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おすすめハイキングコース (26)

【ヌシャテル周辺】


ショーモン山頂 Chaumont 〜 アンジュ Enges (約1時間半)
ショーモンはヌシャテル市街の北側に横たわる山脈で、中心街から7番の市内バスに乗ってラ・クードルLa Coudre停留所で下車すると、その前にある乗場からケーブルカーで手軽に上れます(このケーブルカーはヌシャテル周辺の電車・バスと共通のゾーン制運賃が適用されるので、事実上追加料金がかからずとってもお得)。山頂駅の隣に展望塔があり、晴れていればヌシャテル湖越しにアルプスの峰々を遠望できます。ここからヌシャテル市街に向かって南斜面を下る遊歩道は「時の小道Le Sentier du Temps」と名付けられていて、地球誕生から現在までの歴史が1m=百万年の長さで示されているそうですが(所要1時間)、我が家は逆に尾根上の遊歩道(写真)を北東方向へ辿りました。暫く進むと車道から右手の林道に入り、森を抜けたところが古い農家群のあるメテリー・ドートリーヴMétairie d'Hauterive。更に進むと広大な牧草地が広がるレ・トロワ・シュミネーLes Trois Cheminéesに至り、直進すれば尾根上の道は遥かシャスラル山Chasseralまで続いていますが、我が家はここから森の中を東へ下ってアンジュ村に出ました。アンジュ村の中心部からポストバスでヌシャテルの東隣の町サン・ブレーズSt-Blaiseへ出られます。バスは鉄道駅にも立ち寄りますが、ヌシャテル方面へ戻るなら、湖畔近くの大通りから1番のトロリーバスを利用する方が便利です。(2015年5月)


レ・プランシェット Les Planchettes 〜 モロン湖畔 Lac de Moron 〜 ドゥーの滝 Saut du Doubs (約2時間)
フランスとの国境を流れるドゥー川の河畔を歩くコースです。時計産業の街ラ・ショー・ド・フォンLa Chaux-de-Fonds駅前からポストバスに乗り、西方にある静かな農村レ・プランシェットで下車します。ここから牧草地の中を西へ歩いていくとレ・ロシュ・ド・モロンLes Roches de Moron農家レストランに至り、その庭からドゥー川を堰き止めて作られたモロン湖を一望できます(写真)。眺望を楽しんだら、眼下のモロン湖に向かって樹林帯の斜面を下ります。途中の分岐で右へ辿ればシャトロ・ダムBarrage du Châtelotを経由する道ですが、我が家は左の道を選んで直接モロン湖畔へ下りました。幾つかトンネルを潜って進み、道が湖畔を離れて登り道になると、その先に「ドゥーの滝」が現れます。滝の上から滝壺を見下ろしたら、少し上流にある歩道橋で対岸のフランス側へ渡ってみましょう。売店の前を通って下流へ戻ると、滝を反対側から見下ろせるだけでなく、滝壺の向かいにある観瀑台に登れば滝の全景を眺められます。歩道橋でスイス側へ戻り、少し上流に建つレストランで食事休憩をどうぞ。滝の上手はドゥー川がブルネ湖Lac des Brenetsになっていて、レストランの近くから遊覧船に乗ることができます。遊覧船は「スフィンクスSphinx」(または「カルヴァンの頭La Tête à Calvin」)、「ル・ロシェ・ド・レコーLe Rocher de l'Echo」、「プロイセン王の洞窟La Grotte des Rois de Prusse」等の景勝地を眺めつつレ・ブルネ村Les Brenets船着場に到着します(「ドゥーの滝」からブルネ湖沿いの遊歩道を歩けばレ・ブルネ村まで約40分らしいです)。船着場から坂道を20分ほど上れば、レ・ブルネ村の中心にある鉄道駅から電車でル・ロックルLe Locleの町に出て、そこでヌシャテル行きの国鉄電車に乗り換えられます。(2015年5月)。


