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おすすめハイキングコース (17)

【カンデルシュテーク周辺】


シュトックホルン山頂 Stockhorn 〜 クリンディ Chrindi
(約3時間)
トゥーンの街の西方に聳えるシュトックホルン(標高2,190m)山頂へは、シュピーツからツヴァイジンメン方面行きの普通電車に乗って14分のエルレンバッハErlenbachで下車し、村の西外れからロープウェイに乗ります。ロープウェイが上っていくにつれて緑の前山の向こうに次第に白峰が顔を出してくるのでワクワクします。ロープウェイ降り口のレストランからも既に絶景が広がっていますが、少し歩いて頂上まで登ると360度の眺望。北側はベルン方面の大平原、南側はユングフラウ方面の高峰群からブリュムリスアルプ連峰を経てヴァリス山群に連なる大パノラマです。ベルナーオーバーラントの高峰群の眺めはニーゼン山頂よりやや遠くなりますが、眺めの雄大さでは引けを取りません。
南側の山腹に2つの湖が見えていますが、先ず西方に見えるオーバーシュトッケン湖Oberstockensee(写真)を目指して下りていきます。山腹の尾根は草花の美しい草原になっていて、振り返って見る三角形の頂上が印象的です。湖畔方面への道を分けて岩壁を見上げながら直進すると、オーバーシュトッケンアルプOberstockenalpのレストランを経て、やがてヒンターシュトッケン湖Hinterstockenseeが見えてきます。鱒釣りをしている人々を眺めながら湖畔を半周すると、ロープウェイの中間駅クリンディに戻ります。ここにもレストランがあって食事休憩が可能。ロープウェイでエルレンバッハの村に戻ったら、帰りはゆっくりと村の中を散策しましょう。古い民家の多い村で雰囲気があります。(2000年6月)


ラムスラウエネン Ramslauenen 〜 ゲーリホルン山頂 Gehrihorn (往復約3時間半)
ゲーリホルンは、フルーティゲン辺りを通る電車の車窓から東側に見える、岩肌を白く輝かせてピョコンと尖っている標高2,130mの山です。フルーティゲンとシュピーツの間にある村ライヒェンバッハReichenbachまで電車かバスで行き、キーンタールKiental行きのミニ・ポストバスに乗り換えます。谷奥のグリースアルプまで乗るハイカーが多いですが、途中の郵便局前で下車。少し谷奥方向へ歩いてから谷底への道を下っていくと、ラムスラウエネンへのリフト乗場があります。レトロなチェアリフトで海抜1,400mまで運んでもらった場所にはテラス・レストランがあり、山々を眺めながら休憩できます。一息入れたらハイキングに出発です。谷奥のグリースアルプに向かったり、反対に谷の出口方向への山腹の道(「ノルドランプNordrampe」と呼ばれる人気のコースでカンデルシュテークまで続いています)を辿るハイカーと別れ、牧草地の脇を直登します。初めは背後の谷の向かいに聳えるドライシュピッツが印象的ですが、そのうちその右側に意外な近さでメンヒが、続いてアイガーが顔を出してきます。牧畜小屋を通り過ぎてリューデリクスRüederigsの尾根に出ると、一気に西側の展望が開けます。眼下のフルーティゲンの街をはじめフルーティック谷が一望できるほか、その右手にはニーゼンとトゥーン湖の美しい眺め。行く手にはゲーリホルンの山頂が西側を鋭くえぐられた姿で迫ります。道は右手が切れ落ちた稜線に広がる草原を気分良く登っていき、最後にやや急な岩場をよじ登ると、360度の眺望が広がる山頂(写真)です。中腹からではシルトホルンに隠されていたユングフラウも全容を現し、ベルナ・オーバーラント三山が美しく眺められるほか、その右手にブリュムリスアルプ連峰、尾根を挟んでバルムホルン&アルテルスとリンダーホルン、更にカンデル谷の右手にはエルジックホルンとその右にヴィルトホルンも遠望できます。山頂で一緒になった犬連れの女性はそのまま尾根道を南下してカンデルシュテーク方面へ歩いていきましたが、我が家は来た道をラムスラウエネンに戻りました。
この地域の手軽に登れる山としては他にエルジックホルンがあります。ブリュムリスアルプ連峰の眺めはエルジックホルンの方に軍配を上げますが、エルジックホルンからはアイガー等が見えないので、甲乙付け難いところです。(2005年9月)


