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おすすめハイキングコース (30)

【アオスタ谷(イタリア)】


クールマイユール Courmayeur 〜 ベルトーネ小屋 Rifugio Giorgio Bertone 〜 プランパンシュー Planpincieux
(約4時間)
クールマイユールの村の中心部にある教会の裏手から車道を上り始めます。高台にあるヴィレールVillair地区まで来ると、左手にモン・シェティフとモン・ブランを眺められるようになります(ここまでクールマイユールの村内循環バスで来ることもできます)。村の最奥で舗装道路が終り、駐車場を過ぎると「TMB」の表示に沿って山道に入ります(この道はモン・ブランを一周する「トゥール・デュ・モン・ブランTour du Mont Blanc」コースの一部なのです)。明るい樹林帯の道を登り詰めていくと、次第に眼下にクールマイユールの家並みが広がってきます。行く手に再びモン・ブランが姿を現したら、まもなくベルトーネ小屋(海抜1,989m)に到着です。小屋では食事もできますが、クールマイユールを朝に出発すると昼食には少し早過ぎるのが残念(アオスタ谷の山小屋のランチタイムは大体12時半頃からのようです)。小屋のすぐ上が草原の頂で、北側にモン・ブランからダン・デュ・ジェアンを経てグランド・ジョラスまでの山々がずらりと勢揃いします。「TMB」コースは更にモン・ド・ラ・サクスの尾根を上っていきますが、ここは「31番」ルートの案内表示に従って左へ。北側の山腹をグランド・ジョラスを正面に見ながら緩やかに下っていきます。やがてルシェLeucheyと呼ばれる広々とした草原(写真)に出ますが、ここは一面の花畑で、山々を眺めながらの休憩に最適。心ゆくまで景色を満喫したら、フェレ谷の奥に向かって更に進んでいきます。道は徐々に谷底に近づき、フェレ川を渡って車道に出たら、下流方向へ。キャンプ場を過ぎて暫く歩くと、幾つかレストランのあるプランパンシュー村の駐車場に到着。この奥に古い家々と教会があり、グランド・ジョラスを背景にした構図が絵になります。車道をもう少し下流へ進むと、クールマイユール行きのバス停があります。(2004年6月)


モン・フレティ周辺散策 Mont Fréty (約1時間)
クールマイユール滞在中の観光の目玉はプンタ・エルブロンネル展望台Punta Helbronnerでしょう。ロープウェイ乗場はモン・ブラン・トンネルの出口に近いラ・パリュLa Palud地区にあり、クールマイユール村の中心部からかなり離れていますので、シャモニー行きの路線バスを利用すると便利です(従ってシャモニー側からやってくる観光客も多いです)。ロープウェイを2回乗り継いで海抜3,462mの展望台に上ると、モン・ブランがすぐ眼の前に。アオスタ谷の山々がぐるっと見渡せますし、シャモニー谷方面も眺められますが、最も印象的なのはダン・デュ・ジェアンの特徴ある尖塔です。ここから「白い谷」をゴンドラで渡ってシャモニー側のエギュイーユ・デュ・ミディ展望台へ行くこともできますが、このゴンドラは風が強いと運休してしまうので、ロープウェイでの「モン・ブラン越え」を狙う場合は天候に要注意です。
プンタ・エルブロンネルには狭いカフェしか無く、ロープウェイでひとつ下ったトリノ小屋Rifugio Torinoも暗くて冷たい階段を延々と登って行く必要がありますので、昼食休憩にはもうひとつ下のパヴィヨン・デュ・モン・フレティPavillon du Mont Fréty(海抜2,173m、写真)がお薦めです。隣に高山植物園があり、池の周囲に色とりどりの草花が咲き乱れています。この脇から山腹の草原を西へ、モン・ブランを正面に眺めながら歩き始めましょう。「20A」のコース表示に沿って進むにつれ、正面に迫力あるエギュイーユ・ノワール・ド・プトレが近づいてきます。やがて丸木のベンチが置かれた台地に到着です。ここまで来るとモン・ブランは前山に隠れてしまいますが、眼下にクールマイユールの谷が一望できます。道は更にブレンヴァ氷河を眺められる尾根まで続いているようですが、この先は急斜面なので引き返しました。この程度の散策で物足らない方には、パヴィヨンから少し登った後に西へ向かう「20B」のコースもあります。(2004年6月)


コーニュ Cogne 〜 セッラ小屋 Rifugio Vittorio Sella (往復約5時間半)
コーニュはアオスタからバスで南へ約50分、グラン・パラディーゾ山群周辺では最大のリゾート村です。アオスタからの道は険しい峡谷ですが、村の周囲には広々とした牧草地が開け、開放的な雰囲気。草原の向こうの白峰に引き寄せられるように、車道を南へ歩き始めましょう。30分ほどでヴァルノンテValnonteyの集落を過ぎ、山道に入ります。この辺りから眺めるモンテ・ロッチャ・ヴィーヴァやトーレ・ディ・グラン・サン・ピエトロ等の3,600m峰が美しいです(このコースからは残念ながらグラン・パラディーゾの本峰は見えません)。を横目に見ながら明るい針葉樹林の中を登り詰めていくと、石造りの農家小屋群が現れます。この辺りが森林限界で、この先は草原の草花を楽しみながらの登り道が続きます。「あの頂の向こうが小屋かな…」という期待を何度か裏切られて疲労感が高まってきた頃、ようやく行く手に大きな長屋2棟から成るセッラ小屋(写真)が姿を現します。小屋は海抜2,588m、コーニュの村からは1,000m余りの標高差です。周囲を山に囲まれた盆地状の場所に位置していて展望は限られますが、レストランでは3コースの立派なランチが楽しめます。
ここに1泊して翌日サヴァランシュ谷への峠越えトレッキングに挑む方が多いようですが、デイ・ハイカーの我が家は来た道を戻りました。ヴァルノンテには「パラディジア高山植物園Giardino Botanico Alpino Paradisia」があるので、休憩代わりに立ち寄るのもお薦めです。ヴァルノンテから川の左岸に続く遊歩道を通ってコーニュに戻れば、少し遠回りになりますが、変化があって面白いです(我が家は途中で鹿に出遭いました)。(2004年6月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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