ル・レモン Le Reymond 〜 ラ・ヴュー・デ・ザルプ峠 Col de la Vue des Alpes 〜 テット・ド・ラン山頂 Tête de Ran 〜 モン・ラシーヌ山頂 Mont Racine 〜 ラ・トゥールヌ峠 Col de la Tourne (約5時間)
ヌシャテルとラ・ショー・ド・フォンの間に横たわる山脈を縦走するハイキングコースです。週末や休日ならラ・ショー・ド・フォン駅前始発のバスでラ・ヴュー・デ・ザルプ峠へ上ってから歩き始めることができますが、我が家が歩いた日は平日でしたので、ラ・ショー・ド・フォン駅でレ・ポン・ド・マルテルLes Ponts-de-Martel行きのローカル電車に乗り換え、2駅目のル・レモンで下車してスタートしました。南東側にある農家の脇を緩やかに登ってモン・サーニュMont Sagneの丘を越え、ラ・サーニュ谷Vallée de la Sagne(別名ポン谷Vallée des Ponts)の最奥部を横断して向かいの樹林帯の急坂を階段で登ります。尾根の東側に出たら、行く手の丘の手前を東へトラバースしてラ・ヴュー・デ・ザルプ峠に到着します(ル・レモン駅からここまで約1時間です)。駐車場の南側にあるトボガン用のコース(滑り台)の脇を登って尾根上を南へ進むと、次第にテット・ド・ラン山が近づいてきます。麓に建つホテル「ラ・クレ・デ・シャンLa Clef des Champs」の裏手から登るテット・ド・ランは気分の良い草原の山頂で、南東側にヴァル・ド・リュ盆地ヌシャテル湖、北にラ・ショー・ド・フォン市街が見渡せます。ここから草原の尾根道を南へ辿り、農家小屋のあるレ・グランド・プラディエール・ドシューLes Grandes Pradières Dessusを経てモン・ラシーヌ山頂(写真)へ。南東側のヌシャテル湖越しにヴァリス・アルプスベルナー・アルプスが浮かび、北西側にはル・ロックルの町やラ・サーニュ谷が一望です。更に尾根道を暫く進んだ後で西側へ下ると、農家レストラン「ラ・グランド・サニュールLa Grande Sagneule」で軽食休憩ができます。ここから谷底の道をまっすぐ南下すればバス停に出られますが、我が家はその途中にある湿原の下手から西側の斜面を登り、グラン・クーリーGrand Coeurieの広大な草原を経てレストランのあるラ・トゥールヌ峠へ出ました。ここからもル・ロックル〜ヌシャテル間を結ぶポストバスに乗れます。(2015年5月)


ノワレーグ Noiraigue 〜 アルーズ渓谷 Gorges de l'Areuse 〜 ブドリ Boudry (約3時間半)
ヌシャテルの街の西からフランス国境に向かって長く延びるトラヴェール谷Val de Traversを流れるのがアルーズ川で、ヌシャテルに近い谷の出口が深い峡谷になっています。ヌシャテルからトラヴェール谷方面行きの普通電車に約20分乗り、静かな山間の村ノワレーグで下車します。村を東へ抜けて線路沿いを東へ歩くと間もなくアルーズ河岸に出ます。水力発電所を過ぎると先ずブロ滝Saut de Brotが現れます。鉄製の歩道橋から激流を見下ろした後、垂直に切り立った岩壁沿いの遊歩道を下って急流に架かる石橋(写真)へ。レ・モワヤLes Moyatsの水力発電所から先は穏やかな河岸の道となり、シャン・デュ・ムーラン村Champ-du-Moulinに入って行きます。ここにはジャン・ジャック・ルソーが滞在した家観光案内所の他、鱒料理が得意なホテル・レストラン「ラ・トリュイットLa Truite」がありますので休憩に最適です。疲れていたら北斜面を上った先にある駅から電車に乗り込むこともできますが、更に下流へ歩くと再び急流が現れ、ラ・ヴェリエール橋Pont de la Verrièreを渡った先で脇道に入ればラ・ヴェリエール滝Chute de la Verrièreを見下ろす岩の上に行けます。更に「博覧会橋」とコンブ・ガロCombe-Garotの水力発電所前を経てヴェール橋Pont de Vertへ。ここから再び峡谷地形となり、クレー橋Pont des Clées付近からは迫力ある渓谷美が眺められます。河岸のトンネルを潜り、ル・シャネLe Chanetの水力発電所を過ぎると急に平原が広がって、ブドリ村に到着です。西側の丘の上に建つブドリ城Château de Boudryの内部が「葡萄酒博物館」になっていて、ワインの試飲ができます。城郭から旧市街を下った先のアルーズ河畔からトラムが発着していて、これに乗ってヌシャテル方面へ戻れます。(2015年5月)