カンデルシュテーク Kandersteg 〜 ブラウゼー Blausee 〜 フルーティゲン Frutigen (約4時間)
カンデル谷Kandertalの谷底散策コースです。カンデルシュテーク駅前からカンデル川Kander沿いの遊歩道を北へ歩いて行くと、線路を西へ潜って森の中の蛇行する林道を下り、ウンデレム・ビュールUnderem Büelで再びカンデル河畔に出ます。左手にウンダーヴァルトUnderwaldの岩壁を見上げつつ北上し、案内標識に従ってカンデル川の右岸へ渡ります。道はカンデル川沿いを離れてトイッフェマッティTeuffemattiの牧畜農家の先で車道に合流し、間もなくブラウゼーの入口に至ります。入場料を支払って入ると、森の中の遊歩道を進んだ先に青色の水を湛えた池があり、沢山の鱒(写真)が泳ぐ水面を眺めつつ湖岸を一周できます。湖畔のレストランで食事休憩するのも良いでしょう。入口に戻ったら車道を暫く北へ進み、リーゲルゼーRiegelseeという池の近くから右手の道に入ってカンデルグルント村Kandergrund教会前へ。ここから西へ下って車道と出合う場所に建つレストラン「アルテルスAltels」(ジビエ料理が美味でした)を経由し、カンデル河畔の水力発電所前から再び北へ進みます。のどかな牧畜農家群を縫って歩き、車道に合流する手前で左手の丘に登ればテレンブルク城址Tellenburgです。塔の上からカンデル谷カンデル高架橋Kanderviadukt等の眺望を楽しんだら、丘を北へ下ってテレンフェルトTellenfeldの集落を通り、ヴィーディ橋Widibrückeで鉄道線路を越えてフルーティゲン駅へ向かいます。全行程を歩き通すのが長いとお感じなら、途中のブラウゼー前やカンデルグルント村から路線バスに乗り込むこともできます。(2016年9月)


エッシネン湖畔 Öschinensee 散策 (約1時間)
カンデルシュテークといえばエッシネン湖への散策が定番です。村の中心部から牧草地の中の遊歩道を東へ辿るとゴンドラリフト乗場があります(かつては横向きチェアリフトでドルデンホルンに連なる岩山を正面に眺めながら上れたんですが…)。リフトで草原の頂に到着すると、ここから湖畔までの電気自動車の便がありますが(これも以前は観光馬車でした)、広い道を緩やかに下っていくだけですから乗るほどでもありません。分岐点を右に進み林を抜けると、間もなく湖畔に到着です。宿泊も可能なレストランがあり、料理もなかなかお洒落でお勧めです。湖の対岸には氷河を纏ったブリュムリスアルプ連峰が湖岸からそのまま立ち上がったような迫力で聳えています。レストランの周辺よりも、少し湖畔の遊歩道を進んだ場所の方が、山と湖の眺めが一層美しくなります(写真)。この辺りには自然木を使ったオブジェ(森の中で見ると少し不気味…)が幾つも置かれています。ここからは来た道を引き返す方が楽ですが、それもつまらないので、そのまま森の中を登る山道を通って帰りましょう。意外に登りがキツく感じられるかも知れませんが、森を抜けると間もなく通ってきた分岐点に戻れます。1時間程度の散策で物足りない方には、湖奥の中腹にあるオーバーベルグリOberbergliの小屋まで足を延ばすコース(周遊約3時間)もあります。(1998年6月・2000年6月・2016年9月)


