直線上に配置

おすすめハイキングコース (22)

【サース・フェー周辺】


サース・フェー Saas-Fee 〜 シュピールボーデン Spielboden 〜 レングフルー Längfluh (往復約4時間半)
レングフルーはフェー氷河の真っ只中に突き出た岩山の上にある展望台で、サース・フェーの村外れからゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで上れますが、歩いて登ることもできます。サース・フェーの村内からフェー氷河に向かって南西方向に歩いていくと、氷河から流れ下る川を橋で渡り、明るい森の中の登り道に入ります。レストラン「グレッチャーグロッテGletschergrotte」を過ぎると間もなく森を抜け、グレッチャーアルプGletscheralpというモレーン上の草原をジグザグに登っていきます。ゴンドラリフトとロープウェイの乗継ぎ駅シュピールボーデンの直下にはマーモット(写真)の巣穴が沢山あり、ここのマーモットは人に馴れていて手渡しで餌をあげられます。シュピールボーデンのレストランで休憩したら、ブルドーザーで整地された広い道を更に登ります。右手(西側)にフェー氷河ドーム等の峰々を間近に眺めつつレングフルーのレストランまで登り詰めれば、東側にもアラリンホルンから流れ下るフェー氷河が眼前に迫り、その末端の先にはサース・フェーの村とヴァイスミース等の山々の眺望が広がります。我が家は同じ道を歩いて下山しましたが、片道はゴンドラリフトとロープウェイを利用されるのが良いでしょう。(2009年7月)


フェルスキン Felskinn 〜 ブリタニア小屋 Britanniahütte 〜 プラティエン Plattjen (約3時間半)
フェルスキンはサース・フェーから大型ゴンドラリフトで上れる海抜3,000m近い展望台です。大半の乗客はここから地下ケーブルカーに乗り換えて年中スキーが楽しめるミッテルアラリンへ行ってしまいますが、フェルスキンからケシエン氷河を東へ横断してブリタニア小屋を目指すハイキングコースも人気があります。氷河横断といっても傾斜の緩やかな万年雪の雪原をトラバースするだけなので、特別な装備は不要ですし、道を外れなければ危険はありません。フェー氷河の流れとアルプフーベルを背後にして雪原を渡ると、左手にエッキナーの岩山が迫ってきます。その岩山の脇を下るコースを左に分け、ヒンター・アラリン連峰を右手に見上げながら再び雪原の上部を進み、フェルスキンから1時間弱でブリタニア小屋(写真)に至ります。小屋からはドームアラリンホルンリンプフィッシュホルン等の山々を眺められますが、東側の小山クライン・アラリンに登ると(10分くらいで登れます)、眼下のマットマルク・ダムも含め更に眺望を楽しめるでしょう。小屋から先は、右手にノレンホルンシュテリホルン、正面にヴァイスミースを眺めつつ、雪原を北へ下ります。池が点在する辺りで雪が消え、サース谷の底へ下る道を右に分けて背後にマットマルク人造湖を眺めつつ尾根を回り込むと、エーデルワイスをはじめ多くの草花が咲いています。右手にサース谷を挟んでフルク谷アルマゲル谷を眺めながらエッキナーの東斜面を快適に進み、大岩ゴロゴロのガレた場所を過ぎれば間もなくプラティエンのレストランに到着です。ここからゴンドラリフトでサース・フェーに戻れます。(2009年7月)


ハンニック Hannig 〜 サース・フェー (約2時間半)
サース・フェーの村からゴンドラリフトで上る北側の展望台ハンニックから出発し、ミシャベル山群に向かって歩きます。山腹に平坦な道が続いており、斜面は見晴らしが良く高度感を楽しめます。谷を巻いた後、フェー氷河が近づくとアルペンローゼの咲く尾根をジグザグに下りる道となり、フェー氷河末端の泥色をした湖が近づきます。氷河湖の脇から松林の中を下ると、牧草地に囲まれたサース・フェーの村に戻ります。
ハンニックへのゴンドラリフトはレングフルーやプラティエン行きのロープウェイより早い時期から運行していますので、残雪さえ消えれば5〜6月でも楽しめるコースです。(1998年6月)


