××な彼女のつくりかた






 

仕様 評価
対応機種 WIN システム

4点

ブランド名 KISS シナリオ

4点

ジャンル オンライン対応ヒロイン調教&都市育成シミュレーション 萌え萌え

5点

    せつなさ

7点

    素薔薇さ

4点

 




 『××な彼女のつくりかた』と書いて何て読むか疑問におもう方が居るかもしれないが、このゲームの呼び名は『バツバツなかのじょのつくりかた』が正しい。まあ長いので、以下は正式の略称である『かのつく』で進めたいと思う。

 この題名で多少は予想がつくと思うが、このゲームは彼女を育成、それ所か自由にカスタマイズすることが売り文句になっている。現在、このヒロインのカスタマイズを2Dで行っている会社は、エロゲー業界広しと言えども、このKISSだけなのである。つまりKISSの独占企業、専売特許状態になっている。

 自分も色々とカスタムして様子を見てみるのが好きなので、ここのゲームに、少々お世話になっている。この作品も発売前からチェックはしていた。ただ、ここのゲームを発売日に買う気にはなれなかった。ここの新作を購入することは、一番槍を務めるようなものなのだ。つまり、名誉ではあるのだが、死亡率が高い。

 なぜなら、このメーカーの作品は総じてバグが満載されている。案の定、発売日に買った勇者達は、学校の屋上のイベントが永遠繰り返されて脱出できなくなったり、ゲーム内の買い物で違うものをつかまされたり、散々な目にあっていたようだ。

 だが、2007年11月22日発売のこの『かのつく』も、年明けの1月11日には533Mもの巨大修正ファイルがアップされた。まあ、Hシーンの追加が含まれると言っても533Mは、なかなか見られるものではない。流石はKISSって所だ。でも、まあ、これで、このメーカー的にはバグ取りも終わっただろうと判断した。そして、中古価格も落ち着いた今が好機と思い購入を決めたのだ。(まあ、これ以上待っていると、今度は恒例のアレが来るので、また購入のチャンスを失ってしまう)

 そして、ゲームの箱を開け見て驚いたのは、中身にインストールのマニュアルがあるだけで、取説が入ってなかったのだ。多分造る時間が足りなかったのが原因だとは思うのだが、シミュレーション部分があるゲームでオンラインマニュアルは勘弁してもらいたい。

 まあ、これでは何も見るものもないので、インストール、アップデードファイルのダウンロード、アップデートと進めて、やっとゲーム開始にこぎつける。それでオンラインマニュアルを見るのだが、正直言って実感がわかない。ゲーム中に参照できるシステムがあれば良かったのだが、取説はCDの中にファイルが入っているので、後は自分で好きなように見てくれはないと思う。せめて、黙っていてもインストールして欲しかったものだ。

 愚痴を言っていても始まらないので、実際にゲームを開始する。ゲームの起動に不思議なほど時間がかかり、まさか動かないかと冷や汗をかいたが、これはどうも『かのつく』のデフォらしい。相変わらずのプログラムだ。

 それで、シナリオに戻るが、このゲームの主人公が新しく町に引越ししてきた所からゲームは始まる。そして、町で見かけた憧れの女性を思い出すことになる。やっと、待望の彼女のカスタマイズ、つまり「かのつく」になった。しかし、ここで使えるパーツがあまりにも少なかったことには失望した。なにせ、髪が前髪・横髪・後髪毎に各2つ、服に関しては1種類のみで選択肢がなしときたものだ。目や髪の色は自由に変更できるので、多少レパートリーはあるのだが、かなり寂しい。まあ、一周目はこんな程度できっと周回を重ねるにつれパーツが増えるに違いないと思って、我慢して続けることにした(この期待は見事に裏切られる)。

 そんな彼女に出会う前にゲーム中で重要なイベントが起きる。主人公が神社を訪れた所、二頭身の喋るネコが出現するのである。しかも、こいつ、新撰組の羽織を着ている(実際はランダムで巫女服を着ていることもある)。まあ、実際はここの土地神なので、こいつが人語を喋ろうが服を着てようがいいだろう。