ノワレーグ 〜 クルー・デュ・ヴァン Creux du Van 〜 ル・ソリア山頂 Le Soliat 周遊 (約4時間半)
クルー・デュ・ヴァンは、垂直の岩壁に馬蹄形に囲まれた特異な凹地で、ヌシャテル州随一の景勝地です。上記のノワレーグ駅からスタートして、線路とアルーズ川を越えて南東方向へ歩き、ヴェール・シェ・ジョリーVers chez Jolyの農家の先から山道に入ります。直接ル・ソリアへ登るなら右手の道ですが、クルー・デュ・ヴァン方面は左手へ。ロベール農場Ferme Robertを過ぎると行く手に岩壁が現れ、いよいよクルー・デュ・ヴァンの森の中に入って行きます。最奥部にはフォンテーヌ・フロワッドFontaine Froideという泉があり、その少し先の分岐から右手の登山道シュマン・デュ・サングルChemin du Singleに入って急坂を登ります。クルー・デュ・ヴァンは自然保護区になっていて動物の数が多く、我が家も登山道の途中でシュタインボックブクタン)の群れに至近距離で遭遇しました。急坂を登り切ると森を抜けてル・ソリアの広大な草原が広がります。投石禁止の警告板が立つ断崖沿い(写真)の遊歩道を、右手にクルー・デュ・ヴァンを見下ろしつつ西へ進んだら、分岐から草原の中を南下して十字架が立つ山頂展望台へ立ち寄りましょう。南東方向ユングフラウブリュムリスアルプ連峰等のベルナー・アルプス、にはヴァリス・アルプスからレ・ディアブルレ連峰モン・ブラン山群を経てフランスの山々までが一望できます。断崖脇の遊歩道に戻ったらビール湖方面を東に遠望しながら北上し、左手の草原の中に建つ農場レストラン「ル・ソリア」で食事休憩をどうぞ。帰路は断崖の北端にあたるペルテュイ・ド・ビーズPertuis de Biseから「14曲がりの小道Sentier des 14 Contours」を辿ってド・ダーヌ山脈Dos d'Aneの北斜面を下ります。森の中の農家レストラン「レ・ズイヨンLes Oeillons」を過ぎると緩やかな林道になり、往路で通ったヴェール・シェ・ジョリーの分岐へ戻ってきます。ノワレーグ村には大変美味しいチョコレート工房「ジャコーJacot」がありますので、是非お立ち寄りください。駅前のホテル・レストラン「オーベルジュ・ド・ノワレーグAuberge de Noiraigue」でも、ここのチョコレートを使ったデザートが味わえます。(.2015年5月)


