の最高地点ホッホヴァルトHochwartを経て、船着場かミッテルツェル(ライヒェナウ博物館前)のバス停へ戻ります。時間があればコンスタンツ市街へ出て、巨大な大聖堂内部インペリア像で有名なを観たり、買物や食事をお楽しみください。(2018年5月)


ザーレム城 Schloss Salem 〜 ビルナウ聖堂 Basilika Birnau 〜 ヌスドルフ Nußdorf
(約3時間)

コンスタンツの街の北方、ボーデン湖の対岸に広がる丘陵地帯を歩くコースです。コンスタンツからジンゲン方面行きの電車に乗り、ラドルフツェル駅でフリードリヒスハーフェンFriedrichshafen行きに乗り換えてザーレム駅で下車します(ボーデン湖岸を周回して行くので1時間余り掛かります)。我が家は駅から徒歩でミンメンハウゼンMimmenhausenの住宅街を抜け、シュロスゼーSchlossseeの湖畔とシュテファンスフェルトStefansfeldの集落を経由してザーレム城まで歩きましたが(所要約45分)、春〜秋には周回バスも運行されていて、これを利用すれば駅から5分で着きます。ザーレム城は元々修道院だったところで、現在は寄宿学校になっていますが、広大な敷地に修道院長の「宮殿」や大聖堂をはじめ歴史ある建物が並び、「消防博物館」や庭園も含めて見どころがいっぱいです。ザーレム城から少し南へ歩いた先で右折して丘陵地帯を西進すると、を抜けたところ(メンドリスハウゼンMendlishausen)に動物公園「アッフェンベルク・ザーレムAffenberg Salem」があります(前述のバスはここにも立ち寄ります)。池の周囲に猿や鹿が放し飼いにされていますが、レストランの屋根に巣作っている沢山のコウノトリもお見逃しなく。ここから更に西へ歩くと再び森の中に入り、緩やかに登って十字架の建つ峠を過ぎれば間もなく畑の中に出てきて、ビルナウアー・オーバーホーフBirnauer Oberhofのワイナリーに至ります。車道を挟んで南側に建つのが壮麗なビルナウ聖堂(写真)で、正面の広場からはボーデン湖を一望でき、隣にカフェもあります。裏手の車道からボーデン湖岸を走る路線バスに乗れますが、我が家は湖岸遊歩道を西へ歩きました。果樹園ビオトープを通り抜け、ヌスドルフの集落で聖コスマス・ダミアン礼拝堂Kapelle St.Cosmas und Damianを観てから、西外れにある鉄道駅で列車に乗りました。(2018年5月)


ジップリンゲン Sipplingen 〜 ヘーディンゲン Hödingen 〜 ジップリンガー・ベルク Sipplinger Berg 周遊 (約4時間半)

ボーデン湖の北西岸に位置するジップリンゲン村の背後に連なる低山ジップリンガー・ベルクを歩くコースです。ジップリンゲン村には上記のラドルフツェル発フリードリヒスハーフェン行き列車で行けます(ラドルフツェル駅から所要14分)。ジップリンゲン駅から地下道で車道の北側へ渡り、教会の脇を登ってジップリンゲン村の中へ。住宅街を東へ抜け、サッカー場の裏手から山道に入ってヒューネベルク城址Burgrest Hünebergのある小山ブルクハルデBurghaldeに登ります。山頂から東側へ下り、奇岩クールフィルステンChurfirstenを観てからトーベルバッハ川Tobelbachを越えてヘーディンゲン村へ。村の上手から遊歩道を西へ入るとトーベルバッハ川の上流(ヘーディンガー・トーベルHödinger Tobel)を越えて森を登り、変電所の前に出ます。この先は平坦な道になり、西へ進むとボーデン湖を見下ろすツィンマーヴィーゼZimmerwieseという展望所に至ります。更に西進すると分岐があり、広い道を直進する方が楽ですが、右手の山道に入るとボーデン湖を見下ろす展望所が3ヶ所あります。どちらの道を進んでも山岳ホテル「ハルデンホーフHaldenhof」に至り、広いテラス席(写真)で食事休憩ができます。ここから更に西へ歩いて展望所ロスヒンメルRoßhimmelを通過した後、プファッフェンタールPfaffentalという谷を下ってボーデン湖岸に出ます。西のルートヴィヒスハーフェン村Ludwigshafenへ向かっても良いですが、我が家は東へ進み、ヨットハーバーを見下ろす展望所を経て湖岸のレストラン「ゼーハウスSeehaus」で休憩した後、湖岸の遊歩道を辿ってジップリンゲン駅へ戻りました。(2018年5月)


フリーディンゲン Fridingen an der Donau 〜 ボイロン Beuron
(約3時間)

ドナウ川の上流にあるオーベレ・ドナウ渓谷Obere Donautalを歩くハイキングコースです。出発点のフリーディンゲンにはインメンディンゲンまたはトゥットリンゲンTuttlingenでウルムUlm方面行きの列車に乗り換えて行きます(シャフハウゼンやコンスタンツからはジンゲン経由で所要1時間半前後)。鉄道駅からドナウ川沿いの車道を少し南下してフリーディンゲン村の中心部に入り、聖マルティヌス教区教会Pfarrkirche St.Martinusの裏手からブルクシュタイクBurgsteigという小道を東へ登ります。スキーゲレンデの下手から右手へ入ると、ドナウ川を見下ろすライプフェルゼン展望台Laibfelsenマティアス礼拝堂Matthiaskapelleが建つ平原を経てシュティーゲレスフェルス展望台Stiegelesfelsに至ります。ここからは北のクノップフマッハーフェルス展望台Knopfmacherfels(19世紀のボタン職人が森の妖精に導かれて転落した場所とされています)へ進む方がメジャーなコースですが、我が家はベッテルマンスフェルスBettelmannsfelsの断崖に近い尾根伝いの道を選び、ドナウ川ブロンネン城を眺めつつシュペルバースロッホSperberslochの洞窟の入口を経てドナウ河畔へ下りました。飛び石(写真)を伝ってドナウ川を渡った対岸にレストラン「イェーガーハウスJägerhaus」があり、食事休憩できます。レストランの裏手を登り、イェーガーハウスヘーレJägerhaushöhleの洞窟がある鞍部を抜けるとブロンナー・ヴィーゼBronner Wieseの放牧場に出ます。北へ直進するとルルド洞窟の礼拝所があるリープフラウエンタールLiebfrauentalに入り、この谷を抜けて再びドナウ川に出合えばボイロン修道院Erzabtei Beuronが見えてきます。この荘厳な修道院には事前に予約すれば宿泊もできますが、普通に見学できるのは聖マルティヌスを奉った付属教会です。村の南側にある鉄道駅からトゥットリンゲン〜ウルム間の列車に乗れます。
なおオーベレ・ドナウ渓谷はボイロン村の下流(東方向)にも延々と続いていて、その出口はホーエンツォレルン家の城郭で名高いジクマリンゲンSigmaringenの町です。ビール「ツォラー・ホーフZoller Hof」の醸造元がある町ですから、中心街での食事も楽しめます。列車に乗ればボイロンから20分程度で行けますので、足を延ばしてみるのもオススメです。ジクマリンゲンからはユーバーリンゲンÜberlingen方面等へのバス便もあります。(2018年5月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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