 むしろ、ゲーム的に厚遇されているのは、こいつには声がついていることだろう。何せ、このゲームでフルボイスなのは、このふざけた土地神だけなのだ。おまけに、ネットの情報によると、中の人はZガン○ムの主人公のものと同じらしい(あの「彗星はバァーと動くもんな」の人だ)。因みに、他の脇キャラは基本的に声なしで、ヒロインのみHシーンだけがパートボイスになっている。どう考えても、力の使い方を間違っているとしか思えない。

 それで、この土地神の言うことには、こいつは街に自在に建物を建てる能力を持っているらしい。そして、それには、「思い出」が必要になる。しかし、現在、この街には、その「思い出」が不足している。そこで、主人公がよい「思い出」をつくり、その力を使い町に建物を建築し、街を発展させて、さらによい「思い出」をつくる場所を発生させ、それを使ってまた「思い出」をつくり、またさらに街を・・・という正のフィードバックを望んでいるのだ。つまり、今回は街もカスタムすることができる訳だ。

 兎も角、主人公は街の発展に手を貸すことになり、そのために気になるあの娘を彼女にして、思い出づくりに励もうとする。と言っても、単に学校行事のイベントに参加するだけで、なかなか何の進展もない。しかも、ヒロインの影が薄い

 どうやら、このヒロインの性格を、「強気」・「やさしい」・「クール」と3つから選べるので、イベントの展開をそれぞれ用意することができずに、ヒロインが無難な対応をしているのが原因のひとつのようだ。あとは、脇キャラの性格があまりにも濃すぎるのがいけない。なにせ、こいつらときたら才色兼備のお嬢がキャラ立っていない方という濃すぎる面子なのだ。他の面子は、最近デフォになりつつある一見女性にしか見えない男性キャラ、ちょっと電波系、妹萌えでそれを中心に生きている野郎、弟萌えでそれを中心に生きている女、豪快に歯を見せて笑う女教師と、完全に突き抜けた所に存在している。

 だから、イベントと言っても、この濃い面子の馬鹿騒ぎを見ているのが大半で、ヒロインとの親密度はあまり上昇しているようには見えない。さらに、これが結構あって、プレイしていると本当に長い。初回からいきなりヒロインと恋愛状況になっている時点までスキップできるモードがあるのも理解できる。

 それでも、しばらく口を空けてイベントを見ていたら、やっとヒロインが彼女になるイベントが起きた。それは、家のカギを忘れたヒロインを家に誘うというもの。そこで、相手から告白されて、即Hということになった。これでやっとゲームが軌道に乗るかと思ったら、次の日にも事件が発生する。その日は朝から主人公のテンションが高い。おまけに、今日こそ告白してやるぞと、いきり立っている。お前は、誰に告白する気だ、誰に。そう思っていると、主人公はヒロインに対して思いきって告白する。そして相手も、これが始めてのように恋人になることを了承する。・・・・・・533Mものパッチを当ててもバグが治ってね〜。これ程のレベルではないが、他にも色々なバグが存在し、流石はKISSだ、まだバグが取れてないぜを体感できる。

 まあ、兎にも角にも、ここで晴れてメインヒロインが彼女になってゲームが動き出す。彼女とデートをして「思い出」を貯めて街を創造し、彼女とHしてポイントを貯めて、Hの技を開発したり、服や髪型を購入したりしていく。ちょっと説明が分り辛いが、慣れてくると、そんなに難しいことはない。

 ただ、最初のうち、特に田舎町で始めると、ちょっと苦しい。店もろくにないし、週末のデートも雨が降ると行く所がなくなって悲しくなってくる。なにせ、雨天では野外のデートスポットが全滅なので、駅前デパート併設の街で唯一の映画館と、小さなビルが少し並んでいるだけの駅前商店街、それに、なけなし最初のポイントをつぎ込んで建築したカラオケボックスしかないのだ。この侘しさと言ったらない。

