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おすすめハイキングコース (20)

【クシュタート周辺】


ベーテルベルク Betelberg 〜 イッフィク湖 Iffigsee 〜 イッフィゲンアルプ Iffigenalp
(約5時間)

ベーテルベルクは、オーバー・ジンメ谷奥のリゾート村レンクLenkの村外れからゴンドラリフトで上った展望台です。頂上駅のライテルリLeiterliから広い平坦な尾根伝いの道を南東方向へ歩き始めます。正面にヴィルトホルンを眺めながらの気持ちの良いハイキングです。行く手の小高い山シュテューブレーニの手前でトリュットリスベルク方面への道を右に分け、南方向への尾根道を更に進みます。シュテューブレーニ峠Stüblenipassの辺りからはタンポポやウサギギクが一面に咲き、山全体が黄色く見えるほど。次第にニーゼンホルンの岩山が近づき、やがてその直下にあるトゥンゲル峠Tungelpassに到着します。ここまではずっと海抜1,900〜2,000m台の快適な道です。
眺めの良い峠で充分に休憩したら、いよいよ目の前の岩山を登ります。と言っても比較的幅の広い道が付いていて、特に危険な場所はありません。高度差にして300m程のガレ場を登り切ると、ニーゼンホルンの中腹の谷間に出ますので、これを東へ暫く進んでいくと眼下にイッフィク湖が現れます(写真)。遠くにヴィルトシュトルーベルを眺めながら、湖に向かって一気に下ります。湖畔には牧畜用と思しき小屋が1軒あるだけですが、様々な草花が咲き乱れ、湖の対岸には岩山が迫って美しい景観です。湖畔で出逢った地元ハイカーによれば、イッフィク湖畔はこの地方でも草花の種類が豊富なことで有名なのだそうです。後は湖の東端から谷に沿ってぐんぐん下れば、レストランのあるイッフィゲンアルプにゴールインです。ここからマイクロバスでレンクへ戻れます。途中に美しいイッフィク滝Iffigfallがあり、バスも一時停止してくれます。(2003年6月)


リンダーベルク Rinderberg 〜 ホルンエックリ Horneggli (約2時間半)
手軽に眺めの良い尾根道ハイクを楽しめるコースです。リンダーベルクへは、オーバー・ジンメ谷の中心地(鉄道の乗換駅)ツヴァイジンメンZweisimmenの町から長いゴンドラリフトに乗ります。頂上駅のレストランは小さいので、そのまま尾根道を南へ歩き始めましょう。先ずは標高2,079mの頂まで少し登りますが、その後は概ね緩やかな下り道です。放牧されている牛たち(写真)に出会う頃には、農家小屋のあるパルヴェンゲンParwengenが近いです。ここから道は西へ方向を変え、やがてレストランが集まっているウフ・デ・ケスレUf de Chessleに着きます。眺めの良いテラスで休憩後、電波塔の立つホルンフルーエHornflueを左に見ながら高原を進んでいくと(ホルンフルーエの西側を巻く道もあります)、ホルンエックリに到着です。ここから透明フード付のチェアリフトでシェーンリートSchönriedの駅前に下りられます。時間と体力に余裕があれば、ウフ・デ・ケスレからサーネンメーザーやクシュタートへ歩いて下ることもできます。(2003年6月)