アルメンアルプ Allmenalp 〜 フィルスト山頂 First 〜 エルジゲンアルプ Elsigenalp (約5時間)
カンデルシュテーク村の西側に聳える山塊の山越えコースです。カンデルシュテーク駅前から線路沿いに南へ歩き、出合った車道を右折して線路を潜り西へ進むとロープウェイ乗場があります(駅から徒歩15分程度)。小型のゴンドラに乗り込んで滝が流れ下る絶壁を上ったところがアルメンアルプです。山上駅の向かいにあるレストラン「アルメン・バイツリAllmen-Beizli」の前から広い農道を西へ緩やかに登り、オーベレ・アルメObere Allmeの分岐を右折して草原の斜面を東へトラバースすればシュタインタールSteintalの一軒農家に至ります。ここから少し西へ進んだ後、草原の急斜面を北へ直登します。アルメグラートAllmegratの尾根近くまで登ってから東へトラバースするとフィルスト山頂(写真)に到着です。東側に眼下のカンデルシュテーク村からエッシネン湖を経てブリュムリスアルプ連峰に至る高度感いっぱいの眺望が広がり、奥にユングフラウ方面も見えます。南はバルムホルンゲンミ峠方面からヴィルトホルン方面に至るパノラマ、北にはニーゼン方面が見渡せます。眺望を堪能したら、ワイヤーロープを頼って北側の急斜面を下り、左手にアルメグラート尾根の絶壁を眺めつつホーヴァング山Howangの西斜面を北へトラバースしてシュタントStandの鞍部へ。ここでニーゼンカム山脈ブリュムリスアルプ連峰の雄姿を鑑賞した後、西側に見下ろすグレックリ谷Glögglitalの奥へ向かって下ります。谷奥から折り返すように北上するとエルジック湖Elsigseeに出て、ここから西へ進んで間もなく出合う舗装道路を辿れば、レストランとロープウェイ駅があるエルジゲンアルプです。帰路はロープウェイの山麓駅エルジックバッハElsigbachからミニバス(※)でアクセテンAchsetenに下り、アーデルボーデン〜フルーティゲン間の路線バスに乗り換えます。(2016年9月)
(※)エルジックバッハ発アクセテン行きのミニバスは、道路拡張工事のため2017年の夏は土日曜のみの運行になっていますのでご注意ください。


カンデルシュテーク Kandersteg 〜 イェーガートッセ Jegertosse 〜 ドルデンホルン小屋 Doldenhornhütte 周遊 (約7時間)
カンデルシュテーク村から直接歩いて登れる展望台を2つハシゴする欲張りコースです。カンデルシュテーク村の南外れにある高級ホテル「ドルデンホルンWaldhotel Doldenhorn」の脇から登ります。カンデルシュテーク駅から登山口まで歩いて15分ほどですが、スンビュール行きの村内バスも利用できます(リューディフスRuedihus停留所下車)。森の中を登って行くと分岐があり、左がドルデンホルン小屋方面、右がイェーガートッセ(またはイェーガードッセンJägerdossen)方面への道です。右手へ進み「シュライフェンSchleifen」と表記された分岐で再び右の道を選ぶと、牧畜農家を通過した先から岩場の急斜面の登りになります。登り切った場所に建つのがフィージシャーフベルクFisischafbergの牧畜小屋で、カンデル谷の眺望が広がります。ここから雪崩防止柵の間を抜けて南へ歩くと突然に広大な草原が現れ、その突端がイェーガートッセ(写真)です。三方が垂直の絶壁で切れ落ちた草原で何もありませんが、北にカンデル谷、西にローナー山塊からヴィルトシュトルーベル方面、南には氷河を纏ったバルムホルンとアルテルスの連山を間近に眺められる天然の「展望ステージ」です。眺望を堪能したらフィージシャーフベルクの牧畜小屋まで戻り、その裏手の谷イム・タールIm TalをトラバースしてフィージアルプFisialpの草原を北上します。草原の北端に建つ牧畜小屋から急坂を下り、分岐が現れたら右へ(左へ進めばシュライフェンの分岐経由で下山できます)。垂直に切り立った岩壁に沿った小道「フェルゼンプファートFelsenpfad」を通り抜けた後、オーベレ・ビーベルクObere Bibergの緩斜面を登り返すとドルデンホルン小屋に到着です。テラス席ドルデンホルン等を眺めつつ軽食休憩をどうぞ。小屋から少し上手へ歩くとエッシネン湖をスッキリ眺められる場所もあります。帰路は岩壁の手前まで来た道を戻り、分岐を右折して樹林帯を下って行けば登山口へ戻れます。我が家はこの道を途中で右折しての下を渡り、ウンデレ・ビーベルクUndere Bibergの斜面を東へトラバースしてエッシヴァルトÖschiwaldへ下った後、エッシバッハ川Öschibach沿いの遊歩道を西へ辿ってカンデルシュテーク村の中心部へ下山しました。イェーガートッセとドルデンホルン小屋を別々に周遊するなら、前者は所要5時間半くらい、後者は4時間程だろうと思います。(2016年9月)