 それでも、実質のゲームスタートの夏から、秋、冬とくる頃には色々と発達してくる。ただ、もう彼女とのHが飽きてきたが。それでも、パーツを買い揃えるために色々がんばった。それで、最後には引っ越す、引っ越さないというグダグダした話があってエンディングを迎える。正直、ストーリーは碌でもないが、それにはあまり期待してなかったのでショックはない。むしろ、これで前以上のパーツで2周目を行えることの方が嬉しかった。

 そして、2周目に入ってみたのだが、衝撃の事実が待っていた。何と、前に買ったパーツがまったく引き継がれていない。まあ、下着とか服とかは分る、オーソドックスな奴以外は自分でプレゼントしろいうことはありだと思う。しかし、髪型が前髪・横髪・後髪毎に各2つから増えてないのは、いくらなんでもないだろう。街を引き継いでいれば、デートになれば新しい髪形を直ぐに変更できると言え、それまでのイベント全て(つまり彼女になるまで)を最初の髪型で乗り切れとは、あまりに酷な話だ。

 ただ、捨てるKISSあれば拾う神あり。世の中には凄い人もいるもので、セーヴデータ改造ツールを作ってくれた人が居る。これを使うことで、最初から自由な髪型でプレイすることができるのだ。これは凄く助かった、製作者には本当に感謝する。

 自分がこのゲームで特に面白かったのは、街を創造するシムシティー部分だ。これに本当にはまった。もう、彼女とのHシーンなんて、どうでも良くなったくらいだ。これが結構よく出来ていて、夜になれば夜景になり、また山や田んぼは季節ごとに違う風景を見せてくれる。デートコースの建物の新設以外にも、あそこに公園をつくってビルを建てるとか色々計画を立てるのは楽しかった。

 ただ、電車が走れとはまでは言わないが、もう少し街のパーツが欲しかった。せめて以下のパーツは欲しいと思う。

 まずは、踏切。これがないので、線路と道路が交差できない。ゲーム中は、ここに踏切がある気分と思って街を作ったのが少し寂しい。後は、線路が直線しかないのでカーブか引込み線のパーツも欲しい。

 それに、ファミレスかバーガーショップ等の外食チェーン店も欲しい。これらがないと、あまり都市になった気がしない。

 あとは、街の人口で道路のパーツが変わるのも何とかして欲しかった。田舎で幹線道路が使えないのは分るのだが、都会になると未舗装の道路が使えないのはどうだろう? せっかく人が景観保存地区として地図の四分の一にあまり建物を建てずに、畑と田んぼと農家で統一しているのに、そこでも幹線道路でしか道を引けないと、せっかくの風景が台無しになってしまう。これなら、パーツを新しく描く必要もないので、簡単に修正できると思う。

 それで、全体としては、あまりに作業度が高すぎると思う。それに彼女のカスタムパーツぐらいは全部使わせて欲しい。まあ、それも相変わらずセンスがないのだが、ないよりもマシだ。でも、街づくりは面白かった。まとめるなら、やっぱりこのメーカーのゲームが好きでなければ買うもんじゃないとは思う。

 そんなこんなで、これを書いていると新情報が飛び込んだ。なんと、『××な彼女のつくりかた ハプニング プラスディスク』発売日決定。しかも、発売が4月25日。もう3月なのに宣伝遅すぎだろう。しかも、ジャケットの絵がどう見ても「ガンダム○○」のワン・リューミンだ。さらに、発売発表記念、新型髪型プラグイン(ツインテールC)の配布の「かのつく☆ツインテールキャンペーン」が始まったのだが、このPOP絵がどうみても『らき☆すた』の「こなた」の宣伝の絵にしか見えない。なんか、色々な意味でハプニングにしか思えないのだが、これからツインテールで再プレイしようと思うで、この辺りで終わりにしたい。

(タコマロ)

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