レ・ヴェリエール Les Verrières 〜 ル・グラン・トロー山頂 le Grand Taureau 〜 ポンタルリエ Pontarlier (フランス、約5時間)
上記トラヴェール谷奥の北西にある国境付近からフランスのポンタルリエの町の東まで連なるラルモン山脈Montagne du Larmontを歩くコースです。トラヴェール谷方面行きの電車をフルリエ村Fleurierで下車し、駅前からバスで国境の村レ・ヴェリエールに向かいます。レ・ヴェリエール駅の西側から牧草地の中の道を北上し、レ・コートLes Côtesの分岐を左折して明るい樹林帯を西へ緩やかに登ります。森を抜けたところがレストランのあるレ・プチ・セルネLes Petits Cernetsで、更に北側のレ・グラン・セルネLes Grands Cernetsの農家脇から牧草地を登って再び森の中へ。峠の分岐を左折して尾根伝いに西進すると国境を越え、ラルモン山脈の最高地点であるル・グラン・トロー山頂(写真)に到着します(ここまでレ・ヴェリエール村から所要約2時間。レ・ヴェリエール村で国境を越えてからフランス側を北上する道もあります)。山頂からは南側にアルプスの峰々が望め、北側にはドゥー河畔方面の村々を眺められます。ここからは西の尾根伝いに広い道が続いていて、草原の花畑越しにサン・ポワン湖を遠望しつつ緩やかに下って行きます。グランジュ・デ・ミロワールGrange des Miroirsの農家とレストラン「ル・グヌフェle Gounefay」を経てカティナ砦Fort Catinat(上ラルモン砦Fort du Larmont Supérieur)の遺構が現れると、その前からポンタルリエ市街を一望できます。更に下ってレ・ジャンテles Jeantetsの農家前から樹林帯の遊歩道に入り、分岐を左折するとマレル砦Fort Mahler(下ラルモン砦Fort du Larmont Inférieur)で、ここは眼前のジュー城Château de Jouxドゥー川を美しく見下ろせる展望台です。急坂を下ってジュー城との間の狭い谷間ラ・クリューズla Cluseに下った後は、ジュー城へ登ったり、南側のル・フランブール村le Frambourgからバスに乗り込むこともできますが、我が家は車道沿いに北へ歩いてポンタルリエの町に出ました(マレル砦からラ・クリューズに下らず、来た道を引き返して途中の分岐を左折しても行けます)。ポンタルリエの町の見どころは余り多くありませんが、サン・ピエール門Porte St-Pierre付近の中心街は雰囲気が良いです。市街の南に鉄道駅があり、ヌシャテル方面行きの電車は本数が少ないので、駅前始発のバスでフルリエ村へ戻る方が便利です。(2015年5月)



【イヴェルドン・レ・バン周辺】


サント・クロワ Ste-Croix 〜 ル・シャスロン山頂 Le Chasseron 〜 コヴァタナ峡谷 Gorges de Covatannaz 〜 ヴュイトブッフ Vuiteboeuf
(約4時間)
ル・シャスロンはジュラ山地の頂のひとつで、イヴェルドン・レ・バンの街の北西に位置しています。イヴェルドン・レ・バン駅からローカル電車で30分余り上ったサント・クロワ村が登山口です。駅から北へ続く登り道を辿り、レ・プレーズLes Praisesで右折してル・コシェ山の南斜面を東へ巻くように緩やかに登って行くと、レ・ザヴァットLes Avattesレストランに至ります。ここから北に見えるプチット・ロシュPetites Rochesの尾根に登ります。尾根からは西にエギュイーユ・ド・ボルム山脈、北にラ・コート・オ・フェー村、東にヌシャテル湖、南に遠くモン・ブラン山群の眺望が楽しめます。左手が切れ落ちた尾根(写真)を一旦少し下ってから登り返すとル・シャスロン山頂です。山頂の南側に山岳ホテルが建っていて、食事休憩ができます(但し日曜夜から火曜までは休業なので要注意)。ホテルからそのまま南斜面を下るとレ・ラッス村Les Rassesに至り、ここから路線バスでサント・クロワ村へ戻れますが、余裕があれば森の脇を更に南へ下ってラ・ヴィレットLa Villetteの集落の下手からコヴァタナ峡谷の遊歩道に入りましょう。切り立った岩壁から流れ下る急流を眺めつつ下り、山裾に抱かれたようなヴュイトブッフ村へ。南東側に見える教会の丘の先に無人駅があり、そこからイヴェルドン・レ・バン〜サント・クロワ間の電車に乗れます。(2014年5月)