エッケシュヴァント Eggeschwand 〜 セルデン Selden (往復約4時間半)
カンデル川の上流に延びるガステルン谷Gasterntalを歩くコースです。起点のエッケシュヴァントはスンビュール行きロープウェイの山麓駅がある場所で、カンデルシュテーク駅前始発の村内バス(宿泊者は無料)で行けます(歩くと40分くらいかかります)。ロープウェイ駅の裏手からカンデル川沿いの遊歩道が始まりますが、我が家が訪ねた2016年にはこの箇所が通行止めになっていたので、車道を辿って歩き始めました。間もなくクルーゼChluseと呼ばれる深い峡谷(写真)に入り、トンネルの手前から河岸へ下れます。その上手にある石橋から暫く車道を進むと分岐があり、ここからカンデル川の左岸に沿った遊歩道に入ります。支流の清流に沿って歩いて行くと、山岳ホテル「ヴァルトハウスWaldhaus」を経て、広大な放牧場になっているガステレホルツGastereholzの平原を横断します。再びカンデル川に出合って右岸へ渡る辺りからは、右手にバルムホルンの北麓を流れ下る何本ものが眺められます。この先は再び左岸へ渡って低木の林を進んだ後、三度目の右岸に渡ってジグザグの坂道を登れば、車道に合流して谷奥の放牧地セルデンに到着します。手前に「シュタインボックSteinbock」、奥に「ガステルンタール」という2軒の山岳ホテルが建ち、どちらでも食事休憩ができます。帰路は車道を辿り、右手にインネレ・フィージシュトックの岩壁やガレた斜面、左手にカンデル川の流れを眺めつつ、クルーゼ峡谷を通ってカンデルシュテーク村まで歩いて戻りました。なおカンデルシュテーク駅前からセルデンまでミニバスが運行されていて(但し電話予約が必要)、歩くのが嫌な方でも遊びに来ることができますし、片道だけバスを利用すれば2時間半ほどの手軽なハイキングになります。(2016年9月)


スンビュール Sunnbüel 〜 ゲンミ峠 Genmipass (約2時間半)
カンデルシュテーク村の南外れにあるエッケシュヴァント(上記ご参照)からロープウェイで上ったところがレストランのあるスンビュールです。東にアルテルスの高峰、西にユーシェネグラートの山脈を眺めつつ南へ進むと、山々に囲まれた広大な高層平原シュピッテルマッテSpittelmatteに入って行きます。平原の中央にある湿地帯を過ぎ、リンダーホルンから流れ下るシュヴァルツ氷河の谷を左手に眺めながらベルン州とヴァリス州の州境を越えると、クリ・リンダーホルンの西麓へ向かう登り道となります。やがて行く手に再び広い谷が現れてその斜面に立つ石造りのシュヴァーレンバッハ小屋Berghotel Schwarenbachに到着です。小綺麗な内装のレストランで休憩してから、に沿って更に南への緩やかな登り道を辿れば、眼前にダウベン湖Daubenseeが現れます(写真)。ここからは湖の東側の道を快適に歩いていきます。湖の南端から最後に一登りするとゲンミ峠で、西側にダウベンホルンの迫力ある岩壁が迫り、南方にはヴァリス山群の眺めが一気に開けます。レストランのテラスで眺望を楽しんだら、ロープウェイで真下に見えるロイカーバートLeukerbadの町へ下ります。
昔の重要な街道であっただけに全行程にわたって道幅が広く歩きやすいコースです。ゲンミ峠から出発する方が下り道になりますが、眺めの良いゲンミ峠をゴールにする方が達成感が得られます。それに歩いた後でロイカーバートの温泉を楽しめるのが大きな魅力です。水着必携でお出掛けください。(2000年6月・2016年9月)