サース・アルマゲル Saas-Almagell 〜 サース・グルント Saas-Grund (約1時間)
サース・アルマゲルはサース谷の最奥にある静かな村で、サース・フェーによじ登る手前の村サース・グルントからポストバスが通じています。サーザー・フィスパ川Saaser Vispaを挟んで車道の反対側には気持ちの良い遊歩道が続いており、森林浴を楽しみながらのんびり散策できます。途中から山の斜面を登る道を辿れば、直接サース・フェーの村に出ることもできます。(1998年6月)


ホーザース Hohsaas 〜 クロイツボーデン Kreuzboden (約1時間半)
ホーザース(写真)はサース・グルントからゴンドラリフトを乗り継いで上れる展望台で、真新しく移設されたレストランのテラスからサース谷を挟んでミシャベル山群を美しく眺められます。ここは背後に聳える4,000m峰ヴァイスミースへの登山口でもありますが、一般ハイカーはヴァイスミースを背にして北寄りに斜面を下って行きましょう。展望抜群のヴァイスミース小屋Weissmieshütteで一休みした後、次第に草花の増えてくる斜面をどんどん下り、ゴンドラリフトの中間乗換え駅があるクロイツボーデンに至ります。クロイツボーデンは小さな人工池の畔から眺めるミシャベル山群が美しく、東側にはラッキンホルン等の山々が迫ります。レストランで食事休憩した後はゴンドラリフトで下るも良し、更にハイキングを続けるも良し、です。(2009年7月)


クロイツボーデン 〜 アルマゲラーアルプ Almagelleralp 〜 サース・アルマゲル (約4時間半)
上記クロイツボーデンから山腹を南へトラバースする道は「アルペンブルーメン・プロムナードAlpenblumen Promenade(花の遊歩道)」と名付けられ、その名のとおり多種類の高山植物が道端に咲き乱れてその説明板も整備されている人気のハイキングコースです。途中の尾根付近は大きな岩が重なったガレ場になっていますが、道はよく整備されていて右手にミシャベル山群やサース・フェーの村を眺めながら楽しく歩けます。尾根を回り込むとエーデルワイスの咲く急斜面のトラバースを経て、避難小屋の建つ広場に至ります。「アルペンブルーメン・プロムナード」はここからジグザグに谷底へ下っていきますが、これと分かれて正面にマットマルク人造湖を眺めつつ南へ直進すると、道はやがてアルマゲルホルンの手前で東へ方向を変えアルマゲル谷Almagellertalに入っていきます。谷の中央にアルマゲラーアルプの山岳ホテルがあり、気分の良いテラス席(写真)で軽食休憩ができます。帰りは谷底の川沿いの道ミシャベル山群を正面に仰ぎつつ下りますが、谷の出口近くの分岐で南へトラバースする道を選べば、吊り橋を辿ってフルクシュタルデンFurggstaldenに至り、ここからチェアリフトでサース・アルマゲル村へ下れます。分岐を直進すれば眼下にサース・アルマゲル村を見下ろしつつ、アルマゲラーバッハの滝を経由して徒歩で下る道です。所要時間はどちらのコースを辿っても大差ありません。(2009年7月)