サント・クロワ 〜 レギュイヨン峠 Col de l'Aiguillon 〜 バレーグ Ballaigues (約4時間)
フランス国境に近い高原地帯を歩くコースです。上記サント・クロワ駅から北西方向へ歩き、エトロワ峠Col des Etroitsの手前で左折してサント・クロワ村を見下ろしながら遊歩道を登ります。高台に建つ民家の脇を通り過ぎると平坦な道になり、モン・デ・セールMont des Cerfsと呼ばれる尾根上の草地を南下していきます。一層広大な放牧地が広がるとラ・ジタ・ドスーLa Gittaz Dessousの集落で、更に南のラ・ジタ・ドシューLa Gittaz Dessusの農家群を過ぎ、眼前に横たわるエギュイーユ・ド・ボルム山脈の西端(レギュヨン峠)へ向けて緩やかに登ります。峠からエギュイーユ・ド・ボルム山脈の西端を南へ回り込み、草原の谷を横切って南側の丘の上へ登り返すと、東にヌシャテル湖の眺めが広がります。丘の南側に「グランジュ・ヌーヴGrange Neuve」という一軒家レストランがあり、チーズ料理が美味ですので是非お立ち寄りください(ちょうどこの辺りがこのハイキングコースの中間地点です)。ここから先は南に聳えるル・シュシェ山Le Suchetの中腹へ登ってアルプスを遠望するのが本来のコースですが、我が家は西麓の道をまっすぐ下って時間と体力を節約しました。どちらの道を選んでもラ・ポワエットLa Poyetteで合流し、そこから南西へ進むと左手にモン・ブラン山群からヴァリス・アルプスを経てベルナー・アルプスに至る山々のパノラマが広がります(写真)。ラ・ベッソンヌLa Bessonneの牧畜農家群を経て、樹林帯を南へ下るとバレーグ村に到着です。ここからポストバスでヴァロルブまたはオルブの町へ出られますが、我が家は高速道路を越えて西へ更に30分下り、フランス国境に近い谷底のル・クルーLe Creux停留所からイヴェルドン・レ・バン行きの高速バスに乗りました。(2014年5月)


ヴァロルブ Vallorbe 〜 ル・モン・ドール山頂 le Mont d'Or 〜 ル・モロン山頂 le Morond (フランス、約3時間半)
この地方特産のチーズのブランド名としても有名なモン・ドールはスイス国境に近いフランス領の山で、スイスのヴァロルブ駅から歩いて登ることができます。駅の西側で線路を北へ潜ってプラリュー坂Côte de Praliouxの登山道を登るのが近道ですが、ヴァロルブの町の西からオルブ川L'Orbeに沿った遊歩道を遡り、オルブ洞窟Grotte de l'Orbe(ヴァロルブ鍾乳洞)の前から北斜面を登っても構いません(ヴァロルブから往復するなら往路と復路で別の道を選ぶと良いでしょう)。後者は「妖精の洞窟Grotte aux Fées」の入口を経て北上し、森の中で国境を越えます。フランス領に入ると牧草地が開け、ラ・プチット・エシェルla Petite Échelleラ・グランド・エシェルla Grande Échelleの牧畜農家を横目に見ながら東寄りに進んで再び国境線上に出てきます。国境線の石垣に沿って登り、「体育小屋Cabane de la Gym」を経て、モン・ドール小屋Cabane du Mont d'Orの前でプラリュー坂経由の登山道と出合えば、間もなく草原の尾根が眼前に広がります。右手にイヴェルドン・レ・バン方面、後方にジュー湖方面の眺望を楽しみながら尾根上を北上するとケルンの建つ山頂に達し、ここから先は北方のフランス側の丘陵地帯も一望できるようになります。山頂から北へ少し下った先に別の頂があり、ここからは尾根の東側ラ・ジューニュナ川の谷へ垂直に切れ落ちている姿を間近に眺められて迫力満点です(写真)。南東側には遠くベルナー・アルプスからヴァリス・アルプスを経てモン・ブラン山群に至る山々のパノラマが広がっています。尾根上の草原を更に北へ緩やかに下り、最後に登り返すとル・モロン山頂です。ここから北麓のメタビーフ村(次項ご参照)までチェアリフトで下ることができます(歩いて下れば所要約1時間)。山麓駅から坂道を下った先にバス停がありますが、フラーヌFrasne方面行きかジューニュ村(次項ご参照)止まりのバスが殆どで、ヴァロルブまで行くバスは一日1便だけしかありませんのでご注意ください。(2014年5月)