スンビュール 〜 ローテ・クンメ峠 Rote Chumme 〜 エングストリーゲンアルプ Engstligenalp (約6時間半)
スンビュールからダウベン湖畔までは上記のゲンミ峠へのコースと同じです(ゲンミ峠から出発してダウベン湖の西岸を北上すれば、行程を1時間半ほど短縮できます)。ダウベン湖の北端まで来たら、右手の湖岸を進む小道に入り、湖の西岸から西へ登ります(湖の北西端の分岐から登ると遠回りになりますので西岸まで湖岸を進んでください)。草地の緩斜面でシュヴァーレンバッハ小屋から直接登ってくる道と合流し、左手にローテ・トッツの岩山を眺めつつガレた谷を登り詰めればローテ・クンメ峠です。峠の南側に柱状の奇岩(写真)が立っています。西側にはシュテークホルンから流れ下るテリ氷河Tälligletscherが眺められ、その末端へ向かって下った後、ティーアヘーリTierhöriの山腹をトラバースしてキンドベッティ峠Chindbettipassへ。これを西へ乗り越し、ガレた急坂の道を眼下に見えるドッセン湖Dossenseeliへ下ります。マーモットが顔を出す草原の緩斜面を更に西へ下って行くと、エングストリーゲンアルプの広大な平原に出てきます。平原の北端に建つ山岳ホテル(レストランで軽食休憩可)へ向かい、その北側からロープウェイでウンター・デム・ビルクUnter dem Birgへ下ります(エングストリーゲンアルプについては「アーデルボーデン周辺」のハイキングコース紹介ページをご参照)。山麓駅の前からアーデルボーデン行きの路線バスに乗りますが、カンデル谷方面へ戻るなら、アーデルボーデン村手前のエイOey停留所でカンデルシュテーク行きのバスに乗り換える方が便利です。(2016年9月)


ラウヒェルンアルプ Lauchernalp 〜 ファフラーアルプ Fafleralp (約4時間半)
美しいレッチェン谷Lötschentalの斜面を歩く人気のコースです。カンデルシュテーク駅からブリークBrig方面行きの電車に乗るとすぐに長いレッチベルク・トンネルに入り、これを抜けたところがゴッペンシュタインGoppenstein駅。この駅前からレッチェン谷奥の村ファフラーアルプ行きのポストバスに乗ります。10分ほどでキッペルKippel村(日曜には民族衣装を着て教会に向かう村人達が見られる趣きのある村です)を過ぎ、その先にあるラウヒェルンアルプ行きロープウェイ乗場前のバス停(ヴィーラーWiler村の手前)で下車します。ロープウェイでラウヒェルンアルプへ上ると辺り一面の花畑。谷の向こうに雄大に聳えるビーチホルン等の山々を眺めながら山腹の平坦な道を谷奥へ歩き始めます(写真)。ヴェリッツアルプWeritzalpの家々を過ぎると樹林帯に入り、テリアルプTellialpの農家小屋群を通って更に進むと、静かで美しいシュヴァルツ湖Schwarzseeが現れます。なおも谷奥への道を下り沢を越えると、間もなくホテルが建つファフラーアルプに到着です。ホテル内にセルフサービスのレストランがあるので、飲み物やデザートで休憩した後、バスで戻ります。(1998年6月)