クロイツボーデン 〜 クシュポーン Gspon (約4時間半)
サース谷の東斜面の高台に付けられた「クシュポーナー・ヘーエンヴェークGsponer Höhenweg」を歩くコースです。上記クロイツボーデンの人工池の畔から北へ続くハイキングコースに入ります。この辺り、朝夕には可愛いマーモットが姿を見せてくれるかも知れません。コースは先ずハンニックHannigの尾根を巻いてから、ややガレた斜面を北へトラバースしていきます。左手に深いサース谷を見下ろし、その向こうにはバルフリンをはじめとするミシャベル山群が並びます。ガレた斜面を過ぎると緩やかな下り道となり、グリューベGrüebeのアルプ、続いてホーファーエルピHoferälpjiの農家小屋を縫って進みます。ホーファーエルピからは一旦広い林道を歩きますが、明るい樹林帯に入った先で谷底に下る林道を左に分け、再び細い遊歩道となります。樹林帯を抜けた場所が眺めの良いシーヴィボーデSiwibodeのアルプ(写真)で、ここか、またはその北側の沢を越えた辺りが昼食休憩に最適の場所です(但し、飲食施設はここから更に1時間余り歩いた先のシュヴァルツヴァルトSchwarzwaldのカフェまでありませんので、食料は持参してください)。シュヴァルツヴァルトから先は北稜の山腹氷河が美しいバルフリンを左手に眺めながらの緩やかな下り道で、白い礼拝堂のあるオーバーフィニルーOberfiniluを過ぎると樹林帯に入り、それを抜けるとゴール地点のクシュポーン村です。村のレストランで山々を眺めつつ休憩したら、小型ロープウェイで谷底のシュタルデン・サースStalden-Saas駅前へ下ります。歩き足らないという方は、クシュポーン村から更に北のフィスパーテルミーネンVisperterminen村まで歩き(所要2時間弱)、バスでフィスプVispの町に下っても良いでしょう。また、バルフリン等の眺めを楽しみながら歩くには、クシュポーン村を起点とする逆ルートの方が好都合ですが、全体的にやや上り道が多くなります。(2009年7月)


マットマルク人造湖 Mattmark 〜 モンテ・モーロ峠 Monte-Moropass (往復約6時間)
サース・グルント発サース・アルマゲル方面行きポストバスの終点がサース谷の最奥に位置するマットマルク・ダムです(サース・アルマゲル止まりのバスもありますので要注意)。ダムの上からマットマルク湖の奥正面に見える山がイタリアとの国境になるモンテ・モーロで、目指す峠はその左の鞍部になります。湖の両岸に道が延びていて、どちらを歩き始めても構いません。西岸は複数のトンネルも掘られた舗装道路で対岸にシュペッヒホルンを眺めつつ進む道。東岸にも未舗装ですが歩きやすい道が付けられていて、対岸にシュヴァルツベルク連峰シュヴァルツベルク氷河ゼーヴィーネン氷河の末端を眺められ、振り返ると尖ったビーチホルンの姿が印象的。草花の種類も異なるので、行き帰りで違う道を辿ると良いでしょう(マットマルク湖を一周するだけなら所要約2時間の散策です)。湖の南端まで来たら、湖に流れ込む谷川に沿った登り道に入ります。やがてテリボーデンTällibodenという平原に出て、ここから前方に見えるテリ谷右斜面をトラバース気味に登ります。岩壁状の地形ですが、道は大岩の平らな上部に付けられていて、見掛けほど歩きにくくはありません。トラバースを終えて高台を横断した先が金色の大きなマリア像(写真)の建つモンテ・モーロ峠。峠のイタリア側には山小屋レストランとアンザスカ谷のマクニャーガMacugnaga村へ下るロープウェイ乗場があります。峠からはモンテ・ローザ連峰を間近に眺められますが、この峠は雲が掛かりやすく、眺望を楽しむためには早朝出発が必須のようです(残念ながら我が家もモンテ・ローザは拝めませんでした)。帰路は登って来た道を湖まで戻ります。出発点のマットマルク・ダムに戻ったら、バス停脇に建つ綺麗なレストランで祝杯をどうぞ。(2009年7月)