メタビーフ Métabief 〜 レ・ゾピトー・ヌフ les Hôpitaux-Neufs 〜 ジューニュ Jougne (フランス、約1時間半)
上記ル・モロン山の北麓にある山岳リゾート村メタビーフから、ヴァロルブ方面行き路線バスのルートに沿って歩いてみました。バス停のあるメタビーフ村の教会前(写真)から車道を東へ辿ると、やがて廃線になった鉄道駅の遺構が左手に現れ、30分ほどでレ・ゾピトー・ヌフ村に入ります。村の中心で右折して南へ向かいます。ジューニュ峠Col de Jougne付近からは車道を離れ、東側のレ・ラヴィエールles Ravièresの丘の斜面に付けられた遊歩道を通ってジューニュ村へ。我が家はジューニュ村の南端にある郵便局前(メリーMairie停留所)から路線バスに乗り込みましたが、更に南下してラ・ジューニュナ川la Jougnenaの谷をスイス国境まで歩いても1時間前後でしょう。ここはローマ時代からフランスとスイスを結ぶ交易路として使われた「歴史の道」らしいです。スイス国境の税関を越えた先にあるル・クルーLe Creux停留所からヴァロルブ駅行きまたはイヴェルドン・レ・バン行きの路線バスに乗れます。(2014年5月)


ヴァロルブ 〜 レ・クレー Les Clées 〜 オルブ Orbe (約5時間)
オルブ渓谷Gorges de l'Orbe沿いの遊歩道を歩くコースです。ヴァロルブの町の中心部からオルブ川の左岸の道に入って下流(東)へ少し歩くと、観光案内所と「鉄と鉄道の博物館Musée du Fer et du Chemin de fer」があります。更に河岸を進むと道が右岸に渡り、牧草地が広がる先に「デー高架橋Viaduc du Day」が見えてきます。鉄道橋ですが線路の下に歩道があり、オルブ川の眺め(写真)を楽しみながら渡ることができます。少し下流にある「デーのダムBarrage du Day」を過ぎると大岩が迫る渓谷となり、やがて「デーの滝Saut du Day」が現れます。養魚場の先で再び右岸へ渡り、岩を刳り抜いたトンネルを幾つか潜って、丘の上に城址が建つレ・クレー村へ下ってきます。コースのほぼ中間地点ですので、村のレストランで休憩をどうぞ。この先オルブ川は深い峡谷になりますが、遊歩道は左岸の上部に付けられていて比較的明るく、森の木々や草花を愛でつつ快適に歩けます。モンシュラン村Montcherandの南で大きな導水管に出合ったらこれに沿って下り、電力会社の建物脇を通って河畔へ。河岸の道を進むと運動公園のあるル・ピュイゾワールLe Puisoirに出て、ここから坂道を上るとオルブ駅です。駅前から階段を東へ上った先がオルブの町の中心部「市場広場Place du Marché」で、向かいに見える教会の前を左折すると城址があります。円塔に上って眺望をお楽しみください。教会の東側から続く城壁の遊歩道を南へ進み、ムリネ橋Pont du Moulinetを渡ってオルブ川沿いの遊歩道「シュマン・デ・プレジダンChemin des Présidents」を北上すればル・ピュイゾワール運動公園の脇へ戻ってきます。このオルブの町の周回散策コースはゆっくり歩いて1時間程度です。オルブ駅始発の電車はシャヴォルネ駅Chavornayで乗換えが必要ですが、イヴェルドン・レ・バン行きの直通ポストバスもほぼ1時間毎に運行されています。(2014年5月)