ファフラーアルプ 〜 アーネン小屋 Anenhütte (往復約4時間半)
上記ファフラーアルプからレッチェン谷の最奥部を巡るハイキングです。ポストバスを終点の駐車場で降り、谷奥のレッチェンリュッケ峠に向かって東へ歩き始めます。グレッチャーシュタフェルGletscherstafelの集落の前でロンツァ川Lonzaの左岸へ渡り、グルントGrundの平原で右手の道へ入れば、山裾にある池グルントゼーGrundseeの畔を経由できます。ロンツァ川の左岸沿いの道を遡った後、案内標識に従って右岸へ渡ると本格的な登り道になります。右手にレッチェンターラー・ブライトホルンラング氷河末端を眺めつつ登り詰めれば、アーネン小屋(写真)に到着です。近代的な館内のレストラン氷河を望むテラス席で食事休憩をどうぞ。小屋から少し上手へ進むとアーヌゼーAnuseeという小さな池があり、その畔からレッチェンリュッケ峠サッテルホルンシンホルン等を美しく眺められます。帰路は同じ道ではつまらないので、谷の北側斜面に広がるグッキンアルプGugginalpを進みましょう。小屋から少し下ると右手に圏谷イェーギタールJegitalが眺められ、左手にはシンホルンレッチェンターラー・ブライトホルンディシュリック氷河ビーチホルン等を眺めつつ歩ける楽しい道です。途中にグッキゼーGuggiseeがあり、この湖面に映る山々の姿も美しいです。更に西へ進むとグッキシュタフェルGuggistafelの集落が現れます。ここからグレッチャーシュタフェルへ下るのがバス停への近道ですが、直進すればインネルス谷Inners Talの出口へ下り、「ホテル・ファフラーアルプ」に至ります。ポストバスにはホテル近くの停留所からも乗り込むことができます。(2016年9月)



【ブリーク周辺】


ホーテン Hohtenn 〜 アウサーベルク Ausserberg (約3時間半)
レッチベルク・トンネルを南へ抜けたBLS鉄道が終点のブリーク駅に向かってローヌ谷の北斜面を東へトラバースしながら下って行く「南斜路Südrampe」は車窓からの眺望を楽しめる路線で、この鉄道線路に沿ったハイキングコースが整備されています。起点は上記ゴッペンシュタインの南隣の駅ホーテン(電車内で停車請求ボタンを押さないと停車しない駅なのでご注意ください)。線路伝いに東へ歩くと先ずルオゲルキン高架橋Luogelkinviaduktを眺めつつリューギルキLüegilchiの谷を越え、古城址ゲステルンブルクGestelnburgのあるニーダーゲステルン村Niedergestelnを見下ろしながら進んでヨーリ谷Jolitalへ下ります。「グロッサGrossa」という名の用水路(スオーネSuone)に沿ってローヌ谷の北斜面へ戻り、城郭教会Burgkircheが建つラーロン村Raronを見下ろしつつ東進すると、レストラン「クリューターバイツリChrüterbeizli」のあるラルナークンマRarnerchummaに至ります。ここから右手へ進めば急斜面をトラバースしてビーチタール鉄橋Bietschtalbrückeを渡る道、左手はリッツーボーデRitzubodeを越えてビーチ谷Bietschtalの奥を巻く道です。両者はビーチタール鉄橋の東側で合流し、トンネルを通ってリートガルトRiedgartoの尾根を廻り込むと、用水路「マネーラManera」に沿った道(写真)になります。眼下のザンクト・ゲルマン村St.Germanローヌ谷の対岸に聳える山々を眺めつつ、木の幹鉄管を利用して続く用水路に沿って進み、前方にフィスプVispの町が近付くと間もなくアウサーベルク村に到着です。村内のホテル・レストラン「ゾンネンハルデSonnenhalde」ではこの村で醸造されている希少なビール「スオーネン・ブロイSuonen Bräu」が味わえます。「南斜路」ハイキングコースは更に東へ延々と続いていますが、終点のブリークの町までは更に4時間半もかかりますので、我が家はアウサーベルク駅から電車に乗りました。ブリークの町では旧市街のシュトックアルパー城Stockalperpalastを観光したり、西隣のグリースGlisにあるショッピングセンター「シンプロン・ツェンターSimplon Center」での買物をお楽しみください。(2016年9月)