【グレヒェン周辺】


ゼータールホルン Seetalhorn 〜 ヴァンネホルン山頂 Wannehorn 〜 ハンニックアルプ Hannigalp 〜 グレヒェン Grächen (約4時間)
高台の村グレヒェンからゴンドラリフトで手軽に上がれる展望台がゼータールホルンです。但しこのゴンドラリフト、1時間に1回程度しか動かさない定時運行タイプですので、事前に村の教会の脇にある観光案内所でスケジュールを確認してから乗場へお出掛けください。海抜2,870mの山上駅に降り立つと、正面に真っ白いヴァイスホルンが迎えてくれます。背後に聳えるゼータールホルンの肩をサース谷側へ越えるハイキングコースもありますが、我が家は北側のガレた斜面を下ることにします。正面には端正な形のビーチホルンをはじめ、アレッチホルンなどローヌ谷北側の山々が一望され、うっかり見とれて足を滑らせてしまいそうです。急坂を慎重に下り切れば、後は幅広の平坦な道が北へ続いています。ディステルホルンの岩山を右に見上げながら進み、グレヒェン側へ下る道を左に分けると、やがて正面にヴァンネホルンが近付いてきます。歩いてきた道と余り標高差が無いので、岩場を直登するとすぐに頂上です。北端の絶壁の手前に大きな十字架とケルンが立っていて(写真)、ここからの360度の眺めは絶景です。東側のサース谷方面の眺望が開け、フレッチホルン・ラッキンホルンの右に白いヴァイスミース。南側のディステルホルンの左肩にバルフリン。南西側には美しいヴァイスホルン・ビスホルンとその右にバルホルン等の山々が連なります。北側のビーチホルン方面も素晴らしく、アレッチホルンの右手にはフィーシャーヘルナーとアレッチ氷河まで遠望できます。景色を堪能したら、西斜面を下山しましょう。道は一旦南西方面へ蛇行して、その後に森の中の小道を下ると、広々としたハンニックアルプに出てきます。ここには人気のレストランがあり、秋のシーズンには美味しいジビエ料理も味わえます。ここからチェアリフトでグレヒェンに下りられますが、明るい森の中の道を歩いて下っても1時間ほど。レストランのある池の畔に出てくれば、間もなく眼下にグレヒェンの家並みが広がります。(2005年9月)


モースアルプ Moosalp 〜 ユングー Jungu (約3時間半)
モースアルプは、マッター谷とサース谷の合流点の村シュタルデンStaldenからポストバスで西に登って行ける高原です(フィスプVispの街からもバスの便が通じています)。ここからは各方面へ手軽なハイキングコースが伸びていますが、森の中の平坦な道を南へ歩いていきましょう。30分ほどで森が途切れ、振り返るとビーチホルン等の山々が並んで見えます。農家小屋の先で「ビューポイントAussichtspunkt」と標識のある草原に出ますので、丸木のベンチで休憩しながらテルベルグレヒェン等の村々や山々の眺めをお楽しみください。この先の分岐点を下ればエンプトEmbdの村に出て、ロープウェイで谷底の駅カルペトランKalpetranに下りられますが、それでは余りに勿体無い感じです。天候に恵まれたら、是非とも山腹のテラス状の道をマッター谷を見下ろしながら直進してください。途中でトンネルを2つ抜け、牧畜小屋のあるレーガーLägerまでは歩きやすい平坦な道が続きます。ここから一旦下り、眺めの良い分岐点を過ぎると、アウクストボルトの谷に向かって徐々に上り道となります。谷を越えて反対側の尾根オーブリ・エービObri Äbiを回り込む辺りが、このコースの最高地点です(といっても標高差は200m程度)。尾根を過ぎると眼下に急峻な谷が迫り、その向こう正面にグレヒェンの村が意外な近さで眺められます。グレヒェンの右手に流れ下るリート氷河の末端も印象的。断崖に付けられた道を辿っていくと、行く手にユングー村の牧草地が近づいてきます。池の脇を通って下るとユングー村です。集落の中の細い道を下って、一番下のレストランで休憩しましょう。村外れからロープウェイでザンクト・ニクラウスSt.Niklausの駅前(写真)へ下りられます。このロープウェイは通年営業していますが、1〜2時間毎の運行なので、事前にスケジュールをご確認ください。また4人乗りの小型ゴンドラなので、乗客が多いとピストン輸送となって時間が掛かります。ザンクト・ニクラウスからの乗り継ぎには時間の余裕を見ておく方が良いと思います。(2005年9月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

前のページへ  次のページへ  トップページへもどる

直線上に配置