ル・ポン Le Pont 〜 ダン・ド・ヴォリオン山頂 Dent de Vaulion 〜 ロマンモティエ Romainmôtier 〜 クロワ Croy (約5時間)
ダン・ド・ヴォリオンはフランス国境に近いジュー湖Lac de Jouxの東に位置する展望台の山です。登山口のジュー湖東端の村ル・ポンヴァロルブ駅始発のローカル鉄道に乗って2駅目ですが、ローザンヌやイヴェルドン・レ・バン方面から電車で行く場合は、ヴァロルブ駅手前のル・デー駅Le Dayで乗り換える方が便利です。ル・ポン駅から南へ歩くとすぐジュー湖畔に出ます。湖畔を進んで教会の手前を左折し、レ・ザグイヨンLes Agouillons南麓の谷間を抜けた先でサーニュ・ヴュアニャールSagne Vuagnardという窪地を横断する遊歩道に入ります。窪地の先から谷間の道を北へ登ると、牧畜農家が建つラ・ダンLa Dent。ここから牧草地の斜面をジグザグに登り、ラ・プチット・ダンLa Petite Dentの農家前を過ぎれば間もなくダン・ド・ヴォリオン小屋Chalet de la Dent de Vaulionに到着します。ここまでは南側から車道が通じていて、マイカーで上ってくる家族連れも多いです。テラス席でモン・ブラン山群等を遠望しながら軽食休憩をどうぞ。小屋からひと登りで山頂(写真)です(ル・ポン駅から所要約1時間半)。草原の広い頂にベンチが点在していて、360度の眺望を楽しめます。北側にヴァロルブの町を見下ろし、西側にはジュー湖モン・タンドルが近く、南〜東にはモン・ブラン山群からダン・デュ・ミディ連峰ヴァリス・アルプスを経てベルナー・アルプスまで、スイス中央部以西の主要な峰々を一望することができます。帰路は山頂から北東へ続く尾根を下ります。その先の分岐で左折すればヴァロルブの町へ下れますが樹林帯の道なので、我が家は右折して牛達が放牧された草原を下り、ヴォリオン村Vaulionへ出ました。ここからクロワ・ロマンモティエ駅行きのポストバスに乗れますが、午後の早い時間帯には便が無いので、我が家は車道ニーダウNidauまで歩き、そこからノゾン渓谷Gorges du Nozonの遊歩道を辿って徒歩でロマンモティエ村へ(ヴォリオン村から所要約1時間半)。スイス最古の修道院Abbatiale修道院長の館Maison du Prieurを観た後、更に東のクロワ村まで約20分歩きました。クロワ村の東側にクロワ・ロマンモティエ駅があり、ローザンヌ方面行きの電車に乗れます。(2014年5月)