ヴィシュピレベルク Wispileberg 〜 ラウエネン湖 Lauenensee (約3時間)
ヴィシュピレベルクはクシュタートの街の南に位置する標高1,900m余りの山で、クシュタートの街外れからゴンドラリフトで上れます(街から乗り場まで歩いて20分ほどですが、レ・ディアブルレ行きのバスを利用することもできます)。ゴンドラからは見下ろすクシュタートの街並みと周囲の牧草地がとても綺麗。山頂駅には広いテラス・レストランがあり、食事や休憩に最適です。ここから草原の尾根道を南へ歩き始めます。氷河を纏ったヴィルトホルン(写真)等の山々を正面に眺めながらのなだらかな広い道で、気分良く歩けます。
尾根の南端近くまで歩いたところで、クリンネ峠Krinnepassに向けて樹林帯のジグザグ道を下ります。クリンネ峠は谷間のような場所なので余り展望は利きません。今度は向かいの斜面を登ります。樹林帯の上り下りは少々辛いですが、やがて再びアルプに出て、行く手にラウエネン湖が見えてきます。道は湖の奥に向けて徐々に下っていくのでなかなか湖畔に着きませんが、沼地のようなラウエネン湖は静かな雰囲気で、一周するのも楽しそうです。湖畔にレストランもあります。レストランから数分歩いた駐車場からクシュタート行きのバスが出ています。(2003年6月)


ディアブルレ氷河 Glacier des Diablerets 〜 サネッチ峠 Col du Sanetsch 〜 サネッチ湖 Sanetschsee (約4時間半)
特別な装備や経験が無くても氷河歩きを体験できる貴重なコースです。
クシュタートからバスに30分余り揺られてレ・ディアブルレの村に近いピヨン峠Col du Pillonへ。ここから125人乗りの大型ロープウェイ「グラシエ・トロワミルGlacier 3000」が文字どおり海抜3,000m近いディアブルレ氷河の上まで一気に運んでくれます。岩場の上のロープウェイ駅からはチェアリフト(無料)で雪原に下りられます。チェアリフトからは北方にアルネン湖が遠望できるなど眺望抜群。雪の上に降りたら雪上車のキャタピラーで固められた道を南に向かってスタートです。これはツァンフルロン氷河Glacier de Tsanfleuronを横断するルートなのですが、氷河と言っても上流部分にあたるため、広々とした平らな雪原(スキー場になっています)で危険は全くありません。ただ雪道を緩やかに登っていくのは意外に体力を消耗しますので、焦らず一歩一歩進んでいきましょう。やがて右手にディアブルレ氷河の末端が、前方には奇怪な形の岩の塔トゥール・サン・マルタンTour St-Martin(別名キーユ・デュ・ディアブルQuille du Diable)が見えてきます(写真)。1時間ほどで氷河を渡り切り、トゥール・サン・マルタンの下に到着。ここには小さな売店があり、そのテラスから眺望を楽しめます(店員の話では晴れていればモン・ブランも望めるとのこと)。
ここから東に進路を変えて氷河の脇を下ります。岩の上と雪道の繰り返しですが、靴が濡れるのを厭わず、前方に小さく見えるプラロシェPrarochet小屋を目指してどんどん進みましょう。氷河の末端の岩場に建つプラロシェ小屋は堅固な造りで、軽食も提供してくれます。充分に休憩したら小屋の北側の岩を越えて岩場の道を下ります(南側の道を辿るとローヌ谷方面へ出てしまうので注意)。岩場と言っても大部分は平らで大きな岩ばかりなので歩きやすいですが、谷が近づくと少し急斜面もあるのでここは慎重に。振り返ると谷の上流にツァンフルロン氷河の末端が覗き、歩いてきたのが氷河であったことを実感できます。やがて足元が岩から土に変わり、周囲に可愛い草花を眺めながらの楽しい道を下り続けると、サネッチ峠で車道に合流します。ここから広い谷を車道に並行して北へ向かうとサネッチ湖畔です。車道は湖の西側を通っていますが、草花や景観を楽しむなら東側のハイキングコースへ。但しかなりアップダウンがあって、対岸のダムに近いレストランまでは結構時間がかかります。
レストランの近くに小さな礼拝堂があり、その奥がロープウェイ乗場です。湖畔駅は無人ですが麓からカメラで監視していて、入口に数人が集まるとマイクで「入れ」と指示があります。数人しか乗れなさそうな小型のゴンドラで、乗客が自ら扉をロックすると動き出します。山麓駅から20分ほど歩くとクシュタイクGsteigの村で、ここからバスでクシュタートへ戻れます。(2003年6月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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