ホービール Hohbiel 〜 シュパールホルン山頂 Sparrhorn 〜 ベルアルプ Belalp (約3時間半)
ブリーク駅前からポストバスに乗り、北側の山中に分け入った別荘地ブラッテン村Blattenへ。ここからロープウェイで上った場所が眺めの良いベルアルプです。東のホテル・ベルアルプに向かって10分ほど歩くと、ホービール行きのチェアリフト乗場があります(盛夏のみ且つ1時間毎の運行ですので、事前に運行スケジュールをご確認ください)。ホービールから東への登山道を辿り、右手にフレッチホルンミシャベル山群等の眺望を楽しみつつ正面の尾根に登ると、東に大アレッチ氷河が見えてきます。西にホーシュトック南斜面の岩原を眺めつつ尾根を北へ詰めた先がシュパールホルン山頂(写真)で、ホービールから僅か1時間で手軽に3,000m峰の山頂に立てるという訳です(ベルアルプから直接登れば約3時間)。山頂からは東に大アレッチ氷河、南にミシャベル山群をはじめとするイタリア国境方面の山々、西にネストホルンの頭が眺められますが、やはり圧巻は北側のオーバーアレッチ氷河シンホルンアレッチホルンフースヘルナー等の眺望です。オーバーアレッチ氷河の上方にオーバーアレッチ小屋がハッキリ見えるのも印象的。帰りは来た道をホービールに戻っても良いですが、尾根を下ってからそのまま草原の中をモンテ・レオーネを正面に眺めつつ南下するとジョン・ティンダル記念碑があり、ここから眺める大アレッチ氷河も美しいです。更に南へ下るとホテル・ベルアルプに至り、ここのテラス・レストランで大アレッチ氷河の末端を眺めながらの食事休憩がオススメです。ホテル・ベルアルプから30分ほどでロープウェイ乗場に戻ります。(2009年7月)


フィーシャーアルプ Fiescheralp 〜 ベットマーアルプ Bettmeralp / ベットマーホルン Bettmerhorn 〜 モースフルー Moosfluh (約3時間)
欧州最長のアレッチ氷河Aletchgletcherの雄大な眺めを楽しむコースです。ブリークからアンデルマット方面行きの電車に乗って約30分のフィーシュFiesch駅で下車し、ここからロープウェイで一気にエッキスホルンEggishorn山頂駅(海抜2,869m)に上ります。ユングフラウ方面から延々と流れ下る氷河とその両側に立ち並ぶ山々の眺めを堪能したら、ロープウェイで中間駅のフィーシャーアルプ(キューボーデンKühboden)まで戻り、ここから山腹の広い平坦な道をベットマーアルプの村まで散策します。この道はアレッチ氷河の反対側になりますが、正面にミシャベル山群・マッターホルン・ヴァイスホルン等の美しい山々を眺めながら気持ち良く歩けます。ベットマーアルプからはゴンドラリフトベットマーホルンへ上ります。再びアレッチ氷河を一望できますが、エッキスホルン山頂とは少し角度が異なるので、氷河の流れのカーブがより美しい感じです。展望の良いセルフサービスレストランで休憩したら、南西へ続く岩だらけの尾根道を氷河の下流方向に向かって下っていきます。歩くにつれて少しずつ氷河の眺めが変わっていきます。モースフルー(写真)まで歩くとゴンドラリフトで中腹のリーダーアルプRiederalpへ、更にロープウェイに乗り換えて麓のメレルMörel駅へ下りられます。(2000年6月)


ベットマーホルン 〜 メリエレン湖 Märjelensee 〜 フィーシャーアルプ (約4時間)
上記ベットマーホルンの展望台から、モースフルー方面とは反対に、アレッチ氷河の上流方向へ向かう北への道を辿ります。左手にアレッチ氷河とその対岸のガイスホルンアレッチホルン、正面にヴァリザー・フィーシャーヘルナー連峰の眺望を楽しみつつ歩ける緩やかな下り道で、進むにつれて氷河との距離が近づき、迫力あるクレバス氷河トレッキングを楽しむ人々が間近に見えてきます。ガレた斜面を渡り終えると、アレッチ氷河の遥か上流にメンヒも顔を出します(写真)。メンヒの左にユングフラウヨッホが見えてくる頃、シュトラールホルンの手前に開けた谷を右手へ折れるとメリエレン湖が現れ、その先の湖畔にレストラン「グレッチャーシュトゥーベGletscherstube」(メリエレン小屋)がありますので休憩していきましょう。この先はレストランの裏手に見えるトンネルを通るのが近道ですが、時間があれば是非ともフォルダー湖畔を通ってエッキスホルンの北東尾根を巻くコースへ。十字架の建つ尾根の先端付近からオーバーアールホルンフィーシャー氷河の全貌を美しく眺められます。眼下にゴムス谷を見ろしながら草原の斜面のトラバースを続けてフィーシャーアルプに至り、ロープウェイでフィーシュ村に下ります。(2009年9月)