コンシーズ Concise 〜 グランソン Grandson 〜 イヴェルドン・レ・バン Yverdon-les-Bains (約4時間半)
コンシーズは葡萄畑に囲まれたヌシャテル湖北岸の村です。鉄道も通じていますが電車は早朝と夕刻しか停車しないので、イヴェルドン・レ・バン駅前始発のポストバス(ゴルジエ・サン・トーバン駅Gorgier-St-Aubin行き)をご利用ください。バス停から村の中を北へ抜けると葡萄畑が広がります。左折してワイナリー「サン・タニャンDomaine de St-Agnan」の葡萄畑の中を西へ進み、「4つのメンヒルQuatre Menhirs」の先で右折して高速道路を越えます。山裾を再び西へ歩き、「プラ・ベルトゥーのドルメンDolmen de Praz Berthoud」を経て、左手にオナン村Onnensを眺めつつボンヴィラール村Bonvillarsへ。丁寧に葡萄の木の手入れをする農家の人々を右手に眺めながら更に西進してサン・モーリスSt-Mauriceの集落に入り、そこから南下すると間もなくシャンパーニュ村Champagneです。村のレストラン「デュ・レザンDu Raisin」で村名を名乗れない悲運の地元産ワインを味わってください。シャンパーニュ村から畑の中の道を南東へ歩き、ラ・ポワシーヌLa Poissineの集落を経てヌシャテル湖岸に出ます。コルスレット浜Corcelettesのキャンプ場を通過して湖岸の遊歩道を西へ進み、線路脇に出ると行く手にグランソン城(写真)が見えてきます。城内の博物館や塔からの眺望を楽しんだら、再び湖岸を西へ。幾つかの川の河口に広がる自然保護区を経て、ル・ミュジョン川Le Mujon沿いにイヴェルドン・レ・バンの中心街へ戻ってきます。もし途中で疲れたら、コース上のどの村からでもポストバスに乗って戻ることができます。(2014年5月)


イヴォナン Yvonand 〜 シャヴァンヌ・ル・シェーヌ Chavannes-le-Chêne 〜 シェーヌ・パキエ Chêne-Paquier 周遊 (約3時間半)
ヌシャテル湖南岸の丘陵田園地帯を歩くコースです。イヴェルドン・レ・バン駅からフリブール方面行きの電車で2駅目のイヴォナン駅からスタート。静かな住宅街を南へ抜けてラ・ゴラLa Golazの牧畜農家を通り過ぎると、樹林帯の斜面を登った先で高速道路を潜り、ヴェール・ル・ラヴィオーVers-le-Laviauの牧草地が広がります。春には花畑の向こうにヌシャテル湖を一望できる場所です。ロヴレー村Rovrayに入ってその中心を通り抜けた後は、そのまま舗装道路を直進しても良いですが、ハイキングコースは右手の畑の中を進んでヴォー谷Vallon des Vauxの上部を覆う林の中に入り、馬の放牧場を経てシャヴァンヌ・ル・シェーヌ村へ出てきます。シャヴァンヌ村にはレストランがあって軽食休憩ができます。シャヴァンヌ村から西へ歩いてコヴェ橋Le Pont du Covetでヴォー川Ruisseau des Vauxを渡り、楕円形の美しい教会が建つシェーヌ・パキエ村を経由してサン・マルタン・デュ・シェーヌ城址Château de St-Martin-du-Chêne(写真)へ。の上から眺望を楽しんだら、ル・フロンゼル川Le Flonzelの谷へ下ります。河畔を下流へ進むとヴォー川と合流し、木々の茂った谷底の遊歩道を下って行きます。ル・マルチネLe Martinetの一軒農家の先で高速道路の高架橋を潜り、そのまま川沿いの道を北上してイヴォナン村へ戻ってきます。イヴォナン駅前のレストランで休憩した後は、ヌシャテル湖畔の自然保護区を散策するのも良いでしょう。平日にはイヴェルドン・レ・バン駅前からイヴォナン、ロヴレー、シャヴァンヌ、シェーヌ・パキエの各村を経由するシャントロ村Champtauroz行きポストバスが運行されていますので、これを利用すれば片道だけのハイキングも可能です。なおシャヴァンヌ村〜サン・マルタン城址間はこの地方の農村を周回する「麦の道Le Chemin des Blés」コースの一部で、随所に説明板が立っています。(2014年5月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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