リヒネン Richinen 〜 リージホルン山頂 Risihorn 周遊 (約4時間半)
上記フィーシュの東隣の駅フュルガンゲンFürgangenで電車を降り、駅前から小型ロープウェイに乗り換えて山上のリゾート村ベルヴァルトBellwaldへ。そこから更にチェアリフトに乗り継いで海抜2,000m余りの草原の山腹リヒネンに上ります。ここは中間駅で、今なら更に約500m高いフルクルティFurggultiまでチェアリフトで上れますが、我が家が行った時はちょうどこの上部区間がリニューアル工事中でしたので、リヒネンを起点として歩きました。最初は西側のフィーシュ谷の方向へヴァンネンホルンを正面に眺めつつ進み、途中で折り返すようにして草原の中を直登すると十字架の建つ丘に出て、ヴァイスホルンミシャベル山群モンテ・レオーネヘルゼンホルン等のパノラマが広がります。この上手がフルクルティで、ここまでチェアリフトで上ればリージホルン山頂までの標高差は300m余り、南側に延びる尾根の上を辿って僅か1時間の行程です。大岩が積み重なった山頂によじ登ると、北側にフィンスターアールホルンフィーシャー氷河(写真)を一望できます。西にはアレッチホルンガイスホルンエッキスホルン等の山々が並び、南はヴァリス・アルプスのパノラマ、東は山腹に点在する湖の向こうにピッツォ・ロトンドガーレンシュトック等と、360度の展望を楽しめます。帰りは南側の尾根の手前で左手へ折れると、ヴィルブル湖Wirbulseeミッテル湖Mittelseeの畔を経由してフルクルティに戻れます。ミッテル湖から更に下手のシュピール湖Spilseeと以前リフト駅があったシュタイベンクロイツSteibenkreuzを経てリヒネンまで歩いて下っても良いでしょう。リヒネンにはレストランもありますので、下山前にテラス席で軽食休憩をどうぞ。(2009年9月)


ビン Binn 〜 エッカーホルン山頂 Eggerhorn 〜 エルネン Ernen (約5時間)
ビンはフィーシュ駅前発のポストバスで南側の険しい峡谷を遡った先にある小さな村です。ここから更にミニバスに乗り換えてビン谷の奥から出掛けるイタリア国境方面のハイキングが人気ですが、ビン谷とゴムス谷の間に聳えるエッカーホルンも手軽に登れて眺望を楽しめる山です。ビン村北側斜面の登り道を辿って針葉樹林帯に入り、その中を1時間ほどジグザグに登っていくと、森林限界に出てエッカーホルンの山頂が眼前に現れます。右手にヒレンホルンヘルゼンホルン等のイタリア国境の山々を眺めつつ草原の南斜面をトラバース気味に登って山頂東側の肩に出ます。砦のような建造物がある辺りが分岐で、直進すればフュールホルン方面への尾根歩きですが、エッカーホルンは折り返すように西方向の道へ入ります。山頂の北側を素通りした先の草原の突端山頂標識があり、そのすぐ北側に十字架(写真)が建っています。ゴムス谷とその向こうに並ぶアレッチホルンユングフラウ・ヴァンネンホルン・フィンスターアールホルン等のパノラマを堪能したら、北側へ続く草原の尾根を辿って下山します。右手にラッペ谷とその奥のラッペホルンを一望できる眺望の良い下り道で、途中に休憩するのにおあつらえ向きのベンチもあります。尾根道はやがて西へ方向を変え、農家のあるアルペ・フリートAlpe Fridを通り過ぎて、その先のウフ・エン・エッケUf en Eggeで右手へ折れて樹林帯に入ります。道は森の中の礼拝堂「マリア・ヒルフMaria Hilf」を経てエルネン村に下ってきます。ここからポストバスでフィーシュに戻れます。登り1,100m・下り1,300mの標高差を歩くハイキングですが、全般に歩きやすい道でオススメできます。(2